昨日は今シーズン3度目の18ホールプレーをしてきました。場所は飯能くすの樹CC(埼玉県)。名前はくすの樹ですが、桜が至る所に咲いている素敵なゴルフ場です。ちょうど機能が散る寸前の満開。ホールによってはグリーンが桜の花びらだらけのところもあったりして、存分に花見を楽しむことができました。
コースはアウトが全体的にフラットで、インは起伏に飛んだホールが続きます。どちらもベントのワングリーンは巨大で奥行き50ヤードを超えるグリーンもいくつかありました。加えて、2段3段グリーン、ポテトチップスのような起伏があり、普段平坦な高麗グリーンに慣れている人間にとっては、かなりシビアでした。今年初めてパー4でワンオンし、今年初めて4パットしました(笑)。
さて、この時期はまだゴルフよりもスノボの回数の方が多いですが、その割にはドライバーショット、アイアンショットとも安定しています。昨日のラウンドでも隣のホールまで曲がるようなショットは1発もありませんでしたし、ティショットに関しては、飛距離も方向性も安定してました。ボールはほとんど打ってませんが、好調を維持できているのは、神田のスタジオで、オンプレーンセミナーを定期的に実施しているからです。
セミナーではいろんなやり方でオンプレーンなスイングをデモンストレーションしていますが、ます最初にやっているのが水平打ちです。FBで何度もアップしていますが、胸の高さぐらいにティアップしたボールを、ボールだけクリーンに打ちます。
水平打ち(水平振り)はセミナー受講者にも必ずやってもらいますが、ほとんどの参加社はボールを打つつもりでスイングしているにもかかわらず、ボールのはるか下側のティを叩き、ボールではなくてボールの下に置いてあるパイロンを「パコーン」と小気味よく飛ばします。だからでしょう。水平打ちはボールを打つのではなく、ボールしたのパイロンを飛ばす練習だと勘違いしている人もいます。
さて、この水平打ち。
セミナー受講者がボール下のパイロンを飛ばしてしまうのは、ダウンスイングでクラブヘッドがプレーンよりも下、いわゆるアンダー星人になっています。そして、自分がアンダー星人になっている自覚がないから、パイロンが飛ぶと「えっ、どうして?」と、困惑してしまっています。
水平打ちは2回やってもらいますが、セミナー受講者の多くは、2回目もパイロンを飛ばします。ボールがイメージよりもヘッドが下を通過しているのが分かり、そうならないように注意しているにもかかわらず、同じミス(同じ過ち)を繰り返すのです。
対して、この水平打ちをプロゴルファーやハンデ5以下の人にやってもらうと、最初はボール下のパイロンを叩く人もいます。しかしながら、パイロンを叩くや「なるほど~」「マークさん、面白いこと考えるねぇ」と言い、2球目になればパイロンは叩きません。ボールをクリーンに打ちます。もちろん、マーク金井もセミナー講師をやっているわけですから、ボール下のパイロンを叩くことはありません。ボールだけをクリーンに打つ事ができます。
では、なぜアマチュアの多くは分っていても、何度も水平打ちでボール下のパイロンを叩いてしまうのか?
プロでも1球目はパイロンを叩きますが、これには理由があります。地面の上でボールを打つ時よりも水平打ちの時の方が、ダウンスイングでヘッドが下がる力が強く働くからです。普通にアドレスした時に比べると、水平打ちでは腕を伸ばし、シャフトも水平に近くなります。このため、重力の力で普段よりもヘッドが下がる力が強く働きます。加えて、スイングしてスピードが付くと、ますます外力(重力)が強く働き、スイング中にヘッドの重みが増すために、ヘッドが下がる(ヘッドがプレーンよりも下に位置する)方向に動いてしまうのです。プロでも1球目ではパイロンを叩くのは、このヘッドが下がる力が想像以上に大きいからです。
ただし、プロやハンデ5下の人達は、同じミスは2度繰り返しません。ヘッドが下がる力が強くなった時、「どうすればヘッドが下がるを防げるのか」の仕組み(理屈)を知っているから、2発目になると軌道修正が働いてボールだけクリーンに打てるのです。
対して、アマチュアゴルファーの多くは何回やってもボール下のパイロンを叩き続けます。本人はヘッドが下がらないように意識しながらスイングしているにも関わらず、、、
察しのいい人はもうお分かりでしょう。水平打ちでパイロンを叩き続ける人は、ヘッドが下がらないように振ってもヘッドが下がってしまうのです。ヘッドを下げない仕組み(理屈)を知らないから、修正方法を間違っているから、修正動作を入れてもパイロンを叩いてしまうのです。
ゴルフスイングにはタネと仕掛けがあり、オンプレーンに振るためにもタネと仕掛けがあるのです。そして、このタネと仕掛けというのは、ボールを沢山打っても会得できる確率は非常に低いのです。
そして、ゴルフはオンプレーンに振れていなくてもナイスショットが出ますし、ホールインワンも出ます。これもまた、オンプレーンに振るためのタネと仕掛けを会得しづらい要因になっているのです~。
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