一昨日に続き昨日もアナライズのセミナーデー。午前の部で「ゴルフの竪琴セミナー」を実施しました。ゴルフの竪琴は5年以上販売している練習器具です。ビルマの竪琴のような形状をしていることから、ゴルフ用の練習器具にもかかわらず、竪琴という名前になっています。ちなみに、命名したのはマーク金井ではありません。弊社のお客様が、この練習器具を見るやいなや「これって竪琴みたいですよね」と。この瞬間、両手を離してスイングする練習器具は「ゴルフの竪琴」になりました。
さて、今日のエントリーは前回の続きです。インパクト時のフェース向きをコントロールする方法について超私的に説明したいと思います。
大事なことなので繰り返しますが、スライサーの場合、インパクトでフェースが開き過ぎるとスライスの度合いが大きくなり、インパクトでフェースが閉じ過ぎてしまうと逆球である、引っかけが出ます。
当たり前ですが、スライサーは自分で「インパクトでフェースを開こう」と思ってスイングしてはいません。ほとんどのスライサーはフェースを開かないようにスイングしているつもりなのに、実際のスイングではフェースが開いてしまっている場合がほとんどです。言い方を変えれば、「フェースを開きたくないのに、開いて当たってしまう」という状態に陥っています。そして、無理にフェースを変えそうとすると、フェースが返り過ぎてしまい逆球である引っかけのミスが出ています。
では、なぜスライサーはインパクトでフェースが開いてしまうのか?
理由はいくつかありますが、スライサーの場合は、、、、
振り遅れてしまうためにインパクトでフェースが開く
トップでフェースが開いてしまうために、インパクトでフェースが開く
ダウンスイングで両手の位置関係が悪いためにインパクトでフェースが開く
ひとつだけあてはまる人もいれば、すべてあてはまる人もいます。いずれにせよ、スライサーの場合、インパクトだけフェースが開いているのではなく、その前段階であるトップやダウンでフェースが開いています。そして、ダウンスイングからインパクトにかけて、両手の位置関係が悪いためにフェースが開いた状態になっています。
ゴルフの竪琴セミナーでは、この両手の位置関係について時間をかなり割いています。両手の位置関係、そしてダウンスイングにおける左手と右手の正しい使い方を説明してます。この2つが分るとダウンスイングでフェースが開き過ぎるのを軽減出来き、インパクトでもフェースが開きづらくなるからです。
具体的に言うと、
ダウンスイングからインパクトにかけて右手は左手の上に位置する
ダウンスイングからインパクトにかけては左手を追い越すように右手が動く
これができると振り遅れづらくなりますし、インパクトでフェースが開き過ぎるミスも出づらくなります。また、これらができるとインパクト時のフェース向きをコントロールしやすくもなるのです。
ダウンスイングでフェースが大きく開いていても、ダウンスイングで右手が左手の下に回り込んでいても(シャフトが寝過ぎても)、インパクトでフェースをタイミング良く戻すことができればボールを真っ直ぐ飛ばせます。しかしながら、ダウンスイングでフェースが開き過ぎてしまうと、インパクトでフェースを戻すのは非常に難しい作業です。インパクト直前でフェースの開閉角度が大きくなってしまうからです。
対して、ダウンスイングで「右手が上、左手が下」をキープしていると、フェースが開き過ぎません。フェースの開閉操作を強く入れなくてもインパクトでフェースがスクエアに戻りやすくなります。また、インパクトゾーンで左手を追い越すように右手が動けば、ことさらフェースを返そうとしなくても、インパクトでフェースがスクエアに戻りやすくなるのです。
ゴルフの竪琴はその構造上「右手が上、左手が下」の状態をキープしたままダウンスイングしやすく作られています。ゴルフクラブで分かりづらい動きも、ゴルフの竪琴を使うと、短時間で「右手が上、左手が下」「左手を追い越すように右手を動かす」感覚もつかめます。
インパクトの再現性を高めるためには、再現性が高まりやすい方法を選択した方が合理的ですし、逆球のミスも減らせます。ゴルフで一番大事なのはインパクトですが、インパクトの再現性を高めるには、スイング中の両手の位置関係が極めて大事なんです~。
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