カテゴリー: 自転車シリーズ
2006年03月31日自転車に乗れるということ‥‥その3
練習場では上手く打てるのに、コースに出ると曲がる。左サイドが怖いホールにやってくるとチーピン、引っかけを打ってしまう。フェアウェイウッドでボールが気持ち良く上がらない‥‥
ハンデが多い少ないに関わらず、この手の悩みを抱えている人の場合、90パーセント以上は自転車に乗れてません(スイングに大きな問題を抱えています)。具体的に言うと、
ダウンスイングでヘッドがシャフトプレーンの下に回り込んでいます。このため、ひざ立ち打ちをすると、インパクトでプレーンにヘッドを戻そうと思っても戻らず、ボールのはるか手前をダフったり、手前をダフって空振りします。言い換えると、ひざ立ちでダフらず球を捕らえられない人は自転車に乗れているようで、乗れてません。ここ一番で左に大きく曲がったり、右にプッシュアウトしたり、シャンクする危険性を抱えています。
では、どうすれば自転車に乗れるのか?
前回まではダウンの動きについて説明しましたが、実は、テークバックの取り方が非常に大事なんですわ~。結論から先に言うと、テークバックでヘッドがプレーンよりも下がってしまう人は、
ダウンでもヘッドがプレーンよりも下に位置する危険性が高くなる。また、インに上げすぎてしまうほど(ヘッドがプレーンよりも下がるほど)、切り返しでは体の開きが早くなって、これまたヘッドが下がる動きを誘発します。
ですので、自転車に乗れる第1歩はプレーン上、もしくはプレーンよりもやや上にヘッドが位置するようにテークバックすること。
ひざ立ち打ちであれ、普通のスイングであれ、テークバックで左腕が地面と水平ぐらいに達するまでは、グリップエンドの延長線がボールを指すか、もしくはボールよりも手前側を指している。グリップエンドの向きがこうなっていれば、ヘッドは絶対にプレーンの下に位置しません。
ひざ立ちが上手く打てない人は、まずはテークバックでグリップエンドがどこを指しているかチェックしてみて下され。
んじゃ。
2006年03月28日自転車に乗れるということ‥‥その2
グアムでは2日で4ラウンドという強行軍。
ゴルフを満喫しすぎた反動で(加えて締め切りにも追われ)‥‥いまだ体がヘロヘロなマーク金井です。
今回も自転車に乗れるスイング作りについてですが、ヒントは両手を離してスイングすること。
こんな感じで‥‥
30センチぐらい空けてグリップしたら、体の正面でコックしてクラブを振り上げてみて下さい。
恐らく、こんな感じになるはず。
で、ここからがポイント!!!!!右手と左手の位置関係を見て下さい。アドレスの時と逆になっているはずです。アドレスでは左手が体に近く、右手は体に遠い。コックしてヘッドを振り上げると、トップでは右手が体に近く、左手が体から離れている。ひざ立ちで極端にやってますが、恐らく、ほとんどゴルファー(自転車に乗れている人も、乗れていない人も)は普通にスイングすれば、トップで両手の位置関係は逆転しています。
もう、察しのいい人はお分かりでしょう。
自転車に乗れるようになるには(正しいスイングを見につけるには)、ダウンスイングではテークバックと逆のことをやる必要があるんです。
こんな感じで、インパクトでは再び、左手が体に近く、右手が体に離れている。いわゆるコックをほどくという動作が必要なのですが、自転車に乗れていない人は、これがちゃんとできてません。ひざ立ち打ちだとかなり「手前をダフる人」、「大きく左に引っかける人は」、コックをほどいているつもりでもほどけてません。誤解を承知で言うと、コックがほどけないからダウンで右肩が下がったり、左手が浮いてしまい、その反動で自分が思っているよりもヘッドが下を通過して、上手くミートできないのです。
では、どんなイメージを持てばコックを上手くほどけるのか?
その答えはこれっ!!!!!
インパクトで両手の位置関係を戻そうとするのではなくて、ダウンの開始とともに、両手の位置関係を逆転させる。
これが自転車に乗れるためのコツ、極意、術なんですわ~
「こんなのスイングじゃない?」と思うかも知れませんが、自転車に乗るにはこの感覚を持つことが不可欠だとボクは思ってます。
その理由は次回、じっくり説明します。
んじゃ。
2006年03月19日自転車に乗れるということ‥‥その1
テレビドラマ真っ青なぐらい‥‥前置きがすっかり長くなってきたマーク金井です。
いよいよ今回から自転車の乗り方(正しいスイング)について‥‥話を進めていきます。
で、いきなり自転車に乗る、コツ、極意、術を説明しますっ!!!
トップを作ったら、写真のような位置にクラブを入れる箱を立てかけます。
これで準備完了。
後は、この箱に対してどうスイングするかだけっ!!!
コツ、極意、術その1
トップからは体を開かないで腕とクラブを真下に下ろす。腰の位置までクラブは箱よりも手前をキープ!!!
切り返しでいきなりボディターンしたり、肩が開いたら箱が邪魔になりますが、体がクローズの状態をキープしていれば、楽々、ここまではクラブを下ろせるはずです。
コツ、極意、術その2
手とシャフトが腰当たりまで下りてきたら‥‥左手を体に引きつけ、右手は左手の前に動かすことでシャフトを前に振り出し、その動きで箱を前になぎ倒す~~~。
「えっ、何これっ!!」「どうやってやるの?」「こんなのスイングじゃないよ~」‥‥いろんな声が聞こえてきそうですが、自転車に乗れている人はこれがちゃんとできているんですわ~(意識していない人がほとんどですが)。逆に言うと、自転車にちゃんと乗れていない人、ひざ立ち打ちではるか手前をダフる人、水平振りでヘッドが垂れ下がる人、内角高めでボールの下を振ってしまうバッターは、これがまったくできていません。
こんな感じで‥‥
インパクトまで左手が打つ方向に流れています。ヘッドを前に振り出す動作がまったくなく、左右の手が同じ方向に動いている。インサイドからあおる人、シャンクが出る人、ここ一番でチーピンが出る人、打点がヒールやトウに大きく外れる人、すべて、こんなダウンスイングになっていると思って間違いないでしょう。
箱を前になぎ倒す(ヘッドを前に振り出す感じを)つかむにはこのドリルがお勧め!!!
両手を話してクラブを持ったら、ひざの高さにボールがあるつもりで素振り。これで手の入れ替えを意識して下され。ヒントは右手と左手の位置関係を意識することですわ~
んじゃ。
2006年03月16日自転車に乗れていないスイングとは!?
確定申告でバタバタして更新頻度が一気に落ちた‥‥マーク金井です。ひざ立ち打ちについてコメントをたくさん頂きありがとうございました。今回も、「自転車に乗れる、乗れない」について話をつづけますが、ひざ立ち打ち同様、スイングの善し悪しを判断するのに役立つのがこれっ!!
プロコーチ、井上透プロの専売特許的なドリルですが、水平振り(黄色いスポンジにボールがあると思ってスイング)すると、「乗れているか? 乗れていないか?」がすぐに分かります。水平振りの場合も、乗れていない人の場合はこんな感じで‥‥
自分が振りたい場所よりもヘッドが下を通過します。ひざ立ち打ち同様、左手が浮いてヘッドが下がってプレーンから外れてしまうんですわ~。
形だけを見ると、「左わきが空いている」「インからあおっている」「シャフトが寝ている」ように見えます。だからでしょう、ゴルフ雑誌では「左わきを締めろ」「インからあおるな」「シャフトを立てろ」などのレッスンが多いです。
しかし、誤解されるのを承知でいえば、「空いてるから締めろ」「上から打ち込め」「シャフトを立てろ」と考えていると、ますます自転車に乗れなくなる危険性があります。何故かというと、「寝てるから立てろ」の考え方では、シャフトが寝る根本原因をゴルファーが理解できないからです(他にも弊害がたくさんあります)
では、どこをどう意識すれば、ひざ立ち打ちでダフらずに打てるのか? 水平振りでヘッドが下がらないのか? 自転車にちゃんと乗れるスイングが身につくのか?
その答えは‥‥
‥‥続く。
2006年03月11日自転車に乗れる、乗れない‥‥その2
「自転車に乗れる、乗れない!?」←過去記事はこちらから
ひざ立ちでスイングしてボールを打つ‥‥
これをやると、自転車に乗れているか、乗れていないか(スイングの良否)がすぐにチェックできます。乗れる人はちょっと練習すれば上手く打てますが、乗れていない人はボールのはるか手前をダフって空振りします。ボクのスタジオでは最高1.5メートル手前をダフる人がいましたし、連続10回以上空振りする人も。
で、ここからが本題。普通に打つとダフらないし、空振りもしない。なのにひざ立ちになるとちゃんと打てない。自転車に乗れていない‥‥そうなる原因はこれっ!!
他方、自転車にちゃんと乗れている人(スイングがしっかりしている人)は‥‥
こういうダウンスイングになっています。おーっと、原稿の催促の電話が‥‥(汗;)
続く‥‥