毎週火曜日はインターネットラジオ、ソラトニワ「マーク金井の喋らずにいられない」のオンエア日。昨日は音声トラブルが発生し、19時からのオンエアが約5分ほど遅れましたが、そこからはノンストップで20時半まで駆け抜けました。ゲストはダンロップスポーツマーケティングゴルフ事業部の和田祐二さんと、清時僚さんでした。9月19日に発売された、新しいスリクソンの魅力について存分に語っていただきました。
今週のマーク金井はと言うと、月曜日にコンペのお誘いを受けてカナリヤガーデン(千葉県)で久しぶりに18ホールプレー。当日は朝から風速10mを越える強い風がビュービュー吹いてましたが、なんとか74ストロークで回ってこれました。強風、そして初めてのコースだと言うことを考えると、これはかなり上出来です。実力以上のスコアが出せましたが、今回記入したスコアカードをじっくり見ると、いいスコアが出た理由がはっきりと伺い知ることができました。スコアカードはそれぞれのホールスコアだけでなく、ちょっとしたデータを記入したからです。そのスコアカードをFacebookにアップしてますが、そこにはホール毎のスコアとパット数に加え、2つの数字を記入したからです。
そこで今回のエントリーは、ゴルフの調子、特にアイアンとパッティングの調子の善し悪しが具体的に分かるスコアカードの付け方についてです。
では早速、カナリアガーデンのスコアカードの数字を説明していきましょう。
1番 475y パー5 4(2) 0.3 15
2番 417y パー4 5(2) 0.2 6
3番 397y パー4 4(2) 1.0 6
4番 148y パー3 4(2) 1.0 2
5番 575y パー5 4(1) 0.0 3
6番 298y パー4 4(2) 0.2 4
7番 361y パー4 4(2) 1.0 5
8番 147y パー3 4(2) 0.1 2.5
9番 383y パー4 4(2) 0.1 5
パー36 37(17) 3.9 48.5
一番左がスコアでカッコの中はパット数です。多くのゴルファーはこの2つの数字を記入していると思います。そして、パット数が多いか少ないかで、パットの調子を判断している人が多いと思います。しかしマーク金井は「ゴルフ データ革命」(プレジデント社)を読んでから、パット数だけでパットの調子をチェックすることを止めました。パット数だけでは、どんな距離のパットを打ったかまったく考慮されないからです。そして、「ゴルフ データ革命」を読んでから記入しはじめたのが、2つの数字。
ひとつは、最後に打ったパット(セカンパット)の距離!!
スコアカードのパット数の右となりに記入した数字です。カナリアガーデンでプレーした時で言うとマーク金井はその次の数字は
0.3
0.2
1.0
1.0
0.0
0.2
1.0
0.1
0.1
トータル 3.9
1ホール平均 0.43
これで何が分かるかというと、ファーストパットの距離感の善し悪しが分かります。この数値が0に近いほど、楽に2パットでホールアウトできたことになります。対して、この数値が大きいほど、ファーストパットの距離感が悪くショートパットが上手く決まったことになります。ただし、もうひとつの見方もあって、この数値が0に近いのは好ましくありません。ファーストパットが弱気なことの現れですし、ロングパット、ミドルパットが紙一重で外れていることが証明されたことになります。この数値に関していえば、理想は
0.5~0.6
50~60センチオーバーの距離感で打てると、ミドルパット、ロングパットが決まる確率が上がるからです。実際、ツアープロ、トップアマチュアのパットを分析してみると、パットが上手い人ほど、50~60センチオーバー目に打っています。そういう意味では、この日のマーク金井はファーストパット(ロングパット、ミドルパット)の距離感が良く、そのおかげで3パットが出なかったことが数値からも伺いしれます。この日、2パット目で一番長いのが1mというのは、パットの距離感が良かったのでしょう。
次に、スコアカードの一番左端に書いている数値ですが、
15
6
6
2
3
4
5
2.5
5
トータル 48.5
1ホール平均 5.39
これはファーストパットの距離です。ファーストパットの距離ということはパーオンした時、ボギーオンした時に、ピンからどれだけの距離に乗せられたかという数値でもあり、
ショットやアプローチの善し悪しが具体的に分かります。この数値が小さいほどショットやパットの調子が良く、この数値が大きいほどショットやパットの調子が悪いことが数値として正確に確認できます。1番ホールは15mに乗りましたが、これはパー5での2オン。パーオンよりも1打少なくグリーンを捕らえているので、15mでもいい数値です。他方、2番から9番までは、もっとも遠いのが6m、最も近いのが2m。グリーンを3回外していますが、バーディーが2つとれたのはアイアンショットの調子が良かったことが数値でも伺いしれます。ただしボギーオンしたホールに関してはアプローチがそれほど寄っていません。ボギーを打ったホールでは寄せ切れないことがパーを拾えなかったことだということも数値で分かります。
ゴルフは1打1打の積み重ねで、そしてスコア管理することがスコアアップの指標、練習の指標につながります。ただし「ゴルフ データ革命」にも書かれていますが、フェアウェイキープ率、パーオン率、平均パット数(パット数)だけでは、ゴルファーのショットの内容、パットの内容を正確に分析できません。今回紹介したやり方がスコア管理のベストな方法かどうかは分かりませんが、少なくとも、ショットの精度、パットの距離感については、かなり正確なデータを得ることができたと思っています。
たかがスコア、されどスコア。
ゴルフは確率のゲームです。いいスコアが出た理由、悪いスコアになってしまった理由を知ることができると、「一打の重み」を可視化できるのではないでしょうか?
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