昨日は地元大阪の練習場、井高野ゴルフセンターでフィッティングセミナーを実施してきました。朝9時から夕方4時過ぎまで、ほぼ休みなしで悩めるアマチュアのスイングを一人一人拝見し、ゴルフクラブも一人一人じっくりと拝見してきまた。井高野GSは3階立てで180打席で230ヤードの大型練習場。日曜日と言うこともあって、朝9時の時点ですでに満員御礼。クラブハウス内にはインショップでゴルフパートナーが入り、打席待ちの間に、クラブをじっくりと吟味できるようになっています。
マーク金井は大阪市内で生まれ、小学校2年生から大学卒業まで吹田市に住んでました。大学生の頃は大学のゴルフ同好会に入っていたのですが、その時、指定練習場になっていたのが、この井高野GSだったのです。34年ぶりに井高野GSに戻ってきたわけですが、当時も今も変わっていないことがあります。
それはアマチュアのスイングです。34年前は、ドライバーは木製ヘッドのパーシモンが主流で、当時、ホンマゴルフのエキストラ90というドライバーを使ってました。今、井高野GCでパーシモンドライバーはひとりも使ってませんが、スイングは昔とほとんど変わっていません。スライスに悩んでいる人の多くは、フォローで左ひじが引けています。また、球筋が安定していない人の多くは、トップでシャフトクロスになっていたり、オーバースイングになっています。クラブは劇的に進化しているにもかかわらず、アマチュアのスイングは34年前も現在も、大きな変化はありません。同じ悩みを抱えたままで一生懸命ボールを打っています。
では、クラブが劇的に変わったにもかかわらず、なぜ30年以上たってもアマチュアのスイングは変わらないのか?
いくつか理由がありますが、アマチュアの多くはテークバックを勘違いしてます。テークバックの前半でヘッドをインに引き過ぎていたり、フェースを開いてしまう癖があります。実は、この2つの動作が入ってしまうほどに、トップでシャフトクロスになったり、オーバースイングになってしまいやすいのです。
テークバックの前半でヘッドをインサイドに上げ過ぎると、テークバック後半ではその反作用で手と腕をグイッと担ぎ上げる動作が入ります(担ぎ上げないとトップの位置にクラブがこないから)。この担ぎ上げる動作が入るほどにシャフトクロスやオーバースイングになってしまいやすいのです。また、テークバック前半でフェースを開く度合いが大きいと、左手首が甲側に折れ、左手首が甲側に折れるほどにトップが緩んで、シャフトクロスやオーバースイングになってしまいやすくなるのです。
そして、もうひとつ大きな理由があります。
それは、ゴルフスイングを行う時、ゴルフボールが止まっていることにあります。野球やテニス、卓球などと違って、ゴルフは動いているボールを打ちません。止まっているボールを打ちます。実は、これが厄介で、ボールが止まっていると、テークバックでいくらでも時間を使えます。時間を使えるほどにゴルファーが余計な動きをしやすくなり、余計な動きをするほどにシャフトクロスやオーバースイングを導くことになるのです。
では、どうすればトップのシャフトクロス、オーバースイングを解消できるのか?
今回のフィッティングセミナーの受講者にもシャフトクロスやオーバースイングに悩んでいるアマチュアが何人もいましたが、その人達は「トップを小さくしよう」と意識したり、「シャフトクロスにならないようにコンパクトに上げようと」意識しています。しかし、これらを意識しても、トップの形はほどんど変わっていません。小さくまとめようとしても、小さくならないのです。意識を変えただけでは、スイングは中々変わらないのが現実です。
そんな悩めるゴルファーに勧めたドリルは、ボールを3個縦にならべて、それを歩きながら打ってもらうというドリル。ボールの手前にヘッドを置き、最初に素振りを1回してもらい、それから前に歩きながら3発続けて打ってもらいます。手にするクラブは7番アイアンです。
このドリルのポイントは1回づつスイングして4回スイングするのではなく、4回のスイングをひとつの動作としてやってもらうことです。歩くことでテークバックに使える時間が、今までよりもかなり短くなります。また、続けて打つためには次の動作を考えながら動くことになるため、これまでよりも早いタイミングでダウンスイングを始めることにもなるのです。
この連続打ちをすると、テークバックの時間が無意識に短縮され、その結果、テークバック後半で余計な動きができません(そんなことをしたら、連続して素早く打てません)。結果、シャフトクロスになっている人はシャフトクロスしづらくなりますし、オーバースイングになっている人は、知らず知らずの内にトップがコンパクトになります。
もうひとつお勧めしたいのが、トップとフィニッシュの間を何度も往復する連続素振り。これはドライバーでも練習できます。アドレスしてテークバックしてフィニッシュまで振り切ったら、フィニッシュ位置から間髪入れずにクラブを引き戻してテークバック。そして、フィニッシュまで一気に振り抜く。トップとフィニッシュの間を何度も何度も休まずに往復すると、シャフトクロスの度合い、オーバースイングの度合いは確実に減ります。こちらも、テークバックで使える時間が短縮されるため、無駄な動きがを入れることができなくなるからです。
練習場でアマチュアゴルファーの姿を見てると、すべての人が一生懸命ボールを打っていますが、一生懸命になり過ぎるあまり、スイングが変化するような練習をしている人はまずいません。自分のやりたい方法でボールを一生懸命打って、結果(スイング)を変えようとしています。気持ちはすごく分かりますが、同じ方法を繰り返すだけでは、いくら頑張ってもスイングを劇的に変えるのは、困難極まりのです~。
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マーク金井ブログ更新してます普通にボールをパコパコ打っても動きは変わらないようですhttp://www.analyze2005.com/mkblogneo/?p=15587
マーク金井のアナライズさんの投稿 2016年3月27日