「下手くそ打ち」って一体なんやねん!!‥‥
アプローチを苦手にしている人にとっては「喧嘩を売っている」ようなふざけた名前ですが、中上級者に今ボクがやっているアプローチを身振り手振りで説明すると、皆が皆「下手くそみたいな打ち方やなぁ~」と口を揃えていいます。
で、今日からはその「下手くそ打ち」についてじっくり説明していきますが、その前に、理解してほしいのがアプローチの上手い打ち方について。
ボクの中で上手い打ち方とは、こんな感じのスイング。
ボールを右に寄せてアドレスしあらダウンでヘッドを遅らせ(タメを作って)、ダウンブロー(ハンドファースト)で球をつぶすようにして捕らえる打ち方。
これって、そばで見ているとヘッドを上手く操っているように見えるし、ボールの先のターフが取れる。いかにも上手そうに打っている感じがするじゃないですか。
他方、「下手くそ打ち」というのは、スイングの仕方、ヘッドの入れ方は上手い打ち方の正反対。具体的に言うと、
ボールは右に寄せない、
ダウンでタメを作らない、
(ヘッドを遅らせない)
ダウンブロー軌道でヘッドを入れない、
インパクトで球をつぶさない‥‥
ボールはやや左。シャフトを地面と垂直にアドレスしたら、
ぶっちゃけて言うと、「パターでボールを転がす」ような打ち方をするだけ。さんざん、話を引っ張りましたが、これが「下手くそ打ち」の正体。52度持とうが、56度持とうが、60度持とうが関係ありません。こんな感じで
パターを持った時のようにクラブを動かすだけ。こう書くと「何だ簡単じゃないか!!」と思われるかも知れませんが、実際にやろうとすると‥‥
ほとんどの人は(特にダウンブローで上手くアプローチが打てる中上級者ほど)、「下手くそ打ち」をちゃんとできません。ボールを右に置く癖がついている人は、SWを持っただけでボールを左かかと付近にセットできないし、ヘッドを上から入れる癖がついている人はダウンでヘッドを遅らせてしまい‥‥
パターで球を打つように、ヘッドを横から入れることができないのです。
自分の恥をさらしますが、ボクはこの打ち方を永井延宏プロから教わった時、1時間ぶっ続けて練習しても、1発も「下手くそ打ち」ができませんでした(T_T)
パターはロフトがなくて面で打てるのでボールの横面にフェースを当てることができるのですが、ロフトが多いクラブを手にした時には、ボールの下にヘッドを入れたくなってしまうからです。加えて、ダウンでヘッドを遅らせる癖がついていると、それ自体がスイングのタイミングを取ることになっている。結果、ダウンでヘッドを遅らせないように心がけると、「ものすご~く気持ち悪い!!!」。この気持ち悪さが嫌で、ついつい上手く打ちたくなるのです。
そんなボクが、気持ち悪さを解消するためにやったのがこれドリル!!
SWのヘッドを浮かせて構えたら、リーディングエッジの部分を球の赤道部分にぶつけて転がす。刃先でわざとトップさせ、パットした時のようにボールを狙った方向に真っ直ぐ転がすだけ。
絨毯の上だったら、転がす距離は数メートルぐらいでOK。
これで打点位置が上下にズレやすい人、トップは打てるが球が右に転がりやすい人。
こういう人は「下手くそ打ち」しているつもりでも、「下手くそ打ち」になってません。上手い打ち方から抜け出せないままです。また、そういう人は実際のラウンドでアプローチの好不調の激しい、ここ一番でざっくり、トップ、シャンクが出やすいはず。
言い換えると、「下手くそ打ち」をマスターすると、「あっ、やっちゃった~」という時でもミスがミスになりません。その理由については、明日じっくり説明しまっさ~
んじゃ。