昨日は朝一の新幹線に乗り込み、ガーラ湯沢に行ってきました。冬場の恒例となった早朝スノボですが、いつもと勝手が違います。JSBA(日本スノーボード協会)が主催する技術検定、いわゆるバッジテストの1級の試験を受けてきました。スノボを本格的に始めて3年目で、昨年は2級の試験をクリア。3年目の今年は1級を目指しています。1級を取るために滑っているわけではありませんが、自分の技術レベルが客観的にみてどれぐらいなのかを知りたくて受験しています。そして、何より試験の時の緊張感を味わいたくて受験しています。
ちなみに昨日の検定ですが、1級の受験者は2名、2級は4名でした。平日というのもありますが、昨日は朝から猛吹雪。雪不足のスキー場にとっては恵みの雪が降り続けましたが、検定を受ける人間にとっては非常にハードなコンディションでした。受験科目は3つの科目があり、それぞれの科目が100点満点で採点されます。2級も1級も、合計得点が210点以上だと検定合格となります。残念ながら今回は209点と1点足りませんでしたが、これに懲りずに何度もトライしたいと思います。
スキーもスノボもバッジテストというのはかなり昔からあります。これは一般のスキーヤー、スノーボーダー向けですが、指導者(インストラクター)にもテクニカルな検定があります。スキーでは全日本スキー技術選手権、スノボにも全日本スノーボード技術選手権が毎年開催されます。主催はどちらもSAJ(日本スキー連盟)。SAJじゃゴルフに例えるならばJGA(日本ゴルフ協会)のようなところです。
この技術選はタイムで順位が決まるのではなく、斜面を下る技術を競う大会であり、基礎滑走の高い次元での滑りの速さ・正確さ、効率のよい滑走技術を競います。複数の種目をジャッジ(スノーボード専門委員、スノーボード技術員など)が判定し得点をつける。5審3採が採用されており、 最も高い得点を付けたジャッジと最も低い得点を付けたジャッジの得点が採用されない。SAJ教育本部の行事であるが、競技色の強い大会である。この大会は開催を希望し立候補した都道府県連がSAJから委託され開催し運営を行う大会である(Wikipediaから引用)。
スキー、スノボにおけるタイムというのは、ゴルフにおいてはスコアです。数字ですから、非常に客観的であり、優劣を正確に付けることができます。
スキー、スノボがそうであるように、ゴルフにおいても数字(スコア)だけでは技術レベルやフォームの善し悪しは判断できません。変則的な打ち方をしてても、良いスコアを出すことが可能です。逆もしかりで、技術レベルが高くても、良いスコアが出ない場合も多々あります。スキー、スノボの世界では指導者(インストラクター)の技術研鑽のため、タイムというベクトルではなく、フィギュアスケートと同じく、演技(デモンストレーション)を審判がジャッジすることで、技術レベルの優劣をつけているのです。
そして、スキー、スノボの世界では協会(SAJ)が教程を出版し、その教程を一般のスキーヤー、スノーボーダーも書店で購入できます。そこには教科書的な滑りとはどんなものかが詳しく説明されているだけでなく、技術習得のためのドリル、バッジテストの審査基準なども詳しく書かれています。
翻ってゴルフはどうかというと、主たる団体は3つあります。JGA(日本ゴルフ協会)、PGA(日本プロゴルフ協会)、JGTO(日本トーナメント機構)。この3つの内、指導者(インストラクター)部門があるのが、PGAです。PGAにはティーチング部門のプロが3000人以上います。PGAにも教本がありますが、普通の書店では売られてません。というか、普通のアマチュアゴルファーが入手できるかどうかも定かではありません。
そして、ティーチング部門での技術研鑽として実施されているのが、ティーチングプロ選手権。これはツアープロの競技と同じくストロークプレー。スコアを競う競技です。スキー、スノボのような演技(デモンストレーション)を競う競技は、昔も今も、ゴルフの世界にはないのです。
スキーとスノボは似ていますが、スキー(スノボ)とゴルフはかなり違います。前者は板を足に履いて滑るソリ系スポーツで、ゴルフはクラブを振ってボールを打つ球技系スポーツです。しかしながら、指導者という立場に違いはありません。スキル(技術)を教えるという立場では同じですし、生徒の前でデモンストレーションをするという立場も同じです。それを考えると、ゴルフの指導者の技術研鑽を考えるならば、、、、
ゴルフにだってスキー(スノボ)のように、技術選があってもいいと思います。種目としては、
・ドライバーショット
・アイアンショット
・アプローチショット
・バンカーショット
そしてパッティング
それぞれのショットをデモンストレーションし、それぞれのスイングの美しさ、ショットの正確さ、効率のよい動作ができているかどうかを競うのです。ゴルフの指導者(インストラクター)も、単にスコアだけではなく、スキー(スノボ)のようにフォームを競うことをした方が、指導者(インストラクター)のレベルアップにつながるような気がします。
もちろん、何がいいスイングなのかというはかなり抽象的です。しかし、スキー(スノボ)の滑走も運動動作という点では同じ。滑りもスイングも道具を使った身体表現なわけですから、ゴルフだってフォーム(スイング)をジャッジすることは可能だと思います。
ゴルフの技術選。PGAがゴルフ指導者(インストラクター)のスキルアップを真剣に考えているのであれば、ぜひとも実施してもらいたいものです~。
(▼▼)b
こちらゴルフの竪琴!
パイロン&ボール
販売再開しました。
発送にお時間いただくかもしれませんけど、よろしくお願いします。