国内ツアー「サマンサタバサ・ガールズコレクション・レディーストーナメント」は3打差の3位から出た前田陽子プロが4バーディー、ノーボギー「68」でプレーし、通算8アンダーで逆転優勝しました。前田プロは2014年「伊藤園レディス」に続くツアー通算2勝目を挙げましたが、サマンサタバサで手にしたアイアンはピンの新製品、「i IRON」。シーズンインしているにもかかわらず、前田プロは数日前に記者発表されたばかりのアイアンで勝ちました。マーク金井はテレビ観戦してましたが、最終日最終ホールのセカンドショットは残り155y。つま先上がりの傾斜地でなおかつボールはラフの中。かなり厳しい条件だったにもかかわらず、ボールはピンに向かって飛び、グリーンに奥のエッジに止まりました。最終18番は軽い打ち上げなので、実質的には160yの距離が必要だったのですが、7番できっちり飛ばしてきたのはお見事でした。ちなみに、前田プロのアイアンのセッティングは7番から。5番とか6番アイアンはキャディバッグの中に入ってませんでした。
ピンにとっても前田選手の優勝は喜びもひとしおでしょう。サマンサタバサの初日に記者発表された「i IRON」がいきなりツアー優勝したわけですから、最高のプロモーションになります。18番のパーパットを決めた時、前田選手は何度も何度もガッツポーズを繰り返していましたが、ピンのスタッフも彼女に負けないくらいテレビ画面の前でガッツポーズを何度も繰り返しでしょう。
さて、今日のエントリーは昨日の続きです。ゴルフスイングでは、「アイアンはダウンブロー」「ドライバーはアッパーブロー」にスイングするのが良しとされています。実際、女子プロのスイング軌道を分析するとほとんどの選手がドライバーではアッパー軌道になっています。飛距離を競うドラコン選手もしかり。彼らも女子プロ同様、例外なくドライバーはアッパーブロー軌道で飛距離を稼いでいます。
その一方で、PGAのツアー選手のドライバーショットを分析すると、アイアンだけでなくドライバーでもダウンブロー軌道に打っている選手が結構います。特に世界のトップ選手の軌道を分析してみると、ダウンブローの方が多いくらいです。トラックマン社が発表しているデータを見ると、
ローリー・マキロイ 1.2度ダウンブロー
ジョーダン・スピース 1.8度ダウンブロー
松山英樹 1.0度ダウンブロー
セルジオ・ガルシア 1.3度ダウンブロー
アダム・スコット 1.3度ダウンブロー
バッバ・ワトソン 5.0度アッパーブロー
PGAツアー選手の場合、アイアンだと5度以上のダウンブローになるので、それに比べればドライバーはターフを取るほど上から下にクラブを振り下ろしているわけではありません。しかしながら、ワトソンを除けば、従来の常識とは逆に、ドライバーをアッパーブロー軌道で打っていません。わずかですがダウンブロー軌道でボールを捕らえています。
そして、PGAツアー選手の場合、ドライバーはダウンブロー軌道になっていますが、決してボールをつぶして低い弾道を打っているわけではありません。PGAツアー選手の場合、ダウンブロー気味な状態でインパクトを迎えていますが、ボールの打ち出し角度は決して低くありません。ボールを上からつぶして低く打ち出す選手は皆無です。前述した5選手はいずれも打ち出し角は、14度以上確保されています。
ローリー・マキロイ 1.2度ダウンブロー 打ち出し角 16度
ジョーダン・スピース 1.8度ダウンブロー 打ち出し角 14度
松山英樹 1.0度ダウンブロー 打ち出し角 14.3度
セルジオ・ガルシア 1.3度ダウンブロー 打ち出し角 14.3度
アダム・スコット 1.3度ダウンブロー 打ち出し角 14度
バッバ・ワトソン 5.0度アッパーブロー 打ち出し角 17度
彼らが使っているドライバーのリアルロフトは10度前後です。それを考えると、ドライバーのロフトよりも打ち出し角の方が4度以上も高くなっています。PGAツアー選手の場合、アイアンはロフトよりもかなり低く打ち出しているにもかかわらず、ドライバーに関しては、ダウンブロー軌道でインパクトを迎えているにもかかわらず、ロフトよりも4度以上もボールを高く打ち出しているのです。物理的に考えるとつじつまが合わない感じになっています。
では、なぜPGAツアー選手はダウンブロー軌道なのにも関わらず、ドライバーで高い打ち出し角を確保しているのか?
アッパーブローならばヘッドが上昇軌道を描くので打ち出し角を増やせます。対して、ダウンブローの場合だとヘッドが下降軌道。下降軌道で打ち出し角を増やすことはできません。ダウンブローで打ち出し角を上げるには、次の要素が考えられます。
インパクトでフェースが開いている(開くとロフトが増える)
打点位置がフェース上側(上側に当たると縦のギア効果でロフトが増える)
シャフトのしなり戻りを使っている(しなり戻りを使うとロフトが増える)
インパクトでフェースが開くと打ち出し角を高くできますが、PGAツアー選手の場合、これはまず考えられません。フェースが開くとボールが右に飛び出しますし、ボール初速が落ちてしまうからです。打点位置については、ややフェースの上側で捕らえることが考えれ、これでやや打ち出し角を高くしているものと思われます。そして、もうひとつの要素であるシャフトのしなり戻り。インパクトでシャフトがタイミング良くしなり戻ると、
シャフトは正面から見た時
アルファベットの「C」のような状態になります。
インパクトゾーンで、このシャフトのしなり戻りが使えると、ダウンブロー軌道であってもヘッドは少しロフトが増える方向に縦回転します。結果、インパクト時のロフトが増えて、打ち出し角を上げることが可能になるのです。
PGAツアー選手のドライバーのインパクト画像を見ると、ダウンブロー軌道なのでややハンドファーストな状態でボールを捕らえています。ハンドファーストな状態でありながら振り遅れてないのはシャフトのしなり戻りを上手く使っているからです。彼らは自分のパワーだけでなく、シャフトのキックも上手く使っているから、ドライバーのスイングがダウンブロー軌道でも、理想的な高さでボールを飛ばせるのです~。
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マーク金井ブログ更新していますシャフトのキックを使えると飛びますhttp://www.analyze2005.com/mkblogneo/?p=13059
Posted by マーク金井のアナライズ on 2015年7月19日