先週の男子ツア「HEIWA PGMチャンピオンシップ」は最終日、大接戦の末、谷原秀人選手が抜け出して優勝しました。舞台となった総武カントリー総武コースはトーナメント用に18ホールがピックアップされています。出場した選手によると、かつてサントリーオープンが開催されていた時と同じホールを使っているそうです。アウトもインもパー5はひとつしかないので、スコアを伸ばすには飛距離もさることながら、正確なアイアンショット、そしてワンパットの数を増やすことが求められます。
マーク金井は初日の木曜日、そして土曜日に現地で観戦してました。最近は取材だけでなく撮影もやっています。試合模様も撮りますが、練習グリーンやドライビングレンジでツアープロの練習風景を撮りまくっています。手を替え品を替え、そしていろんな角度から撮影しています。
土曜日もドライビングレンジでスイングを撮影していましたが、効率良くヘッドスピード上げ、ドライバーで飛距離を稼ぐのが上手いツアープロには共通点があります。
その決定的瞬間がこれっ!!!!!
インパクト直後に頭がグイッと後ろ(飛球線後方)に下がっています。時計の文字盤に例えると、インパクト直後は、
頭が1時の位置で、クラブヘッドが7時の位置。
頭とクラブヘッドが互いに綱引きしているような状態になっています。
この姿勢、どこかで観たことがありませんか?
ハンマー投げの姿勢とまったく同じで、頭とクラブヘッドが互いに綱引きしている状態になるほど強いパワー、強い遠心力が発生し、それがゴルフにおいてはヘッドスピードを上げる源(みなもと)になっているのです。頭の位置を見ることで、ヘッドスピードを上げるのが上手いか下手かを見極められるのです。ジュニアゴルファーのスイングを分析してみても、身体が小さくて飛距離が出る子供達は、例外なく頭がグイッと後ろに下がった状態でインパクトを迎えています。
対して、身体のわりにヘッドスピードが上がらないアマチュアのスイングを観察すると、ほぼほぼ例外なく、インパクトで頭が後ろに下がっている人はいません。頭はアドレスの位置にじっとしているか、もしくは飛球線方向に突っ込んでいます。結果、遠心力のパワーを上手く利用できてませんし、手先や上半身でクラブを操作することになるので、ヘッドスピードも上がらないし、飛距離も出ないのです。
ゴルフは手打ちが良くなくて、しっかり身体を使った方がいいと言われてます。また、頭を動かさない方がいいスイングだとも言われてます。
しかしながら、プロ、アマチュアを問わず、老若男女を問わず、ヘッドスピードを上げるのが上手い人は例外なくスイング中に頭が動いています。ダウンスイング後半からインパクト直後にかけては頭が15~30センチぐらい後ろ(飛球線後方)に動いているのです。
まずは、スマホなどで背中側からスイング動画を撮ってみて下さい。そして、ダウンスイング後半からインパクト直後にかけて頭がどこにあるのかチェックしてみて下さい。頭が後ろ(飛球線後方)に動いてない人は、遠心力のパワーを使えていないと思って間違いないでしょう。そして、まだまだヘッドスピードを上げる伸びしろがあります。
では、どうすればタイミング良く頭を後ろ(飛球線後方)に動かせるのか?
ジュニアゴルファー、そして効率良くヘッドスピードを上げている人は、意識的に頭を後ろに残そうとしているのではなく、身体を効率良く使った結果として、頭が後ろに残ってしまっています。無意識に頭が後ろに残っていると言ってもいいでしょう。
では、インパクトゾーンで頭が後ろ(飛球線後方)に残ってしまうと、頭が後ろに残らない人の違いについては、次回、じっくり説明しましょう~。
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