マーク金井blog

2015年10月23日ボールを打たなくても上手くなれる、とっておきのゴルフ練習法とは!?

今週の男子ツアー「ブリヂストンオープン」が開幕しました。初日を終えて7アンダーでトップに立ったのは堀川未来夢プロ。1打差の2位にホストプロの近藤共弘プロ。若手の塩見好輝プロをはじめ4名の選手が名前を連ねています。リンクスナチュラルパターを使っていただいている片山晋呉プロは1アンダーの27位に付けています。

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写真はGDOより転載。GDOの関連記事は↑写真をクリック

 

マーク金井は一昨日(水曜日)の練習日、ブリヂストンオープンの会場である袖ケ浦に行ってきました。練習場と練習グリーンの間を行ったりきたりし、ツアープロがどんな練習をしているのかを間近でじっくり見たかったからです。特にお目当ては片山晋呉プロ。アナライズのナチュラルパターを使っていることもありますが、練習の仕方がかなり独特だからです。練習場にやってくる時はゴルフクラブの他に、いくつもの練習器具を持参して使っています。加えて、レフティ用のドライバーも持参し、左打ちをバンバンします。

 

ボールを打つ時も普通の選手とかなり異なり、スイングの軌道、ボールが打ち出される方向をかなり細かくチェックしています。細いスティックを電車のレールのように地面に置き、その間にボールをセット。そして、ボールを打ち出す方向にも細いスティックを地面に置いています。

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加えて、アドレス時のシャフトの角度と平行になるようにシャフトを斜めに突き刺しています。これは手の軌道をチェックするもので、インパクトで手元が浮きすぎるのを防止するためのガイドです。ボールを打つ時、試合の最中でも、ヘッドの軌道と手の軌道を欠かさずチェックしているわけですが、放たれるボールはロボットで打ったかのようん、狙った方向に飛んでいきます。FWは限りなくストレートに近いドロー、アイアンはストレート弾道。観ているだけで自分が上手くなったような気がしました。

 

練習日の翌日(昨日)、赤羽ゴルフ倶楽部で薄暮9ホールプレーしましたが、ティショットの弾道がガラッと変わりました。マーク金井は強めのドローが持ち球ですが、ドローの度外が劇的に減り、ほとんどストレート弾道。自分では普段通りにスイングしているつもりなのに、糸を引いたように真っ直ぐ飛んでいきました。9ホールプレーして左のミスは1発もありません。7ホールのティショットはストレート弾道が5発、軽いフェード弾道が2発。今年、こんな経験は一度もありません。別人がショットを打っているような錯覚に陥りながらホールアウトしました。

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片山プロの練習を観た後、赤羽でプレーするまでの間、1発もボールは打っていません。なのに、球筋がガラッと変わりました。球筋が変わったということはスイングも変わっているわけです。

 

 では、なぜ球筋が変わったのか?

 

今から25年くらい前に「サイバー・ビジョン」というゴルフ上達ビデオが人気を集めてました。モデルとなっていたのは男子はアル・ガイバーガー、女子はパティ・シーハン。心地よいBGMが流れ、プロはスイングしているだけ。スイングの解説や打ち方のレッスンは一切ありません。いろんな角度からスイングが何度も再生され、ゴルファーはそれをただ眺めるだけというビデオです。一昨日、マーク金井が行ったのもこれと同じ。いろんな角度から、ただ片山プロのスイングを眺めていただけ。スイングを眺めることで、自分のスイングに変化が生じ、それが球筋の変化につながったようです。ようですとわざわざ書いたのは、球筋が変化した理由が他にまったく思い当たるフシがないからです。

 

門前の小僧習わぬ経を読む。

 

ではありませんが、いいスイングを間近でじっくりと観ることは、ただやみくもにボールを打つよりも練習になると思います。片山プロのスイングは変則的な動きはまったくありませんし、スイングプレーンもオーソドックス。インパクトでボールを強く叩くこともなく、シャフトのしなりを効率良く使ってスイングしています。道具(クラブ)を上手く使ったスイングなので、アマチュアの格好のお手本です。それを間近でじっくり観ることができ、視覚から入った情報がスイングに良い変化をもたらしたのでしょう。

 

ゴルフに限りませんが、右脳(感覚)を積極的に使うことは上達に役立ちます。何かを盗もうと左脳的(理論)にパーツ、パーツの動きを見るのでえはなく、全体的な動きを見たり、リズムやタイミングを意識しながら観た方が、いい動きが身体に染みこんでくるような気がします。

 

 逆に言うと、個性的なスイングやいかにもリズム&タイミングが良くないスイングというのは目に毒かも知れません。

 

どのプロをお手本にするかは、目指す球筋、スイングで変わってきます。ドローを打ちたいならば、ドローが持ち球のプロのスイングをじっくりと何度も何度も眺めればいいでしょう。フェードを打ちたいならば、フェードが持ち球のプロのスイングをじっくりと何度も何度も眺めましょう。

 

 フェード系のお手本としてお勧めしたいのは、宮本勝昌プロ。
 ドロー系のお手本としてお勧めしたいのは、手島多一プロ。
 ストレート系のお手本としてはお勧めしたいのは、片山晋呉プロ、宮里優作プロ。

 

スイングのリズムやテンポを良くしたいのであれば、めざすリズム&テンポを実践しているツアープロのスイングをじっくり観るのがいいでしょう。テレビやDVDで観るのもいいですが、生で間近で観るともっと視覚効果があります。今週のブリヂストンオープンの練習場はスタートホールに隣接しているので、ロケーションは抜群です。ぜひとも現地に足を運んでみてはいかがでしょうか~。

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