カテゴリー: 超私的な試打インプレッション
2017年07月22日超私的なボール試打インプレ スリクソン「X]vsブリヂストン ツアーB「X」
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男子メジャー第3戦「全英オープン」が始まりました。場所はイングランド北西部のロイヤルバークデール。全英開催が2008年なので9年ぶりの開催となります。メジャー初優勝を狙う松山英樹は初日を2アンダー。二日目を終えてイーブンパーと絶好のポジションにいます。なんとかサンデーバックナインまで優勝争いに食い込んでもらい、日本中のゴルファーを寝不足にしてもらいたいものです。
全英オープンが開催されるリンクスに比べると、日本の河川敷コースは難易度はそれほど高くありません。ポットバンカーもありませんし、深いラフやブッシュもありません。でも左右にはワンペナもありますし、吹きさらしのホールが多いので風の影響をまともに受けます。ボールコントロールの難しさという意味では、リンクスと河川敷はちょびっとだけ似ていると勝手に思っています。そして、ボールコントロールしづらいコースなのでクラブやボールの性能評価にはうってつけです。ノープレッシャーで打つよりも、プレッシャーを感じながら打った方が、その道具の本当のパフォーマンスをチェックできると思っているからです。一昨日の木曜日も、目新しいボールを持ち込んで赤羽のインを薄暮プレーしてきました。
そこで今回のエントリーは最新ボールの超私的な比較試打です。試打したのは、スリクソン「X」とブリヂストンツアーBの「X」。どちらも先週、展示会で発表されたで出来たてほやほやの最新ボール。スリクソン「X」は新しいジャンルのボールとして登場し、ブリヂストンのツアーB「X」はツアーB330Xのリプレイスモデルです。
メーカー資料(セールスポイント)をひもとくと、、、、
スリクソン「X」
・ドライバー飛距離を徹底追求(ターゲットはドライバーを飛ばしたい人)
・待望の飛びすぎ「X」(ルール適合)
・打感はソフトではない(同社のボールの中で一番硬い)
・サーリンカバー(スピン性能は求めていない)
ブリヂストンツアーB「X」
・ツアーB330のテイストを残している
・打感は選べる(Xは硬め、XSは軟らかめ)
・ウレタンカバー(スピン性能が非常に高い)
スリクソンもツアーBもアスリートブランドですが、スリクソンは飛びに特化していることを考えると、スピン系ではなくてディスタンス系に属するボールと言えます。対して、ツアーB「X」の方はウレタンカバー採用のスピン系ボールです。同じ土俵(ジャンル)のボールではないことをあらかじめご理解の上、超私的な試打インプレを致します。
では、実際にコースで打ってみてどうだったのか?
赤羽では1番から3番まではスリクソン「X」を使い、4番から6番まではツアーB「X」を使ってプレーしました。赤羽は毎週プレーしているのでボールの飛び方がどれぐらい違うのを知るのにはうってつけです。
スリクソン「X」
・打感は硬め、特にカバーの硬さを感じる
・ドライバーの飛距離 ○
ドライバーのスピン量 ◎◎
・アイアンの飛距離 ◎◎
アイアンのスピン量 △
・アプローチの距離感 △
アプローチのスピン量 △
・パットの距離感 ○
ツアーB「X」
・打感は硬め、コアの硬さを感じる
・ドライバーの飛距離 ○
ドライバーのスピン量 ◎
・アイアンの飛距離 ○
アイアンのスピン量 ◎
・アプローチの距離感 ◎
アプローチのスピン量 ◎
・パットの距離感 ○
どちらもルール適合ボールの中ではボール初速が出ます。そして、わずかですがスリクソン「X」の方が反発が高く感じました。ボールの反発よりも違いを感じたのがカバー材質です。スリクソン「X」はアイオノマーで硬い材質です。このため、アイアンやアプローチではインパクトでスリップする感じが手に伝わり、実際、ボールもフェース面上でスリップするため、打出し角が高くなります。そしてスピンがかかりません。超私的なことを言わせてもらうと、ドライバーを打った時よりも、アイアンを打った時の方が「飛び」を感じさせてくれるボールです。ドライバーに関しては、ボール初速が出るというよりは低スピン弾道で飛距離を稼げる感じがしました。
対して、ツアーB「X」はウレタンカバーが採用されているので、インパクトでボールがスリップする感触はありません。アイアン、アプローチはイメージ通りの打出し角でボールが飛び出しますし、スピンもしっかりかかります。ドライバーの飛距離性能に関してもスピン系ボールの中ではトップクラス。ドライバーに関してはスリクソン「X」に比べるとスピンが少し多い感じですが、スピン系ボールの中では低スピン弾道が打ちやすいボールです。
ゴルフは物理です。
クラブも進化していますが、それ以上にボールは昔に比べると劇的に進化しています。そして、ボールの性能は細分化されています。誰が打っても飛ぶクラブが存在しないように、誰が打っても飛んで止まるボールというのは存在しないのです~。
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2017年07月20日超私的な試打 レーダー弾道測定器「トラックマン4」!!
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3連休も終わり、いよいよ夏本番。関東エリアは雹(ひょう)が降ったり、ゲリラ豪雨があったりしてますが、連日最高気温は30度を上回っています。日本列島は猛暑真っ只中ですが、こんな時はできるだけ涼しい時間帯にゴルフすること、そして9ホールプレーを強くお勧めします。早朝、薄暮の時間にサクッと9ホールプレーならば、暑くてバテる前にホールアウトできるからです。
ゴルフは18ホールプレーと決めつけない。これが夏場のゴルフの掟(オキテ)にしたいぐらいですし、ゴルフ場の方も、積極的に9ホールプレーを推奨してもらえると嬉しいです。
今日からはメジャー第3戦の「全英オープン」が開幕。日本からは松山英樹、宮里優作、谷原秀人、池田勇太選手が出場します。今年の開催コースはリバプール近郊のロイヤルバークデール。前回開催は2008年。この時優勝したのはアイルランドのパドレイク・ハリントンで、スコアはオーバーパーでした。10回目の開催となりますが、パー70の設定なので前回同様、今回もアンダーは出にくいと思います。
さて、昨日はワクワクドキドキする試打をやらせてもらいました。試打したのはクラブやボールではありません。試打したのは、レーザー式弾道測定器「トラックマン4」です。トラックマンの計測自体は10年以上前からやってますが、今回はホームであるアナライズ神田スタジオでの計測です。
最新モデルはトラックマン4ということは、恐らく4代目なんでしょう。ドライバーはモデルチェンジで大きくなっていますが、トラックマンはモデルチェンジごとに小型化がさなれ、今ではノートパソコンよりも少し大きいぐらい。重さもわずか2.8kg。ボールの後方に設置するだけなので、面倒なセットアップがありません。そして、レーダー式の一番のメリットは、室内だけでなく屋外でも計測できます。バッテリーも内蔵しているので、電源がなくても使用できます。
では、トラックマン4はこれまでのモデルとどこが違うのか?
従来モデルと異なるのは、レーダーの数です。従来モデルはひとつのレーダーで計測していたのに対して、トラックマン4は2つのレーダーで計測。これにより、インパクトの瞬間のクラブの状態とボールのデータを出すことができるそうです。また、室内使用の場合、レーダーからネットまで4.7m以上あれば正確な数値が出るそうです(従来モデルは5.3m)。
では、実際に使ってみてどうなのか?
まず感じたのが測定時間の素早さ。ボールを打ってネットに当たった直後には、すべてのデータが出ています。今回は計測データはiPadでの表示でしたが、打ったらすぐに数値が出るという感じです。トラックマンとiPadはWi-Fi接続なので接続ケーブル不要。これもまた便利で使い勝手がすこぶる良いです。
加えてトラックマン4にはスイング動画が撮れるカメラが内蔵してますし、Wi-Fi接続で外部カメラもつなげます。iPhoneで取った画像も、サクッと試打データの画面に取り込めるのには驚きました。
数値的には、飛距離、特にキャリーの数値はかなり精度が高いです。かつてのトラックマンは屋外に比べると室内使用では計測距離が短いこともあって不安定な感じがしましたが、このトラックマン4に関しては「あれっ、なんか違うなぁ」と感じたことは一度もありませんでした。自分が打った手応えと実際の距離が完全に一致してました。
飛びの三要素である、ボール初速、打出し角、スピン量も、精度がかなり高いです。神田のスタジオで使っているディテクトの高速度カメラと比較しても、「自分で打った感じと、測定データ」が一致しています。例えば、ドライバーの数値だと、いい感じで打った時のデータは、、、
ボール初速 66.3m/s
打出し角 12.5度
スピン量 2510回転
ヘッドスピード 45.1m/s
ミート率 1.47
キャリー 245ヤード
飛距離 270ヤード
レーダー式計測式は実際に飛んでいるボールをレーダーが追いかけています。カメラ式と違って画像を見ることはできませんが、飛んでいるボールを実際に追いかけているので、計測数値の信憑生は非常に高いです。
そして、トラックマンではインパクトデータも詳細に出ます。
・ヘッドの入射角
・ダイナミックロフト(インパクト時のロフト)
・スピンロフト(インパクト時のロフト-ヘッドの入射角)
・クラブパス(ヘッド軌道)
・フェースアングル
これらのデータに関してはレーダーが計測しているモノと、計算値によって導かれているモノとがあります。ここからは超私的なことを申し上げますが、ヘッドの入射角、クラブパスはレーダーで計測可能だと思いますが、ダイナミックロフトとフェースアングルに関しては計算値ではないでしょうか? なぜかと言うと、ダイナミックロフトもフェースアングルも打点位置が異なると、インパクトの衝撃でヘッドが動くからです。例えば、打点位置がフェース上側に当たれば、インパクトの衝撃でロフトが増える方向にヘッドが回転します。このため、ダイナミックロフトは芯で捕らえた時のロフトなのか、フェース上側で捕らえた時のロフトなのかの判断がつきづらいのです。
フェースアングルもしかり。インパクトでフェースが2度開いている場合、フェースが2度開いてインパクトを迎えているのか、それともフェースのトウ寄りにあたった結果、インパクトでフェースが2度開いたかどうかの判断がつきづらいのです。
インパクトのヘッド挙動(打点位置、ダイナミックロフト、フェースアングル)に関しては、今のところ、高速度カメラでヘッドの挙動を追いかけた方がより正確な情報を得られます。マーク金井が高速度カメラを使っている一番の理由もここにあります。
もしもマーク金井がトラックマン4でドライバーやアイアンを試打するならば、フェースにショットマーカーを貼って試打します。ショットマーカーを貼ることで打点位置が正確に分りますし、ダイナミックロフト、フェースアングルがどのような要素によって決まっているかを正確にジャッジできるからです。
トラックマン4のお値段は室内用で232万2000円、室内&屋外用で303万4800円(どちらも税・送料込み)。トラックマンが出始めの頃はポルシェ1台分ぐらいしていたことを考えると、かなりお手頃価格になっています。
今使っているディテクトの高速度カメラと合体して使えるならば、トラックマン4をすぐにでも衝動買いしてしまいそうです~。
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2017年06月08日超私的な試打インプレ、フジクラ ダイヤモンドスピーダー
毎週第2木曜日はゴルフ雑誌「アルバ」の発売日。最新号(6月22日号)の表紙は上田桃子プロです。この号では「ウォーリーを探せ」という感じで、マーク金井もほんの少しだけ誌面に出させてもらってます。自分で言うのも何ですが、小さな記事なので見つけるのに少々時間がかかりました(笑)。
そして見つけるのに少々時間がかったのがカメラ。ゴルフクラブもそうですが、カメラも新品よりも中古品に目がいきます。前から欲しかったCanonのフルサイズ「5D MarkⅣ」ですが、ようやく程度が良い中古品を見つけることができて手に入れました。これでデジタル一眼はCanonがメイン機種になりそうです。
さて、今回のエントリーは超私的なシャフト試打です。先週、赤羽ゴルフ倶楽部の薄暮ラウンドで試打し、昨日は神田のスタジオでガッツリと打ちました。試打したのは、、、
フジクラ ダイヤモンドスピーダー 5S
45.5インチ 307.8g D3 振動数248cpm センターフレックス4.20
装着ヘッドはテーラーメイドの初代M2なので、ヘッドの特性的は左に行きづらく、重心が浅めのです。
ダイヤモンドスピーダーはジュエルラインの3つめのモデルで、リシャフト専用シャフトです。特徴としては、、
・東レの素材と三菱レイヨンの素材を同時使用
・高弾性素材をふんだんに使用
・フジクラシャフト史上もっともトルクが少ない(5Sはトルク2.7)
かつてない強靭さとしなやかさを併せ持つ、超高速しなりを体感できるシャフトを完成させたとメーカーは謳っています。スピーダーシリーズはしなり戻りが速いことで定評がありますが、このダイヤモンドスピーダーはさらにしなり戻りが速いということをアピールしています。
では、実際に打ってみてどうだったのか?
赤羽の10番ホールは右がOBで左がワンペナ。フェアウェイの左サイドを狙って打ったら、狙いよりもほんの少しだけ左に飛んでわずかにラフ。こう書くと捕まるシャフトと思うかも知れませんが、そうではありません。右を嫌がって少しだけ捕まえに行こうとしたら、そのままの球が出て左のラフに飛びました。
ダイヤモンドスピーダーの第一印象は、、、、
自分の意思が伝わり過ぎるぐらい伝わるシャフト!!!!!
まず感じたのが追従性が非常にシャープなことです。高弾性なシャフトでかつトルクが非常に少ないわけですから「当たり前と言えば当たり前」なんですが、自分の意思がダイレクトに伝わります。1を聞いて10を知るようなシャフトです。左サイドがOBの14番ではイメージ通りのフェードでフェアウェイキープ、18番ではイメージ通りのドローで距離を稼げました。
高弾性、低トルクのシャフトはクルマに例えるならばレーシングカーに限りなく近いスポーツカー。ハンドルの切れ味は鋭いわけですから、雑なスイングをすると追従性の高さが裏目に出て、弾道をコントロールするのが難しくなります。
ただし、Sシャフトにしてはそれほど硬くないので、切り返し時にはシャフトが適度にしなるのでタイミングの取りづらさはありません。また、スピーダーエボⅢとかに比べると、手元側のしなりも感じ取りやすくなっています。このおかげで、切り返し時にはシャフトのしなりが手に伝わるのでタイミングは取りやすく仕上がってます。
そして印象に残ったのが、インパクトの力強さ。メーカーの意図通りシャフトのバネ性が非常に高く、インパクトではヘッドが重くなったような感触が手に伝わります。M2のヘッド重量は約200gですが、それが250gのヘッドでボールを捕らえているような感触があるのです。
飛距離性能も申し分ありません。特に、アゲンスト風で強い球が打てます。赤羽の17番、そして18番は慢性的にアゲンスト風が吹いてますが、どちらのホールでも今までよりも5ヤード以上飛距離が伸びてました。飛距離性能はスピーダーの中でもっとも高いでしょう。
ダイヤモンドスピーダーは、シャフトのバネ性(加速性)と追従性の高さに並々ならぬこだわりを感じました。スイングが不安定なゴルファーには「挙動がシビアに感じ」て弾道が安定しづらいと思います。スイングが安定しているゴルファーの方がこのシャフトの性能を引き出しやすいし、高い満足度も得られるでしょう~。
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売り切れになっていました
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この機会に是非
2017年05月19日超私的な試打インプレ イーデルゴルフ シングルレングスアイアン
5月26日19時から オンプレーンセミナーをWEB配信します
それに伴いまして、オンプレーンセミナーの参加者を募集します。WEB配信ですから、参加者の方は、ご自身の姿が全世界へ配信されます。そのことを前提としてご参加いただければと思います
お名前とお電話番号を書いて、yoyaku@analyze2005.comへ お申込みのメールを!
プロ野球ペナントレースは序盤ですが、セリーグでは阪神が頭ひとつ抜けだしました。開幕直後は勝ったり負けたりでしたが、GWぐらいから勝ち数が負け数を大幅に上回ってます。昨日は中日に1点差で敗れはしましたが、それでもは貯金が11。2位広島とは1.5ゲーム。3位巨人とは5.5ゲームの差をつけています。
阪神が好調なので、テレビでプロ野球中継を見る機会が増えてますが、それと同じぐらい新しいクラブを試打する機会も増えてます。今週だけでもイーデルゴルフ、プロギア、そしてオリジナルのパターを試打してます。そこで、今回は何かと話題を集めているイーデルゴルフの「シングルレングスアイアン SLS-01」について超私的にインプレッションしてみたいと思います。
シングルレングスアイアンを初めて、目の当たりにしたのは2014年の9月。軽井沢72で開催された世界アマチュアチーム選手権でブライソン・デシャンボーを取材した時に見ました。今でも覚えていますが、アイアンが全番手同じ長さ。加えて、グリップの太さがパターの極太グリップ並みに太かったです。現在、デシャンボーはコブラとクラブ契約してますが、世界アマに出場した時はイーデルゴルフのシングルレングスアイアンを使ってました。ヘッドはブラック仕上げのキャビティでした。
対して、今回試打したSLS-01はキャビティ構造になってますが、ヘッド下部は中空構造。ヘッド内部には樹脂が注入されていますし、フェース下部中央には重量調整用のネジが埋め込まれてます。このネジは交換可能で、ネジの重さは2~16gまであるそうです。
では、実際に打ってみてどうなのか
アドレスして、まず感じたのがヘッドの大きさ。ヘッドはキャビティ&中空構造になっていますが、全体的なシェイプはかなり小ぶり。マッスルバックアイアンを構えたようなシャープ感があります。ヘッドが小ぶりなのに合わせてネックもストレート。やさしさをアピールすることよりも操作性の高さをアピールしている感じに仕上がってます。ヘッドは小ぶりですが、中空&キャビティ構造なので見た目よりはミスの許容範囲が大きく感じました。
そしてPW、7番、そして4番を打ってみて分ったことは、、、
番手によって弾道の高さがガラッと変わることです。試打したSLS-01はすべて37インチでした。PWは通常よりも1.5インチ長くなっています。シャフトが1.5インチ長いことによって弾道が明らかに高くなりました。対して、4番は通常よりも1.5インチ短い。1.5インチ短い分だけ弾道が明らかに低くなりました。アイアンはロフトで球の高さが異なりますが、シャフトの長さによっても球の高さが異なることを再確認できました。
慣れのせいもありますが、4番の弾道の低さ、そしてPWの弾道の高さは新鮮です。このみの問題もありますが、ロングアイアンで低い球、ショートアイアンで高い球を打ちたいゴルファーには、このシングルレングスアイアンはかなり魅力的でしょう。そして、なにより、どの番手を持ってもクラブの長さが同じ。長さが同じので、どの番手を手にしても同じアドレス姿勢を作れます。ゴルフスイングをシンプルにしたいと考えている人にとっては、かなり魅力的なアイアンになると思います。
そしてここからは超私的な感想ですが、SLS-01は全番手同じ長さに作られているので、
全番手ヘッド重量が同じです。数値的には何の問題もないのですが、実際に打つとヘッド重量が同じだと、今何番を打っているのかが分かりづらいです。例えば、PW。試打したSLS-01はPWは6番アイアンと同じ重さ。このため、PWを打ってもインパクトで手に伝わるのは6番を打った時と同じ感触なのです。これはゴルフ経験が長いことによるものだと思いますが、マーク金井はアイアンを打つ時、ヘッド重量を感じていることが再確認できました。
ゴルフは物理です。
インパクトではボールとヘッドが衝突しますが、この衝突時に、ゴルファーはボールの重さだけでなくヘッドの重さも感じているかも知れません。なので、シングルレングスの試打したSLS-01のPWを打った時は、普段のPWよりもヘッドが軽い分だけ、インパクトの手応えが弱く感じてしまいます。対して、4番アイアンを打った時は普段よりもヘッドが重くなっている分だけ、インパクトの衝撃が強さが手に伝わります。
イーデルゴルフのカタログのキャッチコピーには、、、
一度手にしたら、二度と手放せない魔力がある。
と書かれてますが、まさにそんな感じのアイアンです。SLS-01は全番手とも一般的な7番アイアン相当のヘッド重量とライ角に設定して作られています。ゴルフをシンプルにしたいと考えている人、全番手、同じアドレス、同じスイングをしたい人にとっては、大いに期待に応えてくれるアイアンになるでしょう~。
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2017年05月10日超私的な試打インプレ キャロウェイ Bertha Mini 1.5(14度)
GWで5連勝した阪神タイガース。昨日の巨人戦でもセリーグ屈指の投手、菅野から4点を奪って勝ちました。これで6連勝となり、貯金も9に増やしています。数少ないチャンスで点を取り、そして先発投手が最少得点に抑えています。開幕直後のちぐはぐなプレーと違って、負ける気がしない戦いをしています。
巨人vs阪神戦は午後6時からでしたが、昨日はプロ野球の前にサクッと赤羽ゴルフ倶楽部で薄暮プレーしてきました。自他ともに認めるアナライズのアンダー星人、T島ブログとのラウンドでしたが、2人とも担ぎセルフです。そして2人ともクラブは7本縛りです。
T島選手、左サイドがOBの時はダウンスイングで左手が間違った方向に動きますが、オンプレーンドリルの効果で、ヘッドの軌道は劇的に良くなり、ねじれない(スピン軸が大きく傾かない)ショットが安定して打てるようになってきました。
オンプレーンに振るためのドリルはすでにFBで何度もアップしてます。一見、普通の素振りに見えますが、実は、タネと仕掛けがあります。これまではセミナー受講者だけに、そのタネと仕掛けをレクチャーしてましたが、近々、YouTubeかFacebookのリアルタイム動画でそのタネと仕掛けをアップします。公開セミナーの日程が決まり次第、FB、Twitter、このブログでアップさせていただきます。
さて、昨日のラウンドではドライバーをバッグから抜き、その代わりに入れたのが、
GW中に新橋の激安ゴルフショップ「ジーパーズ」で一目惚れして衝動買いしたミニドライバーです。ミニドライバーと言うぐらいですからヘッド体積は大きく、なんと
235cc
かつで大ヒットしたブリヂストンのドライバー「230エイト」よりも、このキャロウェイのミニドライバーの方が少し大きいのです。3Wに比べるとフェースの厚みも分厚くて、約43mm。これまた3Wというよりはドライバーに近いスペックです。
カチャカチャ式なので、シャフトを取り外してヘッド計測してみると、
重心距離 36mm
重心深度 30mm
重心高さ 26mm
典型的な浅低重心設計。ドライバーのような弾道を打てる雰囲気が漂っています。ちなみに長さは43.5インチ。ドライバーに比べると2インチほど短いので、ドライバーというよりは3Wに近い感覚で構えられますし、振り切りやすく仕上がっています。
日曜日の千葉市民、そして昨日の赤羽。2ラウンド使用してみて感じたのは、「これぞミニドライバー」。ドライバーのミニチュア版で、ティアップして打つとドライバー弾道がオートマチックに打てます。ドライバーに比べると、このミニドライバーは10ヤードぐらい飛びませんが、3Wと比較すれば10ヤード以上飛んでくれます。無風状態であればコンスタントに250ヤード前後飛びました。
そして印象に残ったのが、直進安定性。重心距離が適度に長いこと、そしてフェース中央に重心(スイートスポット)が位置しているからでしょう。FWに比べるとヘッドの挙動が安定し、スクエアなインパクトを迎えやすく感じます。また、重心距離が短いドライバーに比べると、スイートスポット位置がフェース中央にある分だけ、芯で捕らえやすくなっています。
装着されてるシャフトは、スピーダーの565。初代のスピーダーと同じカラーリングのシャフトですが、これは米国専用モデル。スピーダーにしてはしなり戻るスピードがそれほど速くはありませんが、その分だけタイミングが取りやすくなっています。そして、捕まりが適度に良いので方向安定性にもすぐれたシャフトです。
前回のブログでも書きましたが、ティショットで大事なことはナイスショットを打つことよりも、致命的なミスをしない、すなはち「死なない」ことです。もしもドライバーが苦手と感じているならば、無理にドライバーを使う必要はありません。このキャロウェイのBertha Mini 1.5のようなミニドライバーを使った方が、確実に「死なない」ショットを打てる確率が上がります。
手前味噌ですが、アナライズでもミニドライバーと同じ役割をするマジックマリガンFWの3+があります。これもまたヘッドが大ぶりでディープフェース。ロフトは13度となっており、ティショットで打つために設計したドライビングスプーンです。
最近の男子ツアーを見ていると、多くの選手がドライバーではなく3Wでティショットを打つシーンが増えています。昔に比べて3Wの飛距離性能がアップしているからですが、加えて、ドライバーとアイアンよりも、ドライバーと3Wの方がヘッドの大きさ(重心距離)のマッチングが良いというのも上げられます。
ゴルフはティショットでOBや池ポチャ、チョロを打ってしまうと、そのミスを取り返すことはまずできません。ティショットで「死ぬ確率が高い」と感じているのであれば、ミニドライバーを使うという選択肢も大いにありです~。
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