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南太平洋の楽園、ニューカレドニア出張から戻って早2日が経ちました。過ぎてしまえば5泊6日間はあっという間です。時差が2時間と少ないこともあって、旅の疲れはほとんどありません。帰国した翌日からいつも通りの生活に戻り、ロマンスカーに乗って厚木で整体治療。神田のスタジオではクラブを試打し、仕事場では原稿を書いています。日本からニューカレドニアまでの距離は約7000キロ。成田からの直行便で約8時間半。いつも通りの生活に戻り、ベローチェでコーヒーを飲んでたりするとると、「7000キロも離れたニューカレドニアへのゴルフ旅」は、ひょっとしたら夢の中の出来事なんじゃないかと勘違いしそうになります(笑)
ニューカレドニアでは2度ラウンドしましたが、活躍してくれたのがUSTマミヤの新シャフト「アッタスパンチ」。テーラーメイドのM2にアッタスパンチの5Sを装着したのを持って行きましたが、これがドンピシャにはまりました。ヘッドとの相性も良く、自分のイメージ通りの弾道が打てます。切り返しで手元がクイッと大きめにしなり、それがタイミングの取りやすさにつながっています。ドローを打とうとすると右にすっぽ抜けることもありましたが、フェードを打ちたい時はスピンが少ないパワーフェードが打てるのが気に入ってます。強弾道の飛ぶフェードが打ちやすく、左へのミスが出づらいのがアッタスパンチのセールスポイントなのかも知れません。
そして、叩いても左に行きにくいという点で共通しているのが、スリクソンの最新モデルである、、、、
Z565ドライバーです。
そこで今回は、超私的にZ565を試打インプレションしたいと思います。まず前作(Z545)同様、このZ565もZシリーズの中ではもっともヘッドが大きく、体積はルール最大級の460CC。投影面積も大きく、フェースも分厚くありません。構えた感じだと手強い感じではなく、ゼクシオを手にした時のようなやさしさを感じます(ヘッド形状もゼクシオに似ています)。
ただし、ゼクシオと異なるのはフェース向き。ゼクシオは捕まりを重視した設計がなされているのでフェースの向きは開いてません(ややフックフェース)。対して、Z565はデフォルトだとややオープンフェースです(カチャカチャ式なのでフェース向きは調整可能)。
ソールの形状は前作(Z545)とガラッと変わり、ソール全体がたわむ「パワーウエーブソール」が採用。これにより低重化が維持できるとメーカーはアピールしています。
フェースはゼクシオ同様、カップフェースになっています。ゼクシオはヘッドとシャフトが固定式ですが、Z545は前作同様カチャカチャ式。ヘッドとシャフトはネジ止めになっており、シャフトの装着方向を変えることで、ライ角、フェース向き、リアルロフトが調整できます。
では、実際に打ってみてどうなのか?
ゼクシオと決定的に違うのは捕まりとスピン性能です。ゼクシオは捕まりが良く、高弾道ドローが打ちやすくなっているのに対し、Z565は左へのミスが出づらく、かつ低スピンで中弾道が打ちやすくチューニングされています。Z565や見た目こそゼクシオと似ていますが、球筋は正反対。加えてインパクト音も異なり、ゼクシオに比べるとZ565の方がインパクト音が抑えられ、プロ、上級者好みに仕上げられています。
ちなみに前作(Z545)に比べると、Z565の方がスピンが少ない弾道がオートマチックに打てます。反面、ボールが上がりづらいのでロフトの助け(ロフトアップ)が必要な感じがしました。Z565をエースドライバーとして使うならば、9.5度でリアルロフトを少し増やす方向(フックフェース側になる方向)に調整して使うと思います。
ヘッド重量もゼクシオ9とZ565とでは異なります。
ゼクシオは重ヘッドをアピールしていますが、実際はそれほど重くはありません。現行モデル(ゼクシオ9)のヘッド重量は198g。対してZ565のヘッド重量は約200g。ゼクシオのヘッド重量はアベレージゴルファー向けとしては重めですが、アスリート向けとしてはやや軽め。対して、スリクソンZ565はアスリート向けとしては普通で、アベレージ向けと比較すると重くなっています。ちなみに、Z565のヘッド後方には重量調整ネジが配されており、ネジを取り替えることでヘッドの重さを変えられます。
Z565にはこれまで同様、ダンロップのオリジナルシャフト「Miyazaki」が装着されています。Z565にはプロパーで「Miyazaki Kaula MIZU」が装着されています。これまでのMiyazakiシリーズに比べると、フレックス設定が軟らかくなり、Sでもそれほど硬さを感じません。MIZUは中調子で、シャフト中間部分がしなるタイプ。インパクトゾーンでヘッドが加速する感じは強くなく、タイミングが取りやすくチューニングされています。
また、純正仕様として「SRIXON RX」という軽量タイプもラインアップされています。こちらは、Sでシャフト重量が51g。トルクも5度と多め。スペック的にはゼクシオに装着されている純正シャフトに近い感じです。
Z565はスリクソンシリーズの中で、もっともやさしいモデルとしての位置付けです。実際に打ってみてもミスの許容範囲の大きさはゼクシオに匹敵します。ただし、繰り返しますがスリクソンなので、スライサーがドローを打てるようなチューニングはなされていません。左のミスが出づらく設計されてますし、実際に打ってみても左に行きづらいドライバーです。
ドローバイアス(ドローが打ちやすい)を求めるならばゼクシオ9、ニュートラルバイアスからフェードバイアス(左にいきづらい)を求めるならばZ565。ダンロップはこんな風に、2つのブランドを位置付けていると思います~。
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