昨日土曜日はアナライズのセミナーデー。 午前中は秒間1000コマの高速度カメラを使った「 インパクトセミナー」、 午後からはシャフトのしならせ方をレクチャーする「 シャフトセミナー」を実施しました。 どちらも少人数制で一講座の定員は6名。 講師はもちろんマーク金井本人が務め、口八丁手八丁、 身振り手振りで90分間、フルに喋りまくり、 フルに動きまくります。セミナーは基本、 神田のスタジオで実施しますが、ご要望があれば全国各地、 どこにでも出向きます。
さて、今日のエントリーは前回の続き。 カーボン素材を大胆に使ったドライバー、 テーラーメイドのM1とM2の比較インプレッションです。前回は、 ヘッド性能について書きましたが、 今回のエントリーは超私的な試打インプレッションです。
少し離れた場所で見ると、違いはほとんどありません。しかし、 アドレスしてじっくり見比べると感じが異なります。 ワッグルしてみると、違いがさらに明らかになります。 具体的に言うと、
ワッグルして違いを感じるのは、ヘッドの重量感。 M1よりもM2の方があきらかにヘッドが軽く感じます。 M1とM2のヘッド重量の差は約4g。 たかが4gと思うかも知れませんが、 4g違うと手に伝わる重さはずいぶん異なります。
実際に打ってみて一番違いを感じるのは、捕まりです。 どちらも重心距離は同じぐらいですが、 M1よりもM2の方が捕まりが良いです。 スライサーがドローを打てるほど捕まるわけではありませんが、 M1に比べるとM2は右へのすっぽ抜けが出づらく、 ドローが打ちやすく仕上がっています。 重心距離はどちらも38mm前後ですが、 M2の方が重心アングルが大きめで、 その差が捕まりに影響出ているのでしょう。
では、飛距離はどうなのか?
マーク金井の場合、M2の方が初速が少し上がって飛びました。 M2のヘッド重量は約200g。 自分にとってこの重さのヘッドが最も振り切りやすいからです。 M1はヘッド重量が約204g。 重い分だけ反発エネルギーは高いですが、 重い分だけ振り切りづらくなります。 重いヘッドでヘッドスピードを上げられる人ならばM1の方が飛び に有利だと思いますが、 204gというのは市販ドライバーの中でも最重量級です。 ちなみにM2の200gというのも決して軽い部類ではありません 。ドライバーのヘッド重量としてはちょい重めです。
スピン量に関しては、 どちらも低スピン弾道がオートマチックに打てます。 どっちがスピン量を減らせるかと聞かれれば、M1と即答します。 しかしながら、スピン量の差は微細です。 M2はややフェースがシャローですが、 それでもM1とそれほど変わらないぐらい低スピン弾道で飛距離を 稼げます。
重心位置を変えられるM1と、重心位置が固定されているM2。 どちらも魅力的なドライバーですが、どちらが飛ぶかは、 ヘッド重量の対応力で決まるでしょう。 重いヘッドの方が飛ばせる人ならばM1の方が飛距離性能が高くな りますが、そうでない人は、M2の振りやすく感じますし、 ヘッドスピードも上げていきやすい。M2の方が、 やさしく飛距離を稼げるドライバーです。
ちなみに、M1、M2ともリアルロフトはかなり少なめです。 どちらもボールが上がりやすいドライバーではありません。 キャリーが出づらい人は、 ロフトを1度増やした方がイメージ通りのキャリーを出しやすくな るでしょう。
かつてテーラーメイドは「ロフトアップ」 を強くアピールしていましたが、最近は、 あまりこのキャッチコピーを目にしません。しかしながら、M1、 M2に関しては、普段よりもロフトを1度ぐらいアップした方が、 キャリーを出しやすくなって飛ばせるドライバーだと思います~。
それにしても外ブラはセカンドドライバーを作るのが上手いです。 今回のテーラーメイドにしても値段の安い方のM2の飛距離性能は 、値段が高い方のM1と同等以上。キャロウェイもしかり、 セカンドブランドXR-16も飛びに特化しています。 マーク金井は外ブラのドライバーの使用率が高いのは、 こんなところも少なからず影響しているのかも知れません。 昨シーズンのエースドライバーはテーラーメイドのエアロバーナー で、今シーズンはM2になりそうです~。
冬から春にかけての薄い芝対策は