マーク金井blog

2015年02月26日空気抵抗をアピールするドライバーが抱えるジレンマとは!?

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本日2/26  17時よりWEBで販売開始!(売り切れ次第終了)

(すいません予約は受け付けていません)

  • 数量限定です(入荷数が限定ですが継続して入荷してきます)
  • 売り切れとなっても定期的に入荷しますのでご心配なく!

お時間いただければ確実に手に入ります。ヤフオクなどで高価に取引されている商品には手を出さないようにお願いします


 

 

昨日のお昼はとんかつ定食をいただきました。神田エリアでとんかつと言えば、秋葉原の名店、「丸五」が有名ですが、とにかくここは並びます。お昼時でも夜でも長蛇の列。1時間待ちはザラです。最初は「丸五」に向かって歩き始めましたが、その道中で偶然見つけたのが、「万平」。場所は神田須田町。蕎麦で有名なまつやのそばです。店構えはシンプルですが、なんとなく美味しそうな感じがしたので入ってみたら、

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大当たり~。かつの衣は薄くてサクサク、肉は脂身が適度にあってジューシー。値段は1750円(ロースカツ定食、ご飯、お新香、味噌汁付き)。ランチにしては決して安くはありませんが、「丸五」とは違ってあっさり系。ご飯とお新香、味噌汁もとんかつに負けず劣らず絶品です。ご飯は香りよく一粒一粒が立っています。味噌汁の具は豆腐のみでシンプルですが、白味噌で優しいお味。白菜の漬物は品の良い塩気で、昼ビールと相性抜群。これから何度も足を運びそうな店に偶然出会えてラッキーでした。

 

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そして偶然といえば、店を出た直後に、ムジークの吉本さんとばったりご対面。それもそのはず、ムジークの本社は「万平」の隣のビルの2階。それじゃってことで本社にご挨拶に伺ったら、三つ目の偶然が発生しました。なんとなんと、ムジークの事務所の片隅に前々から手に入れたかったベン・ホーガンのパーシモンドライバーが、マーク金井を待ち受けるかのうようにポンと無造作に置かれていたのです。

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パーシモンドライバーだったから欲しかったわけではありません。このベン・ホーガンのドライバーにはスピードスロットと呼ばれる「エアロダイナミクス」機能が搭載されているのです。マーク金井がこのホーガンのドライバーを初めて観たのは高校生の頃。恐らく、これは40年以上前のドライバーです。それがムジークさんには新品の状態で保管されてました。

 

とまあかなり前置きが長くなりましたが、今日のエントリーはゴルフクラブの空気抵抗についてです。2月4日のブログでも空気抵抗について書きましたが、今回はちょっと切り口を変えてみたいと思います。

 

まずドライバーのヘッドスピードですが、男性アマチュアの場合は40m/s前後です。秒速40メートルということは、分速2400メートル(2.4キロ)。分速2400メートルということは時速144キロ。ヘッドスピードが45m/sだと時速162キロにも達します。車でイメージしていただけると分かりますが、140キロのスピードで窓から手を出したら、とんでもないことになります。風の抵抗の強さを肌で感じ取れます。なので、ゴルフクラブが空気抵抗のことを考えるのは、至極真っ当です。2015年モデルでは、

 

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キャロウェイ XHOT XR
テーラーメイド エアロバーナー

 

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この3モデルが空気抵抗軽減のテクノロジーを採用していると大々的にアピールしてます。車同様、風洞実験を何度も行って空気の流れが良くなるドライバーを開発し、市販化しています。

 

空気抵抗軽減はゴルフの腕前にあまり関係ないこと、そして何よりも視覚的なアピールができることも、大手メーカーが採用に踏み切った理由だと思われます。しかし、ベン・ホーガンのパーシモンドライバーを引き合いに出すまでもありませんが、空力を意識したドライバーは過去にも何度か登場しているのです。

 

米国では、他社ライバル商品と比較して自社製品の空力特性の高さをアピールしているメーカーもありますが、そのいずれもこだわっているのがクラウン部分の空気の流れです。これは車に例えるならば、天井部分の空力を意識しているのと同じです。

 

しかし、空気が一番ぶつかるところはゴルフクラブの場合、クラウンではありません。車の場合も天井ではありません。

 

ゴルフクラブで一番空気抵抗を受けるのは、
クラウンではなくてフェース面(フェースの厚み)

車で一番空気抵抗を受けるのは、
天井ではなくてフロントグリルとフロントウインド

 

です。察しのいい人ならばもうお分かりでしょう。そうです、もしも根本的に空気抵抗を軽減したいと考えるならば、クラウン部分の形状よりもフェース面の面積です。例えば、本当に空気抵抗を減らしたいと思うならば、平たいフェースよりも、丸みがあるフェースとか、流線型になっているフェースの方が有利です。ルールで変な形のフェースが作れないならば、単純に、フェースの厚みが60mmよりも40mmの方が、ディープフェースよりもシャローフェースの方が、確実に空気抵抗を減らせます。ただし、フェースを薄くするほど、別のデメリットも発生します。

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シャローフェースなゼクシオ8

 

松山英樹選手は7年前に作られたドライバーを今なお使っているそうですが、彼が使っているZR-30は体積が425CC。塊り感が強い形状なので、アドレスすると体積よりも小さく感じます。フェース面積は今どきのドライバーに比べると、あきらかに小さい。と言うことは、今どきのドライバーよりも空力特性(空気抵抗)は優れている可能性大です。

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写真はGDOより転載

 

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松山プロが空力を意識してドライバーを選んでいるのかどうかは分かりませんが、少なくともスリクソンはZR-30を発売した時に、空力特性が優れているとはアピールしていません。ZR-30だけに限らず、この頃のドライバーで空力特性を強くアピールしているドライバーはほとんどありませんでした。

 

ヘッド形状によって空力の有利不利は絶対にあると思いますが、空力特性の違いによって発生するメリットの大きさを体感するのは容易ではありません。現状ではフェース面積が同じで(フェース形状が同じで)、空力特性が異なるドライバーを打ち分けることができないからです。

 

空力特性は低いよりも高い方が飛びに有利なのは間違いありません。空気抵抗を減らした方が振り抜きやすくなるのは間違いないと思いますが、本気で空力特性を上げようとすると、ディープフェースのドライバーは作れなくなります。クラブ設計者はこのジレンマを抱えているから、モデルによっては空力特性を強くアピールしないのだと思います~。

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