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3連休も終わり、いよいよ夏本番。関東エリアは雹(ひょう)が降ったり、ゲリラ豪雨があったりしてますが、連日最高気温は30度を上回っています。日本列島は猛暑真っ只中ですが、こんな時はできるだけ涼しい時間帯にゴルフすること、そして9ホールプレーを強くお勧めします。早朝、薄暮の時間にサクッと9ホールプレーならば、暑くてバテる前にホールアウトできるからです。
ゴルフは18ホールプレーと決めつけない。これが夏場のゴルフの掟(オキテ)にしたいぐらいですし、ゴルフ場の方も、積極的に9ホールプレーを推奨してもらえると嬉しいです。
今日からはメジャー第3戦の「全英オープン」が開幕。日本からは松山英樹、宮里優作、谷原秀人、池田勇太選手が出場します。今年の開催コースはリバプール近郊のロイヤルバークデール。前回開催は2008年。この時優勝したのはアイルランドのパドレイク・ハリントンで、スコアはオーバーパーでした。10回目の開催となりますが、パー70の設定なので前回同様、今回もアンダーは出にくいと思います。
さて、昨日はワクワクドキドキする試打をやらせてもらいました。試打したのはクラブやボールではありません。試打したのは、レーザー式弾道測定器「トラックマン4」です。トラックマンの計測自体は10年以上前からやってますが、今回はホームであるアナライズ神田スタジオでの計測です。
最新モデルはトラックマン4ということは、恐らく4代目なんでしょう。ドライバーはモデルチェンジで大きくなっていますが、トラックマンはモデルチェンジごとに小型化がさなれ、今ではノートパソコンよりも少し大きいぐらい。重さもわずか2.8kg。ボールの後方に設置するだけなので、面倒なセットアップがありません。そして、レーダー式の一番のメリットは、室内だけでなく屋外でも計測できます。バッテリーも内蔵しているので、電源がなくても使用できます。
では、トラックマン4はこれまでのモデルとどこが違うのか?
従来モデルと異なるのは、レーダーの数です。従来モデルはひとつのレーダーで計測していたのに対して、トラックマン4は2つのレーダーで計測。これにより、インパクトの瞬間のクラブの状態とボールのデータを出すことができるそうです。また、室内使用の場合、レーダーからネットまで4.7m以上あれば正確な数値が出るそうです(従来モデルは5.3m)。
では、実際に使ってみてどうなのか?
まず感じたのが測定時間の素早さ。ボールを打ってネットに当たった直後には、すべてのデータが出ています。今回は計測データはiPadでの表示でしたが、打ったらすぐに数値が出るという感じです。トラックマンとiPadはWi-Fi接続なので接続ケーブル不要。これもまた便利で使い勝手がすこぶる良いです。
加えてトラックマン4にはスイング動画が撮れるカメラが内蔵してますし、Wi-Fi接続で外部カメラもつなげます。iPhoneで取った画像も、サクッと試打データの画面に取り込めるのには驚きました。
数値的には、飛距離、特にキャリーの数値はかなり精度が高いです。かつてのトラックマンは屋外に比べると室内使用では計測距離が短いこともあって不安定な感じがしましたが、このトラックマン4に関しては「あれっ、なんか違うなぁ」と感じたことは一度もありませんでした。自分が打った手応えと実際の距離が完全に一致してました。
飛びの三要素である、ボール初速、打出し角、スピン量も、精度がかなり高いです。神田のスタジオで使っているディテクトの高速度カメラと比較しても、「自分で打った感じと、測定データ」が一致しています。例えば、ドライバーの数値だと、いい感じで打った時のデータは、、、
ボール初速 66.3m/s
打出し角 12.5度
スピン量 2510回転
ヘッドスピード 45.1m/s
ミート率 1.47
キャリー 245ヤード
飛距離 270ヤード
レーダー式計測式は実際に飛んでいるボールをレーダーが追いかけています。カメラ式と違って画像を見ることはできませんが、飛んでいるボールを実際に追いかけているので、計測数値の信憑生は非常に高いです。
そして、トラックマンではインパクトデータも詳細に出ます。
・ヘッドの入射角
・ダイナミックロフト(インパクト時のロフト)
・スピンロフト(インパクト時のロフト-ヘッドの入射角)
・クラブパス(ヘッド軌道)
・フェースアングル
これらのデータに関してはレーダーが計測しているモノと、計算値によって導かれているモノとがあります。ここからは超私的なことを申し上げますが、ヘッドの入射角、クラブパスはレーダーで計測可能だと思いますが、ダイナミックロフトとフェースアングルに関しては計算値ではないでしょうか? なぜかと言うと、ダイナミックロフトもフェースアングルも打点位置が異なると、インパクトの衝撃でヘッドが動くからです。例えば、打点位置がフェース上側に当たれば、インパクトの衝撃でロフトが増える方向にヘッドが回転します。このため、ダイナミックロフトは芯で捕らえた時のロフトなのか、フェース上側で捕らえた時のロフトなのかの判断がつきづらいのです。
フェースアングルもしかり。インパクトでフェースが2度開いている場合、フェースが2度開いてインパクトを迎えているのか、それともフェースのトウ寄りにあたった結果、インパクトでフェースが2度開いたかどうかの判断がつきづらいのです。
インパクトのヘッド挙動(打点位置、ダイナミックロフト、フェースアングル)に関しては、今のところ、高速度カメラでヘッドの挙動を追いかけた方がより正確な情報を得られます。マーク金井が高速度カメラを使っている一番の理由もここにあります。
もしもマーク金井がトラックマン4でドライバーやアイアンを試打するならば、フェースにショットマーカーを貼って試打します。ショットマーカーを貼ることで打点位置が正確に分りますし、ダイナミックロフト、フェースアングルがどのような要素によって決まっているかを正確にジャッジできるからです。
トラックマン4のお値段は室内用で232万2000円、室内&屋外用で303万4800円(どちらも税・送料込み)。トラックマンが出始めの頃はポルシェ1台分ぐらいしていたことを考えると、かなりお手頃価格になっています。
今使っているディテクトの高速度カメラと合体して使えるならば、トラックマン4をすぐにでも衝動買いしてしまいそうです~。
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