145回目となる今年の全英オープン、歴史に残る大激戦の末にクラレットジャグを抱きしめたのがスウェーデンのヘンリック・ステンソン。40歳にて初のメジャータイトルを手に入れ、世界ランクも5位に上昇しています。
H・ステンソンは2位P・ミケルソンとともにキャロウェイの契約選手ですが、メーカーがとしては痛し痒しになっています。ステンソンが使うクラブはドライバーを除いて、最新モデルではありません。今は生産終了になっている旧モデルを使っているからです。
ティーショットで多用していたスプーンはDIABLO OATANE TOURの13度。キャロウェイはFWを作るのが上手いメーカーですが、なぜかこのディアブロはヒット商品になりませんでした。マーク金井はステンソンと同じモデルの18度を2011年の6月に新橋の劇安ショップで衝動買い。その時のお値段はなんと、、、
1万3800円(税込み)
この当時、キャロウェイの主力ブランドはレーザーホークでした。ディアブロはセカンドブランドとして発売されていたモデルです。2011年に衝動買いした時は、まさかこのFWが全英オープンで大活躍するクラブになるなんて露とも思いませんでした。
http://www.analyze2005.com/?p=1445
(マーク金井のクラブ指南こちらクリック)
ステンソンはアイアンもかなり古いモデルを使っています。それも日本限定で発売されたという、、、
初代レガシーブラック(2011年モデル)
今から5年前に発売されたモデルです。ゴルフクラシックでスペックを調べてみると、、
5番アイアンのデータ
重量 247.3g
慣性モーメント 2295gcm2
ロフト 26度
ライ角 59.3度
FP 4.5mm
重心距離 36mm
重心深度 4.6mm
重心高 17.7mm
重心角 10.6度
(以上、ゴルフクラシック2012年8月号より引用)
このアイアンの特徴をざっと上げると
- ヘッドは軟鉄鍛造だけどアンダーカット構造のキャビティ
- 重心距離はほどよい長さ
- セミグースネック
- 重心はほどよく深い
- 重心アングルは大きめで捕まりが良い
見た目通り、バリバリのアスリート向けアイアンではありません。ゼクシオほどやさしいはありませんが、マッスルバックやアスリート向けキャビティに比べると、ミスに強く、そして捕まりが良い。軟鉄鍛造でそこそこ見栄が張れて、打てばそこそこやさしい。所有欲とやさしさを両立させたモデルです。今どきのアイアンと比較しても、かなり完成度が高いと言えます。
そして、レガシーブラックのスペックを調べてみると、もうひとつ大きな発見がありました。実は、2011~2012年に発売されたアイアンは、歴史に残る名作が数多くあるのです。ざっと上げると、、、
2代目AP-1(タイトリスト)
ツアーステージV-iQフォージド(ブリヂストン)
SFDフォージド(ロイヤルコレクション)
ドライバーやFWに比べると、アイアンはそれほど頻繁にクラブを衝動買いしません。にも関わらず、2011~2012年にかけて、マーク金井は2代目VG-3、i20、eggフォージド、SFDフォージドを購入。そして、現在も2代目VG-3とi20、そしてSFDフォージドはは所有しています。現在、アイアンは6セット所有していますが、何と、その半分はステンソンが使っているアイアンと同じ世代のモデルです。
クラブは日進月歩で進化していますが、その一方で、アイアンの当たり年というのがあるのかも知れません。超私的ではありますが、1年間でアイアンを1セットも買わない年もあったりすることを考えてみても、2011~2012年はアイアンの当たり年。ステンソンが全英オープンに勝ったたことで、良いことが思い出せました~。
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