カテゴリー: 超私的な考察
2017年12月26日超私的な考察 ドライバーのシャフトの「硬さ」は何を基準にして選べばいいのか?
アナライズの年末年始の営業のお知らせ
本年度の営業は28日木曜日までです
12月29日(金)~1月4日(木)まで
商品の発送、電話、メールのお問い合わせ対応、お休みします。
来年の1月5日より通常営業を開始します
WEBショップは365日、24時間ご注文いただけます。
メリークリスマス~。今年のクリスマスはリアルホワイトクリスマスで、このブログがアップされる時間は今シーズン2度目のスノボ、そしてスキーの初滑りにいそしんでます。スノボは本格的に初めて5シーズン目を迎えてますが、まだまだ発展途上。スキーに関しては、小学生から大学2年生までやっており、18歳でバッヂテスト2級合格。1年間で1級を目指すのを目標に楽しみたいと思っています。もちろんホームゲレンデは新幹線でサクッと行けるガーラ湯沢です。
スノボもスキーも道具を一揃えしてますが、実は、板はゴルフのシャフトと共通点がかなりあります。スノボの板もスキーの板も、シャフトと同じく薄いシートをミルフィーユのように何層も重ねて成形します。そして、シャフトと同じく、スノボ(スキー)の板にも、、、
重さ
フレックス(硬さ)
トーション、トルク(ねじれ)
反発(しなり戻り)
をチョイスできます。マーク金井はヘッドスピードの割には軟らかめのシャフトを好んで使いますが、スノボ、スキーの場合も同じ傾向があり、硬い板よりも少し軟らかめの板と相性がいいです。
さて、このフレックス(硬さ)
ゴルフの場合、パワーがあってヘッドスピードが速い人は「硬いシャフト」と相性が良く、パワーがなくてヘッドスピードが速くない人は「軟らかいシャフト」と相性が良いと言われてます。
確かにその通りなんですが、道具を上手く使いこなす感覚を養いたい場合は、硬いシャフトよりも軟らかめのシャフトをお勧めします。ワッグルしたり、素振りした時、「ちょっと軟らかいかな」「ちょっと頼りないかな」と思うぐらいが目安です。シャフトの硬さについてはクラブに表記されており、硬い順に、X、S、SR、R、R2と表記されていますが、これもあくまで目安にすぎません。何故かと言うと、硬さの表記には統一した基準がなくて、SでもRぐらい軟らかいSがあったり、RでもSぐらいしっかり感があるRがあるからです。
軟らかいシャフトを勧める理由をざっと挙げると、
1.軟らかい方がスイング中に「しなり」を感じやすい
2.軟らかい方が力みづらい(力めない)
3.軟らかい方が、直進性が高い弾道が打ちやすい(左右に曲がる球を打ちづらい)
1と2に関しては分かりですが、3に関しては「硬い方が曲がりづらい」と思っている人が少なくありません。シャフトセミナーで受講者に質問しても、8割近くの受講生は硬い方がシャフトが余計な動きをしづらいから「曲がりづらい」と答えます。
しかしながら、シャフトセミナーで「超軟らかシャフト」で打ってもらうと、9割以上の参加者は普段使っているドライバーよりも直進性が高い弾道を打ちます。特に、スライスやフックに悩んでいる人の場合、「超軟らかシャフト」で打つと、絵に描いたようなストレートボールが出ます。そして、ストレートボールを打っているもかかわらず、打った本人は狐につままれたような顔をします。
超軟らかシャフトで打つと真っ直ぐ飛ぶ理由、それは、自分のタイミングでは無くてシャフトのタイミングに合わせてスイングしているからです。硬いシャフトは自分のタイミングで打てますが、超軟らかシャフトだとそれはできません。否応なしにシャフトがしなってしなり戻るタイミングに合わせます。シャフトに会わせないとシャフトの挙動が安定しないのが無意識の内に分るからです。
超軟らかいシャフトに限らず、軟らかいシャフトというのは自分の思い通りに動いてくれません。実は、これが真っ直ぐ打てる秘訣。シャフトに合わせてスイングした方が、ゴルファーは余計な動きをしづらくなり、その結果としてインパクトの再現性が高まり、直進性が高い弾道が打てます。
もちろん軟らかいシャフトにも弱点があって、「自分の意思が伝わりづらく」「挙動が鈍感になる」分だけ、操作性が低くなります。操作性が低くなると、微妙なフェースコントロールはできません。直進性が高い弾道(真っ直ぐ打つ)が打ちやすい半面、球を意図的に左右に曲げづらくなるのです。
大事なので繰り返します。
硬いシャフト=操作性の高さ=球を左右に曲げやすい
軟らかいシャフト=操作性の低さ=直進性が高い弾道を打ちやすい
ゴルフは物理です。
球が左右に曲がるのを抑えたいのであれば、ヘッドスピードに関係なく軟らかいシャフトの方が優位性があるのです。アナライズでは超軟らかシャフトが装着されたドライバー、EF009を発売していますが、これを打つと操作性と弾道の関係を如実に体感できます~。
詳しくは↓をクリック
(▼▼)b
こちら販売再開!しました
イージーフレックスEF009アイアン再入荷!↓↓
アナライズオリジナル練習器具 「イージーフレックス EF009」+ 解説DVD
よろしくお願いします
2017年12月19日超私的な考察 ベテランゴルファーほどスイングを勘違いしてしまう理由とは!?
YOUTUBEのアナライズチャンネル 新しい動画がアップされています
こちら是非御覧ください
今年も残すところ10日あまりとなりました。2017年を振り返ると冬場はスノボ三昧、春から秋にかけては薄暮9ホール三昧。スノボとゴルフの合間にカメラと古いクルマの物色に明け暮れてました。ハーウェイのライカスマホのおかげでカメラ熱は下がりましたが、なぜか古いクルマ熱が上がっています。今は1960年代のクルマばかりに目が行きます。
そして、1年を通じてずっとやり続けたのがアナライズセミナー。毎月8回以上開催したので年間で100回を超えました。今年のセミナーも残すところあと2回となり、600人以上のゴルファーが参加して下さってます。
アナライズのセミナーは受講者のリクエストで講座がどんどん増えてますが、その中でもユニークなのが「初心者セミナー」。タイトルは初心者なのですが、ゴルフ歴が1年未満で正真正銘の初心者はほとんど参加してません。ゴルフ歴が10年以上、15年以上、20年以上というベテランゴルファーの参加がほとんど。ベテランゴルファーほど初心に戻りたいみたいです。
ゴルフは「奥が深いスポーツ」だから、20年以上のキャリアを積んでも初心に戻りたいというのもある思いますが、実は、ベテランゴルファーが初心者セミナーに興味を持つのはもうひとつ理由があると思います。それは、、、
自分はスイングを何か勘違いしているのではないか?
というもの。長年ゴルフをやっている人の場合、そこそこのスコアは出るものの、逆に言うとそこそこのスコアから抜け出せない人が数多くいます。練習はちゃんとしているのに「ここ何年もベストスコアを更新できていない」という人は、自分のスイングに疑問を抱いている場合が結構多いです。実は、初心者セミナーはこういったゴルファーも対象にしているのです。
では、ベテランゴルファーはスイングのどこを勘違いしているのか?
どんな世界にも勘違は溢れていますが、ゴルフの勘違いで一番多いのは、見た目と実際の動きのギャップです。自分が頭に思い描いているスイングと、実際に自分が動作しているスイングがかけ離れていることが、最たる勘違いです。卓球やテニス、野球と比べると、ゴルフの方が、この手の勘違いが非常に大きいです。
では、なぜ自分のイメージと実際の動きにギャップが生じてしまうのか?
答えは単純でスイングを勘違いしていても、そこそこのナイスショットが出てしまうからです。逆に言うと、スイングを勘違いしたままでは絶対ナイスショットが出なければ、スイングを勘違いする人は、劇的に減ると思います。
初心者セミナー、脱アンダー星人セミナーでは、このスイングの勘違いについてかなり具体的に説明してますし、受講者にはどれぐらスイングを勘違いしているのかを、実際に体験してもらってます。体験しないことには、自分がどれぐらいスイングを勘違いしているのかを実感できないからです。
ゴルフはボールが止まっているからやさしいと思っている人が少なからずいますが、実は、ゴルフはボールが地面の上にあるからやさしいとも言えるのです。何故かと言うと、ボールが地面の上にあると勘違いしたままでも、ナイスショットが打ててしまうからです。
アナライズセミナーでは、水平打ちやひざ立ち打ちをやってもらいますが、これをやると、自分がどれぐらいスイングを勘違いしてのかが如実に分ります。そして、誤解を恐れずに言うと、ベテランゴルファーほど水平打ち、ひざ立ち打ちをやると「これでもかってぐらい」上手く打てません。自分のイメージとはまったくかけ離れた風にクラブが動いてしまい、まともにボールが打てないのです。逆に、ゴルフのキャリアが短い人ほど、レクチャーを受けたらすぐに水平打ち、ひざ立ち打ちが出来るようになります。
ゴルフスイングにはタネと仕掛け、そしてコツがあります。
ゴルフ歴が10年以上のベテランゴルファーが上手くなるには、練習することよりも自分はどんな風にスイングを勘違いしているのかを客観的に知ることです。アナライズのセミナーは来年もやります。そして、来年は今まで以上に全国各地で開催致します。詳細はアナライズのサイトで告知致します。ふるってのご参加、心よりお待ちしております~。
(▼▼)b
販売再開!しました
イージーフレックスEF009アイアン再入荷!↓↓
アナライズオリジナル練習器具 「イージーフレックス EF009」+ 解説DVD よろしくお願いします
2017年12月17日超私的な考察 夏場と冬場では飛距離はどれぐらい変わってくるのか?
YOUTUBEのアナライズチャンネル
生配信は来週の月曜日
12月18日21時配信決定
今週末のアナライズで開催されるセミナー
こちらまだ参加いただけます↓この機会に是非!!
今週はアナライズセミナーウイーク。昨日は「脱アンダー星人セミナー」と「飛距離アップセミナー」を実施し、今日は「初心者セミナー」と「ゴルフの竪琴セミナー」を実施致します。慌ただしい12月の週末にも関わらず4つのセミナーとも満員御礼。嬉しい限りです。
今週は水曜日に茨城GC西コース(茨城県)、金曜日はよみうりCC(兵庫県)でプレーしました。場所は違えどもコース設計はどちらも上田治。バンカーの配置やグリーン回りの造詣には共通点があることを再確認できました。そして、再確認と言えば、茨城GCでは、1打1打のショットの距離と方向を正確にデータ集積できる、「Arccos 360」を体験しました。T島ブログでも紹介されていますが、このデジタルガジェットはセンサーをグリップエンド部分に装着し、ショットを打った地点をGPSで計測。ドライバーからウエッジ、パターに至るまでのスタッツを集積してくれます。
茨城では9ホールのプレーでしたが、各番手の飛距離はこんな感じでした。
ドライバー 263y
17度のUT 200y
20度のUT 169y
7番アイアン 123y
8番アイアン 132y
9番アイアン 64y
PW 102y
SW 65y
9ホールのプレーでのスタッツなので(使用頻度が少ない)、「なにこれっ」っていう数値もありますが、使用頻度が多かったドライバーとPWに関しては、自分の体感と実際の距離がほぼ一致してます。夏場と冬場の飛距離を比較すると、
冬場の飛距離のナイスショット時の目安は、
ドライバー 250y(平均飛距離は235y)
PW 105y(平均飛距離は105y)
半ズボンを履いてる時のナイスショットの時の目安は、
ドライバー 260~270y(平均飛距離は255y)
PW 115y(平均飛距離は115y)
ドライバーもPWも夏場に比べると冬場は10~15yぐらい飛びません。他のクラブに関しても、冬場は飛距離は10~15y飛ばないという計算でクラブ選択をしています。ただし、ドライバーに関しては冬場の方が飛ぶことも多々あります。冬場はキャリーが確実に出なくなりますが、地面が固いのでランがものすごく出る時があるからです。茨城でのプレーでドライバーが飛んだのは、下り斜面にキャリーしたホール(西の1番と7番)で落下後のランが40ヤードぐらい出たので距離が280ヤードを超えてました。これで平均飛距離が伸びたのです。
冬のゴルフでは夏と同じ距離を求めるのは得策ではありません。夏場の距離を基準にしてしまうと、力んだり、スイングのバランスを崩してしまうからです。夏場で8番でちょうどいい距離ならば7番を持てばいいだけです。夏場よりも1クラブ大きいクラブを選択した方が、力まないでスイングできる分だけ距離感、方向性も安定します。
ドライバーも同じく15y飛ばないぐらいでナイスショットと言うイメージで打ちますが、
状況によっては飛距離をガッツリ稼げます。前述にしたように冬場は落下のランを稼げる時があるからです。日陰で地面が固い所、下り斜面に上手くキャリーさせることができれば、40ヤード以上のランが出てくれ、夏場よりも遠くに飛ばせるのです。
冬場はボールが飛ばなくて当たり前です。「SHINGO IZM」の取材で片山晋呉プロをインタビューした時、「夏と冬ではアイアンのキャリーは10ヤード以上変わる」と話して下さいました。プロでさえ冬場は距離が落ちるのです。厚着をしている、気温が低くて身体の動きが鈍くなってヘッドスピードが落ちるのが主たる原因だと思いますが、感覚的には寒くなるほど、ヘッドスピードが同じでもキャリーが出づらくなる感じがします。
冬のゴルフで一番大事なのは、自分の飛距離を目安を季節に応じてアジャストすることです。そして冬場は夏場よりも飛距離が1割ダウンする分だけ、スコアもハーフ2打ぐらい多くて当たり前と思っている人の方がの方が、冬場のスコアが安定してくるでしょう~。
(▼▼)b
販売再開!しました
イージーフレックスEF009アイアン再入荷!↓↓
アナライズオリジナル練習器具 「イージーフレックス EF009」+ 解説DVD
よろしくお願いします
2017年12月12日超私的な考察 究極のゴルフスイングとは、一体どんなスイングなのか!?
YOUTUBEのアナライズチャンネル
生配信は来週の月曜日
12月18日21時配信決定
今週末のアナライズで開催されるセミナー
こちらまだ参加いただけます↓この機会に是非!!
一昨日は久しぶりにクルマで行ける米国ゴルフ場、多摩ヒルズで薄暮プレーをしてきました。薄暮9ホールのプレー代は乗用カートフィー込みで約6600円(週末料金)。コースはダイナミックで近隣の桜ヶ丘や東京よみうりに引けを取りません。そして、東京のベットタウンにありながらも、米国でプレーしているような錯覚に陥らせてくれます。
ゴルフ場でプレーするのは約1ヶ月ぶり。背中の筋肉を痛めてしまったため、大事を取ってゴルフを控えてました。背中の柔軟性にはそれなりに自信があったのですが、やはり身体は知らず知らずの内に老化しているのでしょう。アンチエイジングという考え方もありますが、これからは老化した身体に負担をかけず、それでいて効率良くボールを遠くに飛ばせる「仙人スイング」を目指していきたいと思います。
「仙人スイング」を一言で言えば、パワーや筋力に頼らず「軽く振っているように見えるのにヘッドスピードがちゃんと出て距離が出るスイング」のことです。物理的に言えば、
・てこの原理を上手く使う(角速度を上手く使う)
・遠心力を上手く使う
・作用と反作用の力を上手く利用する
・インパクトでパワーを凝縮させる(パワーを小さく集める)
・インパクト後にエネルギーをできるだけ使わない
仙人スイングと対局に位置するのが松山英樹選手やタイガー・ウッズ選手のスイングで、仙人スイングに近いのがシニアになってからの青木功選手のスイングです。青木選手のスイングを見ていると、インパクト後は頑張っていません。打って終わりとまではいきませんが、フィニッシュには力感がないです。
では、具体的にはどんな風にスイングすれば仙人スイングに近づけるのか?
超私的なことを言わせてもらえば、「打ったら終わり」みたいなスイングです。説明するまでもありませんが、ゴルフのインパクトは衝突。ならば衝突した後は何かをする必要がないと考えているからです。もちろん、パワーがあるならばフォロー、フィニッシュまで振り抜けた方がいいと思いますが、振り抜こうとすればそれなりにエネルギーを使うことになるからです。
こんな仮説を立てていたら、FBの投稿でまさに「仙人のようなスイング」を目の当たりにすることができました。
この女性は100歳で年間100ラウンドなされているそうです。ラウンド数もさることながら、ドライバーショットを拝見するとまさに「ゴルフは物理」を実践されており、インパクト時のエネルギー効率が非常に高いです。アナライズの初心者セミナーでもレクチャーしてますが、テークバックで求められるは、
・アドレス位置からクラブを右斜め後方に振り上げること
振り上げることで位置エネルギーが発生します。言い換えると、小さいテークバックではボールを遠くに飛ばせません。仙人スイングと言えどもクラブを振り上げるためのパワーは必要です。そして、手首をコックすることが求められます。
・下半身からダウンスイングを開始
・ダウンスイングでタメをキープ
・ダウンスイング後半で手元を減速
・手元の減速でシャフトが逆しなり発生した状態でインパクト
・インパクトゾーンで頭が右に残っている
・インパクト後に余計な力を使っていない
100歳でゴルフが出来るだけでも素晴らしいですが、このスイングはまさに神の領域のスイングです。まだ、動画だけでしかスイングを拝見してませんが、実際のスイングをぜひともこの目で見てみたく思ってます。
ゴルフは物理です。
筋力やパワーではなく、物理に頼ったスイングこそがシニアゴルファーにとって理想的なスイングではないかと超私的に思っています。facebookに貴重な神スイングをアップして下さったK澤さん、本当にありがとうございます~。
(▼▼)b
こちらまとめて販売再開!しました
イージーフレックスEF009アイアン再入荷!↓↓
アナライズオリジナル練習器具 「イージーフレックス EF009」+ 解説DVD
よろしくお願いします
2017年12月07日超私的な考察 ロングアイアンの代わりは、FWがいいのか、それともUTがいいのか?
アナライズからのお知らせとお詫び
ゴルフの竪琴ですが、部品メーカーの一部が倒産して入荷が止まってしまいました
今後の入荷状況ですが、残念ながら不透明です。状況が分かり次第告知します。入荷時期がはっきりしないので予約も受け付けておりません。ご容赦いただければとおもいます
(お問い合わせいただいても、申し訳ありませんがこちらも状況がわからないのでお答えできないのでご遠慮いただければ幸いです)
アナライズのYOUTUBEチャンネル
飛距離アップセミナーその3配信開始しました
ぜひご覧ください
すでにFBなどにもアップしてますが、現在のアイアンを作っています。好評をいただいているmmウエッジの流れを汲んだアイアンで、すでにファーストサンプルが上がって試打も完了しています。この試打で問題なければ量産に移るのですが、今回は金型からやり直しします。フィールドテストの結果はすごく良かったのですが、作り直します。
手前味噌ですが、ヘッド形状、ソール形状、バンスの効き具合、ライ角、打感、ミスに対する強さは申し分ありません。ダフりのミスに強く、直進性が高い弾道が打ちやすく、確実にスコアアップが狙えるアイアンに仕上がっています。しかしながら、スイートスポットの位置がフェース中央よりも1.5ミリほどヒール側に偏っていたからです。銅マスター(モックヘッド)の時はフェース中央だったのですが、ファーストサンプルでは何らかの原因で重心位置がほんの少しズレたようです。
メーカーによっては「捕まりを良く」するために、わざとヒール寄りにスイートスポットを位置させるアイアンもあったりあしますが、マーク金井はスイートスポット位置はフェース中央がベストだと考えています。スイートスポット位置が真ん中にあった方が、ヘッドの挙動をコントロールしやすいですし、何よりも見た目と実際の芯の位置が合致するからです。
ちなみに、試作中のmmアイアンは6番からPWまでの5本組。ロフトは、
6番 25度
7番 30度
8番 35度
9番 40度
PW 45度
各番手きっちり5度刻みです。5度刻みというのは市販アイアンでは他に例がないと思いますが、5度ピッチにしたのは、番手間の飛距離差を均一にしたかったこと。そして、番手と番手の飛距離差を約15ヤードにしたかったからです。そしてセミストロングロフト設計にしたので、ロングアイアンだけでなく5番アイアンも作りません。このロフトピッチだと5番のロフトは20度になります。ロフト20度だと、アイアンで打つよりもFWやUTで打った方がボールが楽に上がるし、飛距離も安定して出るからです。
では、ロフト20度以下だとFWとUTならばどちらの方がいいのか?
今週発売のパーゴルフ(12月19日号)のあなたはどっち? という企画ページで、「ロングアイアンの代わりはユーティリティ? ショートウッド?」というのがあり、ここではクラブコーディネーターの鹿又芳典さんは「ショートウッド派」、PGAのティーチングプロである大本研健太郎さんは「ユーティリティ派」としてコメントされています。それぞれが選んだ理由について語っていますが、それぞれの言い分は的を射ています。ボールを上げること、球を止めたいことを求めばれ、投影面積が大きくて重心が深いショートウッドが適しています。対して、ボールを上げ過ぎたくないこと、ラインの出しやすさを求めれば、ショートウッドよりも重心が浅いユーティリティが適しています。
では、私が聞かれたならばこう答えます。
- ロフト20度未満はフェアウェイウッド(FW)
- ロフト20度以上はユーティリティ(UT)
実際、アナライズで販売しているFWはロフトが13度と17度のみ。UTに関しては、18度(限定販売、販売は終了)、21度、24度、27度、30度をラインアップしています。こうラインアップしているのも、20度未満はフェアウェイウッドの方がボールが上がりやすい分だけキャリーが出やすいこと、20度以上はユーティリティのみなのは、UTの方が弾道をコントロールしやすいと考えているからです。
加えて、FWはロフトが20度以上になってくると、リーディングエッジが前にせり出す度合いが大きく、かつフェース面の丸みが強くなります。このため、アドレスした時にボールがやさしく上がってくれる半面、ゴルファーによっては(特にFWが苦手な人にとっては)、アドレスした時に違和感を感じたり、グリーンを狙いづらく感じたりします。アイアン感覚でやさしさを求めるならば、フェース面がストレートになっているUTの方がイメージを出しやすいし、アイアン感覚でスイングできます。ちなみに、アナライズのマジックマリガンUTはソールにバンス角が付いてます。これにより、アイアンと同じくダフりのミスに強くなっています。
ゴルフクラブは見た目も大事です。
ロフト20度のクラブをどれにするかは、見た目にもこだわって下さい。FWの方がやさしい、打ちやすいと感じるならばFW。UTの方がやさしい、打ちやすいと感じるならばUTを選ぶことをオススメします~。
(▼▼)b
こちらまとめて販売再開!しました
イージーフレックスEF009アイアン、ウエッジ!!!再入荷!↓↓
アナライズオリジナル練習器具 「イージーフレックス EF009 7I+SW 2本セット」+ 解説DVD
アナライズオリジナル練習器具 「イージーフレックス EF009 SW」
アナライズオリジナル練習器具 「イージーフレックス EF009」+ 解説DVD
よろしくお願いします