マーク金井blog

2015年06月05日なぜゴルフ雑誌のレッスンはプロによって言うことが違うのか!?

昨日は午前中に原稿を1本仕上げ、お昼の新幹線で新神戸に向かいました。向かった先はダンロップゴルフコース。パブリックで手頃な料金だったこともあり、高校生、大学生の頃に何度かプレーさせていただきました。30年ぶりぐらいの再訪ですが、クラブハウスの雰囲気は当時とほとんど変わってません。昔も今も、シンプルな感じで気軽にゴルフを楽しめるゴルフ場です。

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プレーしたのは30年前にプレーした18ホールではなく、30年前はなかったパー3専用コースです。本コースに隣接して作られ、パー3だけで18ホール。最短は52yで最長は136y。距離はそれほど長くありませんが、どのホールも本格的。1ホールづつ林でセパレートされており、隣が気になるホールはひとつもありません。打ち下ろし、打ち上げ、谷越え、池越えとレイアウトは変化に富んでいます。ティショットの精度が求められるホールが多いですし、グリーン周りも起伏や傾斜があります。18ホールをツーサムでプレーしましたが、プレー時間は1時間30分弱。ゴルフの腕を磨くのにはうってつけのコースです。米国ではすでにパー3コースでプロトーナメントが開催されていますが、パー3ならば18ホールでも競技時間は2時間ほど。日本でやるならここでプロトーナメントを開催したくなりました。

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ダンロップゴルフコース par3コース

 

ゴルフを終えて、向かった先は姫路です。新神戸から再び新幹線に乗りましたが、新幹線と言えばゴルフ雑誌。今回も週刊ゴルフダイジェスト週刊パーゴルフを鞄に入れてます。東京から姫路までは3時間ちょっと。2冊を読むにはちょうどいい時間です。ゴルフダイジェストでのQPさんのシャフトとスイングの因果関係の記事は勉強になりましたし、パーゴルフでのお尻を鍛えて飛距離アップの記事も興味をそそられ一気に読み切りました。

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さて、このゴルフ雑誌。週刊誌は毎週発売ですから、レッスンやギアに関する記事を毎週何本も掲載することになります。そこには様々なプロが、様々なテーマに対して技術的なアドバイスを読者に送り届けています。そして、週刊誌の宿命でもありますが、読者に飽きられないように毎週毎週、記事の切り口を変えてきてます。このため、同じテーマのレッスンでも、プロが変われば言うことがガラッと変わってしまうことが少なからずあります。

 

 そこで今回のテーマは、なぜゴルフ雑誌のレッスンはプロによって言うことが違うのか!?

 

雑誌を出す立場から言えば、答えが全部一緒ならば雑誌を毎週出せなくなります。登場するプロが皆同じ答えならば、レッスンネタはすぐに尽きてしまいます。では、プロは出版社に気遣ってわざと違うことを言っているのか?

 

それも違うと思います。例えば、ドローを打つにしても方法は一つではありません。プロによってドローの打ち方が違いますし、打ち方が違えばアドバイスの内容も変わってきます。ドローを打つ物理のメカニズムは同じでも、その方法論はいくつもあります。方法論が異なれば、同じテーマであっても、プロによって言うことが違ってきます。そして、それらは「どれが正解で、どれが間違い」みたいなことはいえません。すべて正解なのです。

 

加えて、プロによってアドバイスの内容が異なるのにはもうひとつ大きな理由があります。例えば、アドレス。つま先寄りに体重をかけなさいとアドバイスするプロがいるかと思えば、逆に、かかと寄りに体重をかけなさいとアドバイスするプロもいます。どちらのプロの記事を読んでも、その内容に嘘、偽りはありません。そして、この2つの記事を読んだアマチュアは、「一体どちらが正しいのか?」と本当の答えを求めたりします。実際、出版者にはこの手の問い合わせが結構入ってきます。

 

しかし、この場合も「つま先寄り体重」「かかと寄り体重」とも正解です。何故かというと、人間はタイプによって身体の合理的な使い方が異なるからです。つま先寄り体重の方が身体がスムーズにかつバランス良く動く人もいれば、かかと寄り体重の方が身体がスムーズにかつバランス良く動く人もいるからです。

 

どんな人にも共通する動きがありますが、タイプによって適正な動きが変わる場合もあるのです。血液型ではありませんが、人によって適正な動きが変わることもあるから、同じテーマであってもプロによってアドバイスが異なってくるのです。

 

人間の動作をタイプ分けする方法として、最近、4スタンス理論が注目されています。これは人のタイプを4つに分類し、「A1」「A2」「B1」「B2」と呼ばれています。マーク金井は「B2」ですが、このタイプはかかと寄りに体重をかけた方がバランスを保ちやすく、かつ身体の動きがスムーズになるそうです。

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レッシュ・プロジェクトは、廣戸聡一提唱のREASH理論を普及と理論実践者の育成を目指す一般社団法人です。REASH理論を活かした動作の実践をより多くの人に役立てるために『REASHトレーナー』の資格を認証しています。 「5ポイント理論」、「4スタンス理論」など独自の身体理論を体系立てたREASH理論は、ヒトそれぞれの性別、年齢、そして各々の個性など、移ろう身体の特性に応じたケアを実践させるために提唱されました。 みなさんもREASH理論を通じて、自分の身体能力を思う存分発揮させてみませんか!

 

スイング理論はいくつもありますが、理論の前にまずチェックが必要なのは、自分の身体はどのタイプなのかを正しく知ること。そして、アドバイスしているプロは、どのタイプなのかを知っておくことです。例えば、「A1」タイプのプロが、自分に適したアドバイスをゴルフ雑誌で紹介した場合、それが役にたつのは「A1」タイプのアマチュアゴルファー。もしも「B2」タイプのゴルファーがそのアドバイスを鵜呑みにしてしまうと、アドバイスが役に立たない可能性が高くなるのです。

A1(イチロータイプ)

石川遼, 片山晋呉, 矢野東, 松山英樹, 江連忠, 近藤共弘, 古閑美保, 上田桃子, 木戸愛, 富山聡, 黄重坤, 犬井潔, 河野高明, 陳清波
Adam Scott, Vijay Singh, Greg Norman, Nick Faldo,  Karrie Webb, Johnny Miller, Sang-Moon Bae, I.J.Chang, Mike Bennett, David Leadbetter

 

A2(王貞治タイプ)

中嶋常幸, 倉本昌弘, 伊沢利光, 谷口徹, 宮里藍, 宮里聖志, 宮里優作, 渡辺司, 久保谷健一, 谷昭範, 松村道央, 山下浩和, 東尾理子, 申智愛, 全美貞, 佐藤精一, 内藤雄士
Tiger Woods, Annika Sorenstam, Ben Hogan, Arnold Palmer, Curtis Strange, Michelle Wie, Han Lee, Henri Reis, Brian Mogg, Kevin Smeltz, Brendan Jones, K.J.Choi, S.K.ホ

 

B1(長嶋茂雄タイプ)

青木功, 横田真一, 藤田寛之, 手嶋多一, 有村智恵, 不動裕理, 岡本綾子, 馬場ゆかり, 今田竜二, 深堀圭一郎, 高橋勝成, 牧野裕, 安田春雄, 武市悦宏, 立山光弘, すし石垣, 小山内護, 河井博大, 増田伸洋, 中井学, 羽川豊
Luke Donald, Rory McIlroy, Darren Clarke, Jim Furyk, Lee Westwood, Sergio Garcia, Seve Ballesteros, Byron Nelson, John Daly, David Duval

 

B2(松井秀喜タイプ)

ジャンボ尾崎, 尾崎健夫, 尾崎直道, 池田勇太, 丸山茂樹, 横峯さくら, 諸見里しのぶ, 横尾要, 田中秀道, 宮本勝昌, 中村寅吉, 杉原輝雄, 杉本英世, 坂田信弘, 川岸良兼, 室田淳, 飯合肇, 須貝昇, 湯原信光, 丸山大輔, 小田龍一, 佐藤信人, 鈴木亨, 甲斐慎太郎, 今野康晴, 薗田峻輔, 武藤俊憲, 富田雅哉, 西野貴治, 河野晃一郎
Jack Nicklaus, Tom Watson, Phil Mickelson, Ernie Else, Fred Couples, Retief Goosen, Sam Snead, Jose Maria Olazabal, Matt Kuchar

アナライズではいろんなセミナーを開催していますが、最近はこの4スタンス理論のセミナーを定期的に開催しています。ゴルファーはスイング理論を学ぶことも大事ですが、その前に、自分の身体がどんなタイプを正しく知っておくことが大事だからです。そして、自分のタイプが分かれば、どのプロのアドバイスが自分に役立つかもおのずと分かってくるのです〜。

 

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Posted by マーク金井のアナライズ on 2015年6月4日


カテゴリー ゴルフ雑誌から, スイング、ゴルフ練習法

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