カテゴリー: 新製品情報
2013年09月17日テーラーメイド「SLDR」の重ヘッド(200g以上)を上手く使いこなすコツとは‥‥
今年もメーカー各社から新製品が続々と登場しますが、積極的な広告展開をしているのがテーラーメイドのSLDR。発売中のアルバ(9月26日号)では表紙に窓を開けてSLDRが紹介されています。SLDRに対するメーカー側の力の入れようはかなりのものです。
マーク金井は国内仕様も購入予定ですが、それに先駆けて並行輸入米国仕様を衝動買い。3万3500円という破格なバーゲンプライス(米国価格は399ドル)につられて気がついたらレジに持ち込んでしまいました(笑)
さて、このSLDR。ソールに配されたウエートを移動させることで重心距離が約6ミリ調整できます。ドローポジションにすれば重心距離は約32ミリになって、フェードポジションにすれば重心距離は約38ミリ。フェードポジションでも体積(460CC)を考えると重心距離は決して長くはありません。ですが、実際にスイングしてみると「なにこれっ!!」っていうぐらいフェースが返ってくれません。捕まりづらさが手に伝わり、フッカースペシャルなドライバーになります。
では、なぜ重心距離が38ミリでも捕まりづらいのか? その答えは重心の深さにあります。例えば、テーラーメイドのグローレは捕まりやすいと評判のドライバーですが、SLDRと比較すると重心距離はやや長めです。
SLDR 重心距離32~38ミリ
重心深度33.5ミリ
重心アングル17.5度
グローレ 重心距離41.2ミリ
重心深度38.5ミリ
重心アングル24.7度
SLDRの場合、重心深度が浅めで、重心アングルが非常に小さい。これが原因で捕まりづらい(フェースが返りづらい)のです。対してグローレは重心距離が長めですが、重心深度も深い。重心アングルもやや大きめ。なのでフェースが返りやすく捕まりやすくなっているのです。「重心距離=捕まり指数」というのが常識だと思っている人が少なからずいますが、重心距離だけを見てしまうと本当の捕まり具合は見えてきません。マーク金井は重心距離と重心深度のバランス、そして重心アングルの大きさをチェックして、捕まり具合を判断しています。
前置きが少々長くなりましたが、今日のテーマはヘッドの重さとスイングの相性についてです。重いヘッドは飛びに有利な要素ですが、ゴルファーがその重さを持て余すとナイスショットの確率がダウンします。重いヘッドが苦手なゴルファーが200g以上のヘッドを使うと、ダフったり、引っかけたり、チーピンが出やすくなります。
では、スイングのどこをチェックすれば、重いヘッドとの相性の善し悪しをチェックできるのか?
ポイントはダウンスイングです。
ダウンでヘッドを軽く扱えるようになっていれば重いヘッド(重いクラブ)と相性が良いです。対して、ダウンでヘッドを重く扱うようになっていると重いヘッド(重いクラブ)と相性がよろしくないです。別な言い方をすれば、ヘッド重量が同じでも、ダウンの形が異なると‥‥ヘッドが重くなったり軽くなったりするのです。
具体的に言うと‥‥
こんな感じでダウンで手首のコックがキープされててヘッドが高い位置にあるとヘッドは実際の重さよりも軽く感じます。左肩が低い位置をキープしていることも重いヘッドと相性が良くなります。
たいして、ダウンで手首のコックが早くほどけヘッドが高い位置をキープできていないとヘッドは実際の重さよりも重く感じます。左肩が浮いてしまうと重いヘッドを持て余すことになります。
後方から見た場合、ダウン後半でヘッドがプレーン、もしくはプレーンよりも高い位置にある場合、重いヘッドと相性が良いです。
対して、ダウン後半でヘッドがプレーンよりも下がっていると、いわゆるシャフトが寝ていたり、下からあおった感じになっていると、重いヘッドと相性がよろしくないです。重いヘッドだと重さに負けて手前をダフりやすくなりますし、シャフトが寝る度合いが増すからです。
ヘッド重量に限らず、クラブはスイングに少なからず影響を与えます。重いヘッドを使うとダフりやすい人の場合、選ぶ道はふたつ。
スイングと相性が良い軽めのヘッドを使う。
重いヘッドを扱えるようなスイングを身につける。
さて、アナタはどちらを選びますか?
(▼▼)b
PS.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです~。
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2013年09月16日テーラーメイドのSLDR、US仕様と日本仕様を徹底比較~
私事で恐縮ですが、マーク金井は9月16日生まれ。そうです、今日から55歳になりました。これで名実ともにシニア入りを果たしたわけですが、シニアになっても生活スタイルは変わりません。クラブやデジ物を売ったり買ったりする日々を送っています。昨日も台風が近づくのをビビリながら新橋の中古ショップにウッド5本、アイアン1セット、パターを1本、断捨離。売却して手にいれたお金を財布に入れるや、道路を挟んだ激安ゴルフショップでドライバーを衝動買いしちゃいました~(笑)
買ったのはこれっ!!
テーラーメイドのSLDRのUS仕様。米国で399ドルで売られているドライバーなのに消費税込みで33500円!!!! 為替レートが1ドル100円前後だということを考えれば‥‥かなりのバーゲンプライスです。現物を見た瞬間、スイッチが入って「買うなら今でしょ」ってな感じで、気がついたら現物を手に取ってレジに並んじゃいました。
さて、このUS仕様のSLDR。日本仕様と明らかに違うのは、ヘッド重量とバッジの色とシャフトです。日本仕様はスライドするウエイトが18gなのに対して、
米国仕様は20g!!!
日本仕様は重心距離が32~38ミリに可変します。米国仕様の方が2g重いので、重心距離の移動量も若干増えるでしょう。テーラーは何故かヘッド重量を公表してませんが、スリーブがない状態で米国仕様のヘッド重量は実測、
202.1g、
スリーブ込みにすると‥‥
実測207.8g
となります。ドライバーでヘッド重量が207.8gというのは市販品の中でもっとも重いヘッドでしょう。ここまで重いと46インチ以上の長尺には向きません、長さは44.5~45インチぐらいがちょうどいい感じです。
US仕様と日本仕様とでは、ソールのバッジも色も異なります。日本仕様はシルバーベースなのに対して、米国仕様は‥‥
ブラック&ブルー。米国仕様の方が色のコントラストがハッキリしています。
シャフトは日本仕様が三菱レイヨン製なのに対して、米国仕様はフジクラ。オリジナルシャフトで、スピーダー57が装着されています。長さはメーカー値は45.5インチ(60度測定法)ですが、実測は45インチ(ヒールエンド法計測)です。硬さの目安となる振動数はSシャフトで
277cpm!!!!!!
日本仕様に比べる1フレックス以上硬め。X相当に仕上がっています。米国仕様のSを使いこなすにはヘッドスピードは最低でも46m/s以上は必要でしょう。
日本仕様もそうでしたが、米国仕様もアドレスするとリアルロフトが多めに見えます。ソールの座りの影響も大きいですが、実測のリアルロフトよりも見た目の方が1度ぐらい多く感じます。ライ角度は今どきのドライバーの中では少しフラット。スライサーよりもフッカー好みの顔付きに仕上がっています。
では実際に打ってみてどうなのか?
日本仕様と比べるとヘッドの重さを感じます。ヘッドが重い分だけインパクトの力強さがありますが、反面、軽めのヘッドに慣れている人にはかなりハードなドライバーです。ヘッド重量が207.8gというのは振り切るのにそれなりのパワーが求められます。
SLDRの基本性能、ヘッドの挙動は7月31日のブログで詳しく書いています。日本仕様も米国仕様も共通しているのは重心が浅い分だけ、重心アングルが小さいことです。
460CCにしては重心距離が短いのでヘッドの操作性が高いですが、グローレのようにオートマチックに捕まるヘッドではありません。基本的には左のミスが出づらく仕上がっています。
R1と違い、SLDRはヘッド重量を調整することはできません。SLDRは日本仕様も米国仕様もヘッドが重いドライバーです。重いヘッドと相性が良いゴルファーには飛びの魅力が高いですが、重いヘッドが苦手なゴルファーにはかなり手強くてハードなドライバーになるでしょう。重いヘッドと相性が良いかどうかのチェック法については、明日じっくり説明しましょう~。
(▼▼)b
PS.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです~。
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2013年07月31日テーラーの最新ドライバー、SLDRを最速試打インプレ!!
今日は昨日の続きで、自分と相性が良いドライバーの見極め方についてじっくり書く予定でした。でも予定は未定。昨日、噂のドライバー、テーラーメイドのSLDRを日本で最初に試打してきました。テーラーメイドのパフォーマンスラボ青海で。そして、このドライバーのコメント解禁が本日午前10時!!マーク金井のブログアップ時間が午前11時半。こりゃもう、SLDRを書くっきゃないでしょ(笑)
テーラーメイドのSLDRは、先週のカナディアンオープンで優勝したB・スネデガーの使用ドライバー。5年前に発売されたミズノのMP-600同様、ソールにレールが配され、レール内でウエートを自由にスライド移動できます。ウエートを移動させることで重心距離が変える可変式です。もちろん、MP-600とは設計意図が大きく異なり、SLDRはウエートがフェース側に寄っています。レールをフェース側に配することで重心位置を浅くしたい設計意図が強く窺えます。ちなみにレール内のウエートは18g(米国仕様は20g)ヘッド重量の約10%がフリーウエートです。
ヘッド形状はR11、R1の流れを汲んでいますが、バックフェースは少し丸み感があります。フェース形状はR1とほぼ同じ。フェースは面長形状ではなくて丸形形状。体積460CCですが重心距離が極端に長くならない感じがしました。カットサンプルでヘッド内部を観てみると、やはりフェースの前側が重たい感じです。このあたりはロケットボールズに似ています。ルックス的には浅い重心、そして低重心設計です。
では実際に打ってみてどうなのか?
浅重心、低重心ですが、見た目ほど重心は浅くなく、そして極端に低くない感じがしました。何故かというと、インパクトでドロップする感じが手に伝わらなかったからです。R1と比較するとスピンが明らかに少なく、マーク金井的にはちょうどいい重心の高さ、ちょうどいい重心の深さ。非常にバランスが良くて扱いやすいドライバーです。その証拠に1発目から芯を喰ってストレート弾道。3発目には280ヤードを越えて曲がり幅は3ヤード。
非常にやさしく飛ばせました。3発打っただけで購入決定です(笑)
そして試打して印象に残ったのが打感。テーラーの現行モデル(R1、グローレ)は反発が高い反面、フェースが硬く、「ゴッツ」という手応えなのに対して、SLDRは打感がややソフト。フェースにボールが乗る感じがして、手に心地良い感触が伝わります。球筋をコントロールしやすくなっています。純正シャフトもそこそこの仕上がりで、R1に比べると少し軟らかめの設定。Sで振動数が250~255cpmぐらいでしょう。中間部分がしなる粘り系でタイミング取りやすく仕上がっています。
カスタムシャフトも充実しており、今年発売されるアフターマーケット用シャフトはほぼ網羅。低スピンで飛ばすなら、新しく出たディアマナWやアッタス5GOGO。ボール初速を上げて飛ばすたいなら、フジクラの新製品スピーダーの装着をお勧めしたいです。
ロケットボールズのモデルチェンジかなと思っていましたが、販売価格はアスリート向けブランドのR1と同じ。SLDRはR1と同じカテゴリーのプレミアムドライバ-。プレミアムラインのモデルです。ソールのスライダーはかなりメカニカルですが、クラブ自体は非常にオーソドックスで扱いやすいです。スネデガーだけでなく、国内外の多くのツアープロがSLDRを使いそうな予感がしました~。
(▼▼)b
PS.ボールをたくさん打ってもスイングは変わりません。ボールの行方や自分のフィーリングが邪魔をするからです。悪い癖を直したい、本気で正しいスイングを会得したいと思うならば‥‥身体の動きをチェックしやすい方法で練習しましょう。マーク金井はゴルフの竪琴を使っているのは、これが一番身の動き、そして正しいハンドアクションを会得できるからです~。
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