マーク金井blog

2005年11月05日弾道計測について考える その2

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ボール初速
打ち出し角度
スピン量

メーカーの試打室、ショップの試打室に設置されている弾道計測器は、上記の飛びの初期3要素をチェックできます。ヘッドスピード、飛距離も知ることができるので、例えばドライバーならば「飛んだ、飛ばない」の理由をかなり具体的にチェックできます。

もちろん、ボクも初期3要素をチェックしながら試打してますが‥‥
現在使っているアキュベクターには、もうひとつチェックできる項目があるんです。

それがこれっ!!

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じっくり見ていただくと分かりますが、画像の中には飛んでいくボールに加えて、クラブヘッドの挙動も写っているんです。この画像は、ボクにとって医者のレントゲン写真と同じぐらい貴重なデータ。数値だけでなく、

・フェースの向き(開いているのか、閉じているのか)

・インパクトロフト角

・打点位置

・ヘッド挙動(アッパーなのか、レベルなのか)

・シャフト先側挙動(先が硬いのか、軟らかいのか)

を視認できます。例えばこのドライバーはフェースが開いて当たりやすいのかどうか、アッパーに打ちやすいドライバーなのどうか‥‥などを正確にチェックできます。

このおかげで、例えば、打ち出しが高過ぎて(かつスピンが多くて)吹き上がっている場合、インパクトでフェースが開いてインパクトロフトが増えているのか? それともヘッドがアッパーに動き過ぎて(インパクトロフトが増えて)いるのかも即座に分かるんです。このおかげで、ボールが上がり過ぎて飛距離をしている場合、単純にロフトが合っていないのか(リアルロフトが多すぎるのか)、それともインパクトでフェースが開いているのが原因で上がり過ぎているのかを、かなり正確に見極められるようになりました。

ちなみに、ヘッドスピードが43m/sぐ以下でボールが吹き上がると悩んでいる人の80パーセント以上はインパクトでフェースが開き気味。フェースが開いてロフトが増えた状態で球を捕らえているから、スピンが3000回転以上になって飛距離をロスしています。この場合、単純に「スピンが多いからロフトを減らす」というクラブ選びをやると危険大!!ますます、インパクトでフェースが開く癖が付く恐れがあります。こんな時、ボクだったらフェースがターンしやすいクラブを推奨しますし、それと同時進行してフェースが開かないスイングを身につけるようにも(レッスンを受ける等)アドバイスします。

弾道計測器と言うと、ともすれば数値至上主義的な感じがしますが、今のボクはインパクト画像の分析にかなり時間を費やし‥‥クラブのキャラクター(特性)を評価しています。

んじゃ、また明日。


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