カテゴリー: 新製品情報
2014年01月24日ゴルフに本当に適したサングラスとは!?
新製品ラッシュが続いているおかげでマーク金井も今月は大忙し。先週は4本、今週も4本の雑誌撮影&取材が入りました。もちろんテーマは新製品の試打です。掲載までは詳しくは語れませんが、いまどきのドライバーを打ちまくっています。
ちなみに、昨日はキャロウェイの最新モデル、ビッグバーサ&ビッグバーサαをじっくり打ちました。この2本、どちらも名前は同じですがヘッド形状はかなり異なり、それぞれが形状に見合ったキャラクターのクラブです(詳しくは掲載誌で説明致します)。昨年からキャロウェイのクラブはキャラクターがハッキリしてきましたが、今年も対象ユーザーがわかりやすいクラブに仕上がっています。米国本社の現社長が、かなりプロダクトにこだわる人なんでしょう。
さて、今日のエントリーはサングラスについてです。
サングラスというと夏のイメージを持っている人が少なくありませんが、実は冬場こそサングラスを掛けた方がプレーしやすくなります。理由は単純。冬場は太陽の位置が低いじゃないですか。夏場よりも太陽が目に入ることが多いからです。逆光の時はもちろんのこと、斜光の時も裸眼だと太陽光が目に入りやすい。そんな時、サングラスをかけていた方が、眩しさを感じずに快適にプレーできるのです。
では、どんなサングラスをかければ快適にプレーできるのか?
ゴルフクラブ同様、サングラスも種類は実に豊富です。値段も1000円前後から4万円以上するモノがあったりします。ヤフー知恵袋のベストアンサーは‥‥
スポーツサングラスに求められる性能は
1.UVカット性能←安物は適当
2. 耐久性←安物はちょっとしたことで割れる、壊れる、曲がる
3. 像の歪みの少なさ←安いモノは目が疲れる
4. レンズのクリア度(明るさではなく、濁ってないかということ)
5. 撥水、撥油度←安物は雨が降ると使えない、指紋が拭いても取れない
6. フィッティング←安物は走るとズレる
マーク金井も同じようなことを意識しながらサングラスを選んでいますが、10年以上前からサングラスはオークリーオンリー。最初はフレームが一体型(まったく曲がらない)のMフレームを使っていました。持ち運びは不便ですが、フィット度が抜群なんです。これをフロリダ・オーランドで衝動買いした後、今まで所有していたサングラスは全部処分しました(笑)
フィット感をどこで感じるかは個人差がありますが、マーク金井がこだわるのはホールド感。点で支えるのではなく、フレーム全体でサングラスを支えているのが好きです。面で支えてくれた方がスイングした時にズレにくい、歩行中もズレにくいからです。Mフレームが廃盤となった今はレーダーを愛用しています。特にゴルフに特化したモデルではありませんが、デザイン、そしてレンズが二眼ではなく一眼な所が気に入って使っています。
オークリーの場合、普通のレンズもクリアで見やすいですが、偏向レンズは一度使ってしまうと手放せません。色が綺麗なだけでなく、あらゆる眩しさから目を保護できるので目が疲れません。マーク金井の場合、サングラスはトレードマークのようなものですが、レンズはすべて偏向レンズ。レンズだけで中古ドライバーが1本買えるぐらいの値段がしちゃいますが、それだけの価値は十分あります。
偏向レンズと普通のレンズは似ているようでまったく違います。ゴルフ以外でも車の運転とかででも、偏向レンズは目にやさしくギラツキを防止してくれます。
オークリー以外でも、石川遼プロが愛用しているスワンズもゴルフに適したサングラスをラインアップしていますし、もちろん偏向レンズも用意されています。
そして、ここからが一番大事なことですがサングラス着用でのプレーには慣れが必要です。理由は分かりませんが、初めてサングラスをかけてボールを打つと、プロ、アマチュアを問わず、最初の内はダフりのミスが出やすくなります。恐らくボールの見え方が変わってしまうからでしょう。個人差がありますが、18ホールずっと着用していれば、その次からはダフらないで打てますし、違和感もなくなります。コースでダフるのが嫌な人は、屋外練習場でサングラス着用でボールを打って下さい。50球も打てば、サングラス着用でもいつも通りにボールを打てるようになるでしょう〜。
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2014年01月23日ドライバーの適正ロフトについてかなり真面目に考えてみた‥‥
一昨日、PRGRの新製品記者発表が秋葉原のUDXビルでありました。今回は「常識を打ち破る」非常識なクラブ作りをコンセプトにしたeggシリーズの新ドライバー、
「egg1」のお披露目です。
昨日のT島ブログでも説明してありますが、PRGRのコンセプトはテーラーメイドと正反対です。深い重心の方が飛ぶと強くアピールしています。ロフトについての考えて方もテーラーメイドとは正反対で少ないロフト設定になっています。
egg1ドライバー
ロフト7.5度 (非常に少ない)
重心深度 44mm(非常に深い)
重心距離 37mm(やや短い)
重心アングル 36度(非常に大きい)
少ないロフト+深重心=適正打ち出し角
と言うのがPRGRのスタンスです。重心が深くなるとインパクトゾーンでヘッドが上向き方向(ロフトが増える方向)に動き、それが打ち出し角アップにつながるというロジックです。加えて長尺(46インチ)なのでこれまたボールを高く打ち出すことに貢献しています。
ロフト7.5度というのはかなりストロングロフトですが、ロフトを立てると飛びにつながるメリットがあります。ロフトが0度に近づくほどボールとヘッドは正面衝突に近づくことになり、同じヘッド重量でもボール初速を上げやすくなるのです。例えば、8度と12度のロフトのドライバーの場合、8度の方が正面衝突に近くなる分だけボール初速が上がって飛びにつながります。8度は12度に比べるとボールが上がりづらくなりますが、PRGRのegg1の場合は深重心でボールの上がりづらさを補っているというロジックです。これはテーラーメイドが考えている「飛び」のロジックとは正反対です。
さてさて、前置きが長くなりましたが今日のエントリーはドライバーの最適ロフトについてです。最適ロフトはクラブ、そしてゴルファーによって変わります。どんなクラブを使うのか、どんなゴルファーが打つのかで最適ロフトは違ってきます。一般にはヘッドスピードが遅い人ほど多ロフト、ヘッドスピードが速い人ほど少ないロフトが相性良いと言われてますが、最近のクラブは当てはまらないものもあります。実際、米ツアーではヘッドスピード50m/sを超える男子プロがロフト10.5度とか12度を使っている場合もあるのです。
では、何を基準をしてロフトを決めればいいのか?
それはコースでどんな球を打ちたいかで決まります。高めの球を打ちたいのか、それとも低めの球を打ちたいのか。キャリーが欲しいのか、それともランが欲しいのかで決まります。アナログな方法でいうと、
ヘッドを決める
↓
シャフトを決める
↓
クラブのスペックを決める(長さ、バランス)
↓
実際にコースで打ってみて球の高さを確認する
(もしくは弾道計測器で球の高さを調べる)
昨日のブログでも書きましたが、マーク金井の場合、いろんなドライバーを衝動買いして使ってますが、ドライバーのリアルロフトはほとんど同じです。重心の深さ、重心の高さでも変わりますが、大体‥‥
リアルロフト10.5〜11度
を使っています。現在使っているドライバーは
タイトリストVG3(2代目) 表示ロフト9.5度 リアルロフト10.5度
テーラーメイド グローレ(初代) 表示ロフト9.5度 リアルロフト10.5度
ブリヂストン ツアステGR(現行) 表示ロフト9.5度 リアルロフト10.5度
ヤマハRMX ツアーモデル(現行) 表示ロフト10度 リアルロフト10.5度
それぞれ重心特性異なりますが、リアルロフトは10.5度に収まっています。では、このロフトが飛びの最適ロフトかと言うと‥‥実は違います。実際は11.5〜12度の方が飛ぶのですが、あえて使いません。
最適ロフトよりも1度ぐらい減らす理由、それは風対策です。最適弾道というのはキャリーが出やすい反面、風の影響を受けやすくなります。ヘッドスピードによってもことなりますが、マーク金井の場合、打出し角15度ぐらいで2200回転で打つと、弾道計測器ではもっとも飛びますが、これだと自分のイメージよりも球がちょっと高いのです。
飛びの最適弾道の弾道 最高到達点27〜30m(球がもっとも高く上がった距離)
マーク金井が打ちたい弾道 最高到達点22〜25m
最適弾道よりも5mぐらい低い球を打ちたいから、リアルロフトが10.5度を使いたいのです。これは経験値から導き出された答えですが、理想よりも少し弾道ならばアゲンストの風が吹いた時に飛距離ロスを抑えやすくなります。加えて、左右の風が吹いた時も、ボールが左右に流される度合いを減らせます。ゴルフは無風でプレーすることがほとんどないことを考えると、理想よりも少し低い球を打った方が飛距離と安定性を両立させられるのです。
ロフトが1度増えたり減ったりすると、飛距離は5ヤードぐらい平気で変わってきます。言い換えると、どんなに飛ぶドライバーでもロフト選択を間違えると、クラブの性能を100%引き出すことが難しくなります。
マーク金井の場合、ヘッドが決まってロフト選びに迷った時は、同じヘッド、同じシャフトで9度と10度を大人買いすることもあります。もちろん、買うのは中古ショップ。ショップによっては当日だと100%買い戻し保証があったりするので、使わない方のクラブを買った日に返却すれば、コストゼロで2つのロフトを試せます。
今はメーカーも試打会を積極的にやっています。お目当てのクラブがあるのであれば、必ずロフト違いを同時に打って下さい。そして実際に打ち比べてみて、どちらのロフトの方が自分のイメージ通りの弾道が出るのかをチェックして下さい。ゴルフショップで試打する時は、飛距離だけでなく球の高さ(最高到達)もチェックしましょう。ロフトにこだわることは、ドライバー選びの基本中の基本です〜。
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2014年01月20日いまどきドライバーのロフト設定について考えてみた‥‥
昨日は雪の影響で多くのゴルフ場がクローズを余儀なくされました。関東エリアも夜半に雪が少し積もりましたが、関西エリアのゴルフ場はかなり雪が降ったみたいです。FBで観たのですが、兵庫県や奈良県のコースでは至る所でフェアウェイが真っ白になっていました。
雪景色をみるとスキーをしたくなるマーク金井ですが、この時期は毎日のようにドライバーを試打しています。ジャパンゴルフフェアが2月に開催されることもあって、新製品が多数出ているからです。先週は取材&撮影が4本入り、今週も3本入っています。あかぎれか悪化からの右手親指の怪我が少し気になりますが、幸いなことに今週はすべて神田でスタジオ撮影〜。地下室内スタジオでの試打なので(寒くないので)大助かりです〜(笑)
この新製品の試打ですがドライバーの場合、大体送られてくるのがロフト9.5度前後。10.5度を送ってくるメーカーはほとんどありません。シャフトも大抵はSが送られてきます。マーク金井が試打するのが分かっているからでしょう。クラブによっては10.5度のRを打ちたい時もありますが、そういったスペックが届くことは希(まれ)なことです。
さて、今日のエントリーはドライバーの最適ロフトについてです。ご存じのようにほとんどのドライバーは同じヘッドでロフトを選ぶことができます。一般的には‥‥
9.5度
10.5度
この2つが鉄板ラインアップで、これに加えて‥‥
8.5度
11〜11.5度
が追加されている場合があります。例えば、ヤマハのインプレスRMX02だと、
ヤマハRMX02(2014年モデル)
9.5度
10.5度
(11.5度)
の3つがラインアップ。11.5度をわざわざ括弧の中に入れたのは、11.5度は標準スペックではなく特別注文品だから。これとは逆に、オノフタイプDは、
オノフタイプD(2014年モデル)
(9度)
10度
11度
の3つがラインアップ。オノフタイプDの場合、9度が特別注文品です。RMX02とオノフタイプDはどちらも、アベレージゴルファーを意識したドライバーですが、ロフトのラインアップに対する考え方は正反対です。ちなみに、最近、「ロフトは多い方がいい」と大々的にアピールしているテーラーメイドも日本仕様に関してはロフトのラインアップがユニークです。SLDRの場合、日本仕様と米国仕様で異なり、
SLDR(日本仕様)
8度
9.5度
10.5度
SLDR(米国仕様、フェアウェイゴルフで購入の場合)
9度
10.5度
12度
(14度)
なぜか米国仕様の方がロフトが多い設定になっています。加えて、米国では14度も市販される予定があるそうです。SLDRはロフト調整機能も付いてますが、それにしても、8度が日本仕様だけにあるのはちょっと不思議な感じがします。
他メーカーにおいても、米国では12度以上のロフトをラインアップしているモデルが結構あります。対して、日本で市販されるドライバー、国内メーカー、外ブラの日本仕様とも12度以上をラインアップしているモデルは非常に少ないです。
昔も今も、日本のマーケットでは市販ドライバーは10.5度がロフトの最大値という傾向が強くあります。多いロフトを積極的にラインアップするメーカーはありません。対して、米国マーケットでは昔も今も、11度以上もごくごく普通にラインアップされています。米国人ゴルファーの方が総じてパワーがあるにも関わらず、米国の方がロフトが寝た(多い)ドライバーをチョイスしやすくなっているのです。
では、なぜ日本ではロフトが寝た(多い)ドライバーをメーカーが作りたがらないのか?
これには大きな理由が二つあります。
その理由については明日、じっくり説明しましょう〜。
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2014年01月19日ゴルフシューズは軽い方がいいのか? それとも重めの方がいいのか?
一昨日の撮影で右手親指を負傷してしまいました。単なるひび割れとたかをくくっていたら‥‥指先がぱっくりと深く傷になってしまい、ボールを打つと血が出てしまいます。クラブを握るのもままならないし、無理に打つと傷口が広がります。昨日はゴルフ雑誌の撮影を2本こなしましたが、どちらも室内だったので傷口が広がらないですみました(笑)。
しばらくの間はゴルフクラブを握るのを控えているマーク金井ですが、控える気配がまったくないのがスキー熱。道具もレンタルでは物足りなくなったので、33年ぶりに板とブーツ、そしてストックをスキー、スノボのメッカ、神保町で購入しました。板は身長よりも−10〜15センチぐらいが目安だと言うので170センチにしました。ブーツは28センチです。ストックは「身長×0.68」というのが目安だと言うので125cmが適正でしたが、売って無かったので120センチを買いました。購入するのに半日ぐらいかかりましたが、一番大変だったのがブーツ(靴)選びです。大きいサイズが少なかったこともありますが、メーカーによってラスト(木型)がかなり異なります。
マーク金井は足幅が狭くて、甲が非常に低い。ペタンとした足なので、幅広、甲高なブーツ(靴)は合いません。細みでタイトなブーツ(靴)でないとフィットしません。お店の人はラングを勧めてくれましたが、色々履いた結果、サロモンにしました。モデルによっても異なると思いますが‥‥
ラング=バックルで足をギュッと締め付けてくれる
サロモン=インナーが足を包み込み、靴全体でホールドしてくれる
ラングの方が軽かったのですが、サロモンのホールド感が気に入ってサロモンにしました。ホールド感が滑っている時に快適だし、軽く感じると思ったからです。
さて、今日のエントリーはゴルフシューズの適正重量についてです。ゴルフクラブ同様、ゴルフシューズも「進化=軽量化」という流れがあります。昔は革底の重いシューズが人気ありましたが、今は、そんなに重いゴルフ靴を履いているゴルファーはほとんどいません。プロも重いゴルフシューズを履く人が減りつつあります。例えば、タイガー・ウッズが履いているシューズは
TW14 約460g(片足)
アディダス契約のプロが多数履いているアディゼロに至っては、
アディゼロツアー 約300g(片足)
と超軽量です。ちなみに革底で鉄の鋲がついた昔の高級ゴルフシューズの重量は‥‥600gを超えている場合も珍しくありませんでした。
600gと300g
昔は軽いゴルフシューズは疲れる、革底の重いシューズの方がゴルフに向いているというのが常識でしたし、プロや上級者は当たり前のように革底の天然皮革の思い靴を履いてプレーしていました。しかし現在では、重い靴を礼賛するプロは少数派です。アディゼロを履いているツアープロもいることを考えると、ゴルフクラブ以上にゴルフシューズは‥‥
軽さ=高性能
というベクトルができつつあります。実際、アディゼロが売れたことで他のシューズメーカーも軽さをアピールするゴルフシューズをラインアップに加えつつあります。
では、ゴルフシューズは軽ければ疲れなくて本当にいいのか?
ここからはマーク金井の独断と偏見ですが、軽さよりもマーク金井がこだわっているのは靴底の追従性です。かつて革底の重い靴が支持されていた頃というのは、軽い靴は軽いだけの靴でした。昔の軽い靴は革底の靴に比べると靴底の追従性が悪かった。要するに履き心地が今ひとつ。それが「軽い靴は疲れる」という評価につながったのではないでしょうか? 言い換えると、靴を選ぶ優先順位の1番は今でも靴底の追従性。2番はフィット感(足型)、そして3番目に軽さを考慮すればよいと思います。
フィット感>軽さ
追従性>軽さ
でしょう。もちろん、軽くてフィット感が良く、追従性が良い靴はめちゃくちゃ魅力的なのは言うまでもありません。これぞ理想のゴルフシューズになるでしょう。
フィット感、靴底の追従性というのは靴自体で決まりますが、最近、とんでもない経験をしました。靴紐を変えると、フィット感、靴底の追従性がガラッと変わるんです。「結ばない靴ひも」‥‥
これをゴルフシューズに装着したら、フィット感(履き心地)、靴底の追従性が劇的に良くなりました。伸び縮みする靴ひもなんですが、これを装着すると靴が劇的に変わります。ゴルフ雑誌で一緒に仕事する高梨さんがFBで「TW13を履いた時のように包まれた感じになる」と言ってましたが、まさにその通り。「なんだこりゃ」ってほど靴の性能がアップします。そして、靴が軽くなるのです。理由はもちろんあって、シューズが折れ曲がった時、キャタピランを付けているとカカトが浮きません。足裏と靴底が一体になってくれるからなんです。
マーク金井は近々ゴルフシューズを市販しますが、アナライズで販売するゴルフシューズにはこの「キャタピラン」をオプションではなくて標準装備させたいと思っています〜。
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2014年01月16日いまどきドライバーはグリップ重量も二極化されつつある‥‥
1月も早いものですでに半分が過ぎました。昨日はタイトリストとテーラーメイドで記者発表があり、タイトでは新しい(3代目)VG3が発表されました。同社のアイアンはAPシリーズ同様、VG3も2つのモデルがラインアップされ、ひとつあはやさしさ重視。AP1よりもさらにやさしいポジショニングに位置づけられています。もうひとつはAP2よりはやさしく、AP1よりは難しいポジショニング。2代目のVG3に近いモデルが出ました。
これによりタイトリストのカテゴリーはこんな感じです。
やさしい(オートマチック系、重心距離が長い)
↓
VG3
AP1
VG3フォージド(VG3旧モデル)
AP2
↓
難しい(マニュアル系、重心距離が短い)
タイトリストらしく、それぞれのモデルはきちっとカテゴライズされています。それぞれのモデルを打ち比べると、やさしさ(難しさ)の度合い違いが分かりますし、打たなくても見た目で性能(やさしさ)の違いを判別できます。今回のラインアップをみると、タイトリストはギアマニアだけでなく、クラブにそれほど詳しくない人にもわかりやすい商品構成をしています。初心者向けとか上級者向けといったカテゴリー分けが難しくなった今、このタイトリストのカテゴライズはひとつのスタンダードになるでしょう。
さて、今日もいまどきのゴルフクラブについてさらに掘り下げていきたいと思います。昨日までドライバーのクラブヘッドについて説明してきましたが、今日はグリップについてです。
改めて説明するまでもありませんが、デジカメやスマホ、パソコンに比べるとゴルフクラブの部品点数は非常に少ないです。ざっくり言うと、
ヘッド
シャフト
グリップ
パーツの数は全部で3つです。そして、この3つの重量にクラブの重さが変わってきます。ドライバーであれアイアンであれ、この3つの重量が変化することでクラブが軽くなったり、重くなったりするのです。
では、パーツごとの重量差はどうなっているのか?
昔と今とでほとんど変わっていないのがヘッド重量です。40年前のドライバー(木製パーシモン)の頃もいまどきのドライバー(460ccチタン)もヘッド重量は190~205gです(男性用の場合)。
その一方でクラブ重量は劇的な変化を遂げています。
40年前のドライバー重量 350~375g
いまどきのドライバー重量 270~325g
ヘッドの重さはほとんど同じなのに、クラブ重量は50~100gも軽くなっているのです。言い換えると、いまどきのクラブが軽いのは‥‥
シャフトとグリップ
この2つのパーツが軽くなっているのです。具体的に言うと、昔のドライバー用のシャフトは重たいスチールシャフト。これは110~125gありました。対して、いまどきのドライバーに装着されるのはカーボンシャフト。シャフト重量は45~75gにまで軽量化されています。クラブが軽くなったのはシャフトを軽く作れるようになったからだとも言えます。
グリップに関しては、大昔は革巻きグリップでしたが。マーク金井がゴルフを始めた頃(40年前)くらいにはラバーグリップが主流になっています。そして、その頃のグリップ重量は45~55gでした。
では、今のグリップ重量はどうなのか?
シャフトほどではありませんが、グリップも軽いモノが出回っています。クラブメーカーがドライバーに装着するグリップ重量は‥‥
27~52g
ぐらいになっています。一番軽いグリップと一番重いグリップとでは約2倍の差があります。クラブヘッドの重さはほとんど変わっていませんが、その反対側に装着されるグリップの重さは、かなり違ってきているのです。
では、軽いグリップと重いグリップとでどちらがいいのか?
どちらがゴルファーにメリットがあるのか?
おーっと、連載原稿の締切催促の電話が入りました。この続きは明日じっくり説明しましょう~。
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