カテゴリー: 超私的なゴルフクラブの謎
2019年10月31日超私的なゴルフ場調査 川崎国際生田緑地ゴルフ場 前編
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あっという間に2019年も残すところ2ヶ月となりました。朝晩も冷え込んできて秋めいた中、ZOZOチャンピオンシップが開催された日曜日、13年ぶりに川崎国際生田緑地ゴルフ場(以下、川崎国際)でプレーしてきました。
国際と名がついたゴルフ場は国内に数多くありますが、ここ川崎国際を設計したのは名匠、井上誠一。井上さんが設計したコースは国内に38ヶ所ありますが、都心からもっとも近くに位置するのが川崎国際です。開場は1952年(昭和27年)。井上さんが安達建設に入社し、入社後初めて設計を担当したのがこのコースだそうです。
(いつか、ここで。井上誠一のゴルフコース 山田兼道著 ゴルフダイジェスト新書ARTより引用)。
2006年にプレーした時は創設時のクラブハウスでしたが、現在は、クラブハウスは建て替えられていました。斜面地に建てられていることもあって、車止めから入った受付は3階。ひとつ下の2階がレストランで、そのひとつ下にロッカーと風呂場。スタートホールに向かうのも1階からです。
クラブハウスを出た所に実にこぢんまりとした練習グリーンがあり、すぐ左手に10番ホールのティグラウンドが。1番ホールは右手の少し離れた所にあります。グリーンはベントと高麗の2グリーン。昭和に作られたコースなので、恐らく高麗の方が距離が長く、そしてメイングリーンなんだと思います。
天気はくもり。気温は朝7時半の時点では18度前後でした。風は微風。すこし肌寒いので半ズボンを履くのを諦め、半年ぶりぐらいに長ズボンを履いてティグラウンドに向かいました。スタート前に練習グリーンでボールを転がしてみると、転がりは比較的スムーズ。スティンプメーターは7.6フィートとアナウンスされてましたが、それほど遅いと感じることはありません。コンパクション(グリーンの硬さ)は20なので、スピンが効いたショットを打てば止り、スピンが効いてないと止まりづらい仕上がりです。
今回はクラブ本数が11本。ドライバーはピンのG410+。シャフトはピンの純正アルタJCBレッドのS。UTはアダムスの19度。アイアンは6~PWで、これに50度、54度、58度のウエッジ。アイアンとウエッジはアナライズオリジナルのmmで、パターは初代スパイダーのセンターシャフトです。傾斜地から打つことが多いことと、砲台グリーンが多いことを考慮し、普段よりもアイアンとウエッジの本数を増やしました。
7時50分くらいにインコースからスタートです。いつものごとくスタート前にボールは打ちません。パッティンググリーンでボールを転がし、ティグラウンドでフレループを使って素振りのみです。ティは迷わずレギュラー(白ティ)をチョイスしました。
10番 475ヤード パー5
右ドッグレッグのパー5。ティグラウンドからはグリーンが見えません。ティショットは右サイドが狭く感じ、左サイドに打ちたくなります。ドライバーが飛び過ぎると左の林が気になりますが、230ヤードぐらい打つ感じだと左サイドのフェアウェイをキープできます。ドライバーで軽いフェードでフェアウェイ左サイドを狙ったら、イメージ通りの弾道でフェアウェイ左サイドに着弾。セカンドからはグリーンを見渡せますが、右サイドは崖になっています。グリーン手前が狭く見えたので、セカンドを7番アイアンでレイアップ。3打目の残りは110ヤードほどPWでグリーン中央を狙って打ったら、ピン横1.5mに3オン。いきなりのバーディチャンスでしたが、真っ直ぐ打ったバーディパットはカップの右を通過。タップインしてパーでホールアウト。
11番 375ヤード パー4
ティショットは打ち下ろし、セカンドからは打ち上げのパー4。フェアウェイは手作りのコースらしいうねり感があります。ティショットは左サイドからのフェードで、フェアウェイに着弾。セカンドからはグリーン面がまったく見えず、ピンの上半分だけがなんとか確認できる打ち上げ。ブッシュネルでの計測では打ち上げ込みの距離で125ヤード。9番アイアンで125ヤード打つことだけ考えて打ったら、ピンの左5ヤードにオン。同伴者が打ったパットを参考にして打ったファーストパットはカップに吸い込まれ、バーディーが取れました。
12番 420ヤード パー4
ティショットは強い打ち下ろしでかつ右ドッグレッグ。セカンドから打ち上げのパー4。ここも井上氏らしいフェアウェイの造形で自然の地形を上手く生かしたレイアウトです。ティショットは右サイドのショートカットを狙うと距離を稼げる反面、少しでもキャリーが足りないと大トラブルに巻込まれます。安全に左サイドを狙って打ったティショットは狙い通りフェアウェイ左に着弾。セカンドの残り距離は打ち上げ込みで170ヤード。6番アイアンで打ったショットはグリーン手前のラフに。アプローチを5mオーバーし、2パットのボギーでホールアウト。
13番 125ヤード パー3
強い打ち下ろしのパー3。高麗グリーンとベントグリーンが横に並び、高麗は左サイドに配置されています。グリーン右サイドは崖のような砲台で、外すととてつもなく難易度の高いショットが待ち構えています。距離は短いですが、ティグランドに立つとグリーンは「四畳半」ほどに小さく感じ、左に打ちたくなる設計がなされています。9番アイアンで打ったティショットは案の定、グリーン左サイドのラフに着弾。58度のウエッジで打ったアプローチはピン手前2.5ヤードにオン。このパットをなんとか沈めてパー。
14番 380ヤード パー4
軽い打ち上げで真っ直ぐなパー4。左右は林でフェアウェイは右から左に傾斜しており、ティグラウンドからグリーンはまったく見えないブラインドホール。フェアウェイ右サイドに着弾しないと左のラフに転がり落ちそうなので、セーフティーに右のラフ狙いでティショットを打ちました。狙い通り右ラフに着弾しボールはフェアウェイ右に。残り145ヤードでしたがつま先上がりの傾斜が強いので、8番ではなく7番を選択。グリーン右サイドを狙って打ったら軽くドローしてグリーンをヒット。2.5mにつけたバーディパットは惜しくもカップ右フチを通過し、パーでホールアウト。
15番 265ヤード パー4
軽い打ち上げで、途中から急激に打ち下ろすパー4。ティグラウンドからグリーンはまったく見えずフェアウェイ中央に1本の棒が目印として立っています。フェアウェイは左から右に傾斜していて狙い所が狭く感じます。日本最古の神戸ゴルフ倶楽部の11番ホールを彷彿させるレイアウト。落下地点が見えないホールなので、フォアキャディさんがいます。
ティショットは180ヤード以内という制限があるのでユーティリティで軽くティショット。棒よりも少しだけ右に飛びボールはラフとフェアウェイの境目に。グリーンまでの残り距離は70ヤード。54度のウエッジで打ったショットはピン右、2mにオン。バーディーパットはカップ右フチを通過し、ナイスパー(笑)
井上誠一氏設計のコースは22コースプレーしていますが、その中でもここ川崎国際は戦略性の高さもさることながら自然の地形を活かした造形美があります。ロバート・トレントジョーンズはゴルフにはチェスの要素があると言ってますが、まさに川崎国際はボールを遠くに飛ばすことよりも、チェスをするかのように次の手を考えながら打つことが求められるホールが続きます、、、、。
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2017年06月28日超私的なゴルフクラブの謎 なぜ買ったばかりのクラブを使うと調子が良くなるのか!?
一昨日の月曜日、YouTube生放送「マーク金井のここだけの話」の第2回目がオンエアされました。YouTubeですがこの番組はライブ放送しかやってません。ここだけの話をするわけですから、後に残ったら困るからです。2回目の放送では新幹線に6時間閉じ込められた話を皮切りに、廣野でのゴルフ、アナライズセミナーについて、そしてアシスタントのシンディのゴルフスイングについて喋くり倒しました。放映時間は60分。コマーシャルも一切ありませんが、始まるとあっという間にエンディングになります(笑)
さて、前回のエントリーで「振りやすいクラブ」と「打ちやすいクラブ」の違いについて書きました。野球のバットやテニスラケットと同じく、ゴルフクラブは振り回すことでボールを打つスポーツですが、「振りやすい=打ちやすい」とは限りません。ゴルフの場合、振りやすくて打ちづらいクラブがあり、振りづらくて打ちやすいクラブもあったりします。
そして、もうひとつあるのが、、、、
買ったばかりのゴルフクラブを使うと調子が良くなる!!!!
いわゆる新車効果というモノで、ドライバーやパターでこの現象はよく発生します。買ったばかりのドライバーなのに何故かナイスショットが連発、買ったばかりで初めてラウンドで使うパターなので、スコンスコンとパンパットを連発、、、なんてことは誰しも経験があると思います。そして、この新車効果というのは長続きしません。早ければ1ヶ月ぐらいで、嘘のようにナイスショットが出なくなったり、ワンパットではなく3パットの方が増えたりします。新車効果が消えてしまう場合が少なからずあるのです。
では、なぜゴルフクラブには新車効果があるのか?
ここからは超私的な分析ですが、恐らく、買ったばかりのクラブを使っている時というのはクラブに遠慮しているからだと思います。遠慮とは気を使っているとか、自分が全面面的に出ないという意味で、言い換えると、クラブの性能を探りながらスイングしていると言ってもいいでしょう。新しいクラブなわけですから、コースに出たらどんな球が出るか解りません。闇夜でのクルマの運転でいきなりアクセル全開しないのと同じで、ゴルフでも新しいクラブではアクセル全開する人はいないと思います。
パターに関しては、新しいクラブを手にしたら丁寧にストロークしているのが好結果につながっていると思います。まだ慣れていないんだからという意識があると、グリーン上でも「入れてやろう」とか余計な欲が出づらい分だけストロークが丁寧になり、距離感、方向性が良くなるのでしょう。
そして、新しいクラブもラウンドを重ねてくると、クラブに気を使わなくなってきます。ドライバーならばスイング中に力みが発生したい、余計な動作が入るので、曲がったり、ミスが出やすくなる。パターの場合も、「入れたい」「外したくない」等と余計なことや雑念が入りやすくなり、ストロークに乱れが発生しやすくなるのだと思います。そうなってくると新車効果が徐々に薄れてきます。
そしてさらに言うと、ゴルフクラブに新車効果がまったく無ければ、新しいゴルフクラブを買うユーザーが激減すると思います。また、新車効果が薄れてこないと、クラブを買い換えたくなるユーザーも激減するでしょう。
そして、新しいクラブを手に入れると結果が良くなる理由がもうひとつあります。それは、練習時間が増えること。新しい道具(クラブ)を手に入れると、当然、それを使いこなせるようになりたくて練習頻度が上がります。あんまり頻繁に取り換えてしまう人を除けば、新しいクラブを手にすれば練習に対するモチベーションが上がることはあっても、下がることはありません。
クラブをどの頻度で買い換えるのが適正なのかは個人差がありますが、上達を目指すのあれば、ずっと同じクラブを使い続けるよりも、1~2年ぐらいの周期で新しいクラブを買い換えるというのは大いにアリだと思います~。
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2017年06月26日超私的なゴルフクラブの謎、振りやすいクラブ打ちやすいクラブの違いとは?
マーク金井”ここだけの話” 大人の紙芝居みたいな放送です(意味は観たらわかります)
本日21時から配信します
ライブ配信のみで録画はありません
ぜひご覧ください。
金曜日から日曜日にかけて、3日間連続でアナライズセミナーを実施しました。金曜日は神戸のハーバーゴルフスタジオにて「オンプレーンセミナー」、土曜日は「脱アンダー星人セミナー」と「プライム会員セミナー」、そして昨日の日曜日は「打点コントロールセミナー」と「ゴルフの竪琴セミナー」。いずれも満員御礼、やりもやったりですが、セミナーが始まると、あっという間に1時間30分が過ぎてしまいます。
今年もすでに約半分が経とうしていますが、セミナーをやればやるほど感じることがあります。それは、アマチュアゴルファーのスイングは腕前に関係になく、共通点が非常に多いこと。そして、アマチュアゴルファーのスイングは使っているクラブにすごく影響を受けていることです。
例えば、必要以上に硬いシャフトを使っている人の場合は、切り返しやインパクトゾーンで力んだ感じになっています。
例えば、重心距離が長くて捕まりづらいドライバーを使っている人の場合は、ボールを捕まえようとして、ダウンスイングで右手を使い過ぎたり、余計な動作が入っています。 例えば、ロフトが立っていてバンスが少ないアイアンを使っている人の場合は、ダウンブローではなくすくい打ちになっています。
例えば、ライ角がフラット過ぎて右に飛びやすいアイアンを使っている人の場合は、右に行くのを嫌がって左に引っ張り込むようなスイングになっています。
そして例えば、必要以上に軽いドライバーを使っている人の場合は、クラブを振り回し過ぎて打点位置がバラバラになっています。
昨日の打点コントロールセミナーでも、必要以上に軽いドライバーを使っているのが原因で、打点位置が定まらなくなっていました。その受講者に、今使っているドライバーよりも重くて軟らかいシャフトが装着しているドライバーに持ち替えて打ってもらったら、なにもレクチャーしなくても、1発目から打点位置が定まり、芯付近で捕らえることができるようになりました。
こう書くと「自分に合っていないクラブを使っているからスイングが悪くなる」と思われるかも知れませんが、それだけではありません。超私的なことを言わせてもらうと、、、
ゴルフクラブには振りやすいクラブと、打ちやすいクラブとがあるのです!!!!!!
打点コントロールセミナーで軽すぎるドライバーを使っていた人の場合もそうですが、多くのアマチュアゴルファーは、、、
軽いシャフトが装着されたドライバーはクラブは振りやすい(振り回せる)クラブになり、適度に重くてしなるシャフトが装着されたドライバーは打ちやすい(芯に当てやすい)クラブになるのです!!!!!!!!!!
振りやすいとクラブと打ちやすいクラブの違い
この違いを感じるとっておきの方法があります。まずはクラブを逆さにして持って素振りをしてみて下さい。ネックに近い部分を持って、グリップエンドでボールを打つような感じでクラブを持ったら、それでスイングしてみて下さい。ビュンビュン振り回すのは簡単な反面、構えた位置にグリップエンドを戻すのは容易ではないはずです。
対して、アイアンを2本持って素振りしてみて下さい。2本だと重くてビュンビュン振り回せないはずです。その反面、重さに身を任せてスイングしやすいし、そうするとスイング軌道が安定してくることを感じるはずです。
アナライズにはムチのようにグニャッとしなるドライバーがあります。また、超軟らかシャフトが装着されたEF009というアイアン(練習クラブ)がありますが、どちらもビュンビュン振れるクラブではありません。そんなことをしたらシャフトがしなり過ぎてクラブの挙動をコントロールできないからです。しかしながら、スイング中にシャフトのしなりを感じ取りやすいこと、そして自分のタイミングではなくて、シャフトがしなり戻るタイミングに合わせて振ることになります。自分の好きなようにはスイング出来ませんが、クラブのタイミングに合わせてスイングすることになるので、軌道が安定し、芯で捕らえやすくなるのです。
ゴルファーのメインターゲットが65歳以上のシニアになったことが影響しているだと思いますが、最近のアマチュア向けドライバーは軽くて振りやすいモデルが多く、やや重めで打ちやすいモデルが少ないです。振りやすい方が楽にヘッドスピードが上がるからだと思いますが、初心者や中級者にとっては軽量(総重量が290g以下)のというのは振りやすさが打ちづらさにつながっていることが少なからずあります。
平均スコアが100以上で、ドライバーの打点位置がバラつきやすいのであれば、ドライバーの重量(特にシャフト重量)が軽過ぎる場合が少なからずあります。30~50歳ぐらいの男性の場合で、ゴルフ経験が5年以下、ドライバーの打点位置が定まらないのであれば、少し重くてシャフトのしなりが大きいドライバー、長さが45インチ前後ならば、総重量は305~315g(シャフト重量は50~60g台)を使ってみることをお薦めします。これぐらいの重さがあって、かつシャフトが軟らかくてしなるドライバーを使うと、打ちやすくなる分だけ、ヘッドの軌道が安定し、打点位置もフェース中央に定まってくると思います~。
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