マーク金井blog

2015年10月26日ゴルフの離脱率を下げるために、ゴルフ業界がすぐに取り組むべきこととは!?

国内男子ツアー、ブリヂストンオープンは強風の中、スコアを4つ伸ばした松村道央プロが優勝。2打差の2位タイには金キョンテプロ、A・ブランドプロ、稲森佑貴プロ、堀川未来夢プロが続きました。

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写真はGDOより転載、GDOの関連記事は写真をクリック

 

トーナメントが開催されている最中、マーク金井はアナライズの神田スタジオにて11時と13時から「インパクト解析セミナー」が実施。1秒1000コマの高速度カメラを使って、インパクトの真実をじっくり解説し、参加者のインパクトがどんな感じになっているのかを体験してもらいました。手前味噌ですがこのセミナーを受講すると、「ゴルフは物理」であることが理解できます。加えて、ボールが曲がるメカニズム、飛距離を出すメカニズムが具体的に分かり、練習の指針が見えてきます。ゴルフは上達に時間がかかるスポーツですが、ボールが飛ぶ仕組みが分かってくると、練習が楽しくなってきますし、スコアも確実に良くなってくるのです。

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さて、今日は昨日の続きです。ゴルフは毎年5万人以上の人がデビューしていますが、その中で継続するゴルファーは1割もいません。ゴルフ業界の人の多くは見落としてますが、ゴルフに興味がある人がたくさんいます。ただし、そのほとんどは、初めてもすぐに辞めてしまっています。ゴルフというのは離脱率が非常に高く、9割前後の新規ゴルファーは「上手く打てない」「ゴルフは難しい」「スコアが悪い」ことを理由に、ゴルフから簡単に離脱してしまっているのです。

 

ではどうすれば、ゴルフの離脱率を下げることができるのか? 新規ゴルファーにゴルフを継続して続けてもらうことができるのか?

 

離脱率を下げるヒントはスキーにあります。スノボは離脱率が75%と非常に高いですが、スキーの離脱率は50%以下です。スキーの場合、両足を自由に動かせますし、両手にストックも持てます。加えて、スキーの場合は初心者が簡単に滑ることができる滑り方があります。足を「ハの字」に開くプルークボーゲン(ボーゲン)があり、これは初心者でも比較的簡単にできますし、ボーゲンだとやさしく曲がれるだけでなく転倒しづらくなります。そして上手くなってくればパラレルへと移行できます。

 

対して、スノボの場合はボーゲンにあたるターンがありません。スノボの場合、ドリフトターンというのがありますが、これはボーゲンほど簡単ではありません。スノボの場合、滑れない人と滑られる人(ターンできない人とターンできる人)の間には大きな障壁があり、これが離脱率の高さになるのです。ゴルフの場合もしかり、ボールが打てる人と打てない人との間には大きな衝撃があり、これが離脱率の高さにつながっているのです。

 

 では、ゴルフの場合、どうすれば離脱率を下げられるのか?

 ゴルフの離脱率を下げる方法は2つあります。

 

ひとつはスキーのボーゲンのように、初心者専用のソリューションを提供することです。ゴルフの場合、初心者はボールにちゃんと当たらない、真っ直ぐ飛ばない(スライスする)という悩みを抱えてますが、これは道具(クラブ)で解消できます。

 

その道具とは、野球のバットのようなクラブでボールを打ってもらうこと。具体的に言うと、シャフトの延長線上に重心が位置するようなクラブ(重心距離がゼロに近いクラブ)を使ってもらうと、初心者でも短時間でボールをちゃんと打てるようになります。

 

重心距離がほぼゼロなるクラブというのは、ルール違反(パターはルール適合)ですが、
初心者でも芯で捕らえやすく、なおかつスライスが出にくくなっているのです。飛距離という意味では不利なクラブですが、チョロや空振りを劇的に減らせ、なおかつドローボールが打ちやすいのです。

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最近、ルールに適合しないけれど飛ぶドライバー、いわゆる高反発ドライバーを作るメーカーが増えてきましたが、本当にゴルフ人口減少に歯止めをかけるために必要なのは、重心距離がほぼゼロになるクラブです。初心者がこれでゴルフを始めれば、目に見えて上達できますし、ボールの当たる楽しさも短時間で体感できます。ルールには違反してますが、初心者が競技に出ることはまずありません。コースに出た時、ボールを気持ち良く打つことができれば、ゴルフを継続してやりたくなり、確実に離脱率を下げられます。そして、ある程度ちゃんと打てるようになってきたら、ルール適合のクラブに変えればいいのです。

 

 

離脱率を下げるもうひとつの方法は、正しいスイングを習熟しやすい練習器具を積極的に取り入れることです。アナライズの神田スタジオには「ゴルフの竪琴」、「スーパーシャットくん」、そしてテニスボールに近い大きさのスポンジボールを常備していますが、これらを使うと、通常のゴルフクラブでゴルフボールを打つよりも上達の時間短縮を図れます。ゴルフの竪琴を振れば、道具が両手の使い方を教えてくれます。スーパーシャットくんは通常のクラブよりもかなり短いので、初心者でもミート率が良くなります。そして、テニスボールぐらいの大きさのボールならば、初心者でも当たらない不安、空振りする不安をかなり軽減できるのです。

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pr00002     スーパーシャット君

ゴルフの場合、いきなり初心者がゴルフクラブを持ってゴルフボールを打たせてしまうのが当たりまえですが、これはスキーに例えると、生まれて初めてスキーを履いた人をリフトに乗せ、いきなりパラレルで滑れと言っているようなものなのです。ボーゲンみたいことを教えないで、いきなりパラレルさせようとするから上手くいかないし、上手くいかないから離脱率が上がってしまうのです。

 

手前味噌ですが、ゴルフの竪琴からゴルフスイングを作り上げていくと、いきなりドローボールが打てるようになります。また、テニスボールぐらいの大きさのスポンジボールを打ってもらうと、初心者でもまず空振りしません。ゴルフも道具を変えるだけで、難しさの度合いかなり軽減できます。

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大事なことなので繰り返しますが、ゴルフ人口減少に歯止めをかけるにはゴルフを始めた人の離脱率を下げること。初心者に、スキーのボーゲンのような手軽な上達方法があることを経験してもらえば、ゴルフの離脱率を下げることができるのです~。

 

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