マーク金井blog

カテゴリー: ゴルフ業界情報

2014年01月16日いまどきドライバーはグリップ重量も二極化されつつある‥‥

1月も早いものですでに半分が過ぎました。昨日はタイトリストとテーラーメイドで記者発表があり、タイトでは新しい(3代目)VG3が発表されました。同社のアイアンはAPシリーズ同様、VG3も2つのモデルがラインアップされ、ひとつあはやさしさ重視。AP1よりもさらにやさしいポジショニングに位置づけられています。もうひとつはAP2よりはやさしく、AP1よりは難しいポジショニング。2代目のVG3に近いモデルが出ました。

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これによりタイトリストのカテゴリーはこんな感じです。

やさしい(オートマチック系、重心距離が長い)

VG3
AP1
VG3フォージド(VG3旧モデル)
AP2

難しい(マニュアル系、重心距離が短い)

タイトリストらしく、それぞれのモデルはきちっとカテゴライズされています。それぞれのモデルを打ち比べると、やさしさ(難しさ)の度合い違いが分かりますし、打たなくても見た目で性能(やさしさ)の違いを判別できます。今回のラインアップをみると、タイトリストはギアマニアだけでなく、クラブにそれほど詳しくない人にもわかりやすい商品構成をしています。初心者向けとか上級者向けといったカテゴリー分けが難しくなった今、このタイトリストのカテゴライズはひとつのスタンダードになるでしょう。

さて、今日もいまどきのゴルフクラブについてさらに掘り下げていきたいと思います。昨日までドライバーのクラブヘッドについて説明してきましたが、今日はグリップについてです。

改めて説明するまでもありませんが、デジカメやスマホ、パソコンに比べるとゴルフクラブの部品点数は非常に少ないです。ざっくり言うと、

ヘッド
シャフト
グリップ

パーツの数は全部で3つです。そして、この3つの重量にクラブの重さが変わってきます。ドライバーであれアイアンであれ、この3つの重量が変化することでクラブが軽くなったり、重くなったりするのです。

では、パーツごとの重量差はどうなっているのか?

昔と今とでほとんど変わっていないのがヘッド重量です。40年前のドライバー(木製パーシモン)の頃もいまどきのドライバー(460ccチタン)もヘッド重量は190~205gです(男性用の場合)。

その一方でクラブ重量は劇的な変化を遂げています。

40年前のドライバー重量   350~375g
いまどきのドライバー重量   270~325g

ヘッドの重さはほとんど同じなのに、クラブ重量は50~100gも軽くなっているのです。言い換えると、いまどきのクラブが軽いのは‥‥

シャフトとグリップ

この2つのパーツが軽くなっているのです。具体的に言うと、昔のドライバー用のシャフトは重たいスチールシャフト。これは110~125gありました。対して、いまどきのドライバーに装着されるのはカーボンシャフト。シャフト重量は45~75gにまで軽量化されています。クラブが軽くなったのはシャフトを軽く作れるようになったからだとも言えます。

グリップに関しては、大昔は革巻きグリップでしたが。マーク金井がゴルフを始めた頃(40年前)くらいにはラバーグリップが主流になっています。そして、その頃のグリップ重量は45~55gでした。

では、今のグリップ重量はどうなのか?

シャフトほどではありませんが、グリップも軽いモノが出回っています。クラブメーカーがドライバーに装着するグリップ重量は‥‥

27~52g

ぐらいになっています。一番軽いグリップと一番重いグリップとでは約2倍の差があります。クラブヘッドの重さはほとんど変わっていませんが、その反対側に装着されるグリップの重さは、かなり違ってきているのです。

では、軽いグリップと重いグリップとでどちらがいいのか?
どちらがゴルファーにメリットがあるのか?

おーっと、連載原稿の締切催促の電話が入りました。この続きは明日じっくり説明しましょう~。

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2014年01月07日ゴルフプレー料金はバブル期の3割に下落は本当なのか?

昨日は33年ぶりにスキーをしてきました。40過ぎてスノボにはまったってたのでスキー場に行ったのは8年ぶりぐらいです。日帰りで軽井沢プリンススキー場に行ってきましたが、学校が冬休みということもあって多くの家族連れがスキーやスノボを楽しんでました。

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スキー場といえば欠かせないのがリフト券。8年前は1日券代が4000~5500円ぐらいでしたが、昨日は1日券代が5200円。8年たってもリフト券の値段はほぼ同じぐらいです。

では、ゴルフ代はどうなのか?

練習場は打ち放題の所が増えてきましたが、ここ10年、都心の料金はほとんど変わらずか、少しやすくなったぐらいでしょう。人気の練習場の1級あたりのボール料金を調べてみると‥‥

ロッテ葛西    18~22円(1F)
スイング碑文谷  23~39円(1F)
東京ジャンボ   14~24円(1F)
メトログリーン  18~24円(1F)

これに入場料が数百円かかりますから、例えばスイング碑文谷でガッツリ200球ぐらい打つと最大で8000円を超えてきます。ロッテ葛西で一番やすい時に200球打つと4000円ぐらいです。都心のゴルフ練習場の料金に関してはデフレ感はほとんどありません。

では、ゴルフ場のプレー代はどうなのか?

昨日のヤフーニュースでこんな記事が出てました。
「ゴルフプレー料金はバブル期の3割に下落」(東洋経済オンライン)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140106-00027462-toyo-bus_all

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プレー料金は下落が続く。グリーンフィー、キャディーフィー、飲食、物販などからなる客単価は、業界首位のアコーディア・ゴルフが9651円、同2位のPGMホールディングスが9247円と、1万円を割ったままだ。
レジャー全体の単価が落ちているわけではない。家族・グループ向けレジャーの代表格、東京ディズニーリゾート(TDR)の客単価(チケット+飲食+物販)は上昇が続き、2010年度にはゴルフ場2強と逆転した。(下図)
(東洋経済オンラインから引用)

この記事にも書かれているように下落した原因のひとつはセルフプレーが影響しています。キャディ付きだとキャディフィーが4000~5000円かかりました。それが無くなった(代わりに乗用カート料金を取るところもある)ことでプレー料金が下がりました。

そして予約サイトが影響しているとも書かれています。確かに、ネットで検索すると料金比較が簡単にできます。ゴルファー心理としては1円でもやすい所でプレーしたいもの。ゴルフ場としては値段を下げてでも集客したいこともあって‥‥過当競争が激しくなっています。関東エリアだとゴルフ場が少ない神奈川県は値下げ幅が少ないですが、北関東はプレー料金がかなり下がっています。都心から100キロを超えてくると、平日は5000円以下、土日でも10万1万を下回るゴルフ場が増えてきました。マーク金井は12月に栃木県の名門コース、塩原カントリーでプレーしてきましたが値段の安さに仰天しました。冬場限定とはいえ、

平日   3000円(食事別)
土日祝  6400円(朝食、昼食付き)

本格的な林間コースで、プロのトーナメントも開催したコースがこの値段。セルフプレーとはいえ、この値段はバブル時期の3割以上下落しています。他にも、高速道路ICから遠いゴルフ場は平日だと都心の練習場でボールを打つぐらいの値段でプレーできる所がいくつもあります。

ただし、交通アクセスが良いゴルフ場、ビジターが手軽にプレーできない名門コースとなると値段はほとんど下がっていません。需要と供給のバランスで、需要が高い所は平日でも2万円ぐらい取るところはいくつもありますし、名門コースだと土日は3万円前後のところもあります。ちなみに、男子ツアーの会場である太平洋御殿場コースは近くはないですが料金はかなり高いです。

太平洋御殿場コースのプレー料金
平日   3万500円(キャディ付)
土日祝  4万1000円(キャディ付)

これはバブル時期とほとんど変わっていないでしょう。プレーしたい人が後を絶たないから値下げする必要がないのでしょう。これは会員権が日本で一番高い小金井カントリーのプレー料金とほぼ同じです。ちなみに同じ太平洋のコースでも益子となると‥‥

太平洋益子コースのプレー料金
平日  6300~8500円(セルフ)
土日祝 1万2000~1万6000円(セルフ)

同系列のゴルフ場でも平日は最大で5倍近く変わります。土日も最大で3倍以上違いました。コースレイアウトは御殿場に引けをとりませんし、都心からの距離も極端に違いません。テレビ中継されていなくて知名度がないこと、そして北関東エリア(過当競争エリア)ということもあって太平洋ブランドでもプレー料金が下落しています。

スキー場の場合、すごく人気があるゲレンデと今ひとつ人気が出ないゲレンデとでリフト券代が倍以上広がるなんてことはないと思います。ところがゴルフ場となると、プレー料金の価格差が2倍以上はざら。太平洋のように5倍近く広がるなんてこともあるのです。このプレー料金の二極化はこれからもしばらく続くとマーク金井は見ています。理由は単純。スキー場と違ってゴルフ場は1人にプレーできる人数に限りがあるからです。需要と供給を考えれば、致し方ないでしょう。ちなみに、マーク金井は都心から近くて(電車で行けて)プレー料金が安いゴルフ場が大好き人間。ベントグリーンでプレーしたい時は千葉市民ゴルフ場。電車で手軽に行きたい時は赤羽ゴルフ倶楽部の薄暮ハーフに行ってます~。料金は、どちらも平日は5000円以下。スイング碑文谷でボールを200球打つよりも安いです~。

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2014年01月01日大幅値引き販売はゴルファーにとって本当にメリットがあるのか?

新年あけましておめでとうございます。2014年の元旦、皆さんはどちらでお迎えでしょうか?

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昨日のブログに登場したミックスジューチュ

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マーク金井は実家がある地元大阪に滞在しており、このブログも大阪で書いています。大阪と言えば量販店のつるやゴルフ本店がありますが、ローカルなお店も結構あります。南にはスポーツタカハシ、北にはゴルフマップというユニークなお店があります。どこもゴルフクラブが所狭しと並んでいて、どこもかしこもバリュー(価値)はお値段。スキー同様、大量在庫で値引き販売というのがゴルフクラブ販売のスタンダードとなっています。定価で販売しているゴルフショップはほとんどありません。新製品は30%引きが当たり前。ひとつ前のモデルとなるマークダウン品は40〜50%引きが当たり前です。そして、昨年小売り販売されたクラブの比率を見ると‥‥

マークダウン品>現行品
現行品<マークダウン品

という図式になっています。販売ベースで考えれば、昨年ゴルフクラブを購入した人の過半数は定価の40%引き以上でクラブを手に入れているわけです。

では、ゴルフクラブは安く買えることが本当にいいのか?
ゴルファーにとって安く買えることが本当にメリットがあるのか?

例えば、5万円のドライバーを購入するとしましょう。マークダウン品であれば2万5000円〜3万円で購入できます。買い物としてはかなりお買い得感がありますし、衝動買いしたくもなってきます。しかし販売する側として考えればどうでしょうか?

リアルの販売店にとっては値引きが大きい=粗利が減る。
薄利多売にすればいいという考え方もありますが、ゴルフクラブは消耗品ではありません。クラブをしょっちゅう買い換える人を除けば、年に1度も買うことはない商品です。結果‥‥

販売店においては、
粗利が減る=経費削減
経費削減=人件費の削減
人件費の削減=接客サービスの低下(アルバイトの増加)

加えて、大幅値引き販売が主流になってしまうと、流通は体力勝負になってきます。資金力がある大手しか生き残れなくなってしまいます。個人でやっているお店が生き残りづらくなります(すでに減っています)

クラブメーカーにおいては
マークダウン=仕入れ価格の見直し(値下げ)
仕入れ価格が下がる=粗利が減る
粗利が減る=クラブ開発費の削減

ここからはマーク金井の推察ですが、5万円で販売する前提でクラブを作るのと、2万5000円で販売する前提でクラブを作るのとでは、開発費、製造原価にかなりの影響が出ます。ユーザーにとっては5万円のクラブを安く購入しているという感覚ですが、販売側、メーカー側から考えると2万5000円のクラブを売る前提で、コスト計算している可能性が高くなってきます。もし、マーク金井の推察が当てはまるならば、ユーザーは2万5000円のクラブを買っていることになるのです。これではお買い得感というのはほとんどありません。

今、アウトレットモールが国内の至る所にありますが、アウトレットが当たり前になれば、メーカーはアウトレット用の商品を作る。これと同じことがゴルフ業界においても蔓延する可能性が出てきます。もしこの仮説が当たり前になってしまえば、高いモノを安く買っているのではなく、安いモノを普通に購入するだけのことになります。インターネットが市民権を得た今、抜け駆けしてどこかのお店だけが他のお店を出し抜いて「他より安く売る」なんてことはできません。ひとつの店が安売りすれば、それを追従していくお店が必ず登場します。そうなれば、安売りが安売りでなくなります(笑)

いくらが適正価格なのかは議論が分かれるところですが、新製品が出ていきなり30〜40%引き、半年前ぐらいのモデルが40〜50%引きというのは決して健全なマーケットでないことだけは事実です。そして日本ならではなのが、クラブの価格設定。日本では価格のカテゴリーが明確にありません。メーカーによって値付けは様々で、そして米国に比べると高価格帯のクラブが多いです。アメリカのようなリーズナブルな値付けをしているのはPINGぐらいでしょう。

なんでもかんでも米国を追従するのが良いとは思いませんが、ことゴルフクラブの販売価格に関しては、米国式の方がマーケットが健全です。例えば、ドライバーだと、主な価格帯は3つ‥‥

399ドル
299ドル
199ドル

どのメーカーもほぼ横並びでこの価格帯でクラブを販売していますし、小売店もこの価格を遵守しています。もちろん例外もあって、売れないクラブはマークダウンが入りますが、基本的にはゴルフクラブが日本のように大幅値引き販売されることはありません。

1円でも安く購入するというのは消費者として賢い選択ですが、その度が過ぎると安く買っているつもりが、実は安い商品を買わされているというリスクも増してきます。さて、2014年はどんな風にゴルフクラブは売られていくのでしょうか? これかもしばらくは良くも悪くも「大幅値引き販売」が続くでしょうが、少なくともアナライズはこれに追従しません。ゴルファーに安いクラブを提供するのではなく、ゴルファーのスコアが良くなるクラブ、スイングが良くなるクラブを提供したいと思っています。40%安いクラブを提供するよりも、スコアが40%良くなるクラブを提供した方が、ゴルファーにとって本当にお買い得だとマーク金井は思っています〜。

それでは皆様、今年もよろしくよろしくお願いします〜。

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今アナライズでは

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よろしくお願いします。


2013年12月29日クラブデザイナー竹林隆光さんへの追悼ブログ‥‥

株式会社フォーティーンの創業者、竹林隆光さんが12月27日、心不全のためにご逝去されました。享年64歳です。

竹林さんと言えば、ゴルフ業界で知らない人はいないクラブデザイナーです。ゴルフクラブが感覚だけで作られていた頃から、クラブを精密分析してクラブを設計。中空アイアンを作ったり、タラコと呼ばれる元祖ユーティリティクラブを設計されてます。革新的なクラブを作ることでは、日本を代表する、いや世界を代表するクラブデザイナーです。

その一方でゴルフメディアにも精力的に登場し、ゴルフクラブのメカニズムについて紐解いていただきました。マーク金井は1989年からゴルフ業界に入りましたが、入ってそうそうに竹林さんに取材をしました。当時、アルバの編集部員でしたが、フリーに転身してからもことあるごとに高崎や吉井(どちらもフォーティーンの本社)に出向き、クラブの選び方、クラブの目利きについていろんな話をこれでもかってぐらい伺いました。2005年にマーク金井はアナライズを設立しましたが、そのきっかけを作っていただいたのも、他ならぬ竹林さんです。クラブを計測&分析する会社を設立したくなった素地を作っていただきました。

竹林さんとの出会いは本からです。ゴルフ雑誌「チョイス」で企画された記事を読んでお名前を知り、クラブに対する基礎知識を学びました。今でも、「上手なクラブ選び」(1985年刊)と「ゴルフクラブの秘密」(1987年刊)の本は手元にあります。

この頃、ドライバーはパーシモンが主流でした〜

この頃、ドライバーはパーシモンが主流でした〜

 

どちらも1980年代に書かれたもので、ドライバーのヘッドは木製のパーシモン、シャフトはカーボンシャフトが出始めの頃です。この頃はまだ重心距離、重心高、重心アングルといった重心に関する具体的な記述はありませんでしたが、これまでのクラブ本と違って物理的な記述が多々あって食い入るように読み漁りました。

竹林さんが数値を全面的に出してきたのは1990年を過ぎたくらいから、ドライバーのヘッド素材がチタンになってきはじめた頃ぐらいではないかと記憶しています。マーク金井が今でもしょっちゅう読んでるのが1995年7月号のゴルフ雑誌「チョイス」です。

この頃のチョイスは隔月発売〜

この頃のチョイスは隔月発売〜

レイアウトも斬新でした〜

レイアウトも斬新でした〜

 

ここでは、今どきのゴルフ雑誌以上にクラブヘッドの数値が細かく紹介され、数値の見方も細かく説明されています。具体的に言うと、

ヘッド重量
ヘッド体積
新重心の高さ
有効高さ率
リアルロフト
フェース厚
重心高さ
重心距離
重心深度
LD値
ヘッド厚
フェースプログレッション
重心角(重心アングル)
フェース角(フェース向き)
慣性モーメント

ここでは大ヒットした初代セイコーSヤードも紹介されており、数値的にもアマチュアに使い勝手が良いことが証明されてました。初代のSヤードはフェース角が+2.5度と超フック。スライサーにやさしい理由が数値で分かるように解説されています。そして数値でユニークなのがLD値。Lが重心距離でDが重心深度。この2つを掛け合わせたものがLD値で、LD値が大きいほど捕まりが良くて方向性が良く、しかも飛ぶ可能性が高いと解説されています。マーク金井は重心距離と重心深度の数値の差が少ない方がヘッドの挙動が安定すると解説することが多いが、それを最初に教えてくれたのが竹林さんです。

そして、時間は少し空きますが今でもクラブ選びのバイブル本として位置づけているのが「ゴルフクラブの真実」(パーゴルフ新書 2008年刊)。新書なので写真やイラストは1点も入っていません。すべて竹林さんの一人語りの本ですが、その内容はクラブの本質や概念を説明した上で、さらにクラブとはいい関係を築くとはどういうことなのかという、クラブとスイングのマッチングについても書かれています。具体的に言うと、

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重心距離が長いクラブにはシャットフェース
重心距離が短いクラブにはスクエアフェース(フェースの開閉)

竹林さんは5年以上前から重心距離の違いでスイング理論は変わることを力説されています。マーク金井はそれを追従したくて、いろんなメディアで竹林さんと同じことを語っています。他にも「自分にぴったりなクラブはない」等と歯に衣着せぬ発言が多々ありました。

数えだしたらきりがありませんが、ゴルフクラブがここまで進化してこれたのは竹林さんの影響が非常に大きかったと思います。ゴルフクラブがこれからどんな風に進化するかは予測が付きませんが、少なくともヘッドの数値、重心位置に関しては竹林さんのフィロソフィーを継承していくことは間違いないと思います。

2014年もいろんなクラブが登場してくると思いますが、そろそろクラブメーカーもスイングとクラブの関係性について触れてもよい頃だと思います。どこのメーカーが最初に手を上げるかは大いに興味ありますが、もし、どこもクラブとスイングの関係性についてアナウンスしないのであれば、オイラがアナウンスします。来年もいくつかのクラブをリンクスから登場させますが、自分が設計したクラブに関しては、ヘッドのスペックをきっちり紹介しつつ、「こんなスウィングにはこのクラブが合いますよ」とアナウンスしていきます。

竹林さんがお亡くなりになられたことは非常に悲しいことですが、それと同じくらい悲しいのが‥‥

クラブによってスイングは作られ、
クラブによってスイング理論が変わる

という現実を知っているアマチュアゴルファーが少ないことです。竹林さんから何も託されていませんが、今年もオイラはクラブがスイングに及ぼす影響ついては、多くのメディアに訴えかけていきたいし、本も執筆していきます。不遜なのは重々承知してますが、それが何よりもの竹林さんへのご供養になると思っています‥‥合掌

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アナライズは31日から3日までお休みします。30日までのご注文分、在庫があれば31日に出荷できます。よろしくお願いします。

 


2013年12月18日男子ツアーの試合数減に歯止めをかける特効薬とは!?

昨日は週刊ゴルフダイジェスト週刊パーゴルフの発売日。どちらも誌面上での発売日は12月31日と大晦日になってます(大抵の雑誌は実際の発売日よりも1〜2週間遅い日時が表記されます)。

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特集は、冬に関するテーマが多いですが、マーク金井が注目したのは週刊GDのこのモノクロ活版ページ企画!!

緊急キャンペーン第三弾!!
男子プロ、改造計画

有識者、そしてゴルフが好きな作家がそれぞれ意見を述べてます。男子ツアーを活性化させるための方法について書かれてますが、安部譲二先生は‥‥

「芸人みたいに試合のチケットを参加プロのひとり何枚という風にノルマを課して販売させる。選手たちも危機感を持って必死になるはず。それぐらいの荒療治が必要‥‥」(週刊ゴルフダイジェスト12月31日号より引用)

マーク金井はFB、Twitterで来年からプロトーナメントを開催すると公言してますが、その試合の骨子のひとつに、プロにチケットを手売りしてもらうという項目が入っています。安部先生はこれを荒療治とおっしゃってますが、荒療治でも何でもないです。演劇やボクシングの世界では、役者や選手がチケットを売るのは当たり前。プロというのはいいパフォーマンスを見せることも大事ですが、それと同じぐらい「何人、お客様を呼べるか」が大事です。芝居の世界に関して言えば、上手くてもお客様が呼べない役者は仕事があまり回ってきませんが、あまり上手くなくてもお客様をたくさん呼べる役者は仕事がたくさん回ってきます。興業(イベント)という意味では、演劇もゴルフも同じだとマーク金井は思っています。お客様をたくさん呼べるプロゴルファーこそが、
本当のプロゴルファーです。

かつてのジャンボ尾崎プロ、石川遼プロ、そして松山英樹プロがチケット勝って下さいとアナウンスすれば、確実にチケットがさばけます。彼らからチケットを買いたいというファンもたくさんいるからです。。ジャンボさんは還暦を過ぎていますが、本人が直接チケット販売するとアナウンスすれば、数百枚はあっという間に売れるでしょう。残酷なようですが、ゴルフがどんなに上手くてもチケットが売れない(ファンが少ない)プロというのは、プロとしての商品価値が高いとはいえません。プロスポーツはお金を払ってくれて見てくれるファンがいてこそ、成り立つスポーツだからです。

さて今日エントリーは、まさに男子ツアーの活性化についてです。昨日、マーク金井有料ブログで自ら主宰する男子プロトーナメントの内容についてアナウンスしました。週刊ゴルフダイジェストでは賞金総額2億円のトーナメントがあってもいいが、5000万円があってもいいと書いてありました。しかし、マーク金井が主宰するトーナメントは賞金総額50万円。優勝30万円です。

トーナメントは1日競技で9ホール。
出場選手はプロ20名、アマ10名。
ギャラリーは定員100名。

電子書籍の世界ではニッチなコンテンツをマイクロコンテンツと呼んでますが、マーク金井がやろうとしているのはまさにマイクロトーナメントです。ギャラリーを最大で100名、選手を30名に絞っているのには理由があって、この規模ならば、ゴルフ場は通常営業できます。ギャラリー用駐車場も必要ありませんし、ギャラリー用仮設トイレ、ギャラリープラザも必要ありません。ギャリーはゴルフ場の駐車場に車を止めることができ、クラブハウス内のトイレ、レストランが利用できます。そうです、試合の規模を小さくするだけで運営経費は限りなくゼロに減らせるのです。ちなみに、選手(プロ)は従業員用の駐車場に車を止めてもらいます。お客様は神様ではありませんが、お客様(ギャラリー)に不便な思いをさせないかことがファンサービスだとマーク金井は考えています。

9ホール回って優勝して30万円。高くはないですが、安くもないと思います。そして何より、どんな世界であれプロは人の前でプレーしてこそプロとしての存在が確立されると思います。賞金の多い少ないは関係ありません。人前でプレーすることを多くのプロ、試合の経験を積みたくても積めないプロに経験してもらいたいと思っています。

ゴルフは18ホール、試合は4日間と決めつけている人が少なくありませんが、そんなことはありません。水泳に短水路があるように、ゴルフだって9ホールで試合できます。マーク金井は2年前からハーフコース振興協会を主宰してますが、9ホールならばプレー時間は約2時間。観戦時間が短い方が、ギャラリーにとっても試合が見やすくなります。サッカー、野球がそうであるように、スポーツ観戦でちょうどいいのは2時間ぐらい。それを考えば試合も9ホールがちょうどいいです。

試合ではクラブの本数制限をかけます。現在ルールでクラブは14本までと決められていますが、9ホールの試合ではプロは7本、アマチュアは9本という縛りを入れます。クラブの本数を減らすことでプロの技を見ることができます。加えて、試合ではキャディは付けません。現在、日本、欧米ではセルフプレーが当たり前。アマチュアがセルフで回っているのならば、プロにもセルフで回ってもらいます。使うクラブが7本だけ、そしてハーフだけならば自分でバッグを担いでも疲れません。ジュニアや学生の試合みたいですが、これがゴルフの原点。セルフなんて嫌だというプロはエントリーしなくて結構です。セルフでも試合に出たいというプロに出てもらいます。

プロはエントリーフィーは無料です。JGTOの試合では予選会、試合とも参加料を徴収していますが、この9ホール競技(マイクロトーナメント)ではエントリーフィーはゼロです。ただし、縛りがあります。演劇で役者はチケットを自分で売ります。この9ホール競技も同じで、参加するプロにはチケットを自分で売ってもらいます。チケットを売ることで、いかにギャラリーを呼ぶことが大変なのか身をもって経験してもらいたいからです。ツアーではギャラリーサービスをしなさいと選手に指導しているそうですが、9ホールトーナメントではそんなことは一切言いません。自分でチケットを売れば、そんなことを言わなくてもギャラリーを大切にするからです。

大手企業のスポンサードに身を委ねたままでは、男子ツアーの未来は明るくならないと思います。しかし、小演劇のような独立採算のマイクロトーナメント

ならば今の時代でも十分に試合を成立されられます。そして何より、プロの一人一人がAKB48のようにファンを獲得する努力を継続的に続ければ、ゴルフトーナメントを盛り上げられると信じています。

AKB48は最初から有名だったわけではありません。最初は秋葉原のドンキホーテ内にあるすごく小さいステージからスタートしたと聞いています。ゴルフを愛するファンを増やすのに魔法はありません。プロゴルファーの一人一人が、自分を応援してくれるフォロワー(ファン)を地道に作っていく。それがプロの活躍の場を広げる何よりもの打開策でしょう〜。

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秋葉原のドン・キホーテにはAKB48の劇場がある。ここから彼女たちはスタートした

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こちらの商品ですが・・オールイエローのシャフトが売り切れちゃった(生産中12/28入荷予定)

 

この白ベースに黄色というシャフトなら在庫ございます!!なんと!!! W65+もありますのでよろしくお願いします。

 

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