あっという間に1月も今日が最終日。このブログがアップされる頃には、羽田空港から北海道に飛び立っています。向かう先はとかち帯広空港。15時からゴルフ練習場、アップアイランドゴルフクラブにてマーク金井が講師を務める「シャフトセミナー」「シャットフェースセミナー」を実施します。冬場、北海道でゴルフプレーはできませんが、多くの練習場は年間通してオープンしてます。この時期の帯広はかなり冷え込んでますが、氷点下の中でも練習場には熱心なゴルファーがひっきりなしに来られています。
アナライズのセミナーは神田のスタジオでも実施しますが、ご要望があれば国内はもとより、海外でも出張実施いたします。冬場に関しては、スノボを楽しめる寒い地域を大いに優先させていただきます。
今回の出張セミナーでは、ヘッドが巨大なXLアイアン、フニャフニャシャフト、そしてスノボを自ら担いではせ参じます。背負子なるスノボケースは大変便利で、これがすべてひとまとめに入ってくれます(笑)。
今月を振り返ってみると、スノボには9回行きましたが、ゴルフのラウンドは0回です。アナライズを作って11年目を迎えましたが、こんなことは初めて。ゴルフを嫌いになったわけではありませんが、寒い時は寒い時にしか出来ないことを存分に楽しみたくなったからです。なので、今のところ2月もラウンドの予定はゼロです。
ラウンドの予定はゼロですが、出張と試打の予定はかなり入っており、2月は毎週のようにどこかに出かけてクラブを試打し、神田のスタジオでも試打をしまくっています。今年に入ってすでに30本近くドライバーを試打していますが、目立つのがヘッドにカーボン素材や樹脂素材を採用したモデル。ざっと上げてみると、
キャロウェイ グレートビックバーサ、ビッグバーサα816ダブルダイヤモンド、
コブラ キングリミテッド、キングF6+
国内メーカーは少ないですが、米国メーカーはカーボンや樹脂素材を組み合わせたドライバーが一気に増えています。カーボンや樹脂素材はチタンよりも比重が軽いため、余剰重量を生み出せるからです。かつてプロギアがデュオをヒットさせていることを考えると、カーボン素材を用いたドライバーは弁証法で言うところの、らせん的発展を遂げています。
かつてのカーボン複合ドライバーは「打球音」が弱点でしたが、らせん的発展を遂げている今どきのカーボン複合ドライバーは弱点だった「打球音」がかなり良くなっています。加えて、余剰重量の使い方も進化を遂げています。
さて、このらせん的発展。
歴史はらせん的発展を遂げて繰り返されることを考えると、カーボン旋風はドライバーやFWだけでなく、アイアンでも大いに考えられます。今から30年以上前、まだドライバーがパーシモンが主流の頃、カーボンヘッドのアイアンが市販されてました。フェース面はカーボン素材で、これがものすごく飛びました。当時は弾道計測器なんてなかったからでしょう。カーボンアイアンのキャッチコピーは、ズバリ、
カーボンは飛ぶ!!!!
でした。ではなぜカーボンアイアンは飛んだのかというと、アイアンにもかかわらずスピンが非常に少なかったからです。フェース素材がカーボンのアイアンは、インパクト時、ボールはフェース面上をスリップします。いわゆるラフからフライヤーを打ったような感じの弾道になったため、例えば、7番アイアンでもスピン量が3000回転以下になっていたと思われます。カーボンアイアンは「高打出し、低スピン」の弾道がオートマチックに打てたから飛距離が出たのです。もちろんスピンが少ないわけですから、グリーンにピタッと止まる球は打てません。しかしながら、飛距離を求めるシニア、女性には、このカーボンアイアンは「飛ぶ」の人気がありました。
ちなみに、カーボンアイアンの弱点はもうひとつあり、フェース面の耐久性が高くありません。長く使っているとフェース面が摩耗します。
弱点が2つあるカーボンアイアンですが、これもらせん的発展を遂げると最新のアイアンになる可能性が大きいです。スピン量に関しては、低スピンのままで問題ないと思います。ヘッドスピードが遅いシニア、女性ゴルファーの場合、グリーンに止まることよりも距離が出た方がいいからです。
フェースの摩耗に関しては、これはらせん的発展で問題が解消できます。少し前にテーラーメイドがフェース交換式のウエッジを発売しています。ウエッジでフェース交換できるのであれば、アイアンでもフェース交換式を作ることは可能だと思います。かつては交換や調整機能というのはルール違反でしたが、2008年のルール改正によって交換、調整機能というのはルール適合になりました(ラウンド中の交換、調整はNG)。なので、カーボンアイアンの場合もフェースが摩耗したならば、交換すればいいだけ。らせん的発展を遂げることができれば、カーボンアイアンが復活することも大いにありえるのです。
カーボンと言えば、国内メーカーではヨネックスの名前がまず浮かび上がります。同社は自社にカーボン成形工場も持っているので、自社開発ができます。ヨネックスがカーボンアイアンを復活して出してくれば、アイアンもカーボン時代が突入するかもです~。
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