マーク金井blog

2014年11月13日コースで1人でプレーしている時に、やらない方がいい練習とは!?

日に日に日没時間が早くなっていますが、昨日も赤羽GCで薄暮ラウンドに行ってきました。スタート時間は2時すぎ。雨上がりということもあってコースが空いていて、1時間50分ほどでホールアウトできました。いつものように担ぎのラウンドでツーサムです。もちろん、クラブもじっくりと3本試打してきました。

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赤羽の薄暮では大抵インを回ります。アウトよりは距離は短いですが、コースレイアウトが試打に適しているからです。加えてパー5がひとつしかないこともあって(パー35)、アウトよりも空いているからです。ちなみにアウトはパー5が3つあるのでパー37。多くのアマチュアはパー5が多い方を好んでいるようです。

 

マーク金井の場合、新しく手に入れたクラブ、リシャフトしたクラブ、そして試作クラブは、出来上がっても神田のスタジオではめったに打ちません。必ずコースに持ち込んで最初の1発を打ちます。スタートホールで素振りをしてクラブ、シャフトの特性を伺ったら、ドライバーならばワクワク、ドキドキしながらティショットを打ちます。40年以上ゴルフをやってますが、新しいクラブをいきなりコースで打つ時は、今でも緊張島倉千代子です(笑)。

 

コースで最初に打つのにこだわるのは、ゴルフクラブは練習場で打つために作られたのではなく、コースで使うために作られているからです。

 

加えて、練習場とコースでは自ずと気分(気合い)が異なります。コースで打った時の方が自分本来のスイングでクラブを試せるからです。購入したばかりのクラブでティショットを打っていきなりOBが出たりしたら思い切り凹みますが、反面、完璧な当たりが出た時には思い切り嬉しくなります。

 

そして、薄暮ハーフでクラブを試打している時に心がけているのは、どんなシチュエーションであっても絶対にボールを2発打ちません。OBした時は打ち直しますが、それ以外の時は、ミスショットしても、チョロしても、ダフっても、もう1球打つことは絶対にやりません。これはクラブを試打している時だけでなく、普通に薄暮でプレーしている時、1人でプレーしている時でも同じです。薄暮プレーをしていると、同じ所から2球打ったりしている人を見かけたりしますが、マーク金井は絶対にやりません。コースでプレー中に2球打つのはマナー違反だからもありますが、

 

実は、同じ所から2球打ったりするのはゴルフが下手になることはあっても、上手くならないと思っているからです。

 

当たり前過ぎることを言いますが、スコアをちゃんと付ける時、ゴルフボールは2球打ちません。競技でも打てるのは1球だけ。それを考えると、2球打つというのはゴルフの本質から外れているからです。また、ラウンド中、同じ場所から2球打つ人の多くは、2球打つのが前提になって節があります。と言うことは‥‥、1球しか打てない緊張感を味わえません。プレッシャーに対して弱くなることはあっても、プレッシャーに対して強くはならないのです。

 

 

もちろん、マーク金井も昔から1球主義ではありませんでした。学生の頃は薄暮で1人でプレーしている時、自分で納得できないミスショットした直後なんかは2球打ったりしたこともあります。その方が上手くなれるのかと思ってました。

 

 

そんな浅はかな考えを、見事に打ち砕いてくれたのはジャンボ尾崎プロです。ゴルフ雑誌アルバの編集部員だった頃、練習ラウンドしているのを何度も間近に見ましたが、ジャンボさんはティショットを曲げても打ち直ししません。セカンドをミスしても打ち直しません。平然とプレーを続けます。対して、予選会を通過して出場する選手や、シード権に手が届かない選手は違います。ティショットやセカンドを曲げたりすると、「その悪いイメージをかき消す」かのように打ち直しをする選手が多いです。トーナメントの練習ラウンドだから問題ありませんが、この違いを見た時に、一流選手と一流になれない選手の違いを垣間見ることができました。

 

練習であれ試合であれ、コースに出たら打てるのは唯一無二の1球だけ。ジャンボさんはそれを貫いていたのです。対して、シードに手が届かない選手は不安を解消したいがために2球打ってしまっているのです。ジャンボさんに直接聞いたわけではありませんが、ミスしても打ち直さないことが、実はメンタルを鍛えることになるし、ゴルフの地力を上げることにつながるのだと思います。

 

 

なんかお説教臭くなってしまいましたが、ゴルフは1球しか打てないから苦しく、辛くなることが多々あります。しかし1球しか打てないからこそ、ゴルフならではの喜び、楽しみを感じられるのだと思います。ゴルフスイングは1秒ちょっと。インパクトは1万分の1秒。この刹那の快楽に酔えるのが(翻弄されるのが)ゴルフの何よりも魅力でしょう~。

 

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