マーク金井の独断と偏見に満ちあふれた超私的なゴルフ場調査、今回は日本で4番目に作られた旧軽井沢ゴルフクラブ(長野県、軽井沢町)。
世界アマチュアチーム選手権が縁で、旧軽メンバーさんとご縁が出来てラウンドできました。旧軽井沢別荘エリアの中心に位置する山岳、丘陵コースですが、英国のリンクスのような風情もあります。雰囲気的には日本のゴルフ発祥地、神戸ゴルフ倶楽部と那須ゴルフ倶楽部と雰囲気が似ています。距離は総じて短めですが、ベントのワングリーンは小さいにも関わらずポテトチップのような起伏があって、どのホールもスリリングなパットが楽しめます。そしてなんと、ホール数はアウト6ホール、イン6ホール。12ホール(パー48)とユニークな設定。設計はスコットランド、セントアンドルース生まれのトム・ニコル。昭和48年に安田幸吉、その後 J・M・ポーレット により改造が行われています。一般的にはアウトとイン、そしてもう1回アウトかインを回ることで18ホールプレーします。
10月10日プレー。
スタート時間 午前9時半ごろ
天候は快晴。微風、
スタート時間の気温は15度前後でしたが、プレー開始とともに気温が上がってプレー中の体感温度は20度前後。
概要
開場日:1919年 (大正8年)
コース設計・トム・ニコル
3676ヤード パー48(白ティ)
コースレート:不明
JGA KGA加盟
ベント1グリーン
キャディ付きでの歩いてのラウンド
アクセス
車利用の場合
上信越自動車道 碓氷軽井沢インターチェンジから約9キロ
電車利用の場合
JR長野新幹線、軽井沢駅からタクシーで約6分。
クラブハウス
近代建築な洋館2階建て。最近建て替えられたのでしょう。外観、そして室内も新築の家のように真新しいです。正面玄関入って右側に受け付け。左側にロッカールームと風呂場。階段を上がった2階にレストラン。レストランからは練習グリーンとスタートホールを見渡せます。こぢんまりとした作りで、高級リゾートホテルのような雰囲気があります。朝食は英国風というよりは米国風。カリカリに焼いたベーコンと目玉焼きは高級ホテルの朝食そのものでした。
練習場
クラブハウスの脇に鳥かごがあります。20ヤードで8打席。クラブハウス出たすぐ前に練習グリーンがあります。練習グリーンは傾斜が強く、山に向かうラインは上り傾斜で、山を背にすると下り傾斜で、ものすごく速くなります。
フェアウェイ 短く刈り込まれディボット跡はほとんどない
ラフ 脱出に苦労するほど長くない
グリーン ベントで芝目も適度にある
スティンプメーター9.5~10フィートぐらい
バンカー 要所要所にバンカーが配され、アゴが高いものや、英国リンクスのよう ポットバンカーも配されている
マーク金井は白(レギュラー)ティーでプレー。
1番、465y パー5
打ち上げで、軽く左ドッグレッグのパー5。ティショット落下地点には3つのバンカーが配され、ティショットは正確性が求められる。セカンド落下地点の左サイドには池が待ち構えている。グリーンは縦長の受けグリーン。ピンが手前で奥に乗せてしまうと、下りの速いラインが残り、距離感を合わせるのが非常に難しくなる。距離的には2オンも可能だが、セカンドを残り50~80yくらいにレイアップした方がスコアメイクしやすい。
2番、125y パー3
打ち上げのパー3。グリーンは縦長で細く左右のミスに対して厳しいホール。ここもオーバーすると下り傾斜になるので、アプローチ、パットは距離感を合わせづらくなる。このホールだけグリーンが2つあり、左側が本グリーン、右側がサブグリーンとなっている。
3番、293y パー4
ダラダラと打ち上げのミドル。距離は短いが、グリーンを囲むように4つのバンカーが配され、グリーンは2段グリーン。ピン位置が奥の段だと、セカンドの距離感を合わせるのが難しい。ここもグリーンオーバーすると下り傾斜のアプローチが残り、寄せワンが狙いづらくなる。1番から3番までは、クラブハウスを背にして山の方向に上っていく打ち上げホールが続く。
4番、153y パー3
軽い打ち下ろしのパー3。グリーン左サイドにはバンカーが3つ配され、ティショットでは右サイドを狙いたくなる。ここもグリーンは縦長の2段グリーン。受けグリーンで傾斜が強いために、上りと下りのラインでは倍以上、速さが変わる。左右に付けると、傾斜が強いのでライン取りが難しい。
5番、315y パー4
豪快な打ち下ろしのパー4。眼下には軽井沢の町並み、その奥には軽井沢プリンススキー場が見渡せる風光明媚なホール。距離的にはドライバーでワンオンも狙えるが、グリーン手前にはポットバンカーが待ち受けている。セカンドは左足下がりのライでボールが止まりづらいにも関わらず、グリーンは手前から奥にかけて順目で速い。距離が短いのでサービスホールであるが、ボールを止めづらいライから、ボールが止まりづらいグリーンに打っていくので、セカンドでは正確なショットが求められる。
6番、487y パー5
緩やかな打ち下ろしのパー5。左右に林が続き林間風なホール。フェアウェイ左サイドにはバンカー。グリーンの左サイドには池が待ち構えている。ウナギの寝床のような感じのホールなので、ティショット、セカンドショットとも距離よりも方向性が求められる。フェアウェイキープできると絵はがきになりそうな景色を存分に楽しめ、ここも軽井沢ならではの美しいホール。
7番、280y パー4
インコースの出だしとなるパー4。ティショットは軽い打ち上げ、セカンドから急激な打ち上げとなる。打ち上げなので大きめに打ちたい所だが、オーバーすると大きなバンカーが待ち受けている。距離は短いが、距離感を合わせづらいので簡単にはパーを取らせてくれない。
8番、121y パー3
軽い打ち上げのパー3。グリーンは縦長で左右の幅が狭い。距離は短いが、正確な方向性が求められ、左サイドと奥には3つのバンカーが待ち構えている。
9番、352y、パー4
豪快な打ち下ろしのパー4。セカンド地点から軽く左ドッグレッグしており、なおかつグリーン手間には巨大な木が待ち受けている。右サイドから狙いたくなるホールであるが、それを見透かすように右サイドにはフェアウェイバンカーが配される。ティショットは正確な距離感。セカンドは木を越すために高い球が求められる。
10番、415y、パー5
軽い打ち上げで右ドッグレッグのパー5。右サイドを上手くショートカットすると2オンも狙っていけるが、右サイドには林が続く。グリーン回りはバンカーが前後に配され、3打目は正確な距離感が求められる。
11番、345y、パー4
豪快な打ち下ろしのパー4。ティからグリーンにかけて徐々にホール幅が狭くなり、ティショット落下地点には左右にバンカー。グリーン回りも左右にバンカーが待ち構えている。ドライバーで打てばグリーン近くまで運べるが、フェアウェイキープするにはかなりの精度が求められる。アイアンで刻んだ方がパーを取りやすいが、ドライバーで打ちたい誘惑に駆られるホール。
12番、364y、パー4
軽い打ち下ろしのパー4。右ドッグレッグしており、ティからグリーンはまったく見えない。旧軽の中ではフェアウェイは広い方で、左サイドをキープできるとセカンドショットが狙いやすくなる。グリーン右サイドにはバンカーと池が待ち受けている。ここもグリーンは手前から奥にかけて順目。このホールも芝目をちゃんと読まないと、パットの距離感を合わせるのが難しい。
総評
12ホールだけのゴルフ場ですが、名門メンバーシップなのでビジターだけではプレーできません。ホームページのありませんので旧軽井沢別荘地エリアにあるにもかかわらず、謎に包まれたゴルフ場です。距離は総じて短いのですが、どのホールもセカンドショットは正確性を求められ、雑なショットを打つとパーオンはまずできません。加えて、木とバンカーの配置が絶妙で「簡単そうに見えて、簡単じゃないホール」が多いです。ベントグリーンのグリーンのコンディションはすばらしく、常時9.5~10.5フィートぐらいの速さがあります。芝目が結構強いので、芝目を読み違えると簡単に3パットします。11月中旬から4月中旬はクローズしています。今年、プレーできるのは後、10日ほど。ゴルフは「屋外のチェス」というのを強く感じさせてくれるコースで、どのホールも絵はがきになるほど美しいコースです。
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11月29日(土)
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