カテゴリー: 新製品情報
2017年02月12日超私的な試打インプレッション キャロウェイGBBエピックスター
2月に入っても毎週のようにスノボに行ってますが、クラブの試打は毎週のようにやっています。そして、2月は毎週火曜日、ゴルフネットワークの人気番組「プレ男(メン)」のに出演しています。4週間にわたっての番組で、ドライバーからパターの選び方について、超私的にやらせてもらいました。
プレ男(プレメン)で共演いただいたのは黒田カントリークラブさん。ゴルフ大好きでとにかく、女子ツアー通。本人はゴルフはまだまだとおっしってますが、スイングもしっかりされてます。当たり前といえば当たり前ですが、トークは申し分なし。ほぼぶっつけ本番でしたが、NGもほとんどなく、スイスイと番組を仕上げることができました。
プレ男(プレメン)では、クラブの選び方はもとより、クラブがスイングに及ぼす影響についても説明させていただきました。今どきのゴルフクラブの目利きや、打ち方についてもレクチャーしています。再放送もありますがの、ご覧になっていただけますと嬉しいです。
さて、今日のエントリーは超私的な試打インプレッション。石川遼プロも使っているキャロウェイのGBBエピックスタードライバーです。キャロウェイのGBBと言えば、初代は大ヒットクラブ。そして、前作はあの松山英樹プロが現在使用していますが、キャロウェイの中でのGBBはアスリートモデルではありません。アマチュアゴルファーがやさしく使えるモデルとしてラインアップされています。今回試打するのは日本仕様のGBBエピックスター、ロフト9.5度。シャフトは純正のフジクラスピーダーのSです。
今回のGBBエピックには2種類のヘッドがラインアップされており、スターの方がよりアマチュア向け。エピックサブゼロがアスリート向けとして位置付けられてます。
そして、GBBエピックスターは米国仕様と日本仕様でヘッドが異なります。形状は同じですが、米国仕様はヘッドが脱着できるカチャカチャ式。前作のGBBと同じです。ところが、日本仕様はカチャカチャ式ではありません。すっきりとしたペンシルクネックでヘッドとシャフトは固定式で完全接着されています。好みの問題もありますが、固定式はスリーブがない分だけネック周りの設計がしやすく、かつ低重心に設計しやすくなります。
では、実際に打ってみてどうだったのか?
アドレスしてまず感じたのが、今どきのドライバーにしてはライ角がフラットなこと。そしてリアルロフトが少ないことです。実際に計測してみると、ライ角は56.5度。最近のドライバーは60度以上が当たり前なので、これはかなりフラットです。背の高い人だけでなく、背があまり高くない人も構えやすくなっています。リアルロフトについては、表示が9.5度でリアルも9.5度。アベレージ向けドライバーは9.5度だと、リアルはプラス1〜1.5度増えることを考えると、GBBエピックスターはロフト設定がシビアです。フェース向きもー0.75度とややオープン。この設定を考えると、ボールが上がらないスライサーよりも、球が捕まってボールも上げられるフッカー好みになっています。
実際に打ってみても、9.5度に関してはスライサーのお助け要素は控えめです。ヘッドの挙動はニュートラルで、テーラーメイドのM1やM2よりは捕まりますが、それでもものすごく捕まるわけではありません。プレーンに沿ってインサイドからヘッドをちゃんと入れることができると捕まりの良さを感じますが、アウトサイド・イン軌道のカット打ちだと、スイングなりにスライスが出ます。スイングなりにボールが飛ぶという点では、GBBエピックスターは、自分のスイングをフィードバックしやすいドライバーです。
そして印象に残ったのが打感、打音。球を捕らえた瞬間「ゴツッ」と剛性感が高い音が出ます。ゼクシオとかのように、「カキーン」と音が長く響くのに比べると、打った直後に音が消えます。手に伝わる振動も「ゴツッ」と硬い感触です。GBBエピックシリーズはヘッド内部に2本の柱が装着され、これによりヘッド剛性を高めていると強くアピールしていますが、音と手応えもヘッド剛性の高さを強く感じました。
弾道は典型的な高打ち出し、低スピン。ヘッドは重心が深そうなデザインになっていますが、重心がいい感じで低いのでしょう。加えて、ヘッド上部でヒットしやすいので、オートマチックにスピンが少ない弾道になり、キャリーとランで飛距離を稼げます。ボール初速に関しては、当たり前ですがルール適合ドライバーですから、他のドライバーと極端な差はありません。しかしがら、スピンレート(スピン量)が少ないことにより、2017モデルのドライバーを試打した中では、あっさりと飛距離を稼げました。あまりにもあっさり飛距離を稼げたので、試打直後に購入を決めました。2017年モデルのドライバーとしては、M2に続いて2本目の購入です。
そして、いい意味で予想を裏切ってくれたのが純正シャフト。キャロウェイ専用設計のフジクラスピーダーは切り返しのタイミングが取りやすく、かつインパクトゾーンでのしゃふとのしなり戻りもスムーズ。総重量が290g台と軽めですが、長さはヒールエンド計測で45.5インチとプチ長尺(60度計測だと45.75インチ)。45インチ換算すれば、300g前後なので軽過ぎる感じはしません。45歳以上でヘッドスピードが40〜43m/sぐらいの人ならば、まずは純正シャフトを試してもらいたいです。純正だと物足りたいと感じてから、カスタムシャフトを選択した方がいいでしょう。
GBBエピックスターはつるしの状態(純正シャフトのままでも)、かなり完成度が高いと思います。あえて短所を上げるとすれば価格です。純正シャフト装着で定価が7万5000円+税。カスタムシャフト装着だと定価が9万2000円+税と跳ね上がります。量販店だとある程度値引きされるとは言え、実売は6万円台後半でしょう。市場でマークダウンされたドライバーの約2倍の価格になると、手を出せる人は限られます。安ければいいわけではありませんが、なまじ米国仕様の値段を知ってしまっていると割高な感じがしてしまいます。
来週にはGBBエピックスターが手元に届きます。3月に入ったら、2代目M2との比較試打をしてみたいと思います〜。
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2017年01月30日超私的な買い物インプレ、2代目テーラーメイドM2 USバージョン
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昨日はアナライズセミナーデー。前半はインパクトゾーンでのヘッド軌道をレクチャーする「オンプレーンセミナー」、30分の休憩を挟んだ後半はスイング練習器具「ゴルフの竪琴セミナー」を実施しました。セミナーではスイングのしくみを説明するだけでなく、受講者には正しい振り方を実際に体験してもらってます。体験されると、受講者の皆さんは口を揃えて「こんな感覚でクラブを振ったことがない」と。クラブを何千回、何万回と振っているにも関わらず、ドリルを体験していただくと「これが本当のゴルフスイングなんですね」と嬉しいリアクションを下さいます。
さて、今日のエントリーは超私的な買い物インプレッションです。先週、PGAマーチャンダイジングショーがオーランド(フロリダ州)で開催されましたが、そのタイミングに合わせて、米国メーカーは新製品を市場投入しています。それに合わせてマーク金井がインターネット通販で衝動買いしたのがこれっ!!
テーラーメイド M2ドライバー(2017年モデル)
昨年のエースドライバーが初代M2ということもあって、2代目もM2をチョイスしました。M2の方がヘッドの構造がシンプル(重心調整機能が付いていない)ことと、M1に比べるとM2の方が、少し捕まりが良いからです。日本向けではなく米国製をチョイスしたのは、値段よりも納期。日本向けの正式発売日は3月9日です。米国製の方が1ヶ月以上早く手に入ります。ちなみに、今回購入したフェアウェイゴルフは、ドライバーを1本購入した場合、送料無料。これもかなり買い物心をくすぐります。
お値段は399.99ドル。
今は円安なので、日本仕様の実売価格と大きな差はありません。プライス的には大きな差はありませんんが、届いたクラブを計測してみたら、これでもかってぐらい大きな差がありました。
それはシャフトの硬さです。
テーラーメイドは米国メーカーですが、日本仕様は日本人ゴルファーに合わせたシャフトが装着されています。今回の2代目M2にしてもそうで、
- 日本向け純正Sシャフトの振動数は238cpm
- 米国仕様の純正Rシャフトの振動数は262cpm!!!!!!!!!!!!
米国製の方はSではなくてRです。米国製のドライバーはシャフトが硬いことを考慮して、わざとRを購入したにも関わらず、日本向けM2のSよりも振動数が24cpmも高いのです。一般的に振動数が10~15cpmで1フレックス変わることを考えると、米国仕様のM2のRは日本仕様のSよりも、さらに2フレックスぐらい硬い感じです。
実際にスイングしてみてもその差は歴然。日本仕様のSを直後に米国仕様のRを振ったら、「これってSよりも硬い」というのが手に伝わってきます。個人差もあるかと思いますが、この米国仕様のRをちゃんと使いこなすには、
ヘッドスピードは最低でも43m/s以上は必要でしょう。
ここまで硬さが違うと、同じヘッドが装着されていても、違うドライバーを打っている錯覚に陥ってしまいました。ちなみに振動数262cpmというのは、アフターマーケット用のSシャフトとほぼ同じぐらいの硬さです。グラファイトデザインのツアーAD、マミヤのアッタス、そしてフジクラのスピーダー等のSシャフトと同じぐらいしっかり感がありますし、使いこなすにはそれなりのパワーが求められます。
テーラーメイドだけではありません。ここ数年、米国メーカーの米国仕様のドライバーに装着されているシャフトと、日本仕様のドライバーに装着されるシャフトとでは、硬さのセッティングが大きく異なっています。米国仕様の硬さは10年前も今もほとんど変わってませんが、日本仕様のシャフトは年々軟らかくなっています。
シャフトが軟らかくなる理由、それは日本のアマチュアゴルファーの高齢化が少なからず影響しています。国内のゴルフ人口は年々減少していますが、かつ、ゴルファーの平均年齢は年々上がっています。国内ゴルファーの核となっているのは30年前も現在も団塊世代だからです。
ゴルフクラブは進化し続けていますが、こと国内マーケット向けのゴルフクラブは高齢者向けにシフトされつつあるのです~。
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2016年08月04日超私的な考察、アイアンに打感の良さを求めるならば、ライ角調整は必要不可欠!!
昨日発表された、ピンの新製品、i-blade。バックフェースにはなんの衣装もなく、素っ気ないほどシンプル。iBLADEというロゴが小さく入っているだけです。プロトタイプなようなデザインは、一部メディアの間で「ピンらしくない」とも評されているみたいですが、その中身はピンらしさにあふれています。どこがどうピンらしいかというと、、、
- ヘッド素材はステンレス鋳造(軟鉄鍛造ではない)
- ライ角のバリエーションが13種類
- ソールのバンス角が大きい
- ロフト角、長さ、グリップの太さも調整可能
基本的なスペックを紹介すると、、、
3番 ロフト20度 ライ角58.88度 バウンス角4度
4番 23.5度 59.63度 5度
5番 27度 60.38度 6度
6番 30.5度 61.13度 7度
7番 34度 61.88度 8度
8番 38度 62.63度 9度
9番 42度 63.38度 11度
PW 46度 64度 12度
今どきの7番のロフトは30度前後。それを考えるとi-bladeはロフトがかなり寝ています。そして、ピンらしさを感じるのがバウンス角が大きいこと。7番で8度もあります。表記したライ角は標準スペック(カラーコードブラック)ですが、これに対して±5度ぐらいのバリエーションがラインアップしています。マーク金井は5番で約65度のライ角が適正ですが、これもピンならば普通に手に入るのです。ピンらしさの定義は人によって違うと思いますが、ここまでライ角を選べるアイアンは他にはありません。また、ここまでバウンス角をつけているのもピンならではです。
もしもマーク金井が使うならば、ロフトは2度づづ立てて、シャフトはカーボンのMCI80を装着して使ってみたいです。番手は7番からPWです。5番と6番の代わりはUTかやさしいG25あたりを入れたいです。
さて、今日のエントリーもアイアンの打感についてです。前回のブログで書きましたが、
アイアンはジャストミートしても心地良い打感は手に入りません。ほとんどのゴルファーは芯よりも少し下で打った時に、心地良い振動(手応え)が手に伝わり、打感の良さを感じます。
そして、打感について付け加えると、もうひとつ手に伝わる振動があります。それは、地面を叩いた時に発生する振動です。ドライバーの高さにティアップしたボールと、マットの上に置いたボールを打ち比べてみると分ります。ソールがまったく地面に振れない時の方が、インパクト時に手に伝わる振動は少ないはずです。対して、ダウンブローにヘッドを入れて、ソールが地面にコンタクトした時は、心地良い手応えがあるはずです。
打感=振動
と考えると、地面を捕らえた時に発生する振動も実は打感に大きく影響しているのです。そして、ここからが大事なポイントですが、ソールが地面と上手くコンタクトできているかどうかは、ライ角によっても大きく異なるのです。
プロのアイアンショットを見ても分るように、インパクトではソール全体が地面に設置しているのが好ましい状態です。アイアンはインパクトでソール全体が地面に設置した状態でボールを打つことが前提にデザイン(設計)されているからです。プロのターフ跡はほぼ長方形ですが、これはソール全体が地面に設置するライ角(適正ライ角)のアイアンを使っているからに他なりません。
察しの良い人ならば、もうお分かりでしょう。そうです。アイアンに打感を求めるならば、インパクトでソール全体が地面に設置するアイアン、すなわち適正ライ角なアイアンを使う必要があるのです。ピンはこの必要性が分っているから、昔も今も、ヘッドはステンレス鋳造であっても、ライ角が調整できるアイアンを作り、そしてライ角のバリエーションが豊富になっているのです。
i-bladeもしかりです。ライ角が自分に合っているアイアンと、合っていないアイアンを打ち比べると、「これって同じアイアンなの?」ってぐらい打ち心地、手応え、そして打感が異なります。マーク金井はわざと合わないライ角のi-blade(カラーコード、ブラック)と自分にあっているライ角のi-blade(カラーコード、シルバー)をコースで打ち比べましたが、打ち心地、手応え、打感はかなり違いました。ライ角が合っていない方は、芯で捕らえづらく、手に伝わる感触も今ひとつ。もちろん、方向性も安定しません。対して、適正ライ角のi-bladeの方は、芯で捕らえやすく、いい感じで捕らえると心地良い感触(振動)が手に伝わりました。
アイアンの性能、打感の良さを引き出すには、自分に合ったライ角で使うことが必要不可欠です。ライ角の調整が必要かどうかは、ソールに市販のライ角チェックシールを貼ると簡単にチェックできます。これで、ソール全体に接地跡が残っていればいいのですが、もしも、トウ寄りやヒール寄りにしか接地跡が残っていないならば、ライ角は合っていないと思って間違いありません。ライ角が合っていないアイアンを使うことは、上達の妨げになるだけでなく、本当の意味での「打感の良さ」も味わうことはできないのです~。
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2016年08月03日超私的な考察、ゴルファーがこだわるアイアンの打感の正体とは!?
毎週火曜日はインターネットラジオ、ソラトニワ、「マーク金井のしゃべらずにいられない!」のオンエア日。ゲストはピンゴルフジャパンの山口さんと、安斎さん。偶然にもラジオのオンエア日と、ピンの新製品記者発表の日が同日。お二人には、記者発表が終えるやいなや、その足で銀座のスタジオに足を運んでいただきました。
今回の記者発表で紹介されたのは、プロ上級者向けのアイアン、i-BLADEと、ステンレスの削り出しで作られたパター、VAULTシリーズ。アイアンはS55の後継モデルとしての位置付けで、ヘッドは小ぶりでソール幅も狭く、ピンの中ではもっともシャープな形状。ミスに対するやさしさよりも操作性の高さ、ラフからの抜けの良さにこだわって作られています。キャッチコピーは、、、
- プロも唸らせる打感とルックス
- 隠された部分に優しさを凝縮
- プレーヤー指向の極上アイアン
性能もさることながら、キャッチフレーズの最初に出てくるのが打感。i-bladeはゴルファーの感性に訴えかけているアイアンです。最後のプレーヤー指向というのは意味が分りづらいですが、恐らく、上級者指向という意味なんでしょう。
さて、この打感。
一般的にはヘッドの素材の影響が大きいと言われ、軟鉄鍛造と呼ばれるヘッドは「打感が良い」とされています。また、打球面(フェース面)が分厚くなっているほど、「打感が良い」と評価されています。
しかし、ピンのi-bladeは、このどちらにも当てはまりません。ヘッド素材は軟鉄鍛造ではなくてステンレス鋳造です。フェース面も見た目は分厚い感じがしますが、実際は中空構造になっているので、従来モデル(S55)よりも肉薄フェースになっています。従来の常識とは違う素材、構造にも関わらず、「打感の良さ」を強くアピールしているのです。
マーク金井も実際に打ってみましたが、確かに打感はソフトで、心地良い手応えが手に伝わりました。軟鉄鍛造のマッスルバックとは少し違った感触ですが、いい感じでボールをヒットすると、インパクトでは心地良い振動が手に伝わります。i-bladeは「打感の良さ」が際立つアイアンです。
では、なぜi-bladeは軟鉄鍛造でもなく、フェース面が肉厚でもないのに、打感が良いと感じるのか?
超私的に言わせていただくと、「振動」の出方が良いのでしょう。ゴルファーがこだわる打感というのは、2つの要素によって構成されています。
- ひとつは音(インパクト音)
- ひとつは振動(インパクト時に手に伝わる感触)
i-bladeは手に伝わる振動が、ゴルファーにとって心地良く感じ、それが「打感の良さ」につながっているのだと思います。i-bladeの場合、ヘッドの下半分は中空構造になっていますが、その中は空洞ではありません。大型エラストマーCTP(樹脂)が貼っています。これにより余分な振動が抑制され、心地良い振動が手に伝わるのです。PXGのアイアンもそうですが、今どきのアイアンはヘッド内部を中空にし、中に樹脂を入れるモデルが増えてきています。
打感の正体は音と振動ですが、アイアンの場合、芯で捕らえると「打感の良さ」を味わうことはできません。本当に芯で捕らえてしまうと(ジャストミートすると)、インパクト時にヘッドがブレないからです。ヘッドがブレないと振動の度合いも当然少なくなります。ティアップして打てば分ります。芯で捕らえると、手応えが希薄なるので何となく頼りなく感じるのです。
アイアンの場合、実は、芯よりも少し下で捕らえた時、多くのゴルファー(プロ、アマチュアを問わず)、手応えが良い(打感が良い)と感じます。ほんの少し芯よりも下で打つと、芯を外した分だけヘッドが上下にブレます。そしてブレが分だけ振動が手に伝わるのですが、それを多くのゴルファーは心地良く感じ、今のショットは「打感が良い」と表現しているのです。
加えて、芯よりも少し下で捕らえると、インパクトでヘッドはロフトが減る方向(縦方向)に回転します。結果、縦のギア効果が働き、スピンも掛かりやすくなるのです。
打感が良いアイアンでナイスショットを打つと、なんとも言えない心地良い感触が手に伝わります。しかし、これはジャストミートではありません。アイアンの場合、芯を少し下に外したショットをナイスショットと感じ、イメージ通りにスピンがしっかり効いたショットになるのです~。
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2016年06月22日超私的な考察 パターの打感って、一体なんなのか!?
一昨日の月曜日、久しぶりに練習場でボールを打ってきました。9月10日発売のスリクソンのメディア向けの試打会が都内のフジゴルフセンターであったからです。練習場のボールなのでクラブを正確に評価するのは難しいですが、ドライバーに関しては、前作に比べると直進性がいい弾道が打ちやすく、かつ低スピン弾道が打ちやすくなっています。
月曜日は天気が良かったので(暑かったですが)、サクッと打ち合わせをすませ、夕方4時半ぐらいから赤羽GCで薄暮プレー。ゴールドファクトリー(GF)のプロトタイプのパターと、USTマミヤのアッタスパンチを試打してきました。ゴールドファクトリーのプロトタイプはマーク金井とのコラボパターの第二弾、MarkⅡ仕様。ヘッドの重さを20g軽くしたことで、操作性が上がり、打感も良くなっています。ピン型ヘッドですが、慣性モーメントはネオマレット並みにあり、芯を少々外しても真っ直ぐ転がってくれます。
そして、試打して気に入ったのが距離感の出しやすさ。
このパターはプロトタイプの2作目で、初代に比べるとヘッドを20g軽くしてもらいました。初代のヘッド重量が400gだったのに対して、2作目は380g。ややヘッドが軽くなったことで操作性がアップし、自分のイメージ通りのスピードでストロークできます。加えて、インパクト音とボールが転がるスピードが一致しているので、距離感がつかみやすくなりました。10メートル打ちたい時、10メートルちょうど転がってくれる点がすごく気に入りました。このことをゴールドファクトリーの佐々家さんに伝えたら、、、
「それを打感がいいと言うんだと思うんですが、オモシロイ表現の仕方しますね。でも、たしかに、そういうことですよね」
なるほど。パターの打感というと、「打感が柔らかい」「打感がしっかりしている」という表現が多いですが、これは打った時の感触です。対して、佐々家さんの言うように、音と転がりも打感であることは、まぎれもない事実です。自分としては意識してませんでしたが、これからは打感の定義をこのようにしたいと思います。
ちなみにインパクト音は、次の要素によって決まります。
フェースの厚み
フェースの素材(フェースインサートの有無)
フェース面の仕上げ(ミーリングの有無)
ヘッドの重量
ヘッドの材質
スイートスポットの高さ
そしてボールによってもインパクト音が少なからず変わってきます。どんな音が好きなのかゴルファーによって変わってくると思いますが、マーク金井の場合は、インパクト音と転がるスピードが合致しているパターが好きですし、そういうパターを使った方が距離感が合います。逆に言うと、音のわりにボールが転がらないパターは、インパクトでパンチが入りやすくてオーバーしやすくなりますし、音のわりに転がり過ぎるパターは、インパクトが緩みやすくなってショートのミスが出やすくなります。
パターの距離感を良くするには練習も必要不可欠ですが、音と転がるスピードは合致していないよりも合致した方が、自分なりの距離感を作りやすくなります。その証拠と言っては難ですが、パターのドリルで「目を閉じてパットを打つ」「カップを見たままパットを打つ」というのがありますが、これらは打った後、音とボールが転がる距離をすりあわせすることになります。もしもインパクトで音がまったく出ないパターしか使えなくなってしまえば、パターで距離感を出すのは非常に難しくなるでしょう~。
追伸
昨日のインターネットラジオ、ソラトニワ「マーク金井の喋らずにいられない」のゲストはバズゴルフのガッテム竹田さんと、中井学プロでした。中井プロにはアマチュアが練習しても上手くなれない理由についてじっくり解説していただき、そして手打ち矯正に役立つ練習器具「マナベルト」の使い方も説明いただきました。マナベルトはベルトで両腕が余計な動きをしづらくしていますが、装着すると羽交い締めされたような感じになります。結果、腕ではなくて胴体(体幹)を動かさないとスイングできません。手打ち矯正に役立つのはもちろんの事、アプローチやパッティングの時に装着すると、体の動きでクラブの動きをコントロールできるのがGOODです~。
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