マーク金井blog

2016年08月04日超私的な考察、アイアンに打感の良さを求めるならば、ライ角調整は必要不可欠!!

昨日発表された、ピンの新製品、i-blade。バックフェースにはなんの衣装もなく、素っ気ないほどシンプル。iBLADEというロゴが小さく入っているだけです。プロトタイプなようなデザインは、一部メディアの間で「ピンらしくない」とも評されているみたいですが、その中身はピンらしさにあふれています。どこがどうピンらしいかというと、、、

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  • ヘッド素材はステンレス鋳造(軟鉄鍛造ではない)
  • ライ角のバリエーションが13種類
  • ソールのバンス角が大きい
  • ロフト角、長さ、グリップの太さも調整可能

 

基本的なスペックを紹介すると、、、

 

3番  ロフト20度  ライ角58.88度 バウンス角4度
4番     23.5度    59.63度      5度
5番     27度     60.38度      6度
6番     30.5度    61.13度      7度
7番     34度     61.88度      8度
8番     38度     62.63度      9度
9番     42度     63.38度      11度
PW     46度     64度        12度

 

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今どきの7番のロフトは30度前後。それを考えるとi-bladeはロフトがかなり寝ています。そして、ピンらしさを感じるのがバウンス角が大きいこと。7番で8度もあります。表記したライ角は標準スペック(カラーコードブラック)ですが、これに対して±5度ぐらいのバリエーションがラインアップしています。マーク金井は5番で約65度のライ角が適正ですが、これもピンならば普通に手に入るのです。ピンらしさの定義は人によって違うと思いますが、ここまでライ角を選べるアイアンは他にはありません。また、ここまでバウンス角をつけているのもピンならではです。

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もしもマーク金井が使うならば、ロフトは2度づづ立てて、シャフトはカーボンのMCI80を装着して使ってみたいです。番手は7番からPWです。5番と6番の代わりはUTかやさしいG25あたりを入れたいです。

 

 

さて、今日のエントリーもアイアンの打感についてです。前回のブログで書きましたが、
アイアンはジャストミートしても心地良い打感は手に入りません。ほとんどのゴルファーは芯よりも少し下で打った時に、心地良い振動(手応え)が手に伝わり、打感の良さを感じます。

 

そして、打感について付け加えると、もうひとつ手に伝わる振動があります。それは、地面を叩いた時に発生する振動です。ドライバーの高さにティアップしたボールと、マットの上に置いたボールを打ち比べてみると分ります。ソールがまったく地面に振れない時の方が、インパクト時に手に伝わる振動は少ないはずです。対して、ダウンブローにヘッドを入れて、ソールが地面にコンタクトした時は、心地良い手応えがあるはずです。

 

打感=振動

 

 

と考えると、地面を捕らえた時に発生する振動も実は打感に大きく影響しているのです。そして、ここからが大事なポイントですが、ソールが地面と上手くコンタクトできているかどうかは、ライ角によっても大きく異なるのです。

 

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プロのアイアンショットを見ても分るように、インパクトではソール全体が地面に設置しているのが好ましい状態です。アイアンはインパクトでソール全体が地面に設置した状態でボールを打つことが前提にデザイン(設計)されているからです。プロのターフ跡はほぼ長方形ですが、これはソール全体が地面に設置するライ角(適正ライ角)のアイアンを使っているからに他なりません。

 

 

察しの良い人ならば、もうお分かりでしょう。そうです。アイアンに打感を求めるならば、インパクトでソール全体が地面に設置するアイアン、すなわち適正ライ角なアイアンを使う必要があるのです。ピンはこの必要性が分っているから、昔も今も、ヘッドはステンレス鋳造であっても、ライ角が調整できるアイアンを作り、そしてライ角のバリエーションが豊富になっているのです。

 

 

i-bladeもしかりです。ライ角が自分に合っているアイアンと、合っていないアイアンを打ち比べると、「これって同じアイアンなの?」ってぐらい打ち心地、手応え、そして打感が異なります。マーク金井はわざと合わないライ角のi-blade(カラーコード、ブラック)と自分にあっているライ角のi-blade(カラーコード、シルバー)をコースで打ち比べましたが、打ち心地、手応え、打感はかなり違いました。ライ角が合っていない方は、芯で捕らえづらく、手に伝わる感触も今ひとつ。もちろん、方向性も安定しません。対して、適正ライ角のi-bladeの方は、芯で捕らえやすく、いい感じで捕らえると心地良い感触(振動)が手に伝わりました。

 

アイアンの性能、打感の良さを引き出すには、自分に合ったライ角で使うことが必要不可欠です。ライ角の調整が必要かどうかは、ソールに市販のライ角チェックシールを貼ると簡単にチェックできます。これで、ソール全体に接地跡が残っていればいいのですが、もしも、トウ寄りやヒール寄りにしか接地跡が残っていないならば、ライ角は合っていないと思って間違いありません。ライ角が合っていないアイアンを使うことは、上達の妨げになるだけでなく、本当の意味での「打感の良さ」も味わうことはできないのです~。

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カテゴリー ライ角, 新製品情報

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