マーク金井blog

2016年07月13日超私的な考察、なぜ今どきのドライバーはボディがたわむのか!?

7月7日に発売しましたバンパードライバーですが、すっげー売れております。↓クリック

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よろしくお願いいたします。


昨日はプロギアが主催するトーナメント、RSカップに出場してきました。普段9ホールばかりプレーしていることもあって、18ホールはかなりタフでした。真夏のような暑さも相まって、スコアは今年ワーストの90回。OBや池ポチャは1発もありませんでしたが、ドライバーは右にプッシュ気味、アイアンも右にプッシュするミスが目立ち、パーオンしたのはわずか数ホール。加えて、いつものごとく3パットを連発し、スコアがまとまらないまま終わってしまいました。

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今回は2番ホールのセカンドがキーポイントでした。ティショットはいい当たりで残りは127y。9番アイアンで打ったショットが右にスッポ抜けて右バンカー。そこからホームランして5オン2パットのトリプルボギー。自分が得意にしている距離から、大ミスをしでかし、その悪い流れを最後まで断ち切れないままホールアウトしました。

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そして、昨夜はインターネットラジオ、ソラトニワ「マーク金井の喋らずにいられない!」のオンエア日。ゲストはダンロップスポーツの清時遼さん、林浩行さん、中村崇さんの3名。スリクソンの新作モデルのセールスポイントについてじっくり話を伺いつつ、ボールを飛ばすためのテクノロジーについても話をして下さいました。

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今回のスリクソンですが、飛距離アップのためにこだわったポイントは2つ。ひとつはフェースだけでなくボディ(ヘッド)もたわみが大きくなる構造。これにより、フェース下打点での反発性能が上がり、かつフェース全体での飛距離性能も向上しているそうです。

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2つめのポイントは更なる低重心下。前作よりもさらにクラウンを薄く作ることで4g軽量化し、余剰重量をソール側に配置することで低重心下を達成しています。単純にクラウンを軽量化するならば素材はカーボンの方が有利ですが、スリクソンではフルチタンにこだわっています。フルチタンの方がインパクト音をチューニングしやすく、かつゴルファー好みに仕上げやすいそうです。個人差がありますが、前作に比べると500回転前後巣スピンが減るそうです。契約選手である、塚田陽亮(ようすけ)プロは、ドライバーを新しいスリクソンに変えたらスピン量が1000回転ほど減り、ドライバーの飛距離が劇的に伸びたそうです。

今回、スリクソンはボディのたわみについてアピールしていますが、他のメーカーもドライバーではフェースもボディも、硬いよりも軟らかくてたわんだ方が「飛距離性能がアップする」とコメントしています。

 

 では、なぜボディ(ヘッド)がたわむと飛距離が伸びるのか?

 

ボールが飛ぶのも、飛ばないのもインパクトで決まります。最近は実際に打たなくてもコンピュータで弾道をチェックできますが、ボディ側がたわんでいると、確実にボール初速が上がり、飛距離が伸びてくるそうです。

 

ボディがたわむ

 

たわみはイコール、変形です。インパクトは約1トンのエネルギーが働いてます。このため、かつてはヘッドもフェースもたわまない方がエネルギーロスが低い(インパクト効率が高い)と言われてました。それが、コンピュータシミュレーションでインパクトを丸裸にすると、フェースだけでなくヘッドも少したわんだ方がインパクト効率が高く、反発力が上がるそうです。

 

ボディがたわむ

 

というと、何か弱々しい感じがするかも知れませんが、ゴルフはたわむ(つぶれる)ことでエネルギーが生まれています。そしてダンロップの研究(インピーダンスマッチング理論)によると、「ボールがつぶれて復元するスピード」と「ヘッドがたわんで復元するスピード」。この2つの事象のスピードが近づくほどにエネルギーロスが減り、それがボール初速アップにつながるそうです。

 

ゴルフボールはゴムでクラブヘッドは金属です。素材がまったく違うわけですから、両方のたわみ(つぶれ)復元スピードを完全にマッチ(同調)させることはほぼ不可能です。しかしながら、ヘッドがたわみやすくなるほどに、ボールがつぶれて復元するスピードとクラブヘッドがたわんで復元するスピードが近づき、エネルギー効率が高くなるそうです。ちなみに、ルールを超えた高反発フェースは、ルール適合フェースよりも肉薄で、かつたわみが大きいです。ゴルフクラブはフェースもボディもたわみやすい方が、エネルギー効率が高くなって飛びに有利になるのです。

 

ゴルフクラブはこの25年で劇的な進化を遂げています。コンピュータでインパクトをシミュレーション解析できるようになったからですが、実はまだ分っていなこともあります。例えば、球離れのスピード。プロや上級者は、「このクラブは球離れが速い」「球離れが遅い」とか遅いとか言いますが、今の所、具体的なインパク時間(球離れ)の差は、デジタルデータとして出てません。高速度カメラでもその差を撮影できてません。あくまで人間の感覚の領域に留まっています。インパクトの解析はまだまだ続きそうです~。

 

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