カテゴリー: 超私的な考察
2017年09月10日超私的な考察 シャフトのしなりを使ってスイングする一番簡単な方法とは!?
昨日はアナライズセミナーデー。第1部はシャフトの正しい使い方をレクチャーする「シャフトセミナー」、30分の休憩を挟んだ第2部はダウンスイングでヘッドが垂れ下がるのを解消する「脱アンダーセミナー」を実施しました。受講者は多岐にわたり、ゴルフ歴が3年未満の人から、30年以上の人までいます。年齢層も多岐にわたり、30歳代から60歳代まで。ゴルフは老若男女が楽しめるスポーツですが、アナライズセミナーも老若男女が受けることができます。
さて、アナライズのセミナーでは、開始時、受講者に「セミナーに来た理由」をひとりひとりに伺います。できるだけ参加者のリクエストに応えたいと思っているからですが、シャフトセミナーの場合、ほぼすべての受講者が、、、
・シャフトのしなりを感じたことがない
・シャフトを逆しなりさせるという感覚が分らない
・自分にはどんなタイプのシャフトが合うのか教えてほしい
野球のバットやテニスラケットと比べると、ゴルフクラブのシャフトはしなるように作られてます。にも関わらず、「シャフトのしなりを感じたことがない」というアマチュアゴルファーが数多くいるのです。このブログを読んで下っている方の中にも、今ひとつシャフトのしなりを感じたことがないという人も少なからずいると思います。
では、なぜシャフトのしなりを感じ取れないゴルファーが後を絶たないのか?
理由は2つあります。ひとつはシャフトのしなりを感じ取れない(感じ取りづらい)スイングをしていること。もうひとつはシャフトのしなりを感じ取りづらいクラブ(シャフト)を振っていることです。なので、シャフトセミナーでは誰でも簡単にシャフトのしなりを感じ取れるクラブ(シャフト)で素振りし、実際にボールも打ってもらいます。
まず最初に振ってもらうのが、テンポマスター!!
20年以上前から発売されている練習器具ですが、シャフトは超軟らかく、グニャグニャしています。軽くワッグルしただけでシャフト全体がムチのようにしなりますが、これを振っていただくと、ほとんどのゴルファーはスイング中に「しなり」を感じ、しなりを感じながらスイングします。そうです。しなりを感じる一番簡単な方法は、しなりを感じ取りやすい「超軟らか」なシャフトでスイングすればいいのです。逆に言えば、シャフトは硬くなればなるほど、スイング中にシャフトのしなりを感じ取りづらくなります。セミナー受講者が持参したクラブを拝見すると、ほとんどの人が硬いシャフトを使っています。
そして、超軟らかいシャフトを使ってスイングすると、もうひとつメリットがあります。それは、インパクトゾーンで「逆しなり」を発生させることができるのです。逆しなりとは、正面から見て「ヘッドが前に出るようにシャフトがしなった状態」のことですが、超軟らかシャフトを使うと、これがほぼオートマチックにできます。理由は単純、超軟らかシャフトでスイングした場合、インパクトゾーンで逆しなりを発生させないと、ボールを上手く捕らえることができないからです。
テンポマスターでスイングすると、ほとんどのゴルファーは普段よりもかなりゆっくり振ります。何も言わないのに、セミナー受講者はゆっくりスイングします。ゆっくり振らないと「クラブが暴れる」「タイミングが取れない」と無意識に分るのでしょう。そして、ダウンスイング後半からインパクトにかけて「待つ」ことを無意識に行ない、待つ(手元の動きが減速する)ことで、シャフトが逆しなりを発生してインパクトを迎えます。
シャフトの硬さというのはヘッドスピードに比例すると言われてます。確かに、その通りなんですが、「シャフトのしなりを感じたいことがない」とか「シャフトを逆しなりさせる感覚が分らない」人には、ヘッドスピードに関係なく軟らかいシャフトの方が、しなりを感じ取りやすくなります。
ゴルフは物理です。
ゴルフは人間が主役ではなくて、クラブ(シャフト)が主役です。アナライズでは超軟らかシャフトが装着されたアイアン、イージーフレックスEF009をラインアップしています。これはテンポマスターほどは軟らかくはありませんが、通常のシャフトに比べると女性用よりも軟らかく、そしてやや重めになっています。現在はアイアン用だけですが、近々、ドライバー用もライアップに加わります~。
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2017年09月07日超私的な考察 ドライバーで無駄なスピンを減らすための極意とは!?
昨日は月刊ゴルフダイジェストの撮影のお手伝い。ディテクトの高速度カメラを使い、男性アマチュアのインパクトと女子プロのインパクトの違いについて、分析&検証しました。男性アマチュアに比べると、女子プロはヘッドスピードが同じぐらいだと言われてますが、ドライバーの飛距離は女子プロの方が出ます。
両者の違いはインパクトの迎え方にあり、男性アマチュアがヘッドスピードのわりに飛ばない理由、女子プロがヘッドスピードのわりに飛ぶ理由について、かなり細かく検証しました。今回も「ゴルフは物理」であることが、数値でもハッキリ出ています。
今回、男性アマチュアとして登場いただいたのがイラストレーターの野村タケオさん。ヘッド軌道は典型的なアウトサイド・インで、かつドライバーのスピン量がものすごく多いゴルファーです。ドライバーで3500回転を超えるのはザラで、多い時は6000回転超えることも。ちなみに、6000回転というのは7番アイアンでナイスショットした時と、同じぐらいのスピン量です。
では、なぜ野村さんはスピン量が多いのか?
ディテクトの高速カメラはインパクトの瞬間を画像で見せてくれます。スピンが多くなる理由は、、、
・ヘッド軌道に対してフェースが大きく開いている。
・インパクトが逆ハンドファーストになり、ロフトを増やしている
フェースが開き、かつフェースが上を向く。どちらもインパクト時のロフトを増やしているわけで、ロフトが増えることで摩擦が増え、それがスピン量の多さにつながっています。例えるならば、ドライバーでバンカーショットを打っている、ドライバーでロブショットを打っているような感じになっているので、スピンが増えるべくして増えています。そして、これはアマチュアゴルファーにも共通していることで、スピンが多い人の場合、インパクトでフェースが開き、そしてインパクトが逆ハンドファーストに鳴っています。
では、ドライバーでスピンが多い人の場合、なにをすればスピンを減らせるのか?
ヘッド軌道に対してフェースが大きく開いている
↓
ヘッド軌道に対してフェースを少し閉じる
インパクトが逆ハンドファーストになりロフトを増やしている
↓
インパクトはハンドファーストになりロフトを減らす
例えるならば、9番アイアンを手にして7番アイアンよりも低い球を打つ練習をすれば、インパクトでフェースが閉じた感じになりますし、ハンドファーストの状態でボールを捕らえる感じになります。
練習法としてお勧めしたいのが、ドライバーの高さにティアップしたボールをドライバーではなく、SW(サンドウエッジ)で打ってみること。目指す弾道は低いドロー(フック)ボールです。SWのロフトは56度ぐらいありますが、これで低い球を打つには、かなりロフトを減らす必要があるからです。また、ドロー(フック)ボールを打つためには、インパクトでフェースは少しクローズ(ヘッド軌道に対して)になっていることが求められます。
ドライバーのスピン量が多い人の場合、ロフトを減らしたドライバーを使うという方法もありますが、ロフトを減らしてしまうと、視覚的にボールが上がりづらく感じます。その結果、無意識の内にボールを上げたくなってインパクトでロフト増やすという動きを誘発する恐れがあります。なので、スピンが多いからと言って、単純にロフトが少ないドライバーを使うというのはあまり得策ではありません。
ゴルフは物理です。
ドライバーのスピンが多くで飛距離をロスしているのであれば、クラブの中で一番ロフトが多いSWで、低いドロー(フック)弾道を打つ練習をする。これが上手くできるようになれば、ドライバーのスピン量は確実に減ってきますし、飛距離もグンと伸びてくるようになるでしょう~。
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アナライズチャンネルに、ゴルフの竪琴セミナー3回目 アップされました
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2017年09月03日超私的な考察 椅子に座ってスイングするとどんなメリットがあるのか!?
あっという間に9月に入り、あっという間に最初の日曜日を迎えました。阪神タイガースはアウェイの戦いが続く8月を17勝9敗と大きく勝ち越して貯金を増やしました。首位広島とは5.5ゲーム差がありますが、まだまだ優勝のチャンスは残っています。野球もゴルフも勝負事は下駄を履くまで分りません。
プロ野球はスタジアムで観戦しますし、もちろんテレビ観戦もしています。そしてどちらも当たり前ですが、椅子に座っての観戦。ゴルフと違って、じっと座ったままで観ることができるのがいいです。
さて、この椅子に座った状態ですが、本来は運動に適した状態ではありません。
理由は単純、下半身の動きが制限されてしまうからです。しかしながら、前回のブログでも書きましたが、ゴルフのスイング作りにおいては「椅子に座った状態」というのは、スイングの肝(きも)を会得するのに役立ちました。こちらも理由は単純で、椅子に座ることで下半身が不自由になって、下半身が余計が動きをしづらくなるからです。また、当たり前ですが、上半身が余計な動きするのも防止できます。頭や上半身が余計な動きをすると、椅子に座ってられなくなるからです。
椅子打ち自体はかなり昔からある練習法ですし、米女子ツアーに参戦している横峯さくら選手もやっています。特に珍しい練習法ではないのですが、これを正しくやると効率良くヘッドスピードを上げられますし、効率良く飛距離を出せます。椅子打ちをやるで正しいハンドアクション(手と腕の使い方)が分ってくるからです。ちなみに、一般男性ゴルファーならば椅子打ちで、ドライバーならば200~230ヤードぐらい飛ばせるようになってきます。
では、椅子打ちにはどんなメリットがあるのか?
ひざ立ち打ちと同じで、椅子打ちも普段よりもヘッド軌道がフラットになります。普通にスイングするよりもプレーン(シャフトプレーン)をイメージしやすいメリットがありますし、正しいプレーンで振らないとボールのかなり手前をダフります。
そして、普段よりもプレーンがフラット、すなわち横振りになった方が手の捌き(正しいハンドアクション)をやりやすくなるのです。正しい手の捌きとは、
・手首のコック&手首のリリース
・左右のひじの曲げ伸ばし
・リストターン(右手が左手を追い越す)
金づちでクギを打つ時、手首とひじの関節を巧みに使った方が効率良くクギを叩けるし、ミート率も良くなってきます。ゴルフもしかり。手首とひじの関節を巧みに使った方が効率良くヘッドを走らせることができますし、実は、ヘッドの軌道はオンプレーン(正しい軌道)になってくるのです。もちろん、手首とひじはただ使えばいいわけではありません。間違った使い方をすれば、ヘッド軌道は不安定になりますし、ミート率も下がります。
ゴルフでは手の捌きが悪者扱いされがちですが、椅子打ちをやると、手首とひじを巧みに使った方が、ヘッドスピードが上がるだけでなく、軌道が安定し、かつミート率が良くなることも体感できます。正しい、椅子打ちについては明日(9月4日)のYouTube生放送で実演したいと思います~。
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こちらの動画配信開始してます
マーク金井のシャフトセミナー その2
マーク金井のシャフトセミナー その3
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2017年08月31日超私的な考察 ドライバーの飛距離にもっとも影響を与える動作とは何か!?
マーク金井のシャフトセミナー その2公開されました
マーク金井”ここだけの話”
9月4日21時 配信決定!!
昨日は千葉県のブリック&ウッドクラブでプレーしてきました。D・ミュアヘッド設計のコースはレイアウトがスリリング。ティショットは方向性だけでなく距離感も求めるホールが多く面白かったです。また、パー3は打ち上げ、打ち下ろしが強く、こちらも距離をアジャストする楽しみがありました。普段、フラットな河川敷でプレーしている人間にとっては、1打1打が新鮮でした。
そして同伴者も新鮮そのもの。なんとマーク金井よりも50歳も若いジュニアプレーヤー。8歳の少年のスイングは今の道具を上手く使いこなすクラブさばきをしており、かつ、身体をダイナミックに使っています。当たり前と言ってしまえばそれまでですが、とても58歳の人間が真似できるものではありません。
では、マーク金井はドライバーの飛距離が落ちているかと言えば、そんなことはありません。実はゴルフを始めた45年前(当時14歳)の頃よりも今の方が距離が出てますし、高校生の頃と比較しても、今の方が飛んでいます。昨日もレーザー式距離計測器「ブッシュネル」で測ったら、いい感じで打った時は260ヤードを楽に超えてました。
飛距離が出るようになったのは、もちろん、クラブとボールの進化の恩恵を受けているからですが、実は、飛距離が落ちないのにはもうひとつ理由があります。それは、、、
手と手首と、腕を上手く使い、クラブを上手く捌けるようになったからです。
T島ブログでも書かれてますが、手のさばき、すなはち手打ちがちゃんとできるようになると、体力、筋力が落ちてきても飛距離の落ち込みを軽減できます。誤解を恐れずに言えば、手打ちがちゃんとできていない人の場合、手打ちがちゃんとできるようになれば、
手打ちってそんなに悪いの?!&トミーヒルフィガーのウェアはいかが?!
50歳を越えてもドライバーの飛距離を伸ばせるようになってきます。
ここからは超私的な分析ですが、ドライバーの飛距離にもっとも影響が大きいのは手と腕のアクション(手の捌き)で、これは飛距離の約80%。体重移動とか下半身のパワーとかボディーターンで得られる飛距離というのは約20%ぐらいのような気がしています。なぜなら、手と腕を完全に固定し、身体(体幹)や下半身だけでスイングした時、ドライバーで100ヤードも飛ばせないからです。
対して、体重振動やフットワークが使えない状況下、例えば、椅子に座ってスイングした場合ならば、200ヤード以上飛ばせます。昨日、神田のスタジオでロフト13度のミニドライバーで椅子打ちをしてみたら、200ヤードどころか220ヤード以上飛ばすことができました。椅子に座っていても体幹は使えますが、普通にスイングする時に比べると、手打ちになります。
ミニドライバーで普通に打った時の距離はMAX260ヤード
ミニドライバーで椅子打ちした時の距離はMAX222ヤード
椅子打ちでの飛距離ロスは40ヤード弱。普通にアドレスして身体をしっかり使える状況に対して飛距離減は15%弱です。言い換えると、飛距離不足に陥っているアマチュアゴルファーの場合、手の捌きに問題がある可能性が高いと思います。にも関わらず、練習では手の捌きよりも他のことを意識しながらボールを打ってい可能性が非常に高いと思います。
ゴルフは物理です。
ゴルフの世界ではなぜか「手打ち」が悪者あつかいされていますが、手打ち(手の捌き)がちゃんとできれば、クラブを鋭く振ることができますし、効率良く飛距離を出せるようにもなってきます。もちろん手打ちだけでは最大限の飛距離を得ることができませんが、身体をダイナミックに使うことは、手打ちをマスターしてからでも遅くないと思います。
それだけではありません。手の捌きが正しく行なうことができれば、ヘッドの軌道も良くなってくるのです。この点についてはYouTube動画、そしてオンプレーンセミナーでじっくり説明しています。もちろん手打ちにも正しい手打ちと間違った手打ちがありますので、その点は誤解いただかないようにお願いします~。
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2017年08月29日超私的な考察 ゴルフ練習場が新たな顧客を集めるために取り組むべき事とは!?
8月最後の日曜日、生まれて初めてJR新川崎駅に行きました。目的地はゴルフ練習場のLINX新川崎。ここで日本初のLEDGOLFのイベントゲストとして参加してきました。
LEDGOLFとは、その名の通りに「LEDのキラキラな照明」×「ゴルフ練習場」を組み合わせた取り組みです。練習場のフェアウェイがLEDライトアップされ、打席にはスキー場のように音楽がガンガンかかっています。
LEDの照明によって普段見慣れた練習場の景色が、一瞬にして異空間に変わりました。演劇でもそうですが照明の威力は絶大です。テーマは「スペースワールド」だそうです。
マーク金井はトークショーと、最後に自ら発光するゴルフボール(LEDボール)を使ってのドライバーのデモンストレーション。後にも先にも打てるのは1球だけ。この1球だけという緊張感を存分に楽しむために手にしたのはアナライズオリジナル「バンパードライバー」です。DJのかけ声とともに放ったショットは狙い通りドロー弾道の放物線を描き奥のネットに突き刺さりました。真っ暗な空間に青く光ったボールが飛んでいく様は、なんとも幻想的で新鮮でした。
今回のイベントが開催されたLINX新川崎は立地も良く、こんな大がかりなイベントをしなくてもお客様はどんどんやってくるでしょう。にも関わらず、これまでの練習場の常識を覆すような大胆な貸し切りイベントを開催。ゴルフ練習場の新しいスタイルを我々に見せてくれ、そして体験させてくれました。
米国にはすでにエンターテインメント型ゴルフ練習場として「トップゴルフ」がありますが、日本では未だ「トップゴルフ」のようなスタイルの練習場はありません。そういう意味では、今回のLINX新川崎でのLEDGOLFは、エンターテインメント型練習場の第一歩を踏み出したと言えるでしょう。10年後の練習場はこんな風になっている可能性も大いにあります。
そこで今回のエントリーは、これからのゴルフ練習場が取り組んだらいいと思う事を、超私的に書いてみたいと思います。
現在の練習場のサービスをざっと挙げると、こんな感じです。
・ボールが打てる(時間制打放題が増えた)
・飛んでいくボールを目で追える(広い所の方がgood)
・オートティーアップ(ティの高さも変えられる)
・スイングチェックできる機器が設置されている
・空調がある(エアコン、ミスト、暖房)
マーク金井がゴルフを始めた44年前に比べると、かなりサービスが充実しています。ボールを打つことに関してはかなり快適になっていますが、本質的には44年前も現在も変わっていないことがあります。それは、ボールを打つ場所、ゴルフの練習をする場所を提供しているというスタンス。練習場だから当たり前といえば当たり前なんですが、昔も今も、訓練の場という感じです。
では、練習場は新たにどんなサービスを提供すれば新しい顧客を取り込めるのか?
ロードサイドにある回転寿司屋さんみたいな感じになるのがいいと思います。
回転寿司ポピュラーになる前は、お寿司を食べに行くというのは手軽ではありませんでした。お寿司というのは高級料理でしたし、お寿司屋さんは子供連れで行きづらい場所でもありました。それが回転寿司が普及したことで、お寿司を日常的に食べる人が劇的に増え、家族でお寿司を食べに行きやすくもなりました。
回転寿司は本格的な江戸前寿司とは違います。昔からあるネタもありますが、「これってお寿司と呼んでいいの?」と言いたくなるようなお寿司「もどき」もあったりします。しかしながら、小さい頃から回転寿司に行っていれば、その中の何割かは本格的なお寿司を食べたり、回らないお寿司屋さんに行く人も出てきます。回転寿司はお寿司を食べる分母を広げているのです。
ゴルフもしかり。
現在のゴルフ練習場の多くは、ゴルフ場に行く人が主たる顧客。お寿司に例えるならば、すでに高級寿司を食べている人ばかり。もしも練習場が新規顧客を獲得したいのであれば、ヒントは回転寿司。そうですゴルフ「もどき」を提供することであり、練習場で完結するようなサービスを提供することです。
米国のトップゴルフのように、今回のLEDGOLFのように練習場を練習場の場としてでなく、楽しめる場にしてしまうことです。例えるならば、ボウリング場やバッティングセンターに近くして、そこに行けば遊びが完結する。ゴルフの魅力のひとつはボールを遠くに飛ばせること、そしてターゲットを狙うこと。この2つを初心者でも楽しめるサービスを提供していけば、ゴルフに対するハードルが下がりますし、それは新規顧客獲得にもつながります。
では、具体的にはどんなことから始めればいいのか?
回転寿司はロボットで寿司を作れるようになったことが大きいです。それまで難しいとされていた「寿司を握る」ということがオートメーションになっています。ゴルフに関して言えば、初心者は「ボールが上手く打てない」「ゴルフが難しい」というのがハードルの高さになっています。ならば、初心者にもやさしく打てるクラブ(道具)を提供すればいい。昨年、「バンパードライバー」を作りましたが、これは重心距離をほぼゼロに設計することで、初心者でも簡単にナイスショットが打てるクラブ。ルール不適合なので、いわば「ゴルフクラブもどき」ですが、初心者でも簡単にボールが打てるようになればゴルフに対するハードルを確実に下げられます。
昨日のLEDGOLFを体験して、「バンパードライバー」はこれからの練習場には欠かせないアイテム、初心者にゴルフを楽しんでもらえるアイテムなると確信しました。これからは、ゴルフ練習場に「バンパードライバー」をレンタルクラブとして置いてもらえるように、日本全国を行脚します~。
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