マーク金井blog

2016年01月29日米国クラブメーカーと国内クラブメーカーの類似点と相違点とは!?

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今週はアジアンツアーと日本ツアーの共同開催、SMBCシンガポールオープンがセントーサゴルフクラブ(シンガポール)が開催されています。初日を終えて、5アンダーでトップに立ったのがK・ホーンと、B・ヘンソン。1打差の3位に世界ランク1位のJ・スピース、昨季欧州ツアー新人王のアン・ビョンフン(韓国)ナムチョーク・タンティポカクル(タイ/14H終了)、小林伸太郎(12H終了)の3人がつけています。ほかの日本勢では、谷原秀人が3アンダーの暫定7位でホールアウト。1アンダーの暫定21位に、いずれもホールアウトした池田勇太貞方章男のほか、川村昌弘(17H終了)、高山忠洋(14H終了)が続いています。

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写真はGDOより転載 GDOの記事は写真を↑クリック

 

そして、今週は米国フロリダ州オーランドでゴルフ業界最大のイベント「PGAショー」が開催されています。PGAショーにはクラブメーカーはもとより、シャフトやグリップをはじめとしたパーツメーカー、練習器具、弾道計測器、ゴルフ場関連商品、そしてシューズやアパレルメーカーも所狭しと出展しています。来場者は全米、そして世界各地からやってきますが、いずれもゴルフ業界人。一般ユーザー向けではなくて、B to B向けの世界最大級のゴルフ用品イベントです。

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娯楽/スポーツのウェブサイト Square Shooter GOLF より転載  記事は↑写真をクリック

マーク金井もPGAショーには何度か行ってますが、現地に出向くたびに強く感じることがあります。それは、米国クラブ業界と国内クラブ業界というのは、クラブの販売方法というのが似ているようでかなり違っています。

 

似ている点は単純明快です。例えば、ドライバーならば、どのモデルも「飛び」と「やさしさ」をアピールしています。今年のPGAショーでも多くの新作ドライバーが登場していますが、いずれも前作よりも飛距離性能がアップしていると謳っていますし、前作よりもやさしくなっていることを謳っています。この点は日米とも同じです。

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相違点はクラブのラインアップと価格です。例えば、今年のPGAショーで大々的に注目を集めているドライバーと言えば、テーラーメイドのM2キャロウェイのXR16。どちらも主力製品ですが、どちらもフラッグシップモデル(トップブランド)ではありません。テーラーのM2キャロウェイのXR16もセカンドブランドです。米国メーカーはトップブランドだけでなく、セカンドブランドにもかなり力を入れてクラブ作りがなされています。他方、国内の主力クラブメーカーでセカンドブランドを作っているところはほとんどありません。かつてはセカンドブランド、サードブランドを作っていたメーカーも、今ではトップブランドだけを作って販売しています。マルチブランドを展開しているメーカーもありますが、その場合も、セカンドブランドという位置づけではありません。アスリート向けブランド、アベレージゴルファー向けブランドという風な商品展開なので、両者の間に明確な価格差も付けられていません。

 

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ちなみに、米国メーカーの場合あ、トップブランド、セカンドブランド、サードブランドには明確な価格差が付いています。加えて、多くのメーカーが、それぞれのブランドの価格を横並びで統一しています。例えば、ドライバーの場合だと、

 

トップブランド 499ドル(テーラーメイドM1)
 セカンドブランド 399ドル(テーラーメイドM2)
 サードブランド 299ドル

 

 

メーカーによっては399ドルのゾーンにトップブランド、299ドルのゾーンにセカンドブランドをラインアップしている所もありますが、米国では鰻の松竹梅のように価格でクラブが選べるようになっています。対して、日本国内の場合、価格でクラブを選べる所はほとんどありません。国内メーカーの多くは旧モデルのマークダウン品(特価品)が、セカンドブランド、サードブランド的な位置づけになっています。

 

加えて、国内メーカーの多くはトップブランド品の価格が米国メーカーよりも総じて高めです。例えば、大ヒットブランドのゼクシオは定価は8万8000円(税別)。1ドル120円で換算すると、約733ドル。値引き後の実売価格が600ドルぐらいだとしても、米国のトップブランドよりも約2割ほど高額です。その一方でマークダウン品は一気に値引きがなされているので、300ドル以下で購入できたりします。これもまた、日本ならでは。

 

そして、もうひとつの相違点がクラブのカテゴリー分け。米国は価格でジャンル分けされているのいで単純明快かつ分りやすいです。対して、日本では価格でジャンル分けされていないので、「アスリート向け」とか「アベレージ向け(アマチュア向け)」という風になされています。クラブに対する知識がある人にとっては分りやすい反面、これからゴルフを始めようとする人や、クラブに対する造詣が深くない人には、わかりづらいジャンル分けになっています。

 

日本だけにいると、クラブの売られ方に関して疑問を持ちづらいですが、米国に行くと、日本のゴルフクラブの売られ方がグローバルスタンダードではないことを思い知らされます。米国のクラブの売り方がベストだとは言い切れませんが、少なくとも、新規参入者がゴルフクラブを買いやすいのは、日本国内よりも米国の方でしょう~。

 

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