カテゴリー: パター、パター練習法
2013年10月16日パット数をメモしてもパターが上手くなるとは限らない理由とは!?
改めて言うまでもありませんが、ゴルフは数字を競うスポーツです。100よりも90、90よりも80、80よりも72という風に、数字が少ない方がゴルフが上手いことを証明しています。そして、ドライバーの飛距離が300ヤード飛んでも、アイアンがベタピンについても、パットが決まらなければ数字を減らすことはできません。今更ながらですが‥‥
Driver is show
putt is money
これがゴルフの本質です。
では、どうすればパットが上手くなれるのか? いくつかの方法がありますが、
ゴルファーの多くはスコアカードにパット数を記録しています。そして‥‥
平均パット数を減らせばパットが上手くなる
と考えています。18ホールのパット数が36よりも32の方がスコアが良くなるという考え方です。実際、ハンデが少ない人ほどパット数が少ないですし、プロの場合もいいスコアが出ている時はパット数が30を下回っています。
しかし、パット数にこだわるだけでは本当にパットの腕前は見えてきません。
何故かと言うと、セカンドショットがベタピンについたり、アプローチがOKの距離に付くと必然的にパット数が少なくなるからです。言い換えると、パット数が少ない時というのは‥‥
パットそのものが好調
セカンドやアプローチが好調
スコアカードを見ただけでは、この見極めができないのです。例えばマーク金井の場合、ハーフのショット数が25を越えてくるとパット数は16を越えることはそう多くありません。パーオンの数が少ない時はアプローチを打つ機会が多くなり、ロングパットを打つ回数が必然的に減るからです。逆に言うと、ハーフのショット数が20を下回る時は、パット数が18を越えることが結構あります。パーオンの数が増えるとロングパットの数が必然的に増えてくるからです。言い換えると、パット数というのはショット数次第でかなり変わってくるのです。
では、どんな数字を記録すれば本当のパットの腕前をチェックできるのか?
今週発売の週刊ゴルフダイジェストに、パットが上手くなるとっておきの記録の付け方が紹介されてました。小野寺誠がプロが提唱しているのですが、
スコアカードに最後に入れたパット距離を記録
してみるのです。例えば‥‥
1番 50センチ
2番 10センチ
3番 2メートル
4番 30センチ
5番 1.5メートル
6番 5センチ
7番 80センチ
8番 10センチ
9番 1メートル
という風に。そして、これらを合算して距離を出すのです。小野寺プロは目安として18ホールで18メートルを目標に上げることを提唱してますが、これがクリアできればかなりパット巧者でしょう。そして、この距離が長くなればなるほど必然的にパット数も減ってきます。また、最後に入れた距離を記録すると、アプローチが上手いのかどうか、ロングパットが上手いのかどうかも分かってきます。
フェアウェイキープ率とかパーオン率とかパット数という数字も大事な要素ですが、スコアメイクに直結させるのに役立つ数字としては、この最後に入れたのパットの距離は勝るモノはないでしょう。そして、スコアアップには2メートル以内のパットを入れることが必要不可欠なことが分かってくるでしょう。
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このステッカー貼ってると、ホールインワン出まっせ~ (▼▼)b
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2013年08月18日パターで手首を使い過ぎる人はロフトが多い方がミスを減らせる!!
昨日のブログの続きです。パターを選ぶポイントはいくつかありますが、マーク金井が一番こだわっているのがロフトです。顔やデザインがどんなに良くても、ミスに強くて転がりが良くても‥‥ロフトが3度未満のパターは購入を見送ります。
ドライバーがフェアウェイウッド、アイアンがそうであるようにパターの場合もロフトが少ないほど、キャリーが出ません。そして捕まりが悪くなります。
ロフトが少ないと左へのミスが出づらいですが、右へのミスが出やすくなるのです。
加えて、ロフトが少ないとハンドファーストに打ちづらい。ロフトが少ない場合、ハンドファーストに打つとロフトが減り過ぎてしまうからです。そしてロフトが減り過ぎると、自分の感覚よりもボールが転がり過ぎてしまいます。結果、インパクトで緩んだり、ハンドファーストに打ちづらくなるのです。
対して、ロフトが多くなってくると(4度以上)、捕まりが良くなります。松山英樹プロは「ロングパットをしっかり打ちきるためには球をきちんと捕まえなくてはならない」(週刊パーゴルフ8月6日号より引用)とコメントしてますが、まさにその通り。パターの場合、ロフトを増やすことで捕まりが良い顔つきになりますし、実際、捕まりも良くなるのです。
もちろん、捕まりが良くなればショートパットで引っかけのミスも出やすくなります。ゴルファーもそれが分かっているから、引っかけ癖がある人はロフトが多いパターを構えると、「顔が良くない」と判断し、積極的に使おうとはしません。マーク金井も5年ぐらい前まではロフトの多いパターに対して食指がそそられることがありませんでした。
そんなマーク金井がロフト大好き人間に変ったのは、このパターに出会ってからです。
毎年開催されるフロリダのPGAショーで、オデッセイのバックストライクを打ってみて‥‥パター選びの概念がガラッと変りました。バックストライクは形状がかなり独特ですが、実にストロークしやすいのです。特に、気に入ったのがアドレスのしやすさとインパクトの向かえやすさ。シャフトの位置が影響しているのだと思われますが、ハンドファーストに構えたくなるし、ハンドファーストに打ちたくなる。そしてハンドファーストに打っても捕まった球が打ちやすいパターです。。
バックストライクは2ボールのように大ヒット商品にはなりませんでした。独特なデザインのために不人気商品となってしまいましたが、デザインを除けばはがゴルファーには受け入れられませんでした。しかし、ハンドファーストに打ちやすいパターというのは、パットを苦手にしているゴルファーにとって非常にお助け度が高い。マーク金井はバックストライクを使うようになってから、ロフト大好き人間になったのです。
では、どれぐらいのロフトが理想的なのか?
顔の好み、打ち方によっても異なりますが、ハンドファーストに打つにはロフトは4度以上あった方がいいでしょう。マーク金井はナチュラパターを設計しましたが、このロフトは7度です。試作で5度、6度、7度を作りましたが、7度で製品化に踏み切りました。パターでロフト7度というのはかなり多いですが、7度あると、ハンドファーストに構えてもロフトが減りません。ロフトが多いのでハンドファーストに構えたくなります。そして、インパクトでもハンドファーストに打ちたくなる。ロフトが7度あれば、手首を使い過ぎるミスをパターで軽減できるのです。
そして、実際にフィールドテストしてみると5度でも7度でも転がりはほとんど変りません。結果、ナチュラルパターでは7度のロフトを採用しました。
たかがロフト、されどロフト。
パターを選ぶ時は顔の良し悪しも大事ですが、それと同じぐらいロフトが大事です。パターの名手と呼ばれているプロは、例外なくハンドファーストに打っています。ロフトが少ないパターでハンドファーストに打つのは簡単ではありません。ロフトが多いパターを使った方が、はるかに簡単にハンドファーストで打てるようになるのです。
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2013年08月17日パターの最適ロフトって一体何度なのか?
ゴルフクラブの中で購入頻度が高いクラブと聞かれたら、皆さんはどんなクラブを思い浮かべるでしょうか?
ドライバー
フェアウェイウッド
ユーティリティ
アイアン
ウエッジ
パター
毎週のようにクラブを中古ショップで売り買いするマーク金井はドライバーが一番多く、その次にパターとフェアウェイウッドが続きます。これらのクラブに比べるとアイアンとウエッジを購入する頻度が低めです。アイアンとウエッジは本数が多く、それぞれ距離感が求められるクラブ。慣れるのに時間がかかりますし、いったん体に馴染んでしまうと、他のクラブに目移りしづらいからです。
対して、パターはしょちゅう買ったり売ったりしています。週に1本ペースで買ったりなんてこともあります。買ったばかりのパターには「新車効果」という魔力があって、購入直後の1~2ラウンドは劇的に1パットの数を増やせたりするからです。ツアープロの間でも、トーナメント期間中、ゴルフ場のショップで衝動買いしたパターを使って試合に優勝した選手もいたりします。
では、どんなパターを購入すればパット数を減らせるのか?
中年の星、藤田寛之プロは「パターの95%は顔で決まります」と言っています。プロ、アマチュアを問わず「顔」でパターを選ぶ人は好くからずいると思いますが、マーク金井が「顔」と同じぐらいこだわっているのはロフトです。
ロフトとはフェースについている角度の事ですが、マーク金井はロフトが少ないパターは絶対に使いません。ロフトが多めのパターが大好きで、ロフトは最低でも4度以上欲しい。6~8度ぐらいのパターを見つけたりすると、条件反射的に衝動買いしています(笑)。何故かと言うと、市販パターの大半はロフトが4度以下しかないからです。
ではなぜマーク金井はロフトが多いパターを好むのか?
ドライバーがフェアウェイウッド、アイアンがそうであるようにパターの場合もロフトが増えてくるほど、キャリーが出やすくなります。そしてロフトが増えてくるほど、捕まりが良くなるのです。
パターでキャリー???
不思議に思う人も多いかと思います。と言うか、パターのロフトは多いよりも少ない方が良いと思っているゴルファーの方が圧倒的に多いです。パターはグリーン上を転がすための道具(クラブ)。ならばロフトが少ない方が、ボールがジャンプしない分だけ転がりがスムーズになるという考え方です。実際、パターメーカーの中には、ロフトが2度ぐらいのパターを発売し「転がりがスムーズ」だとか「球足が伸びる」なんてアピールしています。
ロフトが少ないパターは確かに転がりがスムーズです。パターマットとかで打つと初速が早く、転がる距離が伸びてきます。打ち切れない時でも球足が伸びるのでショートのミスが出ません。ショート癖の人には非常にありがたいパターです。
しかし、実際にゴルフ場のグリーンで使う場合、ロフトが少ないのはメリットだけではありません。デメリットも結構あるのです。ゴルフ場のグリーンは天然芝。ボールはわずかですが沈んでいます。このため、ロフトが少ないパターだと(ロフト3度以下)、打ち出し直後にボールが浮いてくれません(キャリーが出ないので)。芝目の影響を受けます。結果、打ち出し直後に打球の方向が左右にブレるリスクが高まるのです。そして、ロフトが少ないと転がりが良い反面、高速グリーンとか、急傾斜の下りのパットでは、転がり過ぎる恐れがあります。結果、下りのズルズル転がるパットの距離感が非常に出しづらい。転がり過ぎるのを恐れるとインパクトが緩み、距離感が合いづらいだけでなく、押し出しや引っかけのミスが出やすくなる場合があるのです。
3つめの理由がつかまりの悪さ。ロフトが少ない(3度以下)だと、球が捕まりづらくなります。引っかけのミスが出づらいメリットがある反面、押し出しのミスが出やすくなります。そして押し出すミスが出ると、打ち方で捕まえようとするため、インパクトで手首をこねるような打ち方になる場合があるのです。ロフトが少ないパターは、ハンドファーストで打つことが非常に難しい。マーク金井はハンドファーストでインパクトを向かえるのが理想だと思っているので、ロフトが少ないパターを使わないのです。大学生プロの松山英樹も、「構えた時にフェースが程よく見えている感じのパターが好きです」「ロフト角は3度以上ないとダメだと思います」と週刊パーゴルフででコメントを残しています。
おーっと、締切りの催促の電話が入りました。マーク金井はパターのロフトは4度以上あった方が良いと思っています。その理由については、明日じっくり説明しましょう~。
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PS.マーク金井が設計したリンクスのナチュラルパターのセカンドロットが入荷しました。このパターはロフトが7度。ロフトを多めに設定することで捕まりが良く、そしてハンドファーストに打ちやすくなっています。わずかですが在庫がございます。次の入荷は1ヶ月後ですので、ご注文はお早めに~。
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2013年07月20日1メートルのパットを強気に打つために成すべき事とは!?
昨日は1年ぶりぐらいに女子ツアーの「サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント」を観戦してきました。ナチュラル・ハンドファーストパターのプロモーションを兼ねての観戦でしたが、驚かされたの女子選手のドライバーの飛距離です。
かつては女子プロはヘッドスピードが40m/s前後というのが常識でしたが、現在は、それよりもかなりパワーアップしています。ロングヒッターの工藤遥加プロや比嘉真美子プロ、そして森田理香子プロなどは軽く43m/s以上出ていますし、ドライバーの飛距離も正味で250~260ヤード出ています。
かつてマーク金井はアニカ・ソレンスタムと1ホールだけ(正確にはティショットだけ)一緒にプレーしたことがありますが、そのソレンスタムを上回る選手が次々と登場しています。男子ツアー同様、女子ツアーにおいてもドライバーの飛距離は年々伸びてきています。
その一方で、優勝争いをする選手と予選通過ラインにとどまる選手の違いが明らかに出るのがショートアイアンの精度とパッティング。ロングヒッターは増えていますが、130ヤード以内のショットになるとレベルの差が歴然と出ます。バーディを重ねて上位に食い込む選手は9番アイアン以下を手にすると、確実に5メートル以内につけてきます。対して上位に食い込めない選手は、ショートアイアンの精度が悪い。乗っただけとか、下手をすると乗らないこともあったりします。飛距離のアドバンテージがあっても、セカンドショットでそのアドバンテージを帳消しにしています。ゴルフは2打目、3打目が非常に大事なことが、今日の観戦で思い知らされました。
そして、プロでもミスした次のホールでは逆のミスが出やすい。例えば、初日のアウト2組目でプレーしていたテレサ・ルー選手。17番のティショットを右の林に打ち込んでボギーを叩き、続く18番ではティショットを引っかけて左の池に打ち込んでしまいボギーを叩きました。捕まらないショットを打った後は、捕まえに行き過ぎて引っかけたことが推測できます。ゴルフはメンタルの要素が強いと言われてますが、同じミスを繰り返したくないと思うと、ツアープロでもこんなミスをしでかすのです。ゴルフはいかに「前のミス」を引きずらないかが大事なことを思い知らされました。
パッティングにおいては、上位に食い込む選手ほどインパクトが緩んでません。特にショートパットはカップ奥の土手に当たるようにしっかり打っています。対して、上位に食い込めない選手ほどインパクトが緩みがちだし、ショートパットも危なっかしい感じになっています。初日、トップに立った表純子プロは「「ショットの調子がいいので、パターが入ればスコアに繋がる」と考え、実際、パットを入れまくっての9バーディー。ノーボギーで63を叩き出しています。彼女に限らずバーディー数を増やせるかどうかは、ショットではなくてパットで決まります。対して、ボギー数を減らすためにはショット力が求められるのです。
では、どうすればアマチュアもショートパットをしっかり打てるようになるのか?
強く打つには強気の距離感、そしてインパクトが緩まないようにすることが求められますが、実はもうひとつの要素があります。それはミート率。ドライバーやアイアンだけでなく、パターにおいても芯を外して打つと転がり(距離)が悪くなり、そして方向性も不安定になるからです。パットの場合、打点位置がトウ側にズレたらインパクトの衝撃でフェースが開いて、ボールは狙いよりも右に転がります。対して、打点位置がヒール側にズレたらインパクトの衝撃でフェースが被って、ボールは狙いよりも左に転がります。慢性的に押し出しや引っかけのミスが出やすい人の場合、インパクト時のフェースの向きの狂っている場合もありますが、実は、打点位置がズレている場合も多いのです。
アナライズではパターフィッティングもやっていますが、引っかけやすいを見ていると8割近くはヒール打点。ヒール打点が原因で、ボールが狙いよりも左に転がってしまっています。
ショートパットをしっかり打つには、大前提としてフェースの芯でボールを捕えることが求められます。そして芯で捕えるスキル(技術)を磨くためには、芯で捕えることができているかどうかフィードバックしながら練習することです。一番いいのはスマホとかでパターのヘッド軌道を録画し、自分はフェースのどの部分に当たりやすいのかをまずチェック。そして、フェースの芯で捕える感覚を養う練習をした方がいいです。
芯で捕える感じをつかむには、こんな練習器具を使うのもお勧めです。タバタの3レールチェッカー
http://www.amazon.co.jp/Tabata-%E3%82%BF%E3%83%90%E3%82%BF-GV0188-3%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC-GV-0188/dp/B0051L6HB4
これは打点位置をかなり正確にチェックできるスグレモノ。パターマット等で10発続けてカップインさせるる練習するよりも、芯で捕える練習をした方がショートパットの方向性が良くなり、それがひいては強気のパットにもつながるのです~。
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PS.ショートパットのカップインの確率が上がる「ナチュラル ハンドファースト パター」。ファーストロットは即日完売しました。次回は7月下旬に入荷予定です。次回も完売が予想されますので、ご予約はお早めに~。
2013年07月09日ショートパットを決めるためにゴルファーがなすべきこととは‥‥
先週のセガサミーカップゴルフトーナメントでは、2打差のリードをつけて単独首位からスタートした薗田峻輔プロが6バーディ、1ボギーの「67」で回り、通算20アンダーで逃げ切り勝利。2010年の「ミズノオープン」での初優勝から約3年を経て、待望のツアー通算2勝目を手にしました。
マーク金井も日曜日はTV観戦してましたが、ちょっと気になったのが薗田プロの終盤のパッティング。16番(パー3)はワンオンしながらも3パットしてボギーを叩き、18番では4メートルぐらいのパットをショートして2パットパー。どちらもテレビで観た感じではインパクトが緩んでいました。2位とは3打以上の差があったにもかかわらず、3パットを嫌がって弱気なパッティングになっていたように見えました。
さて、この1~2メートルのパット
生まれて初めてゴルフクラブを手にした人でもちょっと練習すれば1打でカップインさせることができます。反面、長年ゴルフをやっている人でも、パットが苦手な人にとってはやさしくありません。押し出したり、引っかけたり、インパクトが緩んでショートしたりします。これはプロでも同じで、短いパットほどプレッシャーが強くかかり、その結果、インパクトが緩んでしまうミスをしでかします。
1~2メートルのパットは
サッカーのPK(ペナルティキック)のようなもの。
入れて当たり前。
外すことは許されない‥‥
ゴルフの経験を積めば積むほど、ゴルフが上手くなればなるほどショートパットでビビるのは「入れる」ことよりも「絶対に外せない」と思ってしまうからです。Jリーグを代表するフォワードの選手と話したことがありますが、PKを蹴る時、「ゴールキーパーは全部止めてくる」ように見えてしまうそうです。シュートを決めるすき間がまったく見えないとも言ってました。
ゴルフも同じ。ゴルフが上手い人ほど、ドライバーでフェアウェイキープすることよりも、アイアンをベタピンに付けることよりも、1~2メートルのパットを確実に入れることの方がプレッシャーがかかることを知っています。そして、そのプレッシャーから開放するための手段として長尺や中尺パターを使っているのです。
対して、アマチュアは言うと‥‥ハンデ多い人ほど、ゴルフの経験が短い人ほど、ショートパットよりもドライバーでフェアウェイキープする方が難しいと思っています。1~2メートルのパットを1発で決めることよりも、池越えで150ヤード先のグリーンに乗せることの方が難しいと本気で思っています。
ショートパットというのは‥‥ゴルフが上手い人と上手くない人とでは、そのとらえ方が正反対なのです。そしてスコアが悪い人ほど、短いパットに対しての練習量が少ない。練習量が少ないから1パットの数も少なく、その結果、3パットの回数が多くなっているのです。15年ぐらい前、ダンロップフェニックスの会場でジャンボ尾崎プロが「2mのスライスライン」を1時間以上続けて練習しているのを見ました。トーナメント中のラウンド後に、スライスラインだけをひたすら練習していたのです。ショートパットはPKです。ゴルフの腕前に関係なく、外すとスコアに直接響きます。ドライバーを林に打ち込んでもリカバリーは可能です。アイアンでグリーンを外してもリカバリーが可能ですが、1~2メートルのパットを外すとリカバリーは聞きません。そのミスは絶対に取り返せないのです。
では、どうすればショートパットを確実に決めることができるのか?
メンタル面を考える前にまずやるべきことは目標(カップ)に対して、体の向きを正しくセットすること、フェースの向きを目標(カップ)に対して真っ直ぐ向けること。当たり前過ぎて拍子抜けしたかも知れませんが、実は、ハーフ45以上叩く人の50%以上はこれがちゃんとできてません。アドレスで体が右を向いていたり、フェースの向きが左を向いているなんてことがザラです。自分の感覚だけに頼っているから、真っ直ぐ向いて、真っ直ぐフェースを向けられないのです。
まずは、iPhoneやスマホで体の向き、そしてフェースの向きがどうなっているかチェックして下さい。アドレスが狂っていると、それだけでカップインの確率が下がります。パターマットでボールを入れる練習したり、メンタルを鍛える前にゴルファーがやるべきことは、カップインしやすい構えとちゃんと作ることです。
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PS.ショートパットのカップインの確率が上がる「ナチュラル ハンドファースト パター」。ファーストロットは即日完売しました。次回は7月下旬に入荷予定です。次回も完売が予想されますので、ご予約はお早めに~。