今週日曜日から金曜日まで、天国に一番近い島と称されるニューカレドニアに行ってきました。成田空港から飛行機で約8時間30分。時差は2時間しかないので、現地に着いた時も、帰国した時も時差ボケはほとんどありません。8時間を超えるフライトですが、東西に移動するよりも、南北に移動した方が疲れづらく感じます。
ゴルフ親善大使ということもあり、2ヶ所のゴルフ場でプレーしてきましたが、ニューカレドニアと言えば「美しい海と自然」。ゴルフとは無縁の島、ゴルフは数あるアクティビティのひとつだと思ってましたが、いい意味で期待は大外れでした。最初にプレーしたGOLF DE TINAは典型的なシーサイドコース。変化に富んだレイアウトを楽しますし、海越えのホールもあり、いわゆるニューカレドニアっぽいゴルフ場でした。
2ヶ所目のGOLF DE DEVAは、これまたいい意味でニューカレドニアっぽくないゴルフ場です。中心都市ヌメアからクルマで約2時間30分。正直かなり遠いのですが、Sheraton Devaに到着するや度胆を抜かれました。相当に辺鄙(へんぴ)な所なのにも関わらず、今回宿泊したニューカレドニアのホテルの中でもっともお洒落で瀟洒。フランスのリゾート地の豪華ホテルも真っ青な作りです。コースもこれでもかってぐらいの土地を使っており、設計はダイデザイン。ニューカレドニアに居るはずなのに、ホールを重ねていく内に「英国リンクスでプレーしている」かのような錯覚に陥りました。よくもまあ、こんな南太平洋の島に、全英オープンが開催できるようなコースを作ったもんです。シェラトン恐るべしです。
南半球で天国気分を満喫している中、アナライズは世界で一番やさしいドライバー「バンパー」を正式発売開始しました。設計、開発段階では市販することをまったく考えてませんでしたが、いざ出来上がってみると、、、、いろんなゴルファーに世界で一番やさしいドライバーを打ってみていただきたくなったからです。
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この「バンパードライバー」。ニューカレドニアは誰が行っても「天国にいちばん近い島」だと感じるでしょう。実際、マーク金井もこのキャッチフレーズは言い得て妙だと思いました。では、バンパーは本当に誰が打っても「世界でいちばんやさしいドライバー」だと言い切れる感じられるのか?
現在市販しているドライバーと比較する限り、現状では世界で「一番やさしい」と思いますし、実際に打っていただけるとそのやさしさを実感できると思います。なぜなら、このバンパーは重心距離が極端に短く、シャフトの軸線とスイートスポットの位置が非常に短いからです。
バンパードライバーの重心距離は約9ミリ
試作段階ではフェースバランスのパターのように重心距離がゼロのドライバーも作りましたが、これはヘッドの挙動が安定しませんでした。意外なことにやさしくなかったのです。そこで試行錯誤を繰り返し、試作ヘッドを何度も作り直した結果、シャフト軸よりも「ほんの少し」(約9ミリ)、外れた位置にスイートスポットを位置した時、この時がもっともヘッドの挙動が安定し、ミート率が高くなりました。加えて、直進性の高い弾道が打ちやすくなったのです。
ゴルフは数ある球技の中でも「ちゃんと打つのが難しい」スポーツです。難しくしている最大の要因は、クラブの重心距離です。イラストレーターのゲーリーさんが、テニスラケットを用いて「重心距離と打ちづらさ」の関係を上手く説明して下さいましたが、まさにゴルフクラブは重心距離があるから「芯に当てづらく」そして「振り遅れてスライス」しやすくなるのです。
では、世界でいちばんやさしい「バンパー」には欠点はないのか?
欠点は2つあります。ひとつは現状のルールに適合してません。ルール非適合クラブです。パターは重心距離がゼロでも適合ですが、パター以外のクラブでは、重心距離が極端に短いクラブは非適合。理由は単純、ルールを定めているR&Aも「重心距離が極端に短いクラブはやさし過ぎる」ことを知っているからです。
もうひとつの欠点は同じヘッドスピードで打った場合、重心距離が非常に短いドライバーは、重心距離が長いドライバーに比べると、飛距離性能がやや劣ります。ヘッドスピードによっても代わりますが、プロ、上級者が打てば、バンパーは5~7ヤードぐらい飛距離が落ちます。ただし、ミート率が悪いゴルファーの場合はその限りではありません。バンパーの方が芯を喰う確率が上がり、重心距離が長いドライバーよりも、バンパーの方が飛距離が出てしまう場合も大いにあります。
バンパードライバーは、「初心者でもゴルフを楽しめるクラブを作りたい」「ゴルフの難しさを少しでも解消したい」「ゴルフの離脱率を下げたい」というコンセプトで作りました。しかし、テストを重ねていく内に、予想外のフィードバックが出てきました。それは、プロや上級者がバンパーを振ると、、、、、
左のミスが出づらい(チーピンが出づらい)
ヘッドスピードが上がる
スイングプレーンが格段に良くなる
バンパーは重心距離が極端に短いので捕まりが良いのですが、実は、左のミスも出づらいのです。シャフトの軸線と重心位置が非常に近いため、スイング中にヘッドの挙動が安定します(スイング中にヘッドが暴れづらい)。結果、ダウンスイングでインサイドからあおるような打ち方にならないので、引っかけ、チーピンが出づらくなるのです。また、ダウンスイングでヘッドにかかるトルク(ねじれ)が少ないために、普通のドライバーよりもシャープに振れる(シャフトを振る感じに近くなる)ので、ヘッドスピードを上げる効果も出てきます。実際、マーク金井もバンパーを振ると、スイング中にかかる負荷が軽減するので、ヘッドスピードが1~2m/s上がります。また、ダウンスイングでシャフトが寝なくなるので、オンプレーンに振り下ろす感覚を自然に養うことができます。
バンパーを使ってスイングすると、ダウンスイング中の余計な動きを減らす効果があり、腰への負担が軽減できるメリットもあるのです。
バンパーはルールに適合しないクラブです。誰にでもお勧めできるクラブではありませんが、世界でいちばんやさしいドライバーがあれば、初心者はゴルフが劇的に楽しくなりますし、スライサーや中上級者はスイングを正しい方向に導いてくれる「魔法の杖」になってくれるのです~。
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