カテゴリー: 超私的な考察
2017年08月27日超私的な考察 ゴルファーにとって本当に打ちやすいと感じるアイアンとは!?
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お盆休みが終わり、夏の高校野球も終わりました。にも関わらず関東エリアは暑さ和らぐ気配がちっともありません。木曜日に赤羽で薄暮プレーしてきましたが、薄暮でも凍らせたペットボトルが3ホール目には完全に氷が溶けてました(笑)。
まだまだ暑さ続きそうですが、続いているといえばマーク金井の断捨離。お盆休みで本を200冊、カメラとレンズは10本、そして出番がないゴルフクラブを20本ほどお店に持っていきました。そして断捨離して得た資金で、本を20冊、カメラとレンズを3本、そしてゴルフクラブを数本衝動買い。断捨離したから衝動買いしたのか、衝動買いしたいがために断捨離したのか分りませんが、仕事場の本棚はかなりすっきりしています。
仕事柄、雑誌は毎月10冊以上のペースで手元に届きますが、絶対に断捨離しない(断捨離したくない)雑誌が、これっ。
月刊ゴルフクラシック
シャフト特集、ドライバー重心ハンドブック、アイアン重心ハンドブックの掲載号は可能な限り手元に置いてます。
ゴルフクラシックは毎月21日に発売されますが、今月発売の10月号はアイアン重心ハンドブック号。この号でも新型アイアンヘッド、85モデルの重心スペックが掲載され、今どきのアイアンの傾向についての解説もなれています。ヤマハのUD+2アイアンがヒットしたからだと思いますが、アベレージゴルファー向けアイアンは、これまで以上にロフが立ち、ストロングロフト設計になっています。17年計測モデルのロフト角の平均値は、、、
24.8度(5番アイアン)です。
5番だけを見るとそれほど極端にロフトが立っている感じがしませんが、7番アイアンのロフト角になると、数年前よりもかなりロフトが立っていると思います。
2018年モデルのアイアンを何モデルか試打しましたが、7番のロフトが30度未満というのがかなり増えてきました。飛び系アイアンだと7番のロフトは26度前後というのが当たり前になりつつあります。
では、マーク金井はアイアンの重心スペック(数値)を見る時、どこをまずチェックしているのか?
一番じっくり見ているのは、スイートスポットの位置です!!!!!!!!!!!!
月刊ゴルフクラシックでは「ヘッド重量」「慣性モーメント」「ロフト角(5番)」「ライ角」「FP(フェースプログレッション)」「重心距離」「重心深度」「重心高」「重心角」の計測値が紹介されています。そしてヘッドのアップの写真には、スイートスポット位置(重心位置)を占める丸いシールが貼られています。マーク金井は、この丸いシールの位置が、どこに貼られているのかをじっくり、じっくり、じっくりと見てます。
何故かと言うと、クラブによってスイートスポット位置が
・フェース中央
・フェースのヒール寄り
・フェースのトウ寄り
と3つのパターンがあるからです。
ここからは超私的な考察ですが、ゴルファーは構えた時にクラブの芯(スイートスポット位置)というのは無意識の内に察し、そこで打とうとします。マーク金井の場合は、ドライバーもアイアンもフェース中央で打ちたい。なので、スイートスポット位置がフェース中央にあるクラブを高く評価します。なぜなら、スイートスポット位置がフェース中央から外れた位置にあると、芯で捕らえづらいし、芯で捕らえるために余計な操作をしなくてはならないからです。
2017年版のアイアン85モデルをじっくり見ると、フェースのトウ寄りにスイートスポットが位置するアイアンは1モデルだけ。84モデルはフェース中央、もしっくはフェースのややヒール寄りにスイートスポット位置があります。アイアンはネック重量がけっこうあるので、構造上、フェーストウ寄りにスイートスポットを位置させづらいからです。
フェースのヒール寄りに芯があるアイアン、そしてフェース中央に芯があるアイアン。
どちらが使い勝手がいいのかはゴルファー次第ですが、一般的にはヒール寄りでボールを捕らえて打ちたい人にとってはヒール寄りに芯があるモデルの方がクラブと相性がいいです。対して、フェース中央でボールを捕らえて打ちたい人にとってはフェース中央に芯があるモデルの方がクラブと相性がいいです。
アイアンに関して言えば、重心スペックも大事ですが、フェースのどの部分に芯が位置しているのかを知っておくことがもっと大事です。自分が捕らえた位置と芯の位置がズレていると、いい感じで打った時に、芯を外すことになりますし、それでは飛距離も方向性も安定しづらくなるからです。
ゴルフは物理です。
そしてクラブとスイングの間には密接な関係があるのです~。
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2017年08月20日超私的な考察 飛び系アイアンを使うことのメリットとデメリットとは!?
プロ野球のペナントレースもいよいよ終盤にさしかかってきました。セリーグは広島カープがぶっちぎりの首位をキープしています。2位の阪神は直近の試合で3連勝していますが(貯金10)、それでもゲーム差は9.5もあります(8月18日時点)。3位のDeNAは貯金5で、4位の巨人は借金が3。2位から4位までは終盤戦の戦い方次第で順位が変わる可能性が少なからずあります。
そんな最中、阪神甲子園球場では高校生が熱戦を繰り広げてます。早稲田実業の清宮選手こそ出場していませんが、今年もプロ野球選手顔負けのホームランを打つ選手がこれでもかってぐらいいます。少し前のテレビニュースでやってましたが、今年のホームラン数は、過去最高のペースだそうです。
プロ野球並に高校野球では連日ホームランが量産されていますが、もちろんこれには理由があります。ご存じのように、プロ野球は木のバットに対して、高校野球は金属バット。ゴルフに例えるならば、プロ野球は反発が低いパーシモンドライバーで、高校野球は反発が高いチタンドライバー。ボールを飛ばせるバットを使っているから、芯を喰った当たりだと、軽々とフェンスオーバーしています。
ゴルフも野球もヘッドの材質は木よりも金属の方が飛びます。これはまぎれもない事実です。では、最初から鉄で出来ているアイアンは、何によって飛距離が伸びるのか?
ドライバーと同じくアイアンもフェースの肉厚を薄くした方が反発が上がってボール初速が上がります。しかしながらフェースの反発だけで得られる飛距離はそれほど大きくありません。アイアンの場合、一番飛距離に影響を与えているのは、、、、
ロフト角です!!!!!
例えば、同じ7番アイアンでも、ロフトが寝ているモデルは34度。ロフトが立っているモデルになればロフトは25度。その差はなんと9度もあるのです。9度と言えば、アイアンの番手に換算すると2~3番手の開きがあるのです。先日、PRGRの新作メディア試打会で新しいeggアイアンPFの7番(ロフト26度)を試打しましたが、弾道計測器で180ヤード越えを連発しました。ちなみに、マーク金井が普段使っている7番アイアンのロフトは30~32度で、7番の飛距離は155~160ヤード。新しいeggアイアンPFはロフトが超ストロングでもボールが上がりやすく設計されていますが、飛距離の源になっているのは、まぎれもなくストロングロフトのおかげです。
普段よりもロフトが4~6度少ないおかげで、キャリーが15~20ヤード伸びてます。
もちろん、アイアンのロフトを立てただけでは飛距離は出ません。ロフトを立てしまうとその分だけボールが上がりづらくなるからです。eggアイアンPFもそこはしっかり対策が練られており、重心が低く、かつ重心を深くすることでボールが上がりやすくなっています。
では、このような飛び系アイアンを男子プロが打ったら、いったいどれぐらいの飛距離が出るのでしょうか。ここからは超私的な考察ですが、男子ツアープロの場合、7番アイアンのロフトは34度前後。34度前後のロフトで165~170ヤードぐらい打つ選手が多いと思います。もちろんロングヒッターになれば7番で180ヤードぐらいを打ちます。
そんな男子ツアープロが今どきの飛び系アイアンを打ったら、、、
例えば、ロフトが26度ぐらいの7番で打ったら、200ヤードを超えてくるでしょう。ロングヒッターならば220ヤードぐらい飛びそうな感じがします。7番で200ヤードとなれば、PWでも150ヤードを超えてきますね。
アマチュアゴルファーにとっては羨ましい限りですが、7番で200ヤードも飛んでしまうと、もちろんデメリットもあります。アイアンの飛距離が伸びてくればくるほど、コントロールショット(ハーフショット)する距離も伸びてくるのです。
例えば、7番で155ヤードならば、SWのフルショットは90ヤードぐらい。コントロールショットするのは90ヤード以下です。対して、7番で185ヤード飛べば、SWの120ヤードぐらい。コントロールショットするのは120ヤード以下となります。当たり前と言ってしまえばそれまでですが、コントロールショットの距離が長くなればなるほど、距離調節のスキルが求められます。アイアンが飛びすぎると、それと引き換えに、フルショットで打てる距離が減ってきて、ショットメイク、スコアメイクの難易度が上がるのです。
全米プロの最終日、優勝争いを演じていた松山英樹選手は11番のセカンドをグリーン右に外しました。残り距離が150ヤード以上あって手にしたのはPWです。本人もコメントしてますがPWでグリーンを外したのは大きなミスと言ってますが、これもアイアンが飛びすぎることによって生じたミスのような気もします。松山選手はロフトが立ったアイアンを使ってませんが、並外れたパワーでアイアンがものすごく飛んでいます。あの11番のセカンドは、アイアンが飛び過ぎるが故のミスショットという感じもしました。
ゴルフは距離を競うゲームではなく、距離と方向をコントロールするゲームです。アイアンが飛ばない人には飛ぶアイアンは心強い武器になりますが、アイアンがある程度飛ぶ人にとっては、飛び過ぎるアイアンは諸刃の剣になるかもです~。
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2017年08月15日超私的な考察 日本人プレーヤーがメジャーで勝つための条件とは!?
メジャー第4戦「全米プロ」はジャスティン・トーマスが最終日にスコアを3つ伸ばし、通算8アンダーで優勝しました。3日目を終えて1打差の2位タイでスタートした松山英樹選手は、途中単独トーナメントリーダーに立ったものの、11番から3連続ボギー、18番もティショットを左サイドのクリークに打ち込んでしまいボギーでホールアウト。通算5アンダー、5位タイの成績となりました。
少し寝坊をして8番ホールからテレビ観戦してましたが、改めて感じたのがゴルフはミスのゲームだということ。そして、ティショットの良さはスコアに直結しづらく、アプローチやパッティングがスコアに及ぼす影響、スイングに及ぼす影響が大きいことです。
YouTube生放送「マーク金井のここだけの話」でも喋りましたが、スタートホールは完璧なショットが2発続き、セカンドはベタピン。1mちょっとのバーディパットはスルッとカップの右サイドを通過しました。パー発進なので問題ないと言えば問題ありませんが、野球もゴルフも、チャンスをモノに出来る時にモノのしないと、その裏返しでピンチが訪れます。アウトではバーディーを2つ奪って単独トップに立ちましたが、勝負の命運を分けたのが折り返しの10番と11番。10番では松山選手は7mくらいのパットを決めてバーディー。トーマス選手は3m弱の奥からのバーディパットはカップの左フチに止まりましたが、それが8秒ぐらい経って「コロン」とカップの中に吸い込まれました。2人ともバーディーですが、内容はまったく違います。
松山選手のティショットはいい感じでフェアウェイキープでしたが、トーマス選手のティショットは引っかけ。あわや池かと思うようなショットが大きな木に当たって右に跳ね、それでフェアウェイキープ。トーマス選手はボギーを叩いてもしょうがないティショットを打ちながらも、バーディーを奪ったのです。
続く11番も勝負の「あや」を強く感じました。
松山選手はティショットが良かったにも関わらず、セカンドショットを右に外しました。
対するトーマス選手もグリーンの外して3オン。トーマス選手の方が遠かったので先に打ち、ワンパットでパーセーブ。対して、松山選手のパーパットはカップの右をスルッと通過してボギー。パーパットを打つまではトーマス選手の方が不利だったのにも関わらず、スコアはトーマス選手がパーなのに対して、松山選手はボギー。ここから勝負の流れが一気にトーマス選手に傾きました。
松山選手は14番、15番で連続バーディーを決め、残り3ホールでトーマス選手とは1打差。グリーンマイルと呼ばれる上がり3ホールは難易度が高いので1打差はあってないようなものでしたが、トーマス選手は「パー、バーディー、ボギー」。対する松山選手は「ボギー、パー、ボギー」。追いかける松山選手に勝つチャンスはありませんでした。
今回の全米プロはトーマス選手に勝利の女神が微笑んだと思います。11番のティショットが左に飛んだ時「これでトーマス選手は優勝争いから脱落?」と思ったのですが、上がってみればバーディー。カップの縁にとまったボールが8秒後にカップインというにも、トーマス選手にツキがあるのを感じました。終わってみれば、松山選手は5位タイでしたが、力の差で負けたというよりは、ツキの差で負けたと思います。
ホールアウト後のインタビューで松山選手本人も「11番、ティショットでいいショット打ててたんで、もっといいプレーができるかなと思ってた時のセカンドが痛かった。難しくない状況からミスしてしまったのが、きつかったです」と。流れが悪くなる原因を作ってしまったとコメントしています。(コメントはGDOニュースから引用)
ゴルフに限りませんが勝負事にはツキがあり、そして流れがあります。松山選手とトーマス選手の差は、力の差というよりも流れの差だったと思います。そして「チャンスはピンチ、ピンチはチャンス」ということを改めて強く感じました。野球の例えるならばノーアウト3塁で得点できないと、次のイニングで相手に簡単に点を取られてしまうのと同じく、ゴルフでは絶好の場所からセカンドショットを失敗すると、ゲームの流れが悪くなります。また、入れ頃の短いパットを外してしまうと、ゲームの流れがだけでなく、スイングの流れ(リズム)も狂ってきます。
今回も日本人選手はレギュラーツアーのメジャー大会に勝つことはできませんでした。
先週の世界選手権に勝利し、今週も勝てなかったとはいえ上がり3ホールまで優勝争いをしているわけですから、松山選手がメジャーに勝つ日はそう遠くないと思います。超私的なことを書かせてもらうならば、日本人に限らず、メジャーで勝つために求められるのは、「体・技・心」に加え、ゲームの流れを悪くしないコースマネジメントと、運とツキを呼び込む(味方に付ける)ことです。
昨年の日本オープンで松山英樹選手は接戦を制して優勝しています。その時の彼のインタビューを読むと、ゲームの流れを絶対に悪くしないコースマネジメントと、運とツキを呼び込む方法を理解し、実践しています。日本オープンの時、松山選手はホームグラウンドで戦っていました。海外メジャーでもアウェイの気分ではなく、ホームグラウンドで戦っている気分(メンタル)でプレーできれば、すぐにでもメジャーで複数回勝てるようになるでしょう。
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2017年08月13日超私的な考察 練習を重ねてもスイング矯正が難しい本当の理由とは!?
マーク金井”ここだけの話”
8月14日月曜日21時配信決定
メジャー第4戦「全米プロ」は2日目を終えて松山英樹選手が首位をキープしています。このブログがアップされる頃には3日目の成績が出ているかと思いますが、月曜日の早朝のテレビ中継が今から待ち遠しいです。
ここからは超私的な予想ですが、前々から日本人選手が最初にメジャーに勝つとしたら、「全米プロ」だと思ってました。理由は、全米プロという試合と日本人選手の相性が良いからです。日本人選手でメジャーに勝ったのは2人いますが、2人とも全米プロです。
日本人選手で一番最初に海外メジャーに勝ったのは、樋口久子選手の「全米女子プロゴルフ選手権」(1977年)。次に海外メジャーに勝ったのは、井戸木鴻樹選手の「全米プロシニアゴルフ選手権」(2013年)。2度あることは3度ある。日本人選手で3人目のメジャーに勝つ試合は「全米プロ」じゃないかと勝手に思ってます。
さて、昨日はアナライズセミナーデー。午前中は1秒1000コマ撮影できるディテクトの高速度カメラを使っての「インパクトセミナー」。30分の休憩を挟んで午後からは、ヘッドがプレーンよりも下がってしまう癖を解消するための「脱アンダー星人セミナー」を実施しました。「脱アンダー星人セミナー」はアンケートによって新たに作った講座ですが、フックやチーピンが出やすい人の場合、90%以上の確率でアンダー星人になっています。T島ブログでお馴染みのT島選手も、典型的なアンダー星人です。
そしてT島選手だけでなく、もちろんマーク金井もアンダー星人でした。アンダー星人から卒業できたのはアナライズ神田スタジオを作ってしばらくしてからです。ちなみに、アンダー星人とは、ダウンスイングでヘッドがプレーンよりも下に入る。いわゆるインサイドからあおり打ったり、ダウンスイング後半で「シャフトが寝る」人のことを指しています。
- では、なぜ中上級者にはアンダー星人が多いのか?
- では、なぜ中上級者はアンダー星人から抜け出せないのか?
セミナーでは最初に説明していますが、アンダー星人になっている人は、好き好んでダウンスイングでシャフトを寝かせているわけではありません。シャフトを寝かせたくないのに寝ています。そして、アンダー星人の人はチーピンも出ますが、目を見張るようなナイスショットも打ちますし、調子が良ければそこそこ良いスコアも出ます。
ここがゴルフの面白いところなんですが、ゴルフの残酷なところでもあります。ゴルフクラブは間違った振り方をしていても、ボールをちゃんと打てる。ボールがちゃんと打てることがあるので、アンダー星人はダウンスイング後半でシャフトが寝ても、なまじナイスショットが打てるから、スイングを変えたくても変えづらくなっているのです。
そして、ゴルフスイングを矯正しづらい理由がもうひとつあります。それは、ほとんどのゴルファーは、、、、、
ヘッドを振った方向にボールが飛び出す!!!!
この感覚がスイング矯正を妨げているのです。アンダー星人の場合、チーピンのミスが出やすいこともあって、左にボールが飛ぶ(左に曲がる)のを極度に嫌います。その結果、ボールを狙いよりも右に打ち出したいという感覚(意識)があります。アドレスでは狙いよりも右を向き、かつボールを右に打ち出そうとします。その結果、ボールを右に飛ばしたい分だけ、ヘッド軌道はインサイド・アウトが強くなり、それがシャフトが寝てしまうことを発生させているのです。なので、アンダー星人の人は「ヘッドが振った方向にボールが飛ぶ」という感覚(意識)がなくならない限り、ダウンスイング後半でシャフトが寝るというのを矯正することが出来ないのです。
インパクトセミナーでも説明していますが、ドライバーを打った場合、ボールが飛び出す方向というのは、
ヘッドを振った方向(ヘッド軌道)ではなく、
インパクト時のフェース向きでほぼ決まります!!!!
ボールを右に打ち出したいならば、ヘッドを放り出すように右に振る(インサイド・アウト軌道)のではなく、インパクト時にフェースを少し開く、もしくは打点位置をややトウ寄り(先っぽ寄り)にすればいいんです。インパクト時のフェース向きでボールの出る方向が決まるということを理解し、そしてインパクト時にフェースを開けば(もしくは打点位置がトウ寄り)ボールは狙いよりも右に飛び出すことを理解し、それを実践する。
これがちゃんと出来るようになれば、インサイド・アウト過ぎる軌道にはなりづらく、ダウンスイング後半でシャフトが寝るのを防止できます。ダウンスイング後半でシャフトが寝なくなれば、もちろんアンダー星人から卒業できるようにもなるのです。
ゴルフは物理です。
そしてボールの飛び方はすべてインパクトの瞬間に決まります。
ひざ立ちスイング、そして水平打ち。アンダー星人は、この2つのドリルをすると何回やってもボールをクリーンに打つことができません。ボールのかなり手前をダフりますし、ボールの下のパイロンを叩き続けます。この2つのドリルでボールをちゃんと打てるようになる方法はありますし、練習ではシャフトが寝なくなります。しかし、ヘッドを振る方向にボールが飛ぶという感覚(意識)が少しでも残っていると、コースに出た時、アンダー星人はダウンの軌道がインサイド・アウトになり過ぎ、ダウンスイング後半でシャフトが寝る状態になるべくしてなってしまうのです~。
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2017年08月08日超私的な考察 テークバック(バックスイング)を上手く決めるコツとは!?
先週の世界選手権シリーズ、ブリヂストン招待、最終日に「61」のビッグスコアを叩きだした松山英樹選手が逆転優勝。米ツアー100試合目で5勝。節目の試合で、劇的な勝利を挙げました。マーク金井もテレビ観戦してましたが、上がり3ホール連続バーディーを見た時には、鳥肌が立ちました。
本人もコメントしてましたが、最終18番のティショットは圧巻。ものすごく狭いフェアウェイに対して、ドライバーの飛距離は350ヤードを超えてフェアウェイど真ん中。あのショットを打てるツアー選手は、世界に何人もいません。名実ともに世界ランクトップに立てるパワーとスキル(技術)があることを、世に知らしめてます。
昨夜、YouTube「マーク金井のここだけの話」で、松山選手の強さ、すごさについて話をしましたが、恐らく、ゴルフ雑誌はこぞって松山選手のスイングについての解説がページを賑わすでしょう。トップの捻転が大きいとか、肩がしっかり入っているとか、軸がしっかりしているとか、、、、
もちろんこれらの解説は的を得ていますが、肩を回そうとしたり、捻転を意識したり、軸を意識したからと言って、松山選手のスイングに近づけるとは限らないのです。誤解を恐れずに言うと、肩を回すとか、軸とかは意識するよりも意識しない方が、松山選手のようなトップに近づける場合が多々あるのです。
では、どんなイメージを持てば正しいトップ(松山選手のようなトップ)になるのか?
テークバックのタスク(仕事)はクラブを振り上げることです。右打ちの場合は、右肩の上(右耳の斜め後ろあたり)にクラブを振り上げます。この感じをつかむには、右手だけのシャドースイングがお勧めです。右手でクラブをかなり短く持ってアドレスしたら、それで右手だけでクラブを振り上げてみて下さい。両手よりも右手だけの方がクラブをスムーズに振り上げることができるはずです。
両手の時も振り上げたい場所は同じです。ただし、両手でクラブを持つと、右手だけのようにはいきません。両手でクラブを持った時の方が身体も手も動かしづらくなる(可動域が狭くなる)からです。試しに、右手だけでトップを作ったら、そこに左手を届かせるようにしてみて下さい。よほど柔軟性が高い人を除けば、右手で振り上げた位置まで左手は届かないはずです。
では、どんなイメージを持てば、両手で正しい位置にクラブを振り上げることができるのか?
ポイントは2つあります。ひとつは胸の向きを変えることをイメージして下さい。アドレスでは胸は正面を向いています。テークバックでは顔をできるだけ正面に向けたまま、胸の右に向けるように心がけて下さい。胸を右に向けるのにもコツがあります。右肩を背中側に引き、左右の肩甲骨の間隔を狭くするように心がけて下さい。右肩と肩甲骨が動いてくれば、胸を右に向けやすく鳴るはずです。
もうひとつのポイントは両腕の長さを変えるイメージを強く持つこと。ゴルフクラブを握ってアドレスすると、右打ちの場合、握りこぶし1個分だけ右腕が長くなります。この長くなった右腕を、テークバックとともに短くしていき(右ひじをたたみ)、反対に、左腕を長くしていきます。
両腕の長さを変える感じをつかむのに役立つのが以下のドリルです。グリップエンドをみぞおちにくっつけ、左手はグリップエンド付近を持ちます(左ひじを曲げておきます)。そして右手は右腕が突っ張るぐらい、左手から話して握って下さい。
これで準備完了。
テークバックの開始とともにグリップエンドをみぞおちから外し、グリップエンドを地面に方向に押し下げることで左腕を伸ばし、右ひじをたたみます。アドレスで極端に短くなっている左腕をテークバックの開始とともに伸ばし、反対にアドレスで極端に長くなっている右腕をテークバックの開始とともに縮めていくのです。
テークバックの始動部分で左右の腕の長さを変えようすると、肩甲骨が動いてくれますし、肩甲骨が動いてくれば、ゴルフで言うところの「肩が回ったトップ」「肩が入ったトップ」の形が作れるようになります。
ゴルフスイングにはタネと仕掛けがあります。
身体が回っているように見えるトップを作るには、身体を回す必要はありません。胸の向きを変えること、両腕の長さを変えるこができれば、松山選手のようなダイナミックで張りのあるトップを作れるようになるのです~。
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