マーク金井blog

カテゴリー: ゴルフクラブ分析

2018年02月27日超私的な試打インプレ テーラーメイド M4 D-TYPE

帯広出張から戻ってきました。日曜日はアップアイランドさんにてフレフープセミナーと、トークショー。北海道のゴルフ場は春までクローズにも関わらず、多くのゴルファーが参加下さりました。フレフープセミナーでは、フレフープの正しい使い方に始まり、受講者1人1人のスイングを診断し、スイングの修整ポイントについてレクチャー。トークショーでは飛距離出すためのタネと仕掛けをじっくり話しさせていただきました。帯広のセミナーは2012年から毎年開催なので、これで6年続けての開催です。

 

そして昨日(月曜日)はサホロリゾートにてスキーとスノボ三昧。午前中は2人のコーチに教わりながらスキー、午後からはスノボで北海道のパウダースノーを堪能してきました。スキーはまだまだ初心者の域ですが、2人のコーチの指導で、スムーズにターンするコツが少し分ってきました。スノーシーズンは後半戦になっていますが、マスターズが開幕するぐらいまでは、スキーとスノボを続けるつもりです。

 

 

さて、北海道に行く前にマーク金井が神田のスタジオでじっくり試打したクラブがあります。それは、、、

 

 テーラーメイド M4 D-TYPE

 

M4はすでに日本でも発売されてますが、このD-TYPEはゴルフショップには並んでません。テーラーメイドはなぜか日本での発売を見送ってますが、マーク金井は米国ゴルフショップ「フェアウェイゴルフ」で入手しました。

さて、このM4 D-TYPE

 

 Dの意味はDRAW、ドローが打ちやすい、即ち、通常のM4よりも捕まった球が打ちやすいというモデルです。

購入したのはロフト9.5度でシャフトは純正装着されるマトリックス(WHITE TIE)のRフレックス(写真は45のAシャフト)。SではなくRを選んだのは、同じM4でも日本仕様と米国仕様とでは「なんだこりゃ~」ってぐらいシャフトの硬さが違うから。米国仕様のRは日本仕様のSよりも硬いことが予想されるので、Rをチョイスしたのです。

 

予約購入してから2週間ほどで手元に届きました。まず計測したのはシャフトの硬さで、案の定、Rシャフトの振動数は253cpm。加えてセンターフレックス値は4.43と、これまたかなり硬めでした。ワッグルしてみても、Rという雰囲気は皆無で、少し硬めのSと言われても何の違和感もない硬さが手に伝わります。

 

M4とM4 D-TYPEの見た目の違いは、、、、

ソールの重量ネジの位置です。

ノーマルのM4はバックフェース側にネジが付いてますが、D-TYPEのネジ位置はヘッドのヒール側になっています。ネジをヒール側に装着することで、重心距離が少し短くなり、かつ捕まりに影響する重心アングルが少し大きくすることができます。ビジュアル的に違いを感じるのは、これぐらいで、後は通常のM4と何ら変わるところはありません。

 

では、実際に打ってみてどうだったのか?

 

シャフトが違うのを差し引いても、明らかに違うのは捕まりです。D-TYPEというネーミング通り、通常のM4に比べると、、、、

 

 明らかに捕まりが良い!!!!!!!!!!!!!!

 

スライサーがドローを打てるというクラブではありませんが、M4に比べるとヘッドが返りやすいのが手に伝わります。また、振り遅れた時も右にスッポ抜ける感じがありません。捕まり具合に関しては、前作M2と同じぐらいな感じがします。

 

 

米ツアーではM2を使っていた選手がM3にしているケースが目立ちますが、これは恐らく、M4だとM2よりも捕まりづらいからに寄るモノではないかと勝手に思ってます。なので、選手によってはM2からM4 D-TYPEを使う選手も出てくる可能もあると思います。

 

 

ゴルフは物理であり、ゴルフクラブも物理です。

 

 

M4 D-TYPEが捕まる理由はちゃんとあります。その理由については毎週火曜日に配信致します、まぐまぐ!の「マーク金井の書かずに入られない」の先週号でじっくり書いてます。有料メルマガですが、初月は無料です。M4 D-TYPEに興味ある方は購読いただけると嬉しいです~。↓クリック〜

 

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今回は本日発売のキャロウェイROGUEスタードライバーですぜひご覧ください


2018年02月08日超私的な考察 クラブとスイングの切っても切れない関係とは!?

2月9日23時から、BS日テレにて放送される

武井壮 ゴルフコロッセオ に、マーク金井と弊社スタッフの柿木が出演します

どんな勝負になるのか?まずは予告編を御覧ください↓


まだかまだかと待ち焦がれていた平昌オリンピックがいよいよ明日(2月9日)に開幕します。夏のオリンピックに比べると冬のオリンピックは盛り上がらないなんて言われてしますが、オリンピックはオリンピック。選手は4年に1度しか出場できませんし、見る方も4年に1度にしかお目にかかることができません。

 

マーク金井は今年で5回目の干支を迎えますが、最初に見たのが、1964年の東京オリンピック。当時は6歳でしたが、マラソンを裸足で走るアベベ、東洋の魔女、重量挙げの三宅選手、柔道のへーシンクは今でも鮮明に覚えています。続く1968年のメキシコ大会ではサッカーの銅メダルとマラソンの君原選手の銀メダル、1972年のミュンヘン大会では、男子バレーの金メダル、平泳ぎの田口信教選手とバタフライの青木まゆみ選手の金メダルのシーンは今でもはっきり覚えています。

 

そして、金メダルの記憶と言えば、同年開催された札幌オリンピックでの男子70m級ジャンプでの金、銀、銅メダル。日の丸飛行隊と呼ばれた、日本チームは笠谷選手が金、今野選手が銀、そして青地選手が銅メダル。1998年の長野大会では、ジャンプ団体で金メダル、スケートの男子500mで清水宏保選手が金メダル、女子500mで岡崎朋美選手が銅メダル、そして清水選手は男子1000mでも銅メダルを獲得したことをWikipediaに頼らなくても覚えています。

 

 

オリンピックを見始めてから50年以上経ってますが、ついにというか、とうとうというか生まれて初めて、来週、現地観戦に行くつもりです。行くつもりと書いたのは、ソウルまでの往復チケットは手配完了したのですが、観戦チケットはまだ手に入ってません。「チケットの売れ行きがそれほどでもない」ということなので、甘い考えかも知れませんが現地調達しようかと思ってます。観戦の競技種目はもちろんスノーボード。女子のスロープスタイル決勝と、男女のハーフパイプの予選を観る予定です。

 

平昌でも日本選手のメダルが大いに期待されますが、冬期オリンピックの金メダルで一番記憶に強く残っているのがスケート男子500m清水選手の金メダル。重心が極端なぐらい低い姿勢で滑る様はまさに「忍者」さながら。そして、なにより凄かったのは、当時、短距離用としては市販されたばかりのスラップスケートを履いてたことです。スラップスケートとは1985年にオランダのバイキング社が開発したスケート靴で、スケートの刃のかかと部分が靴底から離れる(分離する)構造になってます。スラップスケート靴が出る前は、スケート靴は靴本体とブレードが完全に固定されていました。これを考えると、長野オリンピックの時、スラップスケート靴はかなり特殊なシューズであったことは間違いありません。

読売オンラインより転載

 

 

超私的なことを言わせてもらえば、清水選手は他の誰よりも新しい道具(スラップスケート靴)を上手く使いこなしたことで、金メダルを獲得できたのではないかと思っています。言い方を変えれば、自分に合った道具ではなく、新しい道具に自分を合わせるのが上手かったとも言えます。

 

 ゴルフもしかりです。

 

道具(クラブ)が変われば、適した打ち方も変わります。ドライバーは小ぶりな木のヘッドから、大型チタンドライバーに変わりました。そして、今どきの大型チタンドライバーは慣性モーメント(MOI)が非常に大きくなているために、慣性モーメントがそれほど大きくないドライバーとは違った打ち方を、道具(クラブ)が求めてきます。

 

 

現在、MOIの大きなドライバーを一番上手く使いこなしているのは世界ランク1位のダスティン・ジョンソンです。世界ランク2位のジョン・ラームも今どきのMOIが大きいヘッドを上手くつかいこなしています。2人とも40年前に強かった選手に比べるとスイングはかなり違っており、一番の特徴はトップで左手首が手の平側に折れ曲がり、フェースをシャットに使っていることです。

テーラーメイドのWEBサイトより転載

 

 

 そしてインパクトではアイアンだけでなく、ドライバーもハンドファースト。インパクトでも左手首が手の平側に折れ曲がり、ロフトを増やさない状態を作っていることです。

 

かつては、トップで左手首が手の平側に折れ曲がるのは「シャットフェースになって左のミスが出る」と言われ、良くない形だというのが常識でした。それが、MOIが大きなヘッドが当たり前になった今では、この形こそが道具にマッチしたトップになるのです。まさに、「クラブが変われば、スイングも変わる」です。

 

ゴルフは物理です。

 

 

スイングが先でクラブが後という考え方もありますが、スケートにしてもゴルフにしても、少なくとも道具の依存度が高い競技(スポーツ)に関しては、「クラブが先で、スイングが後」というのを常識にした方が競技者はいい結果を得られるでしょう~。

 

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2018年02月06日超私的な考察 慣性モーメントが大きなドライバーを上手く打つコツとは!?

ゴルフの竪琴の販売再開!

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毎週火曜日はGDOの試打インプレッションの更新日。そして、この時期の火曜日と言えば早朝スノボデー。今日も朝イチの新幹線に飛び乗って、ガーラ湯沢でサクッと2時間30分ほど滑っています。ガーラ湯沢はゲレンデのメンテナンスが素晴らしく、朝イチのリフトに乗れば圧雪車で綺麗に整えられたバーン、もしくはパウダーを存分に楽しむことができます。

 

圧雪バーンではカービングターン、パウダーではこれでもかってぐらい雪しぶきを飛ばす滑りをやってますが、どちらも滑りにはコツがあります。コツとは手品のタネと仕掛けと同じですが、知っているのと知らないのとでは大違い。そして、タネと仕掛けを知っているだけではダメで、タネと仕掛けを自分で実践できるようになるまでの練習が必要です。

 

 

ゴルフスイングのコツについては、このブログでも何度なく書いていますが、今回は今どきの慣性モーメントが大きいドライバーを上手く使いこなすコツについて超私的に説明します。

 

前回のブログでも書きましたが、慣性モーメントが大きくなればなるほどスイートスポット(芯)の位置はシャフトの軸線から遠ざかります。慣性モーメントが大きくなるほど、重心距離が長くなってしまうのを避けられません。

 

 

その結果、慣性モーメントが大きくなるほど重心距離が長くなり、ヘッドの操作性が低くなってしまいます。ヘッドが返りづらくなるので、インパクトでフェースをスクエアに戻しづらくなるのです。

 

 では、どうすれば慣性モーメントが大きいドライバーを使った時、インパクトでフェースをスクエアに戻しやすくなるのか?

 

 

今どきの慣性モーメントが大きなドライバーは、重心が深くなっています。テーラーメイドのM3、M4にしても、ピンのG400MAXにしても、キャロウェイのローグにしても、重心深度が深いです。この重心の深さを利用できるスイングをすると、フェースを返そうとしなくてもフェースをスクエアに戻せます。

 

 

具体的に言うと、、、、

 

 ダウンスイング後半からインパクトにかけて、シャフトのしなり戻り(シャフトの逆しなり)を利用すればいいんです。アナライズのシャフトセミナーでもレクチャーしてますが、重心が深いドライバーでシャフトしなり戻りを発生させることができると、シャフトの軸線上に重心位置が重なろうと動きます。その結果、ヘッドはフェースが閉じる方向に回転するため、インパクトではフェースがスクエア、もしくはややクローズの状態になってくれるのです。

 

リストターンでフェースを返そうとするよりも、シャフトのしなり戻り(逆しなり)を利用した方がヘッドは素早く反時計回りに回転します。シャフトがしなり戻るエネルギーは非常に大きく、手や腕でヘッドを返そうとするよりも効率良くフェースをスクエアに戻していけるのです。

 

 

世界ランク1位のダスティン・ジョンソンはM4をすでに使いこなしていますが、彼の特徴は、トップでフェースがシャットになっていることと、ドライバーでもインパクトでハンドファーストの度合いが強いこと。実は、どちらも今どきの慣性モーメントが大きいヘッドを使いこなすのに適しているのです。シャットフェースに関しては、トップでフェースを閉じていた方がダウンでフェースが開くのを防げます。ハンドファーストの状態でインパクトしても振り遅れていないのは、ダウンスイング後半でシャフトのしなり戻りを強く発生させることができていることの証(あかし)なんです。

 

 

 

シャフトのしなり戻りというのはヘッドスピードを効率良く上げることにつながるだけでなく、フェースをスクエアに戻すことにもつながるのです。言い換えると、今どきの慣性モーメントが大きいドライバーを使いこなすためには、シャフトのしなり戻りを使ってインパクトを迎えることが必要不可欠です

 

シャフトのしなり戻り(逆しなり)を会得するのにももちろんコツ(タネと仕掛け)があります。これについては、「シャフトセミナー」でじっくり説明してます。興味のある方はYouTubeにアップされている「シャフトセミナー」をご覧になって下さい。そして、シャフトのしなり戻る感覚を身に付けたいならば、超軟らかいシャフトEF009を振ってみて下さい。これを振ると、シャフトがしなり戻る感覚、そしてシャフトがしなり戻ればリストターンを意識しなくてもボールが捕まる感覚を養うことができます~。

 

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2018年02月04日超私的な考察 慣性モーメントが大きなヘッドは本当にやさしいのか!?

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今週は火曜日と土曜日、ガーラ湯沢でスノボときどきスキーを滑ってきました。東京駅からガーラ湯沢までは新幹線で約90分。駅とスキー場が直結しているので、ゴルフに行く感覚で滑る事ができます。嬉しいことに今週は2回ともパウダースノーを堪能することができました。そして、昨日土曜日は京都でアナライズセミナー。東京から京都までは新幹線で2時間ちょっと。新幹線のおかげでサクッと日帰り出張できました。

 

 

新幹線にのってない日は、神田のスタジオでピンの新製品をじっくりと試打。新しく登場したG400MAXドライバーと、G700アイアンをガッツリ打ちました。どちらもヘッドサイズが大きくてスイートエリアが広いのがセールスポイントになっています。実際に打ってみてみ、芯を外した時のヘッド挙動が安定しており、ミスに対する強さ、そして直進安定性にすぐれた弾道がオートマチックに打てます。

 この2つのモデルに共通しているのはヘッドの大型化によって、MOIが大きいことです。

 

MOIとは慣性モーメントのことですが、ゴルフクラブの場合、慣性モーメントが大きくなるほどに、芯を外した時にヘッドがブレにくく(回転しづらく)なります。ヘッドがブレないということは、芯を外してもエネルギーロスの度合いが減り、かつフェースの向きが変わりづらくなります。結果、飛距離と方向安定性が安定するというロジックです。

 

さて、この慣性モーメント。

 

ヘッドの左右方向の慣性モーメントはルールで上限が定められています。ウッドクラブの場合、「5900gcm2」以内がルール適合、この数値を超えてくるとルール不適合となってしまいます。慣性モーメントに対して数値がルールで定められているということは、裏を返せば、なんらかの優位性があることをR&AやUSGAが認めているとも言えます。

 

 では、慣性モーメントが大きいことによるデメリットはないのか?

 

大型ヘッド(慣性モーメントが大きい)はテニスのデカラケに例えられることが多いですが、この例えは、、、、半分は当たってますが、半分は外れています。当たっているのはスイートエリアが広がっていることで、外れていることは、ゴルフクラブの場合、その構造上、

 

 ヘッドが大きくなるほど(慣性モーメントが大きいほど)、シャフトの軸線から芯の位置が外れる(遠ざかる)ことです!!!!!!!

 

テニスラケットはヘッドサイズの大小に関係なく、シャフトの軸線上に重心(芯)があります。テニスラケットはヘッドサイズの大小に関係なく、重心距離はゼロのままです。

 

ところがゴルフクラブはシャフトがヘッドの端っこに付いているため(パターを除いて、ヘッドの端っこにシャフトをくっつけないとルール違反になります)、ヘッドが大きくなるほど(慣性モーメントが大きくなるほど)、シャフトと芯の距離が遠ざかります。慣性モーメントが大きくなるほど、重心距離が長くなってしまうのを避けられません。

その結果、慣性モーメントが大きくなるほど重心距離が長くなり、ヘッドの操作性が低くなってしまいます。加えて、ゴルファーによっては重心距離が長くなるほどに、芯で当てるのが難しくなる場合が少なからずあるのです。

 

慣性モーメントが大きなヘッドは物理的にはスイートエリアが広がるメリットがあるののですが、人間工学的には芯に当てるのが難しくなるというジレンマを抱えることになるのです。もしもテニスのデカラケのようなゴルフクラブを作るというのであれば、センターシャフトのパターのようにシャフトをヘッドを端っこではなくて、ヘッドの中央付近にくっつけ、重心距離が長くならないようなクラブを作る必要があるのです。

 

 

そして、ここからは超私的な推論ですが、同じヘッド重量の場合、慣性モーメントが小さいヘッドと、慣性モーメントが大きいヘッドを振り比べると、慣性モーメントが大きなヘッドの方が、振った時に「重く」感じます。ヘッドが回転しづらい(抵抗が大きい)分だけ、それをゴルファーは重さとして感じてしまうのでしょう。そして、慣性モーメントが大きなヘッドの方が、振った時に重く感じる分だけ、芯で捕らえた時にはボール初速が少し上がり、飛距離も出ます。ヘッドスピードによっても異なりますが、同じヘッド重量で慣性モーメントが小さいヘッドと、慣性モーメントが大きいヘッドとを比較した場合、同一ヘッドスピードで芯で捕らえた時は5~10ヤードぐらい飛距離の差が出るような感じがします。感じがしますと書いたのは、物理的に飛距離の差が出る根拠が今のところ提示できないからです。

 

 クラブが変われば、スイングも変わります。

 

プロでも慣性モーメントが大きなヘッドを上手く使いこなせる選手がいる半面、慣性モーメントが大きなヘッドを持て余してしまう選手もいます。ただ、この10年の傾向を見ていると、慣性モーメントが大きなヘッドを使いこなしている選手が世界ランクの上位を占めていることはまぎれもない事実です。ちなみに、世界ランク1位のダスティン・ジョンソンは世界で最も慣性モーメントが大きなヘッドを使う名人です。

 

慣性モーメントの大きなヘッドはやさしくて、そして飛びのポテンシャルも高いのはまぎれもない事実です。そして、使いこなすにはそれなりのスキル(技術)が求められるのもまぎれもない事実です~。

 

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2018年02月01日超私的な考察 なぜテーラーメイドは「M1、M2」を「M3、M4」へと名称変更したのか!?

ようやくアナライズの超オススメ練習器具が揃ってきました

ゴルフの竪琴の販売再開!

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2月に入りプロ野球のキャンプが開幕し、平昌オリンピックまであと一週間。関東エリアは寒さはまだまだ続き、そしてマーク金井のスノボ&スキー三昧生活も続きます。ゴルフは年間を通して楽しめますが、ここ数年、この時期はゴルフ場でプレーしてません。オフシーズンを設けることでスイングをじっくり作り上げることができますし、ゴルフに対するモチベーションを上げていけると思っているからです。

 

 

さて、モチベーションを上げると言えば、やっぱり道具(クラブ)の衝動買いでしょう。スノボでもゴルフでも、新しい道具を手に入れるとすぐに現場で試したくなります。新しい道具を手にすると「何かやってくれそうな」期待感が大いに高まり、またその期待感そのものが道具を扱うスポーツの魅力でもあります。

 

マーク金井が2月に衝動買いが決まっているクラブは、、、、

 

テーラーメイド M3とM4!!!!!

 

M3とM4のどちらにしようか迷っている人も多いかと思いますが、迷ったら大人買い(笑)。ちなみに、2代目のM1、M2に関してはM2だけ買い、M1の購入は見送ってます。そして2代目に関してはM2も断捨離。今手元にあるのは、初代のM2が2本、初代のM1が1本です。

 

 

さて、このM3とM4M3はM1のリプレイスモデル(後継機)、M4はM2のリプレイスモデルと称されています。確かに調整機能の有無などを考慮すれば、「なるほど」と相づちを打ちたくなります。しかしその一方で腑に落ちないことがあります。M1とM2はモデルチェンジして2代目になっても、ネーミングはM1とM2のまま。それが3代目になって、数字が変わるのは少し不自然に感じるのです。もしも数字を変えるのならば、2代目の時にM3、M4にするのが自然に感じます。

 

 

そして、もうひとつ不自然さを感じたのがクラブの重心スペック。初代M1、M2と2代目M1、M2の重心距離を比べてみると、

 

重心距離 初代M1 37.4mm→→2代目M1  39mm
     初代M2 39.4mm→→2代目M2  39.9mm

 

モデルチェンジによって重心距離が伸びていますが、数値的な違いはそれほど大きくありません。M1で1.6mm、M2では0.5mmしか違ってません。なので、プレーヤーは初代から2代目に切り替えた時、違和感なく使えるように仕上がっています。しかし、今回のM3、M4に関してはモデルチェンジで重心距離がガラッと変わりました。

 

重心距離 初代M1 37.4mm→→2代目M1  39mm→→→M3 40.5mm
     初代M2 39.4mm→→2代目M2  39.9mm→→M4 44.5mm

 

M3は2代目M1に比べると4.9mm1.5mm重心距離が長くなり、M4は2代目M2に比べると4.6mmも重心距離が長くなっています。超私的なことを言わせてもらうと、ここまで重心距離が変わると、ヘッドの設計はまったく別物と言わざるをえません。そして、察しのいい人ならばお気づきかと思いますが、重心特性で比較すると、、、

 

2代目M2≒M3

 

 

タイガー・ウッズはM2からM3にドライバーをチェンジしましたが、重心距離の数値から考えるとこの選択はしごく当たり前。M2とM3ならば重心距離の差が1mm以下なので、ヘッドの操作性が非常に似通っているからです。クラブの重心位置を考えると、タイガーのM2からM3に変えた選択はクレバーな選択だと思います。

 

 

M3は重心距離が前作M2とほぼ同じ。それでいてM2には無かった重心位置を任意に移動できる機能が付いてます。この2つのことを考えると、M3はM1とM2を足して2で割らないクラブ、即ち「M1+M2=M3」という結論を出したくてウズウズしています。

 

 では、M4はどのクラブが進化して出来上がったのか?

 

 

M4は重心距離が44.5mmと非常に長くなりました。これは市販されている460CCドライバーの中でも最も長い部類ですし、実際に試打してみても重心距離の長さを感じました。
そして、試打して真っ先に思い出されたのが「エアロバーナー」です。ちなみに、エアロバーナーの重心距離は、

 

44.4mm

 

M4の重心距離とほぼ同じですが、M4はエアロバーナーと異なる点があります。それは捕まりに影響を及ぼす重心アングルで、この数値がかなり異なります。

 

重心アングル エアロバーナー 17.5度
            M4 24度

 

重心距離にほとんど差はありませんが、M4はエアロバーナーに比べると重心アングルがかなり大きくなっている分だけ捕まりづらさを補正しています。2代目M2の重心アングルは21.4度なことを考えると、M4はエアロバーナーとM2を足して2で割らないクラブ、即ち「エアロバーナー+M2=M4」という結論を出したくなりました。

 

今回の考察は超私的なモノで、恐らくテーラーメイドのスタッフがこのエントリーを読んだら「ホンマかいな~」と目を疑う人がほとんどでしょう。しかしながら、米国本国のM3とM4の開発担当者がもしも読んだら、「ありゃま、開発背景を見抜かれた~」と驚くかも知れません。

 

ドライバーはモデルチェンジ毎に進化していますが、進化するためにはベースとなるクラブの存在は欠かせません。M3とM4に関してはツイストフェースが注目されていますが、マーク金井的には開発ベースとなったクラブの存在が大いに気になる所です~。

 

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