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今週月曜日に弾道解析のセミナーを受講してきました。カナダ人のLiam Mucklow氏が通訳を交えて約3時間の講習を行なってくれました。講習内容をざっと挙げると、
・弾道計測器にはどんな種類があるのか?
・レーダー式計測器はどんな方法で、どこをどう計測しているのか?
・カメラ式計測器はどんな方法で、どこをどう計測しているのか?
・ボールが真っ直ぐ飛ぶメカニズム、ボールが曲がるメカニズム
・弾道計測器の数値をどう読み取るのか?
・弾道計測器の数値から、どんな風にレッスンを行なうのか?
こんな感じでした。セミナー受講者から、「弾道計測器によって数値が違うのは何故か?」という質問が出ましたが、それについても具体的な説明を受けました。マーク金井は弾道計測器オタクですが、今回のレクチャーで弾道計測器の数値の違いが出る理由が分り、かなりスッキリしました。当たり前と言ってしまえばそれまでですが、クラブヘッドやボールの動きは目視では正しく確認できません。弾道計測器は人間の目よりも精度が高い装置を使っていますが、クラブのどこをどう計測するのかで、導き出される数値が変るのは致し方ないことが、今回のセミナーで学ぶことができました。
アナライズには1秒間に1000コマ撮影できる高速度カメラを使ったディテクトの弾道計測器を設置しています。この弾道計測器を主に使っている理由は、インパクトの瞬間だけでなく、インパクト前後のクラブの軌道、ヘッドの入射角、インパクト時の打点位置、インパクト直後のボールの飛び出し方向(上下、左右)を数値ではなく、画像で黙視できるからです。
計測された数字だけを見るよりも、実際にクラブがどんな風に動いているのか、実際にボールがどんな風に飛び出すのか、そしてミスヒットした時(芯を外した時)、ヘッドはどんな風に動いているのかを、静止画、コマ送り静止画、スローモーションで確認できます。単に飛んだ、飛ばなかっただけでなく、インパクト前後でのヘッドの挙動を知ることができるから、ディテクトの弾道計測器を主に使っています。
さて、この弾道計測器。ゴルフショップにも完備している所が増えてますし、弾道計測器を使ってクラブフィッティングするお店も多くなりました。これにより、クラブによって飛距離がどれぐらい変るのかを感覚だけでなく、数値で具体的に知ることができます。
では、弾道計測器を使って試打すれば、今より良いクラブが手に入るのか?
一番飛距離が出たクラブを買えば、コースに出た時も一番飛距離が出るかと聞かれると、答えはイエスでもあり、ノーでもあります。何故かと言うと、ゴルフ場と室内のショップではコンディションが大きく異なるからです。加えて、メンタル面も大きくことなります。お店は狭い鳥かごのような中でボールを打ちますが、ゴルフ場は広く、そして様々なハザードがあるからです。お店で試打した時とまったく同じスイングができる人ならば、弾道計測器で一番飛んだクラブが、コースに出た時も一番飛ぶクラブになる確率は非常に高いです。しかし、そうでない人の場合、弾道計測器で一番飛んだクラブが、コースに出た時も一番飛ぶクラブになる確率は下がってきます。
では、どんな風に弾道計測を使うと、本当に飛ぶクラブ、スコアアップにつながるクラブを手に入れられる確率が上がるのか?
スコアメイクを考えるならば、ナイスショットした時とミスショットした時の飛距離差が少ないクラブ、曲がりの度合いが少ないクラブを選んで下さい。そして、逆球ができるだけ出づらいクラブ、打点位置がフェース中央に集まるクラブを選んで下さい。
ゴルフはミスのゲームです。
10発打って1発飛ぶクラブは魅力ですが、残りの9発がちゃんと飛ばないクラブを使ってしまうと、スコアメイクが難しくなります。また、飛ぶけど曲がる不安が大きいクラブほど、コースに出た時、スイングに悪影響が出やすくなるからです。
弾道計測器で試打する時は、ナイスショットした時よりもミスショットした時の飛距離や方向、数値(データ)をちゃんと調べる。これが弾道計測器を上手く使いこなす基本であり、極意です~。
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追伸 前回のブログでスイング中のシャフトの回転角度(左腕の回旋角度)に誤りがあったので、正しい数値に修整させていただきました。ご確認いただけると幸いです。
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