カテゴリー: 超私的な考察
2022年08月17日超私的な考察 ドライバーが苦手なアマチュアゴルファーに共通している勘違いとは!?
使いこなすコツも説明しています
馬場咲希選手が全米女子アマチュア選手権に優勝しました。DAZNで生中継されていたので勝負を決めるバーディパットをスマホで観ることができましたが、日本選手がこの大会に勝ったのは37年ぶりです。
服部道子選手以来の快挙達成ですが、勝ちっぷりがお見事。11&9で勝利したのですが、36ホールの勝負にも関わらず、27ホールで決着をつけてしまったのです。大会会場となったのは、全米オープンの会場にも選ばれているチェンバースベイ(オレゴン州)です。
馬場選手は身長175センチ。長身から繰り出すドライバーショットは270ヤード先まで飛ぶそうですが、もちろんドライバーだけが飛ぶだけではありません。FW、UT、そしてアイアンも飛距離が出ます。その証拠に、ドライバーを手にした時もトップの位置はコンパクトで、飛距離を無理に出そうというスイングにはなっていません。
対して、アマチュアゴルファーのスイングを観察するとどうでしょう。
ドライバーを手にした途端、アイアンよりもトップが大きくなったり、アイアンよりも力が入ったスイングになっている人がいます。ドライバーを手にした途端、アクセル全開でスイングする人が少なからずいます。なぜそうなるのかと言えば、、、
- ドライバーを手にしたら1ヤードでも遠くに飛ばしたい
- ドライバーは飛ばすのがゴルフの醍醐味だから
- ドライバーを持ったら遠くに飛ばさないと気がすまない
ドライバーというクラブを手にすると「飛ばさなければ」と思いたくなる気持ちはわかりますが、実は、ドライバーで飛ばしを意識するのは得策ではありません。堀川未来夢プロがスポナビの動画でも解説してますが、ドライバーを手にした時に本当に優先すべきことは、飛距離よりも方向安定性なんです。
ドライバーが苦手な人に共通しているのは、曲がらない程度の振り幅、曲がらない程度の力感でスイングすることができていないのです。
では、どこをどう意識すれば、ドライバーを手にした時も曲がらない程度の振り幅、曲がらない程度の力感でスイングできるようになるのか?
ドライバーを手にした時(ティショットの時)、パー3のホールをワンオンさせるつもりで打つことをお勧めします。
- 例えば、180ヤード先のグリーンにワンオンさせるつもりで打つ。
- 例えば、200ヤード先のグリーンにワンオンさせるつもりで打つ。
- 例えば、220ヤード先のグリーンにワンオンさせるつもりで打つ。
少し前のブログでパー5はパー3を3つプレーするつもりで回ると書きましたが、パー4ならばパー3を2つプレーするつもりで回ってほしいのです。
設定する飛距離はゴルファーによって変わってきますが、目安となるのは3Wや5Wの飛距離。例えば、マーク金井の場合、5Wの飛距離は200ヤードなので、ドライバーを打つ時は220ヤード先のグリーンにワンオンさせるつもりで打ちます。そして、スイングする時は180ヤードキャリーのイメージです。ドライバーは5Wよりも飛ぶように作られたクラブなので、180ヤード先に打つつもりで打っても、実際は220ヤード先の地点まで飛んでしまうからです
もちろん、ドライバーで1ヤードでも遠くに飛ばすことを求める人はこんなことを考える必要はありません。ドラコン選手がそうであるように、今まで通りアクセル全開のスイングをなされれば良いかと思います。今回の提言は、あくまでスコアメイクを考えてプレーしたい人のためのものです。
ちなみに、ドライバーは飛ばそうと思わなくても勝手にボールが飛んでしまうクラブです。これが本当に分ってくれば、ドライバーほどやさしくボールを飛ばせるクラブはないということも分ってきます。
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2022年08月10日超私的な考察 1ホールで大叩きを防ぐために本当に必要なスキルとは!?
反射的に使う人が多い気がします
月曜日は全英女子オープンをテレビ観戦後、赤羽ゴルフ倶楽部にて早朝9ホールプレー。朝6時過ぎに10番ホールからスタートし、約1時間30分ほどで18番をホールアウト。暑さがもっとも厳しいこの時期は、8時前にホールアウトするのがちょうどいいことを再確認できました。
月曜日のラウンドでは衝動買いしたコブラのドライバー、キングLDTx LSを試打。
スタートホールのティショットはシャフトの挙動をつかみ切れずにチョロ。100ヤードほどしか飛びませんでしたが、2打目の7番アイアンで残り100ヤード弱まで運び、3打目をグリーン手前に乗せ、2パットのボギーです。
2ホール目以降はさして大きなミスも出ず、1バーディ、1ボギー。終わってみれば、9ホールのスコアは36ストローク(パー35)です。出だしでチョロしましたが、トータルのスコアはいつもと変わりませんでした。
スタートホールのティショットで致命的なミス(チョロ)を打ったのは久しぶりでしたが、ダボを叩かずに済んだことでプレーのリズムが崩れませんでした。別言すれば、ミスを2発続けなかったことが大叩きを防止し、なおかつ次のホールに悪い流れを引きずならいですみました。
今回に限らず、1ホールで大叩きするかしないかの分水嶺となったのはミスショットの後のクラブ選択と狙い方です。
具体的に言うと、大叩きしやすい人ほどティショットのチョロの後に
・飛距離が出るクラブを選択している
・ミスを取り戻そうとして飛距離を欲張るスイングをしている
失地挽回したくなる気持ちは分りますが、実は、ミスを取り戻そうとするほどにミスの連鎖が出やすく、ミスが連鎖するほどに大叩きにつながるのです。
対して、大叩きを防げる人はティショットをチョロの直後で
・飛距離ではなく自分の得意なクラブを選択している
・飛距離を欲張らないスイング、普段どおりのスイングを心がけている
ゴルフはミスの直後にどんなクラブを選択するのか、どのような心持ちでスイングするかで、結果が大きく異なります。
マーク金井の場合、セカンドショットで一番頼りにしているクラブは7番アイアンです。7番よりも距離が出るクラブもキャディバッグに入ってはいますが、そのクラブは7番よりもミスが出る確率が高いです。なので、ミスの後には躊躇することなく、7番アイアンを選択します。ちなみに、ボールが深いラフに入っている場合は、7番ではなく9番やPWを迷わず選択し、とりあえずフェアウェイにボールを戻すショットを選択してます。
大叩きを回避するコツはミスショットを打たないことではなく、ミスの連鎖をいち早く断ち切ることです。ミスを2発続けないようになってくれば、ダボ以内のスコアで上がれる確率がグンと高くなるのです。
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2022年08月08日超私的な考察 なぜアマチュアの多くはパー5で大叩きを繰り返すのか!?
反射的に使う人が多い気がします
ゴルフを始めて早50年が経ちました。50年前と現在ではゴルフ業界はガラッと変わり、今では乗用カートでのプレーが当たり前。ゴルフクラブもドライバーは木製ヘッドからチタンに様変わりあしています。
この50年間でゴルフクラブの進化はめざましいものがありますが、クラブが進化しているにも関わらずアマチュアゴルファーの腕前はいっこうに変わってません。昔も今も多くのアマチュアゴルファーは100切りに苦労し、100切りを目標にしているアマチュアが後を絶たないです。
さて、この100切り。
マーク金井のYouTube、オルタナゴルフの「諦めシリーズ」でも解説しておりますが、100が切れそうで切れない人の多くは、1ホールで大叩きし、この大叩きによってスコアを浪費しています。別言すれば、1ホールのスコアがダボ以内に収れば、それだけで100を簡単に切れるようになるのです。
では、どのホールで大叩きが出やすいか?
- パー3なのか
- パー4なのか
- パー5なのか
100切りが出来てない人の場合、圧倒的に大叩きしやすいのはパー5です。
パー5はプロや上級者にとってはバーディーを狙っていけるホールですが、100切りが出来てない人にとっては、パー5は鬼門。パー5になるとダボ以上の悪いスコアが出やすくなっています。
では、なぜパー5で大叩きが出やすいのか?
パー5というとはパー3を3ホールプレーするのと同じだからです!!!!
パー3は1オンでパーオン。パー4は2オンでパーオン。パー5は3オンでパーオンということを考えれば、パー4はパー3を2ホールプレーするのと同じ、パー5はパー3を3ホール分と同じという風に考えてほしいのです。
こう考えると、パー5で大叩きしやすい理由が分ってくるかと思います。パー3で3ホールともボギーならば3オーバーとなり、これをパー5に当てはめるとトリプルボギーということになるのです。
では、どうすればパー5で大叩きを減らせるのか?
例えば、450ヤードのパー5ならば、、、
- ひとつめのパー3は170ヤード
- ふたつめのパー3は150ヤード
- みっつめのパー3は130ヤード
まずは、この3つあるパー3の中で1つワンオンが出来き、残り2つをボギーオンできるようになってください。そうすれば、悪くてもダボで上がれます。別言すれば、パー5ではダボ以内で上がることが、100切りへの近道になるのです。
パー5は距離が長いと考えるのではなく、ティグラウンドに上がったら3つのパー3をプレーすると考える。パー3が3つあると思えるようになれば、ティグラウンドでドライバーをむやみに振り回したり、セカンドで距離を欲張るなんてことにもならないはずです。距離を欲張らなってくれば、それだけでも打たなくていいミスを減らせます。
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2022年08月03日超私的な考察 突発的に想定外のミスショットが出るゴルファーの共通点とは!?
話題のクラブを丸裸!
連日最高気温が35度を超えている関東エリア。さすがにここまで気温が上がってしまうと、暑さに強いマーク金井といえども薄暮ゴルフに行くのを少し控えています。好きなゴルフで熱中症になってしまっては元も子もないからです。
しばらくゴルフに行く機会は減りそうですが、暑さ寒さに関係なく続けているのが毎日のスタジオでの練習と、このブログと、そしてオンライサロンのライブ配信。神田のスタジオは年間を通して暑さ寒さとは無縁なので、この炎天下でも快適な空間を提供してくれてます。
ライブ配信ではオンラインサロンのメンバーからの質問に答えていますが、月曜日にはこんな質問をいただきました。
昨日のゴルフ。前半は何とか調子良く満足いくスコアで回れました。が、後半の1発目のドライバーでまったく予期せぬプッシュアウトが出てから打ち方がわからなくなり、後半はちょいと残念なスコアになっちゃいました。、、、、、(中略)、、何かアドバイスがあればお願いします。
こういう経験は誰しもあるかと思います。よくある答えとしてはお昼休憩を挟んだことが影響しているというのがありますが、超私的にはそれだけではないと思っています。
では、突然のミスが出てしまうのにはどんな要因が考えられるのか?
本人は突然と思っているかも知れませんが、実は、じつはミスは突然に出るのではなくて、出るべくして出たと超私的に思っています。
具体的に言うと、ショットが良い時でもスイング自体はそれほど良くない可能性があるのです。別言すれば、「ナイスショット=良いスイング」ではなく、良くないスイングをしているにもかかわらず、たまたま良い結果が続いているだけの可能性が高いのです。
例えるならば、突然のミスが出やすいゴルファーに共通しているのは、時限爆弾を背負ったままプレーしています。そしてその時限爆弾はいつ爆発するのかが決まってません。ハーフターン直後に出る時もあれば、上がり3ホールぐらいで出る時もあれば、ベストスコアがかかった最終ホールで出る時もあるのです。
身も蓋もない残酷な話をしてしまいますが、よほどの上級者を除けば、アマチュアゴルファーのスイングはミスが出やすいスイングをしています。別言すれば、惚れ惚れするようなナイスショットを打った時も、目を覆いたくなるようなミスショットを打った時も、スイング自体はほとんど変わっていないのです。
大事なことなので繰り返します。アマチュアゴルファーの多くは時限爆弾を背負ったままプレーしています。18ホール目をホールアウトするまで爆弾が爆発しない時もありますが、そうでない時は、まったくもって思いも寄らない時に突発的にミスショットが出る時もあるのです。
ちなみに、時限爆弾を抱えている人には共通点があります。ナイスショットとミスショットの落差が激しい人、スタート前の練習とスタートホールのショットとの落差が激しい人、ベストスコアがでそうな時の上がりホールで想定外のミスが出やすい人は、時限爆弾を抱えていると思って間違いないでしょう。
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2022年07月29日超私的な考察 アプローチのお助けクラブ「チッパー」はブーム到来になるのか!?
コチラも人気の動画です
ピンから40年ぶりに登場したアプローチのお助けクラブCHIPR。発売して1週間たらずで品切れになるほど売れているみたいです。手前味噌ですが、マーク金井が設計したR25も多くのゴルファーから支持していただいてます。
加えて、ヤフーニュースでは「チッパーブーム」が到来している記事がアップされたこともあって、にわかにチッパーに興味を持つアマチュアゴルファーが増えています。
さて、このチッパー。
クラブ自体は決して目新しくはありません。いつから登場したのかは定かではありませんが、少なくともマーク金井がゴルフを始めた頃、今から50年ぐらい前にはすでにチッパーやジガーと呼ばれる転がし専用のウエッジは世の中に出回ってました。
また、PRGRのR35が登場したのは2005年。
目立った宣伝はなされていませんが、17年前から現在に至るまで継続販売がなされています。もちろん、他のメーカーにおいてもチッパーをラインアップしているメーカーはいくつかあり、例えばクリーブランドのスマートソールもチッパー形状のウエッジをラインアップしていますし、リンクスはアイアン感覚で打てるチッパー(YS-ONEタイプR)とパター感覚で打てるチッパー(YS-ONEタイプS)の2モデルラインアップしています。
日本チッパー協会の会長であるマーク金井としては、チッパーというクラブに注目が集まるのは嬉しい限りで、まずは先入観を持たないで使ってもらいたいと思っています。
逆に言うと、「チッパーは初心者用クラブ」「チッパーを使うのはかっこ悪い」と思っているゴルファーが手にするかどうかで、チッパーに対する偏見をどれだけ払拭できるかで、チッパーの普及の度合いが変わってくるのではないかと思っています。
そいう意味ではピンのCHIPRは画期的なクラブです。
マーク金井も衝動買いしましたが、とにかくデザインがgood。機能性ややさしさだけでなく、キャディバッグの中での収りがとにかく良いです。このクラブが売れるほどにチッパーは市民権を得ますし、他のメーカーも追従してくるでしょう。
そして、もうひとつのポイントとなるのはアプローチに対する考え方。アマチュアゴルファーは「アプローチは上げて止める」打ち方を良しとする人が多いです。それが、
「手前から転がして寄せる」という打ち方を好むというマインドチェンジが求められます。転がして寄せるゴルフを心底楽しめるようになることも、チッパーが普及するかどうかの鍵を握っています。
ゴルフはゴロふ。
全英オープンでトッププレーヤーたちがグリーン周りでパター多用していたのは記憶に新しいと思いますが、パターの次に転がして寄せやすいのがチッパーです。アマチュアゴルファーも上げるよりも転がして寄せることを選択するようになってくれば、チッパーが活躍する場面が増えてきます。そうなってくれば、チッパーをキャディバッグに入れる人が増えてくると思っています。
チッパーはランニング(転がし)に特化したウエッジ。
バンカーに特化したのがサンドウエッジならば、転がしに特化したのがランニングウエッジ。超私的には、チッパーはランニングウエッジという名前に改名した方が、さらなるブームになるような気がしています。
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