毎週火曜日はインターネットラジオ、ソラトニワ、「マーク金井のしゃべらずにいられない!」のオンエア日。ゲストはピンゴルフジャパンの山口さんと、安斎さん。偶然にもラジオのオンエア日と、ピンの新製品記者発表の日が同日。お二人には、記者発表が終えるやいなや、その足で銀座のスタジオに足を運んでいただきました。
今回の記者発表で紹介されたのは、プロ上級者向けのアイアン、i-BLADEと、ステンレスの削り出しで作られたパター、VAULTシリーズ。アイアンはS55の後継モデルとしての位置付けで、ヘッドは小ぶりでソール幅も狭く、ピンの中ではもっともシャープな形状。ミスに対するやさしさよりも操作性の高さ、ラフからの抜けの良さにこだわって作られています。キャッチコピーは、、、
- プロも唸らせる打感とルックス
- 隠された部分に優しさを凝縮
- プレーヤー指向の極上アイアン
性能もさることながら、キャッチフレーズの最初に出てくるのが打感。i-bladeはゴルファーの感性に訴えかけているアイアンです。最後のプレーヤー指向というのは意味が分りづらいですが、恐らく、上級者指向という意味なんでしょう。
さて、この打感。
一般的にはヘッドの素材の影響が大きいと言われ、軟鉄鍛造と呼ばれるヘッドは「打感が良い」とされています。また、打球面(フェース面)が分厚くなっているほど、「打感が良い」と評価されています。
しかし、ピンのi-bladeは、このどちらにも当てはまりません。ヘッド素材は軟鉄鍛造ではなくてステンレス鋳造です。フェース面も見た目は分厚い感じがしますが、実際は中空構造になっているので、従来モデル(S55)よりも肉薄フェースになっています。従来の常識とは違う素材、構造にも関わらず、「打感の良さ」を強くアピールしているのです。
マーク金井も実際に打ってみましたが、確かに打感はソフトで、心地良い手応えが手に伝わりました。軟鉄鍛造のマッスルバックとは少し違った感触ですが、いい感じでボールをヒットすると、インパクトでは心地良い振動が手に伝わります。i-bladeは「打感の良さ」が際立つアイアンです。
では、なぜi-bladeは軟鉄鍛造でもなく、フェース面が肉厚でもないのに、打感が良いと感じるのか?
超私的に言わせていただくと、「振動」の出方が良いのでしょう。ゴルファーがこだわる打感というのは、2つの要素によって構成されています。
- ひとつは音(インパクト音)
- ひとつは振動(インパクト時に手に伝わる感触)
i-bladeは手に伝わる振動が、ゴルファーにとって心地良く感じ、それが「打感の良さ」につながっているのだと思います。i-bladeの場合、ヘッドの下半分は中空構造になっていますが、その中は空洞ではありません。大型エラストマーCTP(樹脂)が貼っています。これにより余分な振動が抑制され、心地良い振動が手に伝わるのです。PXGのアイアンもそうですが、今どきのアイアンはヘッド内部を中空にし、中に樹脂を入れるモデルが増えてきています。
打感の正体は音と振動ですが、アイアンの場合、芯で捕らえると「打感の良さ」を味わうことはできません。本当に芯で捕らえてしまうと(ジャストミートすると)、インパクト時にヘッドがブレないからです。ヘッドがブレないと振動の度合いも当然少なくなります。ティアップして打てば分ります。芯で捕らえると、手応えが希薄なるので何となく頼りなく感じるのです。
アイアンの場合、実は、芯よりも少し下で捕らえた時、多くのゴルファー(プロ、アマチュアを問わず)、手応えが良い(打感が良い)と感じます。ほんの少し芯よりも下で打つと、芯を外した分だけヘッドが上下にブレます。そしてブレが分だけ振動が手に伝わるのですが、それを多くのゴルファーは心地良く感じ、今のショットは「打感が良い」と表現しているのです。
加えて、芯よりも少し下で捕らえると、インパクトでヘッドはロフトが減る方向(縦方向)に回転します。結果、縦のギア効果が働き、スピンも掛かりやすくなるのです。
打感が良いアイアンでナイスショットを打つと、なんとも言えない心地良い感触が手に伝わります。しかし、これはジャストミートではありません。アイアンの場合、芯を少し下に外したショットをナイスショットと感じ、イメージ通りにスピンがしっかり効いたショットになるのです~。
(▼▼)b
好評発売中↑クリック
世界で一番やさしいドライバー好評発売中です
こちら好評発売中↑クリック