カテゴリー: 超私的な考察
2022年09月19日超私的な考察 36ホール続けてノーボギーのプレーできた意外な要因とは!?
徹底解剖 後編です!
土曜日、日曜日と千葉市民ゴルフ場にて担ぎセルフで18ホールプレーしてきました。
土曜日は風が少し強かったですが30度を超える残暑、日曜日は雨予想の中、しっかり雨が降ったのは上がりの18ホール目だけ。この時期としては、上々のコンディションの中で、今年一番のスコアを出すことができました。
土曜日のスコアは33、32の65。エージシュートに一打及ばずでした。日曜日は、前半のハーフは上がり2ホールでバーディーが出てくれて34。後半は3~5メートルのパットがことごとく入り、6バーディーの30。上がってみれば64ストローク。64歳の誕生日の翌々日に、人生2度目のエージシュートを達成したのです。
ショット、パットが噛み合ったから2日間続けて非常に良いスコアが出ましたが、クラブセッティングはいつも通りの7本です。
・ドライバー(キャロウェイ FTツアー9.5度、短尺スチール)
・5W(テーラーメイド ロケットボールズステージ2 短尺スチール)
・7番、9番アイアン(mmアイアン mm88カーボンシャフト)
・46度、54度のウエッジ(mmウエッジ mm88カーボンシャフト)
・ハイロフトパター7度(ハイロフトパター)
超私的に振り返ると36ホールノーボギーで回ってこれたのは、ひとえにこの7本のセッティングではないかと思っています。
クラブが7本しかなければ、必然的にフルショットを打つよりもコントロールショットを打つ機会が増えるからです。
振り返ってみると、ティショットにおいても一度もフルショットしてません。コントロールショットで220~240ヤードを打ち、ドライバーでラフに入ったのは36ホール目と、もう一回だけ(どちらもフェアウェイからわずかに外れただけ)。28ホール中、26ホールはフェアウェイキープです。
そして、セカンドショットに関しては風が強かったこともあり、アゲンストが吹くホールでは120~140ヤードを7番で打ち、90~110ヤードを9番で打ってます。ちなみにフォローが吹くホールでも、フルショットは一度もしてません。
ゴルフはコントロールショットよりもフルショットを打つ方が簡単という考え方もありますが、超私的には、パッティングがそうであるように、アプローチショットがそうであるように、距離を上手くコントロールすることが出来るかどうかが、スコアに直結します。そしてフルショットでボールを遠くに飛ばすショットを多用するほどに、コントロールショットの力加減というのは難しく、コントローショットで思わぬミスが出やすくなります。
野球のピッチャーは球速がいくら速くてもコントロールが悪ければ打者を打ち取ることはできません。ゴルフにおいてもいくら飛距離が出ても、距離のコントロールが悪ければスコアメイクに苦労します。対して、さして球速が速くなくても絶妙のコントロールがあれば三振や凡打の山を築けます。ゴルフにおいても、飛距離が出なくてもコントロールショットの距離感、方向性が良ければ、フェアウェイをキープしグリーンを的確に捕らえられ、ボギーを打たないホールを重ねていけるのです。
ちなみに、ゴルフクラブにはコントロールショットを打ちやすいクラブと、コントロールショットが打ちづらいクラブがあります。もちろんマーク金井のセッティングは、ドライバーからパターまでコントロールショットが打ちやすく、かつ距離をコントロールしやすいクラブばかりです。
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2022年09月16日超私的な考察 この50年間でアマチュアゴルファーの腕前は上がったのか!?
話題の新製品を徹底解剖
9月16日を迎えたことで齡64歳になりました。ゴルフクラブを初めて手にしたのは中学2年生(14歳)でしたので、ゴルフ歴は50年を迎えたことになります。
50年前はクラブはドライバーは木製(パーシモン)でシャフトはスチール。アイアンはマッスルバックです。パターはキャッシュインという当時スタンダードだったT字型を手に入れました。購入したのは地元もスポーツ店で、すべてミズノ。センターフラッグというモデルのハーフセットです。
当時のゴルフクラブは飛距離性能を謳ったモデルはひとつもなかったのを記憶しています。
ドライバーもアイアンも、上級者向け、中級者向け、初心者向けというカテゴライズがなされており、上級者が一番値段が高く、初心者向けがリーズナブルな価格で売られてました。上級者向けと初心者向けの違いについては、素材の違い、仕上げの違いがあるくらいだったように記憶しています。
50年前のクラブは今手元にありませんが、今でも記憶しているのがアマチュアゴルファーの飛距離の目安です。当時は、、、、
・ドライバーが200ヤード
・5番アイアンは150ヤード
・7番アイアンは125ヤード
・9番アイアンは100ヤード
この飛距離が出れば充分だと言われてましたし、実際そんな感じでした。ドライバーで250ヤードも飛ぶのは限られた飛ばし屋だけだったと記憶してますが、その当時のアマチュアの目標はハーフ50切り、18ホールで100切りです。もちろんシングルゴルファーになれるのはほんの一握りでした。
50年前のアマチュアのドライバーの飛距離は200ヤードを下回ってたと思われます。それが現在はクラブの進化によって200ヤードを超えてくるゴルファーが増えてきてますが、スコアとなるとどうでしょう。
50年前も100切りが目標でしたが、今も、アマチュアの多くは100切りが目標になっています。
シングルゴルファーの比率も、50年前よりも増えたということはまったくありません。クラブは劇的に進化しているにも関わらず、ゴルファーの腕前というのは50年前も現在もほとんど変わっていません。
では、なぜこの50年間、アマチュアゴルファーの腕前は少しも変わっていないのでしょうか?
クラブメーカーがこの手の分析をしているかどうかは分りませんが、超私的に思うことは、、、、
飛距離アップ=スコアアップとは限らない!!!!
ということです。すでに多くのゴルフ指導者も説いてますが、スコアメイクに直結するのは100ヤード以内のショットの精度とパッティング。そしてティショットでOBやチョロをしないことです。
別言すれば、アマチュアの多くはいくらドライバーの飛距離が伸びたとしても、この3つのスキル(技術)が決定的に劣っているためにスコアを浪費し、スコアメイクに四苦八苦しているということです。
もちろんアマチュアゴルファーにとってゴルフはスコアを競うだけでのものではありません。ドライバーの飛距離にこだわるのもありですし、スコアに関係なく楽しむのも大いにありです。
しかしながら、50年前も現在もアマチュアゴルファーの目標が100切りというのはゴルフ業界に携わっている人間としては歯がゆくてたまりません。
どんなスポーツでもそうですが、上達するほどにその競技の面白さが増してくるからです。ゴルフに関して言えば、100切りをクリアし、80台のスコア、70台のスコアを出せるようになってくると、さらにゴルフの奥深さを味わえるのではないかと超私的に思っています。
飛ぶドライバーや飛ぶアイアンを否定するつもりは毛頭ありませんが、スコアメイクを本気で考えているのであれば、100を楽に切りたいならば、超私的には飛距離というキラーワードを一度置いておいて、クラブを選んでみることをお勧めしたいです。
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2022年09月07日超私的な考察 ドライバーのフェース素材は「チタンとカーボン」、一体どちらが主流になるのか?
ミスの連鎖が起こりやすいフェアウェイバンカー
月曜日は赤羽ゴルフ倶楽部にて薄暮9ホール、火曜日はテーラーメイドの記者発表会に出席した後、サクッと電車で移動して赤羽で薄暮9ホールプレーしてきました。両日とも、テストしたいシャフトのスリーブがテーラーメイド用ということもあって、ドライバーはテーラーメイドのステルス+でした。
ステルス+、そして昨日記者発表会でお披露目されたステルスグローレともに、フェース素材はチタンではなくて、カーボンです。テーラーメイドはカーボンウッドと名付けていますが、ボディはカーボンと金属素材の組み合わせ。正確にはカーボンウッドというよりはコンポジットウッドです。
対して、テーラーメイド以外のクラブメーカーは現時点では、どこもカーボンフェースを採用しておりません。フェース素材はチタンです(ボディはチタンとカーボンの複合が増えてます)。
さて、このフェース素材。
現在は、チタンフェースが主流で、カーボンフェースはテーラーメイドだけです。かつてはキャロウェイ、PRGRはカーボンドライバーを作ってましたが、今は作ってません。ちなみに、30年以上前に遡るとミズノ、ヤマハもカーボンドライバーを作ってました。ちなみに、これらはフェースだけでなくクラブ全体がカーボンです。
では、これからは他のメーカーもカーボンフェースを登場させるのでしょうか?
今の所、テーラーメイド以外のクラブメーカーがカーボンフェースを登場させるというアナウンスは入ってきてません。ここからは推察の域ですが、いくつかのクラブメーカーはカーボンフェースを試作していると思いますが、少なくとも2023年にかけてはチタンフェースが主流の座を譲らないでしょう。
カーボンフェースはチタンフェースよりも軽量化できるのは魅力ですが、強度の問題もあって現在の技術ではフェースを薄く作るのが非常に困難です。加えて、カーボンフェースはチタンフェースに比べると表面の傷が付きやすい。これもまた、カーボンフェースの採用しづらさにつながっているように思われます。
もちろん、近い将来は技術革新によって今よりも肉薄で、なおかつ傷も付きづらいカーボンフェースが登場する可能性は大いにあります。
そして超私的なことを言わせてもらうならば、カーボンフェースにこだわるならば、かつてのキャロウェイのC4のようにフルカーボン(フェースもボディもカーボン)も大いにアリではないかと思っています。
テーラーメイドのステルスシリーズが大ヒットを続ければ、ひょっとしたらキャロウェイはC4を螺旋的に進化させたフルカーボンのドライバーを出してくるかも知れません。気の早い話ですが、キャロウェイは2023年以降、限定モデルでフルカーボンドライバーを出してくるかもです。
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2022年09月05日超私的な考察 20年前のゼクシオは本当に「古くて使い物」にならないのか!?
ミスの連鎖が起こりやすいフェアウェイバンカー
神田のスタジオには常時クラブは200本以上、シャフトは100本以上あります。もちろん同じクラブがずっとあるわけではなく、定期的にクラブ、シャフトとも入れ替えを行ってます。入れ替えの基準は特に定めてませんが、資料として保存する希有なモデルを除くと、3ヶ月以上使わないクラブは中古ショップで売却しています。
マーク金井がお世話になっているのはゴルフパートナー日本橋室町店ですが、中古ショップに行くとまず立ち寄るのが掘り出し物コーナー。ここには1万円以下のクラブが投げ売りっぽくランダムに陳列されていますが、超私的には綺麗に陳列されているクラブよりも食指が動きます。メーカー別になっていないので探すのは面倒な反面、思わぬ掘り出し物があったりするからです。
先週、衝動買いした5Wもそんな1本でした。
購入したのは2代目となるゼクシオの5W。
発売は2002年ですがから20年前のゴルフクラブですが、見つけた1本は「これって本当に20年前なの?」と疑いたくなるほどの極上品。クラウン、ソールはもとよりフェース面にもほとんど傷がなく、シャフトに貼られたスペック表示のラベルも剥離していません。加えて、グリップはゼクシオの純正品に交換されています。こんなに綺麗なクラブがわずか3000円以下で売られているの見てしまったら買わずに入られなくなって、衝動買いしました。
さて、このゼクシオ2の5W。
ヘッド素材はチタンですが、体積はそれほど大きくありません。今どきのアマチュア向けFWに比べると一回りほど小さいです。アスリートモデルのFWと同じぐらいの大きさで、ロフトは18度。ヘッド形状はどことなくキャロウェイのスチールヘッド+に似ています。
20年前とは思えないほど程度が良かったのもありますが、衝動買いしたくなったもうひとつの理由は20年前のクラブの戦闘能力を今一度試したかったからです。ちなみに、シャフトは純正のRが装着されています。
購入するや神田のスタジオに持ち込んで試打してみたら、、、、、
シャフトは50gと軽量ですが、今どきのアマチュア向けクラブと比較するとシャフトはしっかりしています(軟らか過ぎません)。ヘッドをポンと地面に置くとフェースは被ることなく、スクエアフェース。古さをまったく感じない所は、さすがのゼクシオです。
打ってみても違和感ゼロですし、チタンヘッドならでの澄んだ打球音でボールは力強く飛び出します。5Wは飛ばすクラブではないということ差し引いても、飛距離性能は満足行くものでした。
20年前のクラブでここまで程度が良い5Wは希少品でありますが、希少品にもかかわらず値段は3000円以下。中古クラブをどこの国よりも安く買えるのは日本であることは間違いないでしょう。
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2022年08月31日超私的な考察 1年前のシャフトは本当に「もう古い?」のか!?
早くも国内女子ツアーで大人気
フジクラスピーダーNXグリーンをマーク金井が徹底解説
昨日は神田のスタジオにてスピーダーの新作シャフト、スピーダーNXグリーンを試打しました。40グラム台のR2から70グラム台のXに至るまで、フルラインアップをガッツリと打ちました。
すでに50g台のSとSRは打ってましたが、改めて感じたのが同じシャフトでもあっても重量とフレックス(硬さ)が異なれば、しなりのフィーリングは微妙に異なってきます。もちろん全体的なしなり感は統一されていますが、軽くなるほどトルク感(ねじれ感)が大きくなり、重くなるほどトルク感(ねじれ感)が減る設計がなされてます。
実際、物理的な数値も異なり、スピーダーNXグリーンの場合、40g台のトルク値は5.7、70g台のトルク値は3.0となっています。このため、振った時に感じる硬さにも少なからず影響があり、40g台のSと70g台のSとでは後者の方が手元側がしならな異感じに仕上がってます。
このスピーダーNXグリーンはアフターマーケット用として2022年秋に発売が始まりますが、同時に、今年の秋以降に発売される新作ドライバーにもカスタム対応としてラインアップされます。クラブが新しくなれば、カスタム対応のシャフトも連動して最新モデルにスイッチされます。別言すれば、昨年や一昨年に登場したシャフトが、最新モデルにカスタム採用されることは、ほとんどありません。
スピーダーNXグリーンのシャフト特性はYouTubeでじっくり解説してますのでここでは省かせていただきますが、よく聞かれるのが、、、
初代のスピーダーNXとスピーダーNXグリーンとではどちらの方が飛ぶのか?
やっぱり新しいシャフトの方が飛距離性能が高いんですよね?
シャフトで飛距離が変わるのは事実ですが、大前提として理解していただきたいのは誰が打っても飛ぶシャフトというのは存在しません。当たり前と言ってしまえばそれまでですが、シャフトにはエンジンが付いていないからです。昔も今も、シャフトの役割というのはタイミングの取りやすさ、球の捕まり、弾道の高さを変えられることです。
ですので、1年前のシャフトが「もう古い」なんてことは絶対にありません。
超私的なことを言わせてもらえば、ゴルファーと相性が非常に良いシャフトであるならば、それが5年前、10年前であってもなんら古さはないのです。
ゴルフクラブは新製品が出ると、従来モデルは併売されることはまずありません。従来モデルは廃盤という扱いになります。
対して、シャフトはゴルフクラブと違って新製品が出ても従来モデルは併売します。スピーダーNXにしてもグリーンが出ても初代は併売されてますし、それ以前のモデルもカタログから落ちることはないです。シャフトは5年以上販売されることが当たり前です。
フジクラだけに限りませんが、シャフトメーカーがラインアップするシャフトはマッピングがなされ、モデル毎にしなり感、捕まり、弾道の高さが異なるように設計されています。スピーダーNXシリーズに関しても、初代とグリーンとではしなり感は異なってますし、捕まり、弾道の高さも異なるように設計されています。
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