マーク金井blog

2006年06月12日シャフトの硬さについて真面目に考える‥‥その1

新入社員N島春巻、そしてアナライズの懐刀「A坂」氏もブログを頑張ってくれているおかげで‥‥最近は書かずにいられるマーク金井です。

とは言いつつも、ブログで書きたいネタも溜まりまくっており、そのひとつがシャフトの硬さについて。ご存じのように、シャフトにはRとかS、Xといった表記で硬さを示してますし、大抵のクラブ(シャフト)は硬さのバリエーションをラインアップしてます。洋服のサイズ合わせ同様、硬さもユーザーが選べるのはとってもありがたいんですが‥‥洋服と決定的に違うのは硬さに明確な基準がありません!!!(洋服もメーカーによってサイズが異なりますが、シャフトはそれ以上にアローワンスがが大きい)

同じRでもメーカーが異なれば、硬さが異なり‥‥
同じメーカーのRどうしでも、モデルが異なれば硬さが異なり‥‥
同じメーカーでもモデルチェンジすると、硬さが異なってくることが多々あります。

では、そんな基準の無い世界でクラブメーカー、シャフトメーカーはどうやって硬さを決定しているのか?

理由は分かりませんが、多くのメーカーは硬さを決定させるための物理的な計測法、そして計測数値を積極的にはリリースしません。中には、「ゴルファーに合わせて硬さを決めています」なんて‥‥分かったような分からない答えが返ってくることもあります。

そんな中、先日、アナライズの新入社員N島春巻きと、工房担当A坂氏とシャフト工場見学で発見したのがこれっ!!

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同社では、シャフトを強制的にたわませ、その中間部分にかかる負荷(はかりを押し下げる力)を数値化し、その数値で硬度を決定させているとのこと。工場見学を快諾していただいた○SPの社長によると、同社以外では○ラファイトデザイン、○ミヤでも同じ方式でシャフトの硬さを測っているそうです。また、○SPと○ミヤのシャフトには‥‥

はかりに表示される数値、例えば、6.7キロなら6.7がシャフトにプリントされています。この場合、例えば、6.5よりは6.7と表示される方が「硬い」と位置づけられます。

そして、もうひとつ硬さを測るパラメーターとなっているのが振動数計。

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シャフトメーカーではフジクラがこの方式を採用。そして、巷のゴルフショップの多くも振動数計を使ってシャフト硬度を調べています。ボクのスタジオ「アナライズ」も硬さの目安として振動数計は欠かせません。

そして、「アナライズ」ではシャフト中央の硬さを測るセンターフレックス計も併用。振動数計は手元側の硬さを測るのに適してますが、シャフトセンター、シャフト先端部分の硬さを調べづらいから。例えば、同じ振動数であっても、センター部分、先端部分の硬さがことなると、実際に振った時に微妙に「硬い」「軟らかい」の差が出るからです。

シャフトを一定量曲げて硬さを調べる、シャフトを振動させて硬さを調べる‥‥今のところ、この2つの方法がポピュラーですが、ボクは自分のフィーリングも凄く大事にしており、どんなシャフトも手にしたら‥‥

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体の正面でワッグルし、

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そしてヘッドとグリップを握って、シャフトをねじります。すごくアナログな方法ですが、職人さんが指先で寸法が分かるのと同じで、毎日のようにシャフトを試していると、シャフトの硬さがかなり正確に分かるようになってきます。また、自分のフィーリングで感じる硬さと、計測器で調べた数値が合致していないと納得できないんですわ~。

んじゃ、この続きは次回というとで‥‥


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