昨日、日曜日は関西滞在。今年の日本オープンが開催される六甲国際ゴルフ倶楽部のお隣に位置する六甲国際パブリック(神戸市、北区)でサクッと早朝9ホールプレー。ここは9ホールのパブリックコースですが、グリーン、そしてコースコンディションが良さに定評があります。距離はそれほど長くありませんが、どのホールも林でセパレートされており、適度なアップダウンもあります。いろんなライを経験できますし、打ち上げ、打ち下ろしがあるので正確な距離感も求められます。加えてラフがティフトン芝。これが案外やっかいで、ボールがすっぽり埋まります。ラフからだと脱出が難しいだけでなく、上手く打ってもスピン量が不安定になるので距離感を合わせづらくなるのです。
昨日は出だしでティショットを右のラフに打ち込み、セカンドが20ヤードショート。そこから寄らず入らずでボギーを叩きましたが、それ以降はティショットが安定してたので、すべてパーオン。6番で1パットバーディー、8番で3パットボギーとし、上がってみれば1オーバーの37でした。
もちろん、今回の関西出張は早朝ゴルフがメインイベントではありません。ゴルフを終えるや車で豊中に移動。今回の出張の目的はゴルフ専門店「レーブ」での、セミナー講師です。午後2時30分から2時間ほど身振り手振り、そしてムチのようにグニャグニャしなるシャフトを使って、ゴルフクラブ、そしてシャフトの使い方についてじっくり説明してきました。参加者は中学2年生のジュニアから還暦を過ぎたシニアゴルファー。10名を越える参加者の中にはツアープロのコーチやプロゴルファー、そしてプロを目指している研修生もいたりしたので、基本的な話だけでなく、最新のクラブ事情、シャフト事情についても話せるだけ話してきました。
もちろん、一方的に喋りつづけたわけではありません。セミナー会場はシュミレーションゴルフができる場所だったので、参加者にもクラブの振り方、シャフトの使い方を実際に経験してもらいました。実際に体験してもらうことで、より理解を深めてもらいたかったからです。そして、今回も何人かのゴルファーにスイングしてもらった所、明らかにゴルファーは2つのタイプに分かれることが再確認できました。老若男女を問わず、腕前を問わず、ほとんどのゴルファーは2つのタイプに分けることができます。正確には3つのタイプなんですが、3つめのタイプはほとんどいません。
人をタイプ分けすると言うと、血液型がポピュラーですが、血液型でありません。身体の使い方でタイプ分けすると言うと、4スタンス理論がポピュラーですが、4スタンス理論は4つのタイプがあります。では、マーク金井はどんな風にタイプ分けしているかというと、球筋(ヘッド軌道)で分けています。
フェード(スライス)体質
ドロー(フック)体質
ストレート(スクエア)体質
「体質=クラブの軌道」で、アマチュアの多くは(約6~7割)はフェード(スライス)体質です。
フェード(スライス)体質の人はクラブの軌道がアウトサイド・イン
ドロー(フック)体質の人はクラブの軌道がインサイド・アウト
ストレート(スクエア)体質の人はクラブの軌道がインサイド・イン
アマチュアのみならず、プロを含めてもストレート(スクエア)体質は非常に少ないです。プロ、アマチュアを問わず、9割以上のゴルファーはフェード(スライス)体質かドロー(フック)体質のどちらかです。1発でもボールを打てば、その人がどちらの体質かはすぐに判別することができます。ちなみに、体質と実際の球筋が一致するとは限りません。多くはありませんが、フェード(スライス)体質の人でもフック系の球を打つ人もいれば、ドロー(フック)体質の人でもスライス系の球を打つ人もいます。
では、ゴルファーの体質はどこで決まるのか?
インパクトゾーンでの肩の動き方と手元の動き方を見ると、フェード(スライス)体質の人と、ドロー(フック)体質の人はまったく逆の動きをします。この2つを見れば、ゴルファーの体質が簡単に判別できます。具体的に言うと、
フェード(スライス)体質
・インパクトゾーンで左肩の開きが速い
・インパクトゾーンで手元が減速しない(手元の動きが速い)
ドロー(フック)体質
・インパクトゾーンで左肩が止まる
・インパクトゾーンで手元が減速する
目で見てもすぐ分かりますが、iPhoneとかで動画を撮ると違いは一目瞭然です。プロでもフェード体質の人はインパクトゾーンで左肩の開きが速いですし、手元があまり減速しません。対して、ドロー体質の人はインパクトで左肩がほとんど開きませんし、手元の減速も激しくなっています。ちなみに、プロやアマチュアの上級者の場合は、体質と球筋は一致しています。
ゴルフはストレートボールが打つことが最終目的ではありません。ボールの曲がりをコントロールできることができれば、スコアはどんどん良くなります。そして、どちらの体質のゴルファーの場合も、曲がりの幅を減らしていけば、ストレートボールに近い球を打つこともできます。
かつては「スライス=飛ばない」「ドロー=飛ぶ」というのが常識でしたが、今はそんなことはありません。米ツアーで飛距離ランクがいつもトップランクのババ・ワトソンはスライス弾道で楽に300ヤード以上飛ばしています。
ボールを効率良く飛ばすには、方向性を安定させるには、自分の体質を理解することが大事です。それも自分の感覚ではなくて、客観的に自分の体質を理解することが大事です。
まずはiPhoneやスマホで自分のスイングを動画に収めて、自分のスイングをじっくりと見て下さい。フェード(スライス)体質のゴルファーと、ドロー(フック)体質のゴルファーとでは動きがまったく違うことが簡単に確認できるでしょう~。
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マーク金井ブログ更新しています思った方向に曲がればいいんですけど・・http://www.analyze2005.com/mkblogneo/?p=13974
Posted by マーク金井のアナライズ on 2015年8月31日