昨日(木曜日)もホットリストジャパンの試打を行いました。場所は千葉県のジャパンゴルフスクール。フェアウェイウッド、ユーティリティに加え、ウエッジとアイアンも試打し、久しぶりに1日で約130モデルのクラブを打ちました。審査の為の試打ですから、単純に打つだけではありません。フッカー向けのクラブなのか、スライサー向けのクラブなのか。ハードヒッター向けのクラブなのか、それともシニア向けのクラブなのか。対象ユーザーを意識してボールを打ち、対象ユーザーが求める弾道が打ちやすいかどうかも入念にチェックします。
丸々2日間、練習場にいました。ジャパンゴルフスクールは設備環境が良く、暖房設備が整っていることもあって、平日の昼間でも多くのゴルファーで賑わっています。そして、来場しているゴルファーは熱心にボールを打っています。練習場にいると、ゴルフが好きな人が多いことを再確認できます。その一方で、もったいないと思うこともあります。何がもったいないかと言うと‥‥
ほとんどのゴルファーは一生懸命ナイスショットを打つ練習ばかりです。
どこの練習場に行っても、真っ直ぐ飛ばそう、遠くに真っ直ぐ飛ばそうとしている人ばかりです。練習の目的が「真っ直ぐ打つ」こと、「遠くに真っ直ぐ打つ」ことになっている人がほとんどです。そして、ほとんどのゴルファーはボールを熱心に打っていますが、他のゴルファーを熱心に見ている人も非常に少ないです。
そこで今回のエントリーは、打ちっ放しの練習場で「やっていい練習、やってはいけない練習」についてです。
今週の週刊ゴルフダイジェスト(2月17日号)で、片山晋呉プロは練習についてこんな風に語っています。
悪いスイングのままいくらボールを打っても癖の上塗りにしかならない。正しいスイングが出来ていないのに、ただやみくもにボールを打っているのは、悪い癖を上塗りしているしだけ。それな練習器具で素振りをする方が、ずっとスイングは磨かれる。
(以上、週刊ゴルフダイジェスト 2月17日号より引用)
片山プロも言っているようにやみくもにボール打つ(ナイスショットを打ちたい)練習だけでは上達への道のりは遠いです。悪い癖を固めるリスクも高くなります。
では、どんな練習をすればいいのか?
では、どんな風にボールを打てばいいのか?
片山プロは練習器具を使ってボールを打っています。そしてガイドラインを使ってボールを打っています。言い換えると、自分の感覚ではなく、客観的にかつ、自分を俯瞰的に見ながらボールを打っています。これは大いに見習うべきです。具体的に言うと、
アドレスの向きをチェックしながらボールを打つこと。
ボールの打ち出し方向をチェックしながらボールを打つこと。
アドレスの向きに関しては、地面にクラブや棒状のガイドラインを置くことでチェックできます。ただし上半身の向きはこれだけではチェックできません。iPhoneやスマホを使って自撮りすることもお勧めします。ボールの打ち出し方向については、人工マットの前方地面にガムテープや棒状のガイドラインを置くことでチェックできます。こちらも、iPhoneやスマホを使うことで、より正確に打ち出し方向をチェックできます。
体の向きと打ち出し方向
この2つがズレていてもナイスショットは打てますが、そのナイスショットは根拠のないナイスショット。練習場のように同じ場所から何発も打つならば問題ありませんが、コースに出た時には1発勝負。体の向きと打ち出し方向がズレている人の場合、コースに出た時に狙った方向にボールを飛ばすことが非常に難しくなりますし、ミスショットが出るリスクも高くなります。
ボールが打ち出される方向のことを「出球」といいますが、この「出球」を揃えることができると、コースに出た時も方向性が安定します。では、どんな練習をすれば「出球」が揃ってくるのか? それについては次回じっくり説明しましょう~。
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