マーク金井blog

カテゴリー: クラブセッティング

2016年09月09日超私的な考察、ゴルフクラブの「やさしさ」とは一体、どこがどうやさしいのか!?

 

 ○○メーカーの○○クラブと、○×メーカーの○×クラブとではどちらの方が、やさしいのでしょうか?

 

いろんな所で、いろんな人から、この手の質問を受けます。スイングを一度も見たことがない人からも「自分にはどれが一番やさしいですか?」なんてことを聞かれたりします。

 

さて、このゴルフクラブの「やさしさ」。

 

やさしいと言う言葉をネットで調べてみると、、、、

「易」すぐでできる(わかる)ほど、扱いが簡単だ。

 

なんとなく意味は分りますが、これをゴルフクラブに当てはめるとなるとかなり抽象的な感じになると思います。ゴルフの場合、どんな道具(クラブ)を使っても、野球やテニス、卓球に比べると初心者には難しいスポーツ(競技)だからです。

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では、どうすればゴルフクラブにおける「やさしさ」を定義できるのか?

 

逆もまた真なりではありませんが、やさしいの反対語は「難しい」です。ゴルフにおいて「難しい」を正しく定義できれば、「やさしさ」も正しく定義できそうな気がします。

 

初心者がゴルフを始めた時、まず直面するのは、、、、

 

  • ボールが捕まらない(ボールが右に曲がる)
  • ボールが上がらない(ゴロになる)
  • 芯で捕らえられない(空振りしたり、フェースの端に当たる)

 

この3つでしょう。初めてクラブを手にしてボールが捕まり過ぎてフックする人や、ボールが上がり過ぎて困る人は、100人に1人もいないでしょう。いきなり芯を喰ってしまう人もめったにいません。なので、難しいを定義するのは簡単です。

 

  • 初心者はボールを捕まえるのが難しい
  • 初心者はボールを高く上げることが難しい
  • 初心者は芯で捕らえることが難しい

 

「難しい」の反対が「やさしい」わけですから、やさしいゴルフクラブとは、、、

 

  • ボールが捕まりやすい(スライスしづらい)
  • ボールが上がりやすい
  • 芯が広い(スイートエリアが広い)

 

と言うことになります。実際、市販クラブ(特にドライバー)を調べてみても、やさしさをアピールしているクラブのほとんどは、上記の3つの要素が満たされています。言い替えると、やさしいクラブというは「スライサーお助けクラブ」「ボールが上がりづらい人のお助けクラブ」です。逆に言うと、フックを解消したい人や、ボールが上がり過ぎて困っている人にとって、「やさしさを強くアピールするクラブ」は、やさしいクラブにはなりません。かなり難しいクラブになります。

 

誰かにとってやさしいクラブというのは、誰かにとっては難しいクラブになるのです。

 

3つめの芯の広さですが、これを追求し過ぎると非常に厄介なパラドックスが発生します。ヘッドを大きくして慣性モーメントを上げたり、重心を深くしたクラブを作ると、スイートエリアが広がります。スイートエリアが広がるほどに、芯を外してもヘッドがブレにくくなり、結果的に、芯が広いゴルフクラブになります。物理的な側面では、慣性モーメントが大きいクラブ、重心が深くなっているほど「やさしい」クラブになります。

 

その一方でゴルファーがスイングした場合、物理的に「やさしい」クラブというは、振りづらいクラブ、芯に当てづらクラブ、ボールが捕まりづらいクラブにります。ヘッドの大型化、慣性モーメントの増大、重心深度を深くする。この3つを求めるほどに、重心位置はシャフトの軸線から外れて(遠くなって)しまうからです。

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市販ゴルフクラブ、特にドライバーは物理的な「やさしさ」を追求されて作っています。結果、物理的には「やさしい」ですが、人間工学的には「やさしくない」クラブが増えています。これが今どきのゴルフクラブが抱えている最大のジレンマであり、クラブが進化したにもかかわらず、初心者にとってゴルフは昔も今も「難しい」スポーツになってしまうのです。

 

このジレンマを打破するにやるべきことは、ただひとつ。ドライバーにおいては、芯の位置はフェース中央にありながら、シャフトの軸線と芯の位置が近いクラブを作ること。シャフトの軸線と芯の位置が近いこそが、本当の意味での「やさしい」クラブになるのです。クラブメーカーもそのことは重々承知していますが、作りませんし市販もしません。作らないのはゴルフのルールに抵触するからです。

 

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誰が打ってやさしいクラブは存在しませんが、初心が打って「やさしさ」を感じるクラブは存在します。ゴルフ人口に歯止めをかけるには、ルールを変更することも大いにアリだと思います~。

 

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2016年09月04日超私的な考察、ドライバーとアイアンのマッチングって本当に必要なのか!?

毎週のように新しいクラブ、シャフトをテストしていますが、マーク金井がこだわっているのがフィールドテストと使用ボールです。神田にゴルフ専用のスタジオを持っていますが、最初にテストする場所はできるだけゴルフ場にしています。理由は単純、練習場で打つのとコースで打つのとは気分が異なるからです。

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ボールもしかり。練習場のレンジボールとコース球とでは、ボールの飛び方が全然違います。コース球でもティスタンス系とスピン系とでは、スピンの入り方、ボール初速の出方、弾道の高さが異なってきます。普段ラウンドで使うのと同じボールを使ってこそ、クラブやシャフトの特性を吟味できると思っています。ちなみにシャフトをテストする時は、普段使っているヘッド(テーラーメイドM2)に装着しています。同じヘッドで打ち比べるとことで、弾道の高さ、捕まり、スピン量の違いをチェックできるからです。

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一昨日は、ドライバー用のシャフトとアイアン用の軽量スチールシャフトを赤羽ゴルフ倶楽でテストしてきました。ドライバー用はコンポジットテクノのファイアーエキスプレスの最新モデル「マックスプラス」、アイアン用はトゥルーテンパーの「アロイブルー」。どちらも発売されたばかりのシャフトです。

 

ファイアーエキスプレス「マックスプラス」はしなりが大きめなのに、挙動がとにかくシャープ。トルクも適度にあるにも関わらず、シャフトに遊びがほとんどありません。車に例えるならば、レーシングカーのようなスピード感、ダイレクトな挙動を味わえます。ミスに対してはシビアな面がありますが、シャフトのバネ性が非常に高いのでインパクトが力強く、ボール初速を上げていきやすいシャフトです。重量帯によってシャフトの設計が異なるみたいで、5S(50g台)は先端剛性が高く、インパクトでフェースが被る方向に動きません。左へのミスが出づらいチューニングがされています。

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スタートホールのティショットでは、いつもの感じでスイングしたら、、、ものの見事に右プッシュアウト。ガッツリ叩いても左に行かないのが分ってからは、少しインサイドからヘッドを入れたら、アゲンスト風でも強弾道。ボール初速が出て、かつ低スピン弾道が打てます。飛距離性能にかなりこだわったシャフトです。

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アイアン用シャフト、「アロイブルー」は、軽量スチールシャフト。普段、カーボンシャフトを使っていることもあるので、軽量スチールを打つのはかなり気を使います。スチールとカーボンとでは、シャフトのしなり感、インパクトの手応え(手に伝わる振動)というのは、まったくもって違うからです。出だしの数ホールは戸惑いましたが、スチールの感触になれてくると、、、このシャフトは「マックスプラス」と真逆で、先端が非常に軟らかいシャフト。ボールがとにかく高く上がり、かつ捕まった球が打ちやすく設計されています。一般的にはスチールシャフトはカーボンシャフトに比べてボールが上がりづらくなっていますが、この「アロイブルー」にはこの常識は当てはまりません。ボールが楽に上がってくれ、かつ捕まりが非常に良いシャフトです。フッカーには捕まり過ぎる怖さもありますが、ドロー弾道がオートマチックに打てる感じがします。

 

今回はドライバー用シャフトと、アイアン用シャフトを同時に試打しました。ドライバー用はカーボンで、アイアン用は軽量スチール。組み合わせとしては、アマチュアゴルファーにも多いセッティングですが、改めて感じたのがドライバーとシャフトのマッチングについてです。

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ここ3年ほどアイアン用シャフトはカーボンです。それもあって、ドライバーがカーボンで、アイアンがスチールだと、アイアンを打った時に違和感を強く感じます。硬さは、どちらも同じですが、シャフトの挙動、しなり感、そして手に伝わる振動がガラッと変わるからです。一昨日のラウンドでもそうで、「アロイブルー」でいい球を打った時でも、普段とフィーリングが異なるのです。カーボンシャフト装着アイアンに身体が慣れてしまうと、ドライバーとアイアンは、どちらも同じシャフト(カーボン)の方がマッチング良く感じます。シャフトを軸にして、ドライバーとアイアンのマッチングを考えるならば、シャフトの素材を同じにした方が違和感が出ません。「しなり感」「手に伝わる振動」が揃ってくるので、どちらも同じフィーリングで使いこなせます。

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 でも、これは万人に当てはまるとは限りません。

 

ツアープロ、アマチュアの上級者の間では、「ドライバーはカーボン、アイアンはスチール」というセッティングをしている人がかなりいます。そして、どちらも上手く使いこなしているから、「ドライバーはカーボン、アイアンはスチール」というセッティングをしているのだと思います。

 

では、なぜ、プロ、上級者はシャフトの素材が異なっても違和感なく使えるのか?

 

一言で言うと、「慣れ」だと思います。ドライバーは「こんな感じでしなる」、アイアンは「こんな感じでしなる」というのが身体に染みついているため、打つ前に、シャフトの挙動が分っています。なので、カーボンシャフト装着ドライバーでティショットを打った後、スチールシャフト装着アイアンで打っても、違和感なく使えるのです。クラブを手にした瞬間、フィーリングのチャンネルが切り替わるのだと思います。実際、マーク金井も、スチールシャフト装着のアイアンを使っていた時は、ドライバーとアイアンとでシャフトの素材が変わっても何ら違和感がありませんでした。そして、スチールシャフト装着アイアンを使っていた時は、カーボンシャフト装着アイアンの方が違和感がありました。

 

ゴルフクラブは14本入れるので、セッティング(流れ)が大事だと言われています。確かにその通りで、セッティング(流れ)が悪いと、どちらかのクラブが使いづらくなるリスクが高くなります。しかしながら、絵に描いたようないいセッティングが必ずしも打ちやすさにつながるとは限りません。ゴルファーは手にする道具(クラブ、シャフト)に対して、調整能力が高いからです。

 

ドライバーとアイアン。客観的にマッチング(打ち心地)にこだわるならば、シャフトの材質を揃えておいた方がいいです。ただし、ゴルファーには「慣れ、不慣れ」というのが存在するため、マッチングのセオリーが当てはまならいことが少なからずあります。

 

ドライバーとアイアンのマッチングでこだわるべきポイントは、自分の感覚と、打ちたい球が打てるかどうかです。スペックとしてはドライバーよりもアイアンの方がシャフトが少し重いこと、ドライバーよりもアイアン方がシャフトが少し硬い。この2つが守られていると、多くのゴルファーは違和感なく、ドライバーとアイアンを使えるでしょう。そして、ドライバーとアイアンとではシャフトのしなり感、捕まり具合を揃えておいた方がマッチングが良くなると思います。

 

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超柔らかのシャフトのウエッジです。コレを使うと、なかなかウエッジで感じられない、切り返しでのシャフトのタメ。左手ブレーキが覚えられますでぇ


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2016年08月24日超私的な考察、ウエッジの飛距離はヘッドスピードだけで決まるのか!?

毎週火曜日はインターネットラジオ、ソラトニワ「マーク金井の喋らずにいられない!」のオンエア日。昨日はダブルゲストで、前半はゴルフタレントの黒田カントリークラブさん。後半はMMT9 大会事務局長であり、ロマン派ゴルフ作家の篠原嗣典さん。黒カンさんには女子ゴルフの魅力をたっぷり話していただき、篠原さんには世界最小プロトーナメントMMT9の裏話をじっくり伺いました。90分間喋りっぱなしという世にも珍しいラジオ番組ですが、この放送は来週8月30日が最終回。最終回のゲストは日本プロゴルフ協会(JPGA)会長の倉本昌弘プロです。

 

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ラジオは夜7時からだったので、日中はミズノウエッジの試打会に伺ってきました。

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試打会場は荒川河川敷の川口市浮間ゴルフ場。このショートコースを借り切って、ミズノ新作ウエッジ、「T7」をじっくり打ってきました。クラブメーカーの試打会は何度となく通ってますが、今回は実際のラウンドと同じく天然芝でボールが打てました。もちろんボールはコースボール。クラブの性能を調べるのには理想的な環境を用意下さったおかげで、ウエッジのロフトの違い、バンス角の違いによるボールの飛び方の違いをじっくり比較することができました。

 

今回の試打会はウエッジでしたが、ミズノがこだわったのは、、、

 

100ヤード

 

キャッチコピーは「打ちたい距離で選べるウエッジ、『ミズノT7』」。ここまで距離について言及したウエッジはこれが初めてでしょう。事前の説明会ではチャートを用いて、

 

あなたのヘッドスピードで100ヤードが打てるロフト角はこれだ!!

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ウエッジで打ちたい距離に対して、ドライバーのヘッドスピードとロフト角には関係性があるとミズノは言ってます。例えば、、、、

 

ヘッドスピード40~41m/sで100ヤード打つには48度
ヘッドスピード42~43m/sで100ヤード打つには50度
ヘッドスピード44~45m/sで100ヤード打つには52度
ヘッドスピード46~47m/sで100ヤード打つには54度

 

 

ちなみにマーク金井の場合、ドライバーのヘッドスピードは45~46m/s。100ヤード打つ時は52度がちょうどいいそうです。実際に打ってみても52度でフルショットすると100ヤード前後です。

 

さて、このウエッジの飛距離。

 

ウエッジ(アイアン)で飛距離にもっとも影響を与えるのはロフトです。ロフトが立っているほどボールは前に飛び、かつスピン量が減るからです。ヘッドスピードが遅い人の場合、ロフトが立っている(ロフトが減る)のもことのためです。

 

では、ウエッジの飛距離はロフトですべて決まるかというと、実は、他にも飛距離に影響が出る要素があります。ロフトの次に影響が出るのは2つあり、、、

 

ひとつはバンス角
ひとつはシャフト重量

 

バンス角については、同じロフトであってもバンス角が少ないウエッジと、バンス角が多いウエッジを打ち比べると、大抵のゴルファーはバンス角が多い方が飛びます。例えば、ロフトが56度でバンス角が8度と16度を比較すれば、16度の方が3~6ヤードぐらい飛びます。バンス角が強いウエッジほど、インパクト時にロフトが立つ分だけボールが低く飛びやすくなるからです。

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シャフト重量は軽い方がヘッドスピードが上がり、飛距離が伸びます。例えば、ダイナミックゴールド(約130g)と、NS950(約100g)とを打ち比べると、大抵のゴルファーはNS950の方が2~5ヤードぐらい飛びます。

 

ウエッジの飛距離を決める要素としては

 

ロフト角>バンス角>シャフト重量

 

まずはこれを理解しておくことが大事です。ロフトが同じでも、バンス角とシャフト重量が異なれば数ヤード飛距離は変わってきます。ミズノもそこはちゃんと分っていますが、今回のT7でもヘッドスピードとロフトの関係だけで飛距離がすべて決まるとは書いてません。また、打ち方によっても個人差があるともちゃんと説明しています。

 

これまでのウエッジ選びというと、ツアープロのクラブセッティングを参考にして、
52度と56度とか、52度と58度という風に、数字ありきの場合が多かったです。それを今回のミズノのウエッジ「T7」では、「飛距離に応じたロフト」ということを提唱しています。これはスコアメイクの観点から考えると非常に理に叶っていると言えるでしょう。

 

ゴルフは物理です。

 

ウエッジに限りませんが、アイアンとウエッジに関しては飛ぶだけでのクラブよりも、「打ちたい距離を打てるクラブ」の方が、距離をコントロールしやすいクラブを選んだ方が距離感が良くなって、スコアメイクしやすくなるのです~。

 

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2016年07月22日超私的な考察、200yを打つのはFWとUT、一体どちらが簡単なのか!?

毎月21日はゴルフ月刊誌、そして写真月刊誌の発売日。ゴルフとカメラの月刊誌が同じに日なのも不思議なことですが、昨日も月刊誌を秋葉原の書泉で5冊ほどまとめ買いしました。月刊誌はボリュームがあって重いのでAmazonの方が楽ちんなのですが、ジャケ買いしたい質(たち)なんです。

 

月刊誌を読む場合、まずはザクッと斜め読みし、それから気になった記事をじっくり読みます。昨日購入した中では、月刊ゴルフクラシック9月号の、、、、

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 実測、最新FW&UT 103モデル重心スペック

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アナライズでもヘッドデータ(重心スペック)を計測してますが、1個計測するのにかなりの手間がかかります。まずヘッドを購入するか、メーカーからお借りする必要があります。ヘッドを手に入れた後も、いろんな計測器を使って計測するので、1モデルあたり最低でも20分以上必要です。単純計算すれば35時間以上かかります。それを考えると、本の値段が823円というのは、かなりというか相当なバーゲンプライスです。

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103モデルの重心スペック(数値)を見ていくと、FWとUTの違いがかなり浮き彫りになります。クラブの見た目通りと言ってしまえばそれまでですが、FWとUTを比較すると、ボールの捕まり具合、そしてスピン量が異なることが分ります。具体的に言うと、、

 

ボールの上がりやすさは、FW>UT
スピン量の多さは、FW>UT>
捕まりやすさは、FW>UT
ミートのしやすさは、FW<UT

 

もちろんモデルによって違いはありますが、全体的な傾向はこんな感じです。言い替えると、クラブに何を求めるかによって、200yが打ちやすいクラブが決まります。また、自分がどんな弾道で200yを狙うかによって、簡単なクラブが決まるのです。

 

  • ボールを高く上げたい
  • グリーンに止まる球を打ちたい
  • 捕まるクラブで打ちたい

 

ならばUTよりもFWの方がイメージ通りの弾道が打ちやすくなります。また、ヘッドスピードが遅めゴルファーの場合、ボールが上がりやすい方がキャリーが出ます。キャリーで飛ばしたいならば、UTよりもFWの方が簡単です。

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また、FWはUTよりも重心距離が短く、そして重心アングルが大きめです。これにより捕まりが良い(UTに比べると)という特性があります。捕まった球を打ちたいならば、UTよりもFWの方が簡単です。

 

 

対して、

  • ボールをあまり高く上げたくない
  • ランも適度に出る球を打ちたい
  • 捕まり過ぎないクラブで打ちたい

 

ならばFWよりもUTの方がイメージ通りの弾道が打ちやすくなります。また、ヘッドスピードが速いゴルファー(ドライバーで45m/s以上)の場合、ロフトが多いFWだと吹き上がってしまう場合があります。風に強い球を打ちたいならば、FWよりもUTの方が簡単です。ちなみに、UTはFWよりもクラブの長さが2インチ前後短いです。UTの方が短い分だけミート率が良くなります。

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また、UTはFWよりも重心距離が長く、そして重心アングルが小さめです。これにより、捕まり過ぎない(FWに比べると)という特性があります。左のミスを減らしたいならば、FWよりもUTの方が簡単です。

 

もちろん、ここのモデルによって捕まり具合、スピン量というのは変わってきます。FWの中でもUTに近いスペックがありますし、UTでもFWに近いスペックがあります。なので、ここの重心スペックは知らないよりは知っていた方が、自分が求めるクラブを見つけやすくなります。

 

クラブはスペック(数値)で100%弾道が決まってしまうわけではありませんが、スペック(数値)通りに飛ぶクラブの方が圧倒的に多いです。例えば、テーラーメイドのM2のスペックを見ると、なぜボールが上がりやすいのかが、なぜFWなのに低スピンで飛ぶ弾道が打てるのかがスペックに如実に表れています。

 

ゴルフは物理です。

 

自分が打ちたい弾道が打ちやすいクラブを使った方が、そうではないクラブを使うよりもゴルフは簡単になるのです~。

 

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2016年07月14日超私的な考察、スライサーと相性が良くないドライバーを見つけるポイントとは!?

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一昨日のプロギアRSカップでは、調子が良かったはずのドライバーの弾道がまったく安定しませんでした。いい感じで打つとボールは狙いよりも右に飛び出して右の林、無理に捕まえようとすると、今度は捕まり過ぎての左への林。OBになるほど大きな曲がりはありませんでしたが、自分のイメージ通りの弾道がまったく打てませんでした。

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ラウンド後、プロギアの新製品試打会(メディア向け)が開催されていましたが、同時に、高速度カメラを使ってのインパクト解析もやってました。運良く、診断の打席が空いていたので、「ドライバーが安定しない理由」を求めて、インパクト解析をお願いしたところ、、、、、

 

ヘッドの軌道が自分のイメージよりもアウトサイド・イン

 になっていることが判明。

 

度合いはそれほど大きくありませんが、約2度、ヘッド軌道がアウトサイド・イン。アッパーの度合いも非常に少なくて約1度。自分は典型的なフッカーで、インサイド・アウトの度合いが強いタイプです。ゴルフの竪琴でインサイド・アウトの度合いを減らすべく練習していたらオーバードゥー(やり過ぎ)になっていたのです。結果、フックを打つのにちょうどいいクラブで、フェード(スライス)を打つスイングをしていたため、いい感じで打つと、狙いよりも右に飛び出し、スライス弾道になっていたわけです。フェードを打つ人間になっていたのに、ドローを打つのに適したドライバーを使っていたため、イメージ(スイング)と弾道が一致しづらかったのです。

 

曲がる理由が分れば、後は軌道修正するのみです。元々がインサイド・アウト軌道だったので、インからヘッドを入れることを意識すると、狙い通りに軌道が変わってきて、、、

 

インサイド・アウト2度、そして2度アッパー

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自分では6度ぐらいインサイドからヘッドを入れるつもりで(極端なインサイド・アウト)で、実際は2度でした。これで打つと、プレーで使っていたドライバーでイメージ通りの弾道が楽に打てます。改めて、どんなにいいクラブであっても、スイング(ヘッド軌道)、クラブには相性があることを強く感じました。

 

ちなみにインサイド・アウト2度で2度アッパー軌道は、女子プロのイ・ボミと同じ数値。強いドローを打っている女子プロとなると、インサイド・アウトの度合いは4~6度だそうです(プロギア調べ)。

 

ここ数ヶ月、マーク金井はテーラーメイドのM2ドライバーを使ってますが、実は、このドライバーはフッカーと相性が良いですが、ノーマルポジションだとスライサーとは相性があまりよろしくありません。M2に限りませんが、テーラーメイドのドライバーは一部のモデルを除き、ノーマルポジションだとフェース向きがオープンになっているからです。加えて、M2の場合、ノーマルポジションだとライ角がフラット、重心角もそれほど大きくないからです。M1に比べるとM2の方が捕まりは良いですが、スライサーがドローを打てるほど捕まりは良くないのです。

 

では、スライサーはどんなドライバーと相性が良くないのか? M2(ノーマルポジション)に限らず、以下の項目はスライサーにとってマイナス要素です。

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フェース向きがオープン(構えた時にフェースが右を向く)
 重心距離が長い(40mm以上)
 重心角(重心アングル)が小さい(20度以下)
 ライ角がフラット(56度以下)

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これらの要素が多くなるほど、ボールが捕まりづらくなり、スライサーには相性がよろしくありません。スライサーの場合、捕まらないドライバーを使うと、捕まえようとしてアウトサイド・インの度合いが強くなります。結果、右へのコスリ球が出やすいだけでなく、無理に捕まえようとすると、狙いよりも大きく左に飛び出して左に曲がる引っかけ球も出やすくなるのです。ちなみに、上記のスペックはフッカーにとってはすべてプラス要素になります。

 

スライサーがスライスの度合いを減らしたい(アウトサイド・インの度合いを減らしたい)と思うならば、以下の要素が満たされたクラブがお勧めです。

 

フェースの向きがフック(構えた時にフェースが左を向く)
 重心距離が短い(36mm以下)
 重心角(重心アングル)が大きい(24度以上)
 ライ角がアップライト(60度以上)

 

 

これらの要素が多いほど、ボールが捕まりやすくなり(インパクトでフェースが開きづらくなり)、スライスが出づらくなります。またスライスが出づらいクラブを使うと、ヘッド軌道もアウトサイド・インの度合いが減ってきます。

 

スイングとクラブは密接な関係があります。スライスに悩んでいる人がフッカー向きのクラブを使うのは、得策ではありません。スライスを本気で直したい、アウトサイド・インのカット打ちを本気で直したいならば、フッカーと相性がいいドライバ-ではな区、スライサーと相性がいいドライバーを使うことを強くお勧めします~。

 

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