カテゴリー: 新製品情報
2021年10月29日超私的な試打インプレッション USTマミヤ アッタスキング
マーク金井の新しいYou Tube動画公開されました
今週の火曜日にヤクルトが勝って阪神が負け、セリーグはヤクルトスワローズが優勝。水曜日はロッテが負けたことで、パリーグはオリックスが優勝しました。どちらも、前年度の成績は最下位。2020年のヤクルトは41勝、69敗(10引分)と負け越し、オリックスに至っては45勝68敗(7引分)と大きく負け越しています。前年度の結果を考えると、プロ野球評論家がシーズン開幕時に両チームの優勝を言い当てるのは極めて難しかったと思います。
ちなみに阪神は2年連続で2位。2020年は60勝53敗(7引分)、2021年は77勝56敗(10引分)。試合数が違うので単純に比較出来ませんが、勝率は今シーズンの方がかなり良かったです。
11月10日からCS(クライマックスシリーズ)が始まりますが、その最中に発売されるのがUSTマミヤのニューモデル、アッタスキング(ATTAS KING)です。初代アッタスから数えること13代目は、「キング」の名称で登場です。
メーカー資料によると、ATTASシリーズ史上初めての先調子モデルで、手元から中間にかけて初代ATTAS以来となる復元力が強い4軸カーボンを採用。先調子系のシャフトに起こりやすいヘッドのブレや頼りなさを補うため、先端に高弾性高強度素材「M40X」を取り入れ、インパクトでの当たり負けを抑制しているとのこと。
この文面から推察するに、先調子で捕まりやすさを求めつつ、それでいて先が走り過ぎないようにチューニングされていることが窺えます。
では、実際に打ってみてどうなのか?
今回はピンのG410+のヘッドでアッタスキングを試打しましたが、まず感じたのはアッタスクール(2017年発売)に似ていること。ワッグルすると手元側の剛性が高く、中間部分から先端にかけてクイッとしなります。ただし、クールに比べるとキングの方が先端側の剛性が高く、ムチっぽい動きはやや控えめ。先調子でありながらも先端側が動き過ぎない設計がなされているのが手に伝わってきます。
実際に打ってみても、シャフトの挙動はワッグルした時と同じでした。
トップからダウンの切り返しではシャフトの中間部分がクイッと折れるような感じでしなり、ダウンスイングからインパクトにかけては中間部分から先がスピーディーにしなり戻る。これによりフェースがターンしやすく、捕まった球が打てます。
切り返しからダウンスイングまではクールとキングは非常に似た挙動ですが、インパクトゾーンでの挙動はやや異なります。キングの方が、インパクトゾーンでヘッドが真っ直ぐ動く感じがあるので、捕まるけれど左には行きづらいようにチューニングされている感じがしました。今どきの、重心アングルが大きいヘッドに装着しても、ヘッドの挙動が安定するように配慮している感じがします。
ほぼ全スペックを試打しましたが、超私的には50g台のSと60g台のSRがちょうどいい感じです。50g台のSは45インチで組上げ、60g台のSRは44.5インチぐらいで組上げて使いたくなりました。ヘッドはピンのG410がテーラーメイドのSIMマックスDをチョイスしたいです。
USTマミヤのHPに剛性分布の比較表が出てますが、前作ダースと今回のキングは、同じアッタスシリーズですが、これでもかってぐらいシャフトの特性が異なっています。
同じヘッドでダースとキングを同時に打比べると、シャフトが弾道に及ぼす影響がどれほどなのかを実感できるでしょう。
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2021年08月06日超私的な考察 短尺スチールドライバーを使うことの本当のメリットとは!?
マーク金井の新しいYou Tube動画が公開されました
スピンのかかるSWの秘密を紐解きます
昨日は朝7時から撮影で、フジクラの新製品「スピーダーNX」を試打してきました。神田のスタジオでの試打は済ませてますが、コースで打つのは初めてです。スピーダーエボリューション7のリプレイスモデルの位置付けですが、シャフトの特徴を一言で言うと、
ベンタスは米ツアー選手を意識した設計で、とにかく叩けるシャフト。ヘッドスピードが速い人ほどシャフトの良さを引き出せるシャフトです。対して、スピーダーエボリューションはモデルによって若干の違いはあるものの、インパクトゾーンでヘッドの走り感を味わえるシャフト。シャフトの鋭いキック(加速感)が特徴のシャフトです。
普段、短尺スチールを使っていますが、カーボンに切り替えてもまったく違和感がありません。シャフトの試打に慣れているのに加えて、普段よりも重いシャフトを打つよりも、普段よりも軽いシャフトを打った時の方が余計な力みが発生しないからです。
スペック的にはスピーダーNXは50gのS、もしくはSRあたりだと切り返しでタイミングが取りやすく弾道も非常に安定してました。ちなみに長さは45インチぐらいがちょうど良い感じです。
・カーボンだと45インチで50g台。
・軽量スチールだと43インチで100g台。
2インチの違いを付けることでどちらも違和感なく扱えますが、別言すれば、この2本はまったく違うドライバーです。45インチ(カーボン)がノーマルドライバーだとすれば、43インチ(短尺スチール)はミニドライバー。長さ的にも3Wと同じですから、まさにミニです。
マーク金井はミニ(43インチ)ドライバーを普段のプレーで使っていますが、これには理由があります。ティショットで意識しているのはテニスや卓球と同じく、
手前のネットを超えて、相手のコート内に入れる(ベースラインを超えない)ショットを打つこと。
具体的に言うと、ティショットで打ちたいのは200ヤード以上で240ヤード以内。普段プレーしている白ティからだと、250ヤードの距離を打つ必要がないと考えているからミニ(43インチ)ドライバーをエースドライバーにしているのです。ちなみに、250ヤードを打ちたい時は迷わず45インチのカーボンシャフトを装着したドライバーを迷わず使います。
ティショットで飛距離を求めるのか、テニスや卓球と同じく、相手のコートに確実に入れるのかで適したドライバーのシャフトが決まります。
ゴルフは確率のゲームです。
ティショットの精度を上げるには、精度が上がるシャフトである短尺スチールを使った方が圧倒的に有利です。別言すれば、ドライバーをアイアンのように使いたい、ドライバーをアイアン化をするために短尺スチールを装着しているのです。
7番アイアンでナイスショットとミスショットの差が少ないほどスコアメイクしやすいのと同じく、ドライバーもしかりで、最低飛距離と最大飛距離の差が少ないほど、スコアメイクしやすくなるのです。
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2021年07月26日超私的な試打インプレッション ピン i59アイアン
マーク金井のYou Tube動画公開開始
先日発表されたピンのアイアンiシリーズの最新モデル「i59」。iシリーズのなかでも2016年に発売された「iブレード」の後継にあたるモデルで、すでに欧米ツアーでは使用している選手もいます。
メディア向けの試打は、3密にならないように予約制で都内の室内スタジオで行われました。マーク金井はライ角が非常にアップライトですが、そこはピン。普段と同じくシルバーのライ角をわざわざ用意していただき、適正ライ角で試打することができました。
見た目はコンパクトなブレードアイアン。同社のブループリントよりはヘッドが一回り大きめですが、i210に比べると一回り小さめ。かなりシャープな顔つきで、マッスルバックが好きな人向け、球筋を打ち分けたい人が好むヘッド形状です。
ロフトも7番で34度!!!!!
今どきのアイアンに比べるとロフト設定は多めですが、それ以上に驚いたのがバンス角の大きさです。
7番のバンス角は8度で、PWのバンス角はなんと11.5度!!!!
ピンのアイアンはバンス角が多めですが、このi59は特にハイバンス設計。ちなみに、一般的な7番のバンス角は5~6度で、飛び系アイアンの7番だとバンス角は1~2度ぐらいです。
では実際に打ってみてどうだったのか?
人工マットで打つと、明らかにバンス角が強いことが手に伝わります。ソール幅はかなり狭めですが、バンス角が強いのでダフり気味に打つと、インパクトの衝撃でフェースが被り(左を向き)、少し左に飛びます。そして、ソールの跳ね返りが大きいことが手に伝わります。
弾道計測してみると、打ち出し角は20~21度。ロフト角がよりもかなり低めに打ち出されますが、これもバンス角が影響しています。バンス角が強いほどハンドファースト状態で打ちたくなるからです。
飛距離に関してはキャリーが145ヤード前後、普段の7番(ロフト角30度)に比べると5ヤードほど飛んでませんが、8番とほぼ同じロフト角だと考えると、ロフト角の割には飛んでます。これもまたバンス角が大きいことが影響しています。バンス角が大きいほどインパクトでハンドファーストになりやすく、インパクトロフトが減りやすいからです。
室内での試打の翌日、コースで打つ機会を得ることができました。
結論から先に言うと、このアイアンはコースで打ってこそ良さが分ります。人工マットだとソールが跳ねすぎる感じがありますが、芝の上だとバンス角がちょうど良く、ソリッドな打感があります。アイアンらしい手応え、アイアンはウエッジの延長線で、ダウンブローに打った時、イメージ通りの弾道、イメージ通りのスピン量。スピンがしっかり入った弾道で、グリーンに落下後、キュッと止まる弾道が打てます。
ヘッドの大きさには好みがありますが、小ぶりなのでラフからの抜けが良く、加えて重心を意図的に高めにしているので、スイートエリアは上下に広く、ラフに浮いたボールを打つ時(ややフェースの上側に当たった時)でも、距離の落ち込みが非常に少なく、上下の距離感が安定してくれます。
打感に関しては、軟鉄鍛造ボディですがマッスルバックとはかなり異なります。i59のヘッドは軟鉄鍛造ですが2ピース構造の中空構造。空洞の部分にはアルミのプレートが入るという非常に凝った作りです。
マッスルバックに比べると肉薄フェースなので、インパクトではモチッとボールがつぶれるような感触はありません。メーカー側がアナウンスしているようにカチッとした感じで、「ソリッド」な感触です。マッスルバックのような形状ですが、打感に関してはマッスルバックとは大きく異なっています。
普段ラージサイズのヘッドになれているので、i59のヘッドは小ぶりでシャープ。このヘッドサイズが好きな人で、最先端のテクノロジーを享受したいゴルファーには非常に満足度が高いアイアンになってくれるでしょう。
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2021年01月22日テーラーメイドのSIM2シリーズとキャロウェイの新エピックシリーズ、一体どちらが飛ぶの!?
セミナーは、新型コロナウイルスに対する感染対策を充分に行って開催しております。皆様のご参加を心よりお待ちしております
一昨日、テーラーメイドのSIM2シリーズとキャロウェイの3代目のエピックシリーズの記者発表がありました。どちらもこのご姿勢を鑑みてリモートでの発表です。そして、記者発表の日に、YouTubeで試打動画が上がっています。マーク金井は、ゴルフパートナーのチャンネルである「マーク金井の試打職人」で、この2つのモデルの試打動画をアップしました。
その影響もあるのでしょう。昨日の「マーク金井のロジゴルオンラインサロン」のライブ配信では、
SIM2と新しいエピックはどうですか? どちらの方が飛びますか?
と質問が相次ぎました。加えて、いろんな所から「実際の所、どちらの方がいいんですか?」という質問をいただいてます。
クラブのインプレッションについてはYouTubeの「マーク金井の試打職人」でじっくりしていますが、どちらが飛ぶかという質問の答えは、、、
SIM2の方が飛びそうに感じさせる演出が上手い!!!!
ボール初速に関しては新しいエピックの方が速さを体感しやすい!!!!
どちらのモデルとも前作と比較するとアドバンテージがあります。というかアドバンテージがなければメーカー側も市販してこないはずです。
では、そのアドバンテージは他メーカーと比べるとどうなのか?
SIM2シリーズ、新エピックシリーズともすべてのモデルを試打しました。試打したのは吊るしの状態(純正シャフト装着状態)であることが前提ですが、超私的にはSIM2 MAXのDが一番気に入りました。前作のSIM2 Dを普段使っていることもあるので違和感がないこともあり、イメージ通りの弾道が出ますし、飛距離性能も一番高く感じました。
新しいエピックだとエピックMAX LSが一番飛距離性能が高い感じです。ただし、SIM2MAX Dに比べると、打点位置が少し不安定になるため飛距離が少しバラつきます。打点位置が少し不安定になるのは、もちろん試打者であるマーク金井の技量がおぼつかないからに他なりません。
SIM2シリーズ、新エピックシリーズともに前作を上回る性能を実現しているのは紛れもありませんが、どちらが飛ぶかはゴルファーによって変わってきます。シャフトも影響しますが、安定して芯で捕らえやすい方を選ぶことが、自分にとって飛ぶ方になってくれるでしょう。
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2021年01月20日超私的な考察 なぜ米国ブランドは売れるドライバーを作るのが上手いのか!?
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毎年この時期というのはゴルフクラブの新製品が登場します。今年もすでにホンマゴルフが新しいクラブをリリースしていますし、テーラーメイドはSIM2、キャロウェイはエピックスピードとエピックマックスをまもなくリリース致します。すでにネットでは画像がアップされているのでご存じの人も多いかと思いますが、どちらもニューモデルらしさをアピールしたデザインがなされています。
Reconstructed so you can swing away. The all-new #SIM2driver with Forged Ring Construction is completely rebuilt from…
ゴルフクラブ、特にドライバーは毎年新しいモデルが出るのが当たり前になっていますが、ニューモデルが出る度に欠かせないキャッチコピーが、、、
An Epic game-changer. 💚🤍 We’re not just making drivers; we’re framing the future of speed.
さらなる飛びを実現!!!!
前作よりも○○ヤード飛距離アップ!!!!
とにもかくにも「飛び」をアピールし、「飛ぶ=いいドライバー」というのが当たり前になっており、前作よりも○○ヤード遠くに飛ぶことをアピールしています。前作よりも「飛ばないけれど、スコアが良くなる」なんてことを声高にアピールするドライバーは今のところ見たことがありません。
では、なぜクラブメーカーは飛距離にこだわるドライバーを作るのか?
答えは単純です。この30年間を振り返ってみても飛ばないドライバーよりも飛ぶドライバーの方が売れているからです。ゴルフクラブもビジネスです。クラブをたくさん作って売るためには、、、「飛び」をアピールすることは避けて通れないからです。
言い換えれば、購入者(ゴルファー)がドライバーに飛びを求めていることに他ならないのです。そして超私的なことを言わせてもらえば、ゴルファーは飛ぶドライバー以上に、、、、、、
飛びをイメージさせてくれるドライバーを求めているのです!!!!!
人間の脳は実際に手に入れられる利益よりも、手に入れられるのではないかというファンタジーに対して高い評価を下します。アマチュアゴルファーが買いたくなるドライバーというのは、、、、
まずは実際の飛びよりも、「飛びそうに見える」ドライバーです。
ゴルフクラブはクルマではありません。クルマはアクセルを踏めば誰でもスピードを出せますが、ゴルフクラブは打ち方が悪ければスピード(飛距離)は出ません。ゴルフクラブは楽器と同じで、プレーヤーの技術があってこそ道具(クラブ)の性能を引き出せます。残酷なことを言いますが、芯に当たらないスイング、ヘッドスピードが出ないスイングをしているとクラブの性能を引き出すことはできません。
対して、「飛びそうに見える」というのはイメージの世界です。手に入るかどうか別にして、手に入りそうに感じるだけで脳は快楽物質を出し、そのモノを手に入れたくなるのです。
もちろんゴルフクラブはイメージだけではダメで、イメージはすごくいいけれど全然飛ばないドライバーは売れないでしょう。実際の飛距離性能の高さも求められますが、見え方が悪いドライバー(飛びそうに感じさせないドライバー)は、ゴルファーの購入候補には上がりづらくなります。
A.l. designed, performance delivered. 💣👊 The Epic Speed driver was made for you to send it.
ここ数年、国内メーカーよりも米国メーカーの方がドライバーが売れていますが、それはゴルファーに飛びをイメージさせる「見せ方」が上手いのではないかと超私的に思っています。もちろん、クラブとしてのパフォーマンスも高いですが、パフォーマンスを比較すれば国内メーカーも米国メーカーも差はほとんどないと思います。なぜなら、ドライバーにはフェースの反発規制をはじめとして、厳格なルールが定められているからです。
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