マーク金井blog

2016年09月28日超私的な考察、なぜ今どきのアイアンはロフトが立った「飛び系」が多いのか!?

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昨日は午後から日帰りで長野に日帰り出張してきました。望月東急GCで開かれたホリゴルフさんのコンペで約1時間ほどセミナー講師を務めさせていただきました。東京駅から新幹線に乗って佐久平駅まで。所要時間は約1時間20分ほどでしたが、ゴルフ雑誌を読んでたらあっという間に着きました。

 

行きは週刊ゴルフダイジェスト、帰りは週刊パーゴルフを読みましたが、面白かったのが、この記事。

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クラブの”進化”を考える後編
アイアンは本当にやさしくなった?
(週刊ゴルフダイジェスト10月11日号)

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この記事は有識者10名による覆面座談会。それぞれの有識者が今どきのクラブについて語っていますが、大きく取り上げられているのがアイアンのロフトのストロング化。昔と今とでロフトがどれだけ違うかを、ツアープロの使用アイアンと、今どきのアイアンのロフトが示されてます。

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7番のロフトは、、

38度
36度
30度

 

となっています。昭和の時代だと7番のロフトは34~38度が主流でした。それが平成に入ってロフトがどんどん立ってきて(ストロング化されて)、現在だと

 

28度~32度ぐらいが多いです。

 

 

今どきの7番は、昔の5番のロフトとほぼ同じになっています。44年前、マーク金井がゴルフを始めた頃は、アマチュアの場合、「5番で150ヤード」飛ぶとロングヒッターでした。それが現在だと、多くのアマチュアは「7番で150ヤード」が当たり前。アイアンは進化を遂げていますが、飛距離が伸びている一番の要因は、ロフトが立っているからなのです。

 

もちろんロフトを立てただけではボールが上がりづらくなります。今どきのアイアンは重心を低く、重心を深くすることで、昔のアイアンよりもボールが上がりやすくなっています。なので、昔の5番と今どきの7番を打ち比べると、同じロフトでも、今どきの7番の方がボールが上がりやすく、かつ飛距離も出ます。

 

では、なぜアイアンはストロングロフトかするのか?

 

 

記事では「ストロングロフト化」された理由についてはほとんど触れられてませんが、実は、大きな理由がひとつあります。

 

それは、、、、、

 

試打クラブの番手が変わったからです。昔(30年以上前)は、アイアンの試打クラブは5番アイアンでした。アイアンの番手構成が3番~PWなので、その中間的な番手が5番だったのです。それが25年ぐらい前くらいから、アイアンの試打クラブが7番に変わりました。なぜ7番になったのか理由は定かではありませんが、恐らく、モデルチェンジでアイアンのロフトがストロング化され、「5番じゃボールが上がりづらい」と考えてメーカーがあったのでしょう。他のメーカーはそれに追従するような形で、いつの間にか、試打クラブは7番というのが当たり前になったのだと思います。

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察しのいい人ならば、もうお分かりでしょう。

 

試打クラブが7番になれば、飛ばない7番よりも飛ぶ7番の方が、アマチュアゴルファーの評価が上がり、そして販売増につながります。かつてキャロウェイはアイアンのストロングロフト化に警鐘鳴らす意味で、モデルチェンジでロフトを寝かせたことをやりました。非常にボールが上がり安いアイアンだったのですが、メーカーの意図とは裏腹に、モデルチェンジでロフトを寝かせたアイアンは売れ行きが芳しくありませんでした。もしも、ロフトを寝かせて「上がりやすさ」が優先されたアイアンが売れていたならば、、、アイアンのストロングロフト化はここまでになっていなかったでしょう。

 

アイアンは飛ばすクラブじゃないと言われてますが、現状、ほとんのメーカーはアイアンの試打クラブは7番しか用意していません。アイアンは本来セットで考えるべきクラブですが、アマチュアが試せるのは7番だけです。この現状を考えると、「飛ぶ7番」を作った方が売り上げ増につながるならば、メーカー側は「飛ぶ7番」を積極的に作ることになるのは致し方ないと思います。

 

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ゴルフクラブの歴史を振り返ってみると、ウエッジとパターを除くと、飛ぶクラブは売れますが、飛ばないクラブは売れた試しがありません。アマチュアゴルファーの多くはスコアアップを求める以上に、飛距離アップを望んでいるからです。

 

ただし、これまで同様、アイアンの試打クラブが7番であり続けるならば、アイアンのストロングロフト化はそろそろ歯止めがかかるでしょう。理由は単純、ロフトが30度を下回ってくると、いくら低重心、深重心に設計しても、アマチュアのヘッドスピードだとボールが上がりづらくなって、キャリー不足になるリスクが高まるからです。ロフト的には7番は28度ぐらいが限界でしょう。

 

すでに7番のロフトを28度にしているモデルもあります。これ以上はアイアンのストロングロフト化は進まないでしょう。もしも進む可能性があるとすれば、アイアンの試打クラブが7番ではなく、8番とか9番になった時です。そうなれば、8番とか9番とかのロフトがどんどんストロング化され、28度に近づいてくるかも知れません。

 

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