マーク金井blog

2006年02月20日たかが5ミリ、されど5ミリ!!

更新遅れてスミマセンm(_ _)m
ターゲットドラコンを急遽、北九州(小倉)で開催することになり‥‥今ようやくネット環境が整っている○急インにチェックインしました。

さて、前回の続き。テーラーのr7 425にはノーマルとTPとが併売中ですが、

img20060218_4

ネック口径が違うだけでなく(ノーマル9ミリ、TP8.6ミリ)、接着寸も異なります。

img20060218_3

(短い方がTP、長い方がノーマル)

ノーマルの接着寸が約35ミリに対し、img20060218_2

TPのそれは約30ミリ。

img20060218_1

すでにコメントでもいただいてますが、同じシャフトを装着した場合(ネック形状がほぼ同じ場合で)、接着寸が短いほどシャフトの先端側が軟らかくなります。

たかが5ミリと思うかもしれませんが‥‥

振ってみると明らかに差が出ます。振動数の違いは微々たるものですが、先端側のしなりを感じやすいシャフトならば、誰が振ってもノーマルとTPを比較すればプロ、上級者向けのTPの方が軟らかく感じるでしょう。

では、なぜ先端側がしっかりしたシャフトを好む人(プロ、上級者)のヘッドの方が接着寸がわざわざ短いのか?

TPのヘッドはアイアンと同じ発想で設計されたドライバーなんだそうです。以前、クラブ設計家の竹林隆光さんに教わったのですが、テーラーの場合、ドライバーもネックを曲げることで、フェースアングルやロフトを調整しているとのこと。今でもツアーバンには調整用の治具があがって、「ちょっとフェースを開いてよ~」と選手からリクエストされれば、使っているヘッドのネックをグイッと曲げて調整。これを行うにはネック長がある程度必要なのと、ネックを曲げてもシャフトにダメージが出ないように、接着寸が短である必要があるんです。

他方、ノーマルの場合はネックを曲げることに対応する必要がない。なので接着寸は他社とほぼ同じぐらいの35ミリ。また、ネック口径を9ミリに設定しているのは、9ミリチップを採用することで、先端がしっかりしたシャフトを作りやすい(コストをあまりかけないで)からです。これはテーラーに限ったことではなく、プロ、上級者向けドライバーの一部を除けば、市販ドライバーの多くは9ミリチップを採用しています。

リシャフトする場合に関して説明を加えると、

8.6ミリ口径の場合(425TP)は8.5ミリチップのシャフトしか装着できませんが(アフターマーケットのシャフトの多くは8.5ミリ)、9ミリチップの場合(ノーマル425)は9ミリでも8.5ミリでもリシャフト可能。8.5ミリを装着する場合、セル管と呼ばれるフィルム状の素材を巻いたりすることで‥‥ネックが緩まないように接着します。また、ネックに多少の遊びがあるため、シャフトの装着角度を調整することでライ角度、フェースアングルを調整することも可能(TPに比べると)です。

ちなみに、ボクが425をリシャフトする場合、

ノーマル425は先端ノーカットで35ミリ接着。425TPの方は、最初はノーカットで30ミリ接着。試打してみてシャフトの先端が動き過ぎる場合、先端0.25インチカット、それでもダメなら先端0.5インチカットという風に、ちょっとづつ手元側をカットして好みの硬さに仕上げます。もちろん、クラブが短くなったら困るので、TPの場合、最初は自分が仕上げたい長さよりも0.5インチほど長めにしてクラブを組上げ。

そして実際にボールを打ってから、先端か手元をカットしていつもの長さに再調整。先端を詰める場合、シャフトを抜くのでダメージが残る危険性もありますが、今のところ特に問題は発生していません。アナライズ工房スタッフの○坂氏が丁寧にシャフトを抜き差ししてくれるからでしょう。

2本同時に買って分かったのですが、TPは従来通りのレンチ、レンチケースが付いてましたが、ノーマルは旧モデルよりも売価がかなり安くなったことも合って、

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レンチはシルバー塗装無しの黄色。ケースもなく丸裸でビニール袋に入ってました。ボクのようにすでにレンチを持っている人間にとっては‥‥レンチよりも重量調整ネジを1個でもいいからオマケにつけて欲しいなぁ‥‥テーラーさん是非とも検討のほどよろしく!!

んじゃ。


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