カテゴリー: ゴルフ業界情報
2014年09月26日JGTOチャレンジツアー「エリートグリップ チャレンジ」観戦レポート
お知らせ
本日21時より 本日発売のFUJIKURAシャフト
今週は火曜日の夜から三重県に出張中。ココパリゾート白山ビレッジにて開催されているJGTOチャレンジツアー「エリートグリップ チャレンジ」にお邪魔し、レポーター、そしてインターネット生中継のコンメンテーターを努めてます。昨日、初日を終えての結果は
-6 梅山 知宏
R・テイト
-4 西 裕一郎
内藤 寛太郎
大月 智春
佐藤 信人
永松 宏之
岩井 亮磨
末永 一聖
トップは6アンダーが2人で、2打差の4アンダーに7人がひしめく混戦模様です。チャレンジツアーは若手選手が多いですが、その中に混じってMMTにも参加いただいた佐藤プロが3位タイと優勝争いに絡んでいます。昨日は台風の影響もあって強風下のプレーでしたが、明日の予報は晴れ。風が吹かなければ優勝スコアは12アンダーぐらいになりそうです。実際、プロアマの時に選手にインタビューした時も、「優勝するには10~12アンダーが必要」と答えた選手が多かったです。
マーク金井はプロアマではラウンドレポーターをやり、初日の昨日はインターネット生中継のコメンテーターを務めました。番組は朝7時から夕方4時すぎまでほぼぶっ通し。MCはGDOの向井さん、石井プロ。そのお二人のお手伝いをさせていだきました。最初の組がスタートしてから、最終組がホールアウトするまでほぼ完全生中継。インターネットならではのメリットを生かし、すべての選手を紹介することができました。
生放送中↓をクリックしたらUstream放送見れますよ
そして、今回はトラックマンジャパンの協力もあって、アウトコースからスタートした選手、17組、68選手の1番ホールのティショットを弾道計測。トラックマンが男子ツアープロのドライバー弾道を数値化してくれました。
まず、一番気になる飛距離というと、
選手平均 284.4y
最高飛距離 322y(伊藤元気選手)
次に、ボール初速
選手平均 71m/s
最高初速 77m/s (伊藤元気選手)
ヘッドスピード
選手平均 47.7m/s
最高ヘッドスピード 52.5m/s(伊藤元気選手)
トラックマンは他の弾道計測器に比べると、ヘッドスピードの数値が厳しい(辛め)に出ると言われてますが、今回の計測結果でもそんな感じがしました。ボール初速との兼ね合いを考えると、トラックマンのヘッドスピードに1〜1.5ぐらい足したぐらい、即ち、選手平均は48.5〜49ぐらいが妥当な感じがします。
スピン量
選手平均 2650rpm
最高スピン量 4000rpm
最低スピン量 1800rpm
スピン量は2000〜2200回転がもっとも飛距離が出やすいと言われてますが、プロの多くはそれよりも2割弱ほど多めです。3000回転を超えてくると吹き上がる弾道になることを考えると、ツアープロの多くは吹き上がらず、それでいてドロップしづらい弾道(安定したキャリーを得られる弾道)を打っているのでしょう。4000回転の選手に関しては、恐らく、フェースの下目に当たって吹き上がって可能性が高いと思います。
そして、トラックマンならではの数値計測がインパクトロフト。インパクトロフトとは、クラブのロフトではなく、インパクト時にどれぐらいのロフトでボールをヒットしているかの数値です。これの今回の選手平均は
12.6度
テーラーメイドを使っている選手の多くはロフトアップしていますが、それでも多くは10.5度のドライバーです。他メーカーのドライバーを使っている選手になると、ロフトが8.5〜9.5度の選手が多いです。ドライバーのリアルロフトが9度前後だと考えると、今回の選手は3度以上ロフトが増えた状態でボールをヒットしています。インパクトロフトを増えるのは、2つ理由が考えられます。ひとつはアッパー軌道でのインパクト。もうひとつはシャフトの逆しなりを利用し、逆しなりが発生することで、ヘッドがアッパー(ロフトが増える)方向に縦回転した状態でのインパクトです。選手によって2つの割合はことなりますが、最近のスイング画像を見ていると、アッパー軌道で打つことよりも、シャフトの逆しなりを上手く発生させて、ロフトを増やしているのでしょう。
チャレンジツアーというと、レギュラーの下部ツアーの位置付けとなってますが、選手のスイング、飛んでいく弾道を見るとレギュラーツアーに引けをとりません。ほんのわずかな差しか感じませんでした。なのに、レギュラーツアーに比べると、残念なことにギャラリーが非常に少ないです。これは本当にもったいないです。音楽ライブや野球観戦同様、ゴルフもライブで見るとTVやインターネット中継では味わえない迫力を肌で感じ取れます。そして選手との距離が近いので、見応え十分です。ゴルフに行くのを一回止めてでも、観戦してみてはいかがでしょうか〜。
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アナライズからお知らせ
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開催場所
〒101-0044 東京都千代田区鍛冶町2-8-7光起ビル地下二階
アナライズ 神田スタジオ
- アナライズはお待ちいただけるスペースがございません。開催時間の5分前ぐらいにお越しください。
- 日曜祝日ですが、ビル入口のドアが防犯上の都合オートロックで閉まってしまいます。
/恐れ入りますがお越しの際はお電話いただけると、ビルの入口の鍵を開けさせていただきます
地図はこちらから
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2014年09月11日世界アマチュアチーム選手権 超私的な現地レポート その1
昨日から世界アマチュアチーム選手権「アイゼンハワートロフィー」(男子)が開幕しました。場所は軽井沢72東コース(入山、押立)。2つのコースを2回づつプレーし、72ホールで戦います。参加国は68カ国。各国3名の選手が出場し、上位2名のスコアが採用されます(スコア一番悪い選手のスコアはノーカウント)。
押立コース 7010y パー71
入山コース 7008y パー72
押立コースの18番は名物ホールで、距離はなんと787y。パー6です。3オンを狙うとイーグルを奪えるホールですが、グリーン左手前に池が迫っています。このホールはインターネット生放送の中継ホールにもなっているので、選手がどんな風に攻略するのかをリアルタイムでご覧になれます。マーク金井も昨日から現地入りし、金曜日までインターネット中継にゲスト出演しています。
昨日は午前10時過ぎに軽井沢に到着しました。真っ先に向かったのはコースではなくて、ドライビングレンジ。スタート前の練習風景、そして、使用クラブをじっくり取材してきました。先週の女子ではタイトリストの使用率が高く、それに続いて、ピン、テーラーメイド、キャロウェイと続いてました。日本製のクラブを使っていたのはチームJapanの3選手ぐらいでした。
では、男子選手はどうなのか?
やはりタイトリストの使用率がグンを抜いて高かったですが、アイアンに関しては国内メーカーのミズノが大健闘。ランバードマークがついた軟鉄鍛造のマッスルバック、プロキャビを使っている選手が目立ちました。
そして、驚いたことに三浦のアイアンを使っている選手もいました。アジアの選手かと思いきや、なんとノルウェーの選手です。どこで手に入れたのか聞いた所、「ノルウェー」で入手したとのこと。ノルウェーにどれぐらいゴルフショップがあるのか分かりませんが、三浦がノルウェーで流通していることに驚かされました。
クラブセッティングについて、もうひとつ世界アマらしさを感じたのがアイアンのセッティング。日本ではツアープロでも3番アイアンをバッグから抜いている選手が多いですが、世界アマ出場選手の多くはアイアンは3番からの選手が多いです。フェアウェイウッドの次は3番アイアンという感じなので、ユーティリティクラブを入れている選手はほとんどいません。ユーティリティクラブを入れるのが当たり前だと思っていただけに、これにはかなり驚かされました。
ちなみに、アイアンのセッティングに関してはロングアイアンはヘッドが大きめのやさしいモデル、5番からはヘッドが小ぶりなマッスルバックというコンボな組み合わせをしている選手もいました。例えば、タイトリストだと3番と4番はAP2、5番からはマッスルバックという感じです。
女子の時は18歳以下の選手が大半でしたが、男子では高校生選手は少なくて、大学生や社会人の選手が目立ってました。中には新聞社の社主が選手としてプレーしてて、そんなお偉い人も手引きカートでプレーしています。
初日を終えて、トップは10アンダーで3チーム。
−10 カナダ
スイス
スエーデン
−9 デンマーク
アルゼンチン
−8 米国
日本は−6で、8位タイぐらいです。
小西健太(東北福祉大学2年生)選手
小木曽喬(福井工業高校附属福井高校)選手
小浦和也(専修大学4年生)
チームJapanの最年少、小木曽選手は今年の日本アマチュア選手権の優勝者。日本代表として初めて臨む大舞台でも、活躍が大いに期待される選手です。
世界アマチュアチーム選手権は今日が二日目で土曜日までやってます。ギャラリーの入場料は無料です〜。
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2014年09月08日世界女子アマチュア選手権現地レポート 番外編
先週の男子ツアー「フジサンケイクラシック」は最終18番で1.5メートルのバーディパットを決めた岩田寛プロが、2打差を逆転してツアー11年目にして嬉しい初優勝を手に入れました。2008年大会には最終18番で1メートルのバーディパットを外しプレーオフで敗れた岩田プロでしたが、今回はバーディパットを確実に決めて栄冠を手に入れました。MMTにも出場し、ハーフコース振興協会会員でもある塚田好宣プロは、最終ホールでボギーを叩くものの、7位タイ。今シーズ初のトップ10入りを果たしました。
女子ツアー「ゴルフ5レディスプロトーナメント」は後続に6打差をつけてスタートした大山志保プロが、通算16アンダーで今季初優勝を決めた。初日から首位を譲らない完全優勝を果たしました。インターネットラジオ、ソラトニワ「マーク金井の喋らずにいられない」に出演いただいた工藤遙加プロは最終日にスコアをひとつ落として21位タイでした。初のシード権を得るために今後の頑張りを大いに期待したいと思います。
そして、先週は世界アマチュアチーム選手権、女子の部が開催。大逆転でオーストラリアが-29で優勝。オーストラリアチームのエース、ミンジー・リンはこの大会の直後にプロ入り宣言をしています。日本は3日目を終えて3位と好位置をキープしてましたが、最終日にスコアを伸ばせずオーストラリアと15打差の8位タイに終わりました。今週は明日、火曜日から男子の大会が始まります。
さて、今日のエントリーも世界アマについて。前回のエントリーはアスリートな内容だったので、今回は非アスリートなことについてがテーマです。
まずはノベルティグッズ。
世界アマチュア選手権は2年に一度の開催。世界規模で選手が集まり、世界各地で開催されています。日本での開催はなんと52年ぶりです。前回大会はトルコで、次回はメキシコ。次々回開催地すでに決まっておりマキロイの母国、アイルランドで世界アマが開催されます。そんなワールドワイドな世界アマですから、さぞやノベルティグッズもたくさん売られていると思っていたら‥‥
ノベルティグッズの規模は世界規模の大会とは思えないほどこぢんまりしてました。温泉旅館の土産物コーナーよりも小さいんです。クラブハウスの横にはギャリー用のテラスが設けられてましたが、そのわきに仮設の出店がありました。そこでは野菜や果物、簡単な食事が販売されており、それらに並んで、世界アマチュア選手権のノベルティグッズがひっそりと売られてました。大会ノベルティとしては‥‥
・クリップマーカー
・キーホルダー
・ポロシャツ
・Tシャツ
どれも大会ロゴは入ってますが、デザインはかなり控え目。好みの問題もあるとは思いますが、マスターズや全米オープンのノベルティに比べると「衝動買い」したくなるほど、魅力的なデザインではありません。誤解を恐れずに言えば、ガンガン売ろうという心意気を感じませんでした。なぜなら、大会ロゴ入りノベルティのすぐわきに、ふなっしーのヘッドカバーが大々的に売られていたからです。世界アマが船橋開催ならまだしも、ここは軽井沢。軽井沢にゆるキャラがあるかどうかわかりませんが、わざわざ軽井沢でふなっしーを売るというのには、かなり違和感を感じました。
小山薫堂さん的にひとり突っ込みさせてもらうと、これは非常に勿体ないです。もしもマーク金井が世界アマをプロデュースするならば、世界アマ日本大会キャラクターを作ったり、世界アマのノベルティをガンガン作って売りたいです。もちろん、ただ作ればいいわけではありません。ノベルティを売るには売れるデザイン、売れるグッズを作る必要があります。そのために必要なのは、売れてる海外メジャーの製作会社に仕事を丸投げすればいいんです。
・マスターズ
・全米オープン
・全英オープン
これらのトーナメントは歴史もありますが、ノベルティのセンスもすごくいいです。ならば、世界アマのノベルティも海外メジャーのノベルティ制作会社に依頼すればいいと思います。餅は餅屋じゃありませんが、自分で何でもやろうとするよりもノベルティ販売のオーソリティに頼んだ方が売れるノベルティが作れますし、ゴルファーもありがたがってたくさん購入してくれるでしょう。実際、ノベルティを作るのが上手い米国チームのヘッドカバーは一目見た瞬間に、欲しくなりました。対して、チームJapanのヘッドカバーは何度見ても、何度見つめてのも‥‥欲しくはなりませんでした。
・軽量キャディバッグ(できればピンのムーンライト)
・ヘッドカバー
・チップマーカー
これらを現地で売るのはもちろんのこと、ネットで数量限定で販売すればいいんです。
数に限りがあって、もう二度と手に入らないと思えば販売数よりも欲しい人の数の方が増えます。そうなると、ビジネス的に成功するだけでなく、ノベルティの価値も上がります。
ちなみに、ノベルティでマーク金井が作りたくなったのが、スポーツシート。これはゴルフトーナメントに欠かせないアイテムですが、普段でも結構使い勝手がいいんです。これの座面に世界アマのロゴを入れて、限定1000個とかにすれば、少なくともボクは3個購入するでしょう。プロトーナメント観戦した時に、世界アマのスポーツシートをなんぞを持ち歩いていれば、格好いいじゃないですか~。
ひとり突っ込みはこれぐらいにしておきます。最後に世界アマでの練習風景を少し紹介しましょう。
3位に入った韓国チームはスタート前の練習時に弾道計測器「トラックマン」を用意していました。対して日本にはハイテク機器はひとつもありませんでした。アウェイの国の方が用意周到で、ホームの国の方が用意不足な感じが否めません。「トラックマン」があればチームJapanが強くなるとは限りませんが、国内クラブメーカーはほとんどが「トラックマン」を所有しています。クラブメーカーは選手にクラブを提供するだけでなく、強くなるためのサポートもしてもらいたいですね~。
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2014年09月07日世界女子アマチュア選手権現地レポート その3
今週水曜日から始まった世界アマチュアチーム選手権(軽井沢72東コース)。今回は50周年記念大会で、女子の部は大逆転でオーストラリアが-29で優勝しました。3日間首位をキープしていたカナダは惜しくも2打差の2位。3連覇を狙っていた韓国は3打差の3位。この3チームが表彰台に上がりました。日本は3日目を終えて3位と好位置をキープしてましたが、最終日にスコアを伸ばせずオーストラリアと15打差の8位タイに終わりました。ちなみに、オーストラリアと日本は3日目を終えた時点では、日本が1打リード。それが最終日だけで16打差がついたわけです。世界アマはチーム戦だけにスコアが大きく動くとはいえ、これが世界の壁かも知れません。ちなみに、個人戦の上位は‥‥
-19 ブルック・ヘンダーソン(カナダ 世界ランク2位)
-16 ミンジー・リン(オーストラリア 世界ランク1位)
-14 アリソン・リー(アメリカ 世界ランク3位)
世界ランクのトップ3が占めています。チームJapanは最終日にスコアを伸ばせず初の表彰台を逃しましたが(これまでの最高順位は4位)、日本選手で世界ランク最高順位は勝みなみ選手の25位。プレーヤーの世界ランクを考えると、今回の結果は大きな番狂わせがなく、順当な結果だと言えるでしょう。マーク金井は初日、2日目、3日目とインターネット生中継のボランティア出演で現地入りしてましたが、3日目を終えたこの結果はほぼ予想できてました。
練習場で先週のスイングを観察すると、トップ3に入ったナショナルチームの選手達のスイングは、明らかに日本選手よりも完成度が高かったからです。ゴルフはスイングが良いからといっていいスコアが出るとは限りませんが、スイングの完成度が高い方が、プレッシャーがかかっても崩れませんし、パットが入り出したらビッグスコアを出しやすいからです。オーストラリアのミンジー・リンは初日こそ73と出遅れましたが、その後は70、64、65の好スコアを出しています。ブルック・ヘンダーソンに至っては、66、69、66、68。4日間とも60台で回っています。
そこで今回のエントリーは、世界女子アマの上位選手のスイングの完成度について超私的に解説していきましょう。
まずは、個人成績トップのブルック・ヘンダーソン(カナダ)選手。彼女の特徴は女子選手とは思えないほどスイングスピードが速く、そしてパワーがあることです。ボール初速も女子選手の中ではひときわ早く、ドライバー、アイアンともに飛距離が出ます。どのクラブもグリップエンドを余して短く握り、テンポが早いスイングをします。
動画を見るとスピード感が分かるかと思いますが、スイングの完成度の高さを感じさせるのがトップからダウンの切り返し。スイングスピードは速いですが、切り返しではヘッドをいったんプレーン(シャフトプレーン)と乗せてから(平行にしてから)、ダウンスイングが始まっています。男子プロで言うとスペインのガルシア選手と同じタイプ。ダウンスイングでシャフトがプレーンにかなり近いポジションをキープしています。インターネット生中継で解説をされた岡本綾子プロも言ってましたが、背中からクラブが下りてきます。ダウンスイングの初期にシャフトがプレーンと平行かつ、プレーンに近いこところが完成度の高さを物語っています。
続いて、個人3位タイだったアリソン・リー(アメリカ)選手。彼女の特徴はコンパクトでレイドオフなトップ。ドライバーもアイアンもウエッジでスイングしているかのようなスイングをします。彼女の場合、ヘンダーソン選手のように切り返しでヘッドが下がるモーションはほとんどありません。上げた軌道をなぞるようにクラブが下りてきますが、彼女の場合はトップがレイドオフです。レイドオフなので、すでにクラブがプレーンに乗っています。なので、切り返しでヘッドを背中側に落とす動作を入れなくても背中からクラブが下りてくるので、オートマチックにオンプレーンにクラブが下りてきます。トップとダウンの切り返しで無駄な動きが一切ありません。パワフルではなく、メカニカルな感じのスイングです。ちなみに、個人成績2位のミンジー・リン(オーストラリア)選手も、リー選手と似たスイングをしています。
そして、オンプレーンなスイングをしていたのは韓国チームの3選手。ソヨン・リー選手、ヒージン・チョイ選手、ジョル・パーク選手とも、切り返しの直後にヘッドが背中側に下がり(シャフトがプレーンと平行になってから)、ダウンスイングが始まっています。もちろん、ダウンスイングの初期段階で手首のコックがほどけることはありません。ここからは推測ですが、彼女たちはオンプレーンなスイングを徹底的に練習しているような感じがしました。
対して、日本選手の場合はこれらの選手に比べると、オンプレーンの度合が少なく感じました。勝選手はダイナミックなスイングで飛距離も出ますが、トップからダウンの切り返しでヘッドが少し上に上がります(手首のコックが少しほどけてます)。また、ブルック選手や韓国3人娘に比べると、ヘッドがプレーン(シャフトプレーン)よりも高い位置からダウンスイングが始まっています。このため、ダウンスイング後半ではシャフトが少し寝た感じになり、アイアンではダフりのミスが出やすいスイングになっていました。実際、彼女のプレーを間近で見ましたが、ヘッドがやや下から入るシーンが何度かありました。
スイングの完成度の高さをチェックするポイントはいくつかありますが、トップからダウンの切り返しは第二のアドレスです。ここでは、
・ヘッドがプレーンに近づくように下がり
・シャフトがプレーンと平行
男女を問わず、プロ、アマチュアを問わず、世界の一流どころのプレーヤーはこれらがちゃんと出来ています。もちろん例外もありますが、スイングの完成度という点では、この2つがちゃんと出来ていることが欠かせない要素です。そして、これが今どきの進化したクラブを上手く使いこなす基本であり、極意です~。
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2014年09月05日世界女子アマチュア選手権現地レポート その2
今週水曜日から世界アマチュア選手権が始まりました。世界アマは男女でやりますが、開催日は一週間異なります。今週(9月3~6日)が女子、来週(9月10~13日)が男子です。
開催コース 軽井沢72東コース(押立、入山)
4日間競技で、選手は2つのコースを交互にプレー。競技は国別団体戦で、3人がプレー。
3人の内、上位2名のスコアをカウントします。参加国は50カ国。昨日、2日目を終えて日本チームは首位のカナダに2打差と迫り、現在2位です。初日の16位タイから一気にジャンプアップしました。
-14 カナダ
-12 日本
-11 韓国
-10 スペイン
スウェーデン
-9 ドイツ
-7 イングランド
インド
メキシコ
-6 オーストラリア
デンマーク
フランス
米国
2大会連続優勝している韓国が今回も優勝候補筆頭で、非常にいいポジションに付けています。対して、アメリカは世界ランク上位選手が顔を揃えていますが、10位タイと今ひとつスコアが伸びていません。チーム戦なので1日でスコアが10打ぐらい変わることを考えると、10位タイぐらいまので国が優勝争いを演じそうです。
さて、昨日のマーク金井はとうと朝8時半ぐらいから約2時間半ほど、練習場で選手をウオッチングしてました。どんなクラブを使って入るのか? どんな風な練習をしているのか? そしてどんなスイングをしているのかじっくり観察してきました。
そこで今日のエントリーは世界アマに出場している選手のクラブセッティングについてです。世界アマに出場する女子選手のキャディバッグを除いてみると、人気が高かったのは米国ブランド。米国の大学のゴルフチームに所属する選手が多いこともあって、アイアンは、
・タイトリストAP2
・ピンi20&i25
この2モデルを使っている選手が目立ちました。つづいてはモデルはバラけますが、
を使って入る選手も結構多かったです。ざっと見た感じでは、アイアンに関しては選手の8割くらいはこの4つのメーカーで占められていました。他ではコブラが少し、ブリヂストンがちらほらです。他では、
・エポン
・フォーティーン
を使って入る選手もいました。どちらもタイの選手が使ってましたが、監督によると、タイでは日本メーカーは人気が高いそうです。ちなみに、中国チームはウッドのヘッドカバーは3人ともゼクシオ。日本チームに関しては、クラブメーカーのヘッドカバーではなく、ナショナルチームのオリジナルヘッドカバーでした。
シャフトに関しては、圧倒的に軽量スチールを使って入る選手が多く、カーボンは少数派。
軽量スチールを装着している選手の多くは
フレックスに関してはSよりもRの方が多かった感じがしました。
ドライバーに関しては、ヘッドカバーの中を確認できなかったこともあり、アイアンほどリサーチできませんでした。30名ぐらいの選手を調べた感じでは、
・タイトリスト913シリーズ
・ピンG30シリーズ
・テーラーメイドの白ヘッド(R1、ロケットボールズ、)
を使って入る選手が目立ちました。そして、小ぶりなヘッドを使ってる選手はほとんどいません。どの選手もヘッドは460CCで重心距離が長めのドライバーを使っています。ロフトに関しては10.5度をチョイスしている選手が多かったです。シャフトは純正シャフトの使用率が案外高く、アフターマーケット用シャフトとしてはグラファイトデザイン、フジクラ、三菱レイヨン、アルディラを装着している人をちらほら見かけました。
今回の世界アマを見る限り、国内メーカーのクラブを使って入る選手がかなり少なかったです。そしてマッスルバックのアイアンを使って入る選手もいませんでした。AP2やピンのi20やi25に代表されるように、やや小ぶりながらミスに強く、操作性もそこそこいいアイアンに人気が集中してました~。
大会の模様はインターネット中継されています。僕もボランティアで解説していますので、是非観てみて下さい
↓クリック
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9月7日
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10時開始 14時30分開始
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