昨日は雨の合間を縫って赤羽で薄暮ハーフプレーしてきました。プレー後は、ALSアイスバケツにチャレンジ。ALSの治療法が早く見つかることを願って頭から氷水を被りました。もちろん、わずかですが寄付もさせていただきたく思っています。
さて、赤羽での薄暮ハーフはしょちゅうやっていますが、今週からはアウトコースをプレーしています。インコースはすでに50回以上プレーしていますが、アウトはこれで3回目ぐらい。赤羽のアウトは出だしの2ホールがユニーク。右サイドに土手がある関係で、ティグラウンドのすぐ前にはネットが張り出し、フェアウェイの左サイドしかボールを打ち出せません(右サイドに打ち出すとボールはネットに直撃)。このため、フェードヒッターには打ちやすい反面、ドローヒッターには非常に打ちづらくなっています。
そして、4番ホールの右サイドにはピンジャパンの本社を見渡すことができます。昨日のブログでも書きましたが、ピンは他のメーカーに比べると、モデルチェンジのサイクルが長めで、この4年間で新しい出したドライバーは8モデル。これはテーラーメイドやキャロウェイの半分以下。もっとも少ないと言っても、1年に2モデルのペースで新製品を市場投入しています。最近では、G30が9月に市場投入される予定です。
さて、今日のエントリーもクラブのゴルフクラブの進化の行方、そして進化したゴルフクラブのメリット、デメリットについてです。
大事なことなので繰り返しますが、ゴルフクラブは‥‥
やさしい=打ちやすいと限りません
ミスに強い=振りやすいも限りません
これがゴルフクラブの真実です。ゴルフクラブはやさしく作ろうするほど、ミスに強く作ろうとするほどヘッドが大きくなります。大きい方が見た目に安心感があるだけでなく、
ヘッドの慣性モーメントを大きくできるからです。
昔のパーシモンドライバーはヘッドが小さく、慣性モーメントは2000gcm2前後
今どきのチタンドライバーはヘッドが大きく、慣性モーメントは4200gcm2以上
昔と現在とでは慣性モーメントの数値は2倍以上になっており、これによりミスヒットしてもヘッドがブレにくく、ヘッドがブレにくい分だけ、飛距離性能、方向性安定性がアップしているのです。
ただし、ヘッドが大きくなるほどに一般的には、重心距離が長くなり、スイートスポット位置(芯の位置)がシャフトの軸線から芯が外れる度合が大きくなります。
テニスラケットの場合、打球面が大きくても小さくても芯はシャフトの軸線上にあります。しかし、ゴルフクラブはそうではありません。ゴルフクラブは構造上、シャフトの軸線から外れた位置にヘッドが付いているため、重心位置もシャフトの軸線から外れています。そして、一般にはヘッドが大きくなるほど(進化するほど)、重心位置がシャフトの軸線から外れる度合が大きくなるのです。
重心距離は数値が大きくなるほど、シャフトの軸線から芯が外れる度合が大きくなり、多くのゴルファーは打ちづらく感じるのです。対して、重心距離がゼロに近づくほど、多くのゴルファーは打ちやすく感じます。シャフトの軸線上に芯があった方がスイングした時に抵抗が少なくなることと、振り遅れづらくなるからだと思われます。アナライズには、重心距離がほぼゼロのドライバーがありますが、アマチュアゴルファーにこれを振ってもらうと90%以上のゴルファーは「振りやすい」「打ちやすい」と言います。また、スライサーの場合、重心距離がほぼゼロのドライバーを振るとスライスの度合が確実に軽減されてきます。
では、なぜメーカーは「やさしいけれど、振りづらい」大型ドライバーを作るのか?
ヘッド慣性モーメントを大きくすると(重心距離を長くすると)、やさしいだけではなく、実は飛距離性能にも少なからず影響が出ます。ヘッド慣性モーメントを大きい(重心距離が長い)ほど、同じヘッド重量だと、ボール初速が上がりやすく、その分だけ飛距離アップを狙えるのです。
なので、ヘッド慣性モーメントが大きい(重心距離が長い)ドライバーを上手く使いこなせれば、道具(クラブ)で飛距離アップを狙えます。ピンのG30もそうで、このドライバーはヘッドが重いのに加え、ヘッド慣性モーメントが大きい(重心距離が長い)。飛びの要素がちゃんと盛り込まれているから、飛ぶのです。
ただし、ヘッド慣性モーメントが大きい(重心距離が長い)ドライバーは打ちこなすのに技術が求められます。昔の重心距離の短いドライバーと同じ打ち方では、振り遅れやすくなって、本来の性能を引き出すことはできません。プロ、上級者はそれを無意識の打ちに理解しえているから、進化したドライバーを打つ時は、道具(クラブ)に合わせたスイングをしています。対して、初心者やヘッド慣性モーメントが大きい(重心距離が長い)を上手く使いこなせないアマチュアの場合、進化したドライバーを使っても性能をフルに引き出しづらくなります。ヘッド慣性モーメントが大きい(重心距離が長い)ドライバーは、振り遅れやすいし、ヘッドが返りづらいからです。
次回は、進化したドライバーを上手く打ちこなすポイントについて説明しましょう~。
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