カテゴリー: パター、パター練習法
2014年11月10日パッティングの距離感、方向性が劇的に良くなる極意とは!?
先週の男子ツアー、平和PGMチャレンジin霞ヶ浦は後続に2打差をつけて首位から出た近藤共弘選手が7バーディ、2ボギーの「66」とスコアを5つ伸ばし、通算20アンダーとして、今季初優勝を飾りました。2011年4月の「つるやオープンゴルフトーナメント」以来となる3季ぶりの勝利で、今季の獲得賞金を8700万円余まで積み上げ、賞金ランキングは13位から一気に4位までジャンプアップしました。注目の石川遼選手は、最終日もスコアを伸ばせず、通算2アンダーの52位。国内5連戦の初戦を終えました。
マーク金井は木曜日に続き、最終日の日曜日もインターネット生中継のゲスト出演のために現地入りしました。朝7時から練習場でスタート前の選手をじっくり観察してきました。トップスタートの石川遼選手はいつものごとく弾道計測器のGC2を使ってボールを打ち。現在賞金ランク2位の藤田寛之選手はいつものごとく練習場の一番右側に陣取ってボールを打ってました。そして片山晋呉選手はいつものごとく、スタート前から練習器具をたくさん使ってボールを打ってました。一番最初にやったのはパイロンの上にボールをティアップして、左用ドライバーでの連続打ち。それはそれは見事で、200ヤード以上の飛距離でストレート弾道を打ってました。片山選手はキャディバッグを2つ持ち込んでますが、ひとつは練習器具用でした。
そしてインターネット生中継の合間に、1番、10番ホールのティグラウンドと18番グリーンで定点観測。男子選手のドライバーショット、そして高速グリーンでのパッティングを間近で見てきました。最終日は小雨が時々降りましたがグリーンは最高のコンディション、スティンプメーターで11フィート以上出てたこともあり、下りのラインや横からのラインはデリケートな距離感、そしてタッチが求められました。そんな中、マーク金井が注目したのが片山選手のパッティング。
片山選手は独特なグリップが注目されてますが、パッティングに入るルーティーンもオリジナリティに溢れています。まず、他の選手と違うのが素振りをしないこと。構えたら素振りしないで、いきなりボールを打ちます。そして、素振りしないかわりにやるのが‥‥
ボールの後方に立ち、ボウリングするかのような感じで右手で下手投げの腕振りを2度ほどします。実際にボールは転がしませんが、下手投げでグリーン上にボールを転がすような仕草をしています。
では、なぜ片山選手はパットを打つ直前にエア下手投げをするのか?
手でボールを転がすことで、グリーン上でボールが転がるスピード、そしてボールがどんな感じで傾斜の影響を受けて転がっているのかをシミュレーションしているのでしょう。パターでボールを打つよりも、手で投げて転がした方が、ボールの転がり具合がイメージしやすいのだと思います。そして、ボールが転がる具合がイメージできたら、アドレスし、イメージしたスピードでボールを打ち出すこと、そして、イメージしたラインにボールを打ち出すことを心がけてパッティングしているのでしょう。恐らく片山選手のことですから、練習グリーンでは実際に下手投げでボールを転がす練習をしているかと思います。
この片山選手のパッティングルーティーンはアマチュアにも大いに参考になると思います。特にパッティングの距離感が合いづらい人にはお勧め。ボールが転がすスピードを最初にイメージし、パターで打つ時はそのイメージしたスピードでボールを転がすように心がけて下さい。パッティング、特に高速グリーンではボールが転がるスピードをイメージした方がストロークに余計な細工が入りづらいし、ストロークが安定します。例えば、下りの速いラインならば、ボールはゆっくりノロノロと転がります。パターで打つ時もゆっくりノロノロ転がすように心がければ、パターをゆっくり動かせ、距離を合わせやすくなるのです。
パッティングの距離感というと、パターの振り幅を意識する人が少なくありませんが、振り幅が一定でも、パターを動かすスピードが変わってくるとボールが転がる距離が変わってきます。またインパクトゾーンで緩んだり、パンチが入ってしまうと、同じ振り幅でもボールが転がる距離が変わります。対して、ボールが転がるスピードをイメージし、それに合わせてパターを動かすスピードを意識すると、ボールが転がる距離にズレが生じにくくなるのです。
ショットに比べると、パットはフィーリングの要素が大きいですが、フィーリングを磨くにはパターの動かし方よりも、これから打つパットがどんな風に転がれば距離が合ってくるのか、どんな所にボールを打ち出せばラインが合ってカップインするのかをイメージ(予想)するのか大事です。入るか入らないは運の要素も大きいですが、ボールの転がりを正しくイメージ(予想)できるようになると、距離感、そして方向性も確実に良くなってくるでしょう~。
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2014年11月02日10フィートを超える高速グリーンと相性の良いパターとは!?
今年の日本シリーズはソフトバンクの4連勝で幕を閉じ、プロ野球はシーズンオフに突入しました。プロゴルフは国内ツアーがいよいよ終盤戦に突入し高額賞金の大会が続きます。アマチュアゴルファーにとっても、この時期はゴルフのベストシーズン。温暖化の影響もあって11月に入ってもフェアウェイの芝は青さを残していますし、グリーンもいいコンディションを保てる季節です。マーク金井は一昨日、平川CCでゴルフパートナーカップ地区決勝に参加してきましたが、グリーン上ではデリケートなパットを楽しんできました。平川はグリーンの速さに定評があるコースですが、奥からのラインだと「なんだこりゃ~」ってぐらいボールが転がります。グリーンそのものが高速に仕上がっているのに加え、奥からだと見た目よりも下り傾斜が強いからです。
速さが半端なかったのは4番パー5のグリーン。グリーンは縦長で強い受けグリーン。加えて、グリーン手前には池。ピン位置がかなり手前だったこともあって、いい感じで打ったアプローチショットもピン奥3mにオン。ボールをひと転がりさせただけただけの距離感で打ったら、途中からスルスルっと加速してカップまで届きました。
そんな高速グリーンに対応すべく、マーク金井がラウンドで使用したのはこのパター。
テーラーメイドの新製品、ARC1(アークワン)
ヘッド形状は、ホールカップにフェースをくっつけたような感じです。テーラーメイドは独特なデザインのパターを数多く世に送り出してますが、その中でもARC1(アークワン)はかなり奇抜なデザインです。テーラーメイドの記者発表&ラウンド試打会でお披露目されましたが、第一印象は「金属探知機」みたい。デザインは独特ですがヘッド慣性モーメントが大きく感じるデザインです。実際、試してみてもボールの直進性が非常に高く、ショートパットはパターがミスをカバーしてくれるのが分かりました。そして、メーカー公称値よりもロフトが多めに感じます。マーク金井は道具に助けてもらいたいゴルファーなので、発売直後につるやゴルフ神田駅前店で衝動買いしてきました。
さて、このARC1(アークワン)。すでに3ラウンド使っていますが、高速グリーンでの使い勝手がすこぶる良いです。理由は単純。高速グリーンと相性が良い要素がすべて揃っているからです。具体的に言うと、
・大型ヘッドでヘッド慣性モーメントが大きい(6000gcm2)
・ヘッドが重い(350g以上)
・ロフトが適度にある(4度以上)
・グリップが重い(100g以上)
・クラブ全体の慣性モーメントが大きい
グリーンが速くなるほどボールをゆっくり転がすことが求められます。ゆっくり転がすにはパターをゆっくり動かすことが求められますが、ヘッドが重く、ヘッド慣性モーメントが大きく、グリップが重いほど、イメージ通りにパターをゆっくり動かせます。加えて、これらの条件を満たしているほど、パターをゆっくり動かした時にヘッドの挙動が安定します。
ロフトについては、パターの場合もロフトが多いほどボールにはバックスピンがかかり、ロフトが少ないほどボールはバックスピンがかかりません。そして、ロフトが少ないほどバックスピンが少ない分だけ、打ち出し直後にスキッド(スリップ)しやすくなります。実は、このスキッド(スリップ)が出やすいパターの場合、高速グリーンだとボールが転がり過ぎてしまうために、距離感が合わせづらくなるのです。パターにロフトは関係ないと思うかも知れませんが、高速グリーンではロフトが多い方がしっかり打っても転がり過ぎない分だけ距離感を合わせやすいですし、インパクトが緩むミスも出づらくなるのです。
ヘッドの慣性モーメントについては、パターはドライバーに比べるとヘッドスピードは非常に遅いです。そして非常に遅いために、ミスヒットした時(芯を外した時)、インパクトの衝撃でヘッドがブレます。先っぽ(トウ)側に当たればインパクトの衝撃でフェースが開いて、右に押し出す感じで転がります。逆に、根っこ(ヒール)側に当たればインパクトの衝撃でフェースが閉じて、左に引っかけた感じで転がるのです。パターの場合も、ヘッド慣性モーメントが大きい方がミスヒットした時にヘッドがブレにくい分だけ、押し出し、引っかけのミスを減らせるのです。
マーク金井は昨年、ナチュラルパターを設計しましたが、このパターはARC1(アークワン)が発売される前から、ヘッドが重く、ヘッド慣性モーメントが大きく、グリップが重く、そしてロフトは7度と多くなっています。ロフトを増やしたのは高速グリーンに対応するためだけでなく、ハンドファーストナ状態でインパクトしやすくするためです。ちなみに、市販パターの多くはロフトが2~4度と少なめです。プロがロフトが少ないパターを好む傾向があるので、ロフト5度以上のパターはそれほど出回ってません。
高速グリーンはスリリングなパットを楽しめますが、タッチが狂うと3メートル以上ショートしたり、グリーンからこぼれるほどオーバーすることもあります。ショートパットにおいては、しっかり打ちづらい分だけ押し出し、引っかけのミスが出やすくなります。
高速グリーンが得意な人ならばどんなパターでも問題ありませんが、高速グリーンでハーフのパット数が20を越えてしまうことが度々ならば、高速グリーンに適した道具(パター)を一度使ってみることをお勧め致します~。
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2014年10月17日高速グリーンと相性が良いパターとは!!
昨日は東京ドームでセリーグのCS第二戦を観戦してきました。もちろん席は3塁側。ビジター側から声がガラガラになるまで阪神を応援してきました。試合は阪神が3回に先制点を上げ、5回にも追加点。5対2で阪神が巨人に勝ちました。勝利投手は先発した岩田稔投手。マーク金井と同じ関大出身です。これでCSは阪神が2勝1敗。第三戦はメッセンジャー、第四戦は能見投手が予想されています。
男子ツアーは日本オープンが開幕。昨日は初日にも関わらず千葉CC梅郷コースには来場者がなんと4587人。これは昨年の約3倍の数字だそうです。マーク金井も今日(金曜日)に現地観戦します。アダム・スコットのスタート時間は7時34分。2日目の今日も朝早くから大勢のギャラリーがつめかけることが予想されるので、アダム・スコットを観るには長時間のつま先立ちが余儀なくされるでしょう(笑)。
スポーツの秋本番なこの時期ですが、ゴルフプレーにも最適な時期です。ラフの芝は少し元気を無くしますが、ベントグリーンの仕上がりが良くなってきます。スティンプメーターで10フィート以上なんてコースも増え、スリリングなパッティングを楽しめます。
そこで今回のエントリーは高速グリーンに適したパターの選びについてです。高速グリーンで3パットが多い人、高速グリーンでロングパットの距離感が合いづらい人、高速グリーンでショートパットのミスが多い人は、道具(パター)を変えるだけで確実に3パットの数を減らせ、1パットの数を増せます。
ではどんなパターが高速グリーンと相性がいいのか?
キーワードは重さと慣性モーメントです。
高速グリーンはインパクトでパンチが入ったり、インパクトで緩んでしまうと距離感を合わせづらくなります。パンチが入れば大オーバーしますし、インパクトが緩んでしまえば大ショートするリスクが高くなるからです。グリーンが速くなるほど‥‥
重ヘッドなパターの方が相性がいいです。
軽いヘッドよりも重いヘッドの方がインパクトでパンチが入りづらく、ヘッドの重みを生かしてゆったりストロークできます。高速グリーンでは、ゆったりストロークしやすいパター、ゆったりストロークしたくなるパターの方が、ボールの転がりが安定し、距離感を出しやすくなります。高速グリーンというのは平坦なラインでも下り傾斜のような感じでボールが思いのほか転がります。転がり過ぎるグリーンでは、パターの重さを利用してゆったりストロークした方が、ボールの転がりが安定し、それが距離感の安定につながるのです。
もうひとつのキーワードである慣性モーメントについては、ヘッドの感性モーメントが大きなパターがお勧めです。ヘッド形状としてはネオマレットで、できるだけヘッドが大きく、重心が深いパターがいいでしょう。具体的には、
オデッセイならばホワイトホットプロのハボック
テーラーメイドならばスパイダーや最近登場したarc1
スコッティキャメロンならばフーチュラX
あたりがお勧めです。いずれもヘッドが大きくて重心が深いです。これによりヘッドの左右方向の慣性モーメントが巨大になります。慣性モーメントが大きいとヘッドの挙動が安定するのに加え、打点が左右にブレてもフェースの向きが大きくブレません。結果、ショートパットでは方向性が格段に良くなり、引っかけや、押し出しのミスをパターが防いでくれるのです。
慣性モーメントというとドライバーをイメージするゴルファーが多いですが、実は、パターの方が慣性モーメントが大きいか小さいかで、ミスに対する許容範囲が異なります。
例えば、ショートパットで引っかけやすい人の場合、ミスの多くは打点のブレ。フェースのヒール側でボールをヒットすると、インパクトの衝撃でフェースは左に回転し、それが引っかけのミスを招くのです。逆もしかり、フェースのトウ側でヒットすると、インパクトの衝撃でフェースは右に回転し、それが押し出しのミスを招くのです。インパクトでフェースの向きが狂うことでミスパットを打つ場合もありますが、アマチュアの場合、それ以上に打点がヒール側やトウ側にズレることによって、ボールが真っ直ぐ転がってくれないのです。
慣性モーメントが小さいパターと慣性モーメントが大きいパターを打ち比べると、ミスに対する許容範囲の違いがかなり大きいことが体感できます。中古ショップで試しに、L字パターとネオマレットパターを打ち比べてみて下さい。パーシモンのドライバーと460ccドライバーの違いよりも、大きな違いを感じ取ることができるでしょう~。
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アナライズよりお知らせ
10月18日(土)
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マーク金井セレクトクラブにアナライズのシャフトを装着して販売!
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2014年10月01日パッティングの腕前を正確にチェックするスコアカードの付け方とは!?
毎週火曜日はインターネットラジオ、ソラトニワ「マーク金井の喋らずにいられない」のオンエア日。昨日は音声トラブルが発生し、19時からのオンエアが約5分ほど遅れましたが、そこからはノンストップで20時半まで駆け抜けました。ゲストはダンロップスポーツマーケティングゴルフ事業部の和田祐二さんと、清時僚さんでした。9月19日に発売された、新しいスリクソンの魅力について存分に語っていただきました。
今週のマーク金井はと言うと、月曜日にコンペのお誘いを受けてカナリヤガーデン(千葉県)で久しぶりに18ホールプレー。当日は朝から風速10mを越える強い風がビュービュー吹いてましたが、なんとか74ストロークで回ってこれました。強風、そして初めてのコースだと言うことを考えると、これはかなり上出来です。実力以上のスコアが出せましたが、今回記入したスコアカードをじっくり見ると、いいスコアが出た理由がはっきりと伺い知ることができました。スコアカードはそれぞれのホールスコアだけでなく、ちょっとしたデータを記入したからです。そのスコアカードをFacebookにアップしてますが、そこにはホール毎のスコアとパット数に加え、2つの数字を記入したからです。
そこで今回のエントリーは、ゴルフの調子、特にアイアンとパッティングの調子の善し悪しが具体的に分かるスコアカードの付け方についてです。
では早速、カナリアガーデンのスコアカードの数字を説明していきましょう。
1番 475y パー5 4(2) 0.3 15
2番 417y パー4 5(2) 0.2 6
3番 397y パー4 4(2) 1.0 6
4番 148y パー3 4(2) 1.0 2
5番 575y パー5 4(1) 0.0 3
6番 298y パー4 4(2) 0.2 4
7番 361y パー4 4(2) 1.0 5
8番 147y パー3 4(2) 0.1 2.5
9番 383y パー4 4(2) 0.1 5
パー36 37(17) 3.9 48.5
一番左がスコアでカッコの中はパット数です。多くのゴルファーはこの2つの数字を記入していると思います。そして、パット数が多いか少ないかで、パットの調子を判断している人が多いと思います。しかしマーク金井は「ゴルフ データ革命」(プレジデント社)を読んでから、パット数だけでパットの調子をチェックすることを止めました。パット数だけでは、どんな距離のパットを打ったかまったく考慮されないからです。そして、「ゴルフ データ革命」を読んでから記入しはじめたのが、2つの数字。
ひとつは、最後に打ったパット(セカンパット)の距離!!
スコアカードのパット数の右となりに記入した数字です。カナリアガーデンでプレーした時で言うとマーク金井はその次の数字は
0.3
0.2
1.0
1.0
0.0
0.2
1.0
0.1
0.1
トータル 3.9
1ホール平均 0.43
これで何が分かるかというと、ファーストパットの距離感の善し悪しが分かります。この数値が0に近いほど、楽に2パットでホールアウトできたことになります。対して、この数値が大きいほど、ファーストパットの距離感が悪くショートパットが上手く決まったことになります。ただし、もうひとつの見方もあって、この数値が0に近いのは好ましくありません。ファーストパットが弱気なことの現れですし、ロングパット、ミドルパットが紙一重で外れていることが証明されたことになります。この数値に関していえば、理想は
0.5~0.6
50~60センチオーバーの距離感で打てると、ミドルパット、ロングパットが決まる確率が上がるからです。実際、ツアープロ、トップアマチュアのパットを分析してみると、パットが上手い人ほど、50~60センチオーバー目に打っています。そういう意味では、この日のマーク金井はファーストパット(ロングパット、ミドルパット)の距離感が良く、そのおかげで3パットが出なかったことが数値からも伺いしれます。この日、2パット目で一番長いのが1mというのは、パットの距離感が良かったのでしょう。
次に、スコアカードの一番左端に書いている数値ですが、
15
6
6
2
3
4
5
2.5
5
トータル 48.5
1ホール平均 5.39
これはファーストパットの距離です。ファーストパットの距離ということはパーオンした時、ボギーオンした時に、ピンからどれだけの距離に乗せられたかという数値でもあり、
ショットやアプローチの善し悪しが具体的に分かります。この数値が小さいほどショットやパットの調子が良く、この数値が大きいほどショットやパットの調子が悪いことが数値として正確に確認できます。1番ホールは15mに乗りましたが、これはパー5での2オン。パーオンよりも1打少なくグリーンを捕らえているので、15mでもいい数値です。他方、2番から9番までは、もっとも遠いのが6m、最も近いのが2m。グリーンを3回外していますが、バーディーが2つとれたのはアイアンショットの調子が良かったことが数値でも伺いしれます。ただしボギーオンしたホールに関してはアプローチがそれほど寄っていません。ボギーを打ったホールでは寄せ切れないことがパーを拾えなかったことだということも数値で分かります。
ゴルフは1打1打の積み重ねで、そしてスコア管理することがスコアアップの指標、練習の指標につながります。ただし「ゴルフ データ革命」にも書かれていますが、フェアウェイキープ率、パーオン率、平均パット数(パット数)だけでは、ゴルファーのショットの内容、パットの内容を正確に分析できません。今回紹介したやり方がスコア管理のベストな方法かどうかは分かりませんが、少なくとも、ショットの精度、パットの距離感については、かなり正確なデータを得ることができたと思っています。
たかがスコア、されどスコア。
ゴルフは確率のゲームです。いいスコアが出た理由、悪いスコアになってしまった理由を知ることができると、「一打の重み」を可視化できるのではないでしょうか?
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10月5日
4スタンスセミナー(レッシュプロジェクト公認トレーナーによる)
14時開始
レッシュプロジェクト公認トレーナーの山下プロ、西野プロが4スタンスの基礎知識から、ご自分のタイプ診断、スイングのアドバイスなど3時間みっちりやります。料金は8000円です yoyaku@analyze2005.comに お名前とお電話番号を書いてメール下さい(携帯アドレスでないほうが後々助かります) よろしくお願いします!
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開催場所
〒101-0044 東京都千代田区鍛冶町2-8-7光起ビル地下二階
アナライズ 神田スタジオ
- アナライズはお待ちいただけるスペースがございません。開催時間の5分前ぐらいにお越しください。
- 日曜祝日ですが、ビル入口のドアが防犯上の都合オートロックで閉まってしまいます。
/恐れ入りますがお越しの際はお電話いただけると、ビルの入口の鍵を開けさせていただきます
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2014年08月25日夏場の重いグリーンに適したパターとは!?
シニアツアーの「ファンケルクラシック」では羽川豊プロが大会2連覇を果たし、女子ツアーの「CATレディス」では、上田桃子プロが逆転で3年ぶりにツアー優勝しました。高校野球準決勝を観た後、チャンネルをしょっちゅう切り替えながら、両方の優勝争いを観てましたが、男子ツアーがないのはちょっと寂しいです。
8月もいよいよ最終週に入りましたが、まだまだ夏のゴルフが続きます。夏のゴルフと言えばやっかいなのが深いラフ。ラフに打ち込んだら無理は禁物。ボールが沈んでいる時は、残り距離に関係なくショートアイアンで打った方がミスを減らせますし、スコアの浪費も減らせます。
そして、夏のゴルフにつきものなのが「重いグリーン」。高麗グリーンは芝先がバリバリでスムーズに転がりません。ベントグリーンも暑さ対策で芝が長めなため、グリーンのスピードが遅くなります。スティンプメーターで言うと、夏場は7~9フィートぐらいが普通です。高麗、ベントともこの時期はグリーンの重さが強く影響して、ショートのミスが出やすくなります。
そこで今日のエントリーは「重いグリーン」に適したパターの選び方について。どんなパターを選べば、「重いグリーン」でもショートのミスを減らせるのか説明しましょう。
グリーンが重いということは転がりが遅く、球足が伸びません。いつもよりも強く打つことが求められられます。物理的に考えると、軽いヘッドよりも重いヘッドの方が転がりが良い(球足が伸びる)ので、「重いグリーン」に向いています。しかし、ながら重いヘッドは「重いグリーン」とあまり相性が良くありません。ヘッドが重くなるほど、ストロークがゆっくりになり、しっかり「パチン」と打てないからです。加えて、ヘッドが重くなるほど「インパクトで緩むミス」も出やすくなります。重いヘッドでガツンと打つと、大オーバーしそうな感じになってしまうからです。重いヘッドというのは、パチンと打つよりもゆったりストロークした方がストロークが安定します。
意外と思うかも知れませんが、「重いグリーン」ではヘッドはやや軽めの方がグリーンと相性がいいです。やや軽めの方がヘッドの操作性が良く、「パチン」と打てます。そして「パチン」と打っても転がり過ぎません。大オーバーの心配がないので、インパクトで緩むミスも減らせるのです。
もうひとつのポイントはロフトです。
重いグリーンではロフトが少ないパターよりも、ロフトが多めのパターの方が相性がいいです。パターは通常2~4度ぐらいのモデルが多いですが、探せば、5~7度のモデルもあります。例えば、マーク金井が設計したリンクス「ナチュラルパター」、オデッセイの「アームロック型パター」は、どちらもロフトが7度です。
ロフトが5~7度あると、パターでも打ち出し直後にキャリーが少し出ます。
キャリーが出ると、打ち出し直後に芝の抵抗を軽減できる分だけ、転がりがスムーズになってショートのミスを減らせます。特に高麗グリーンのように芝目が強いグリーンでは、「ロフト多め」の効果は絶大。キャリーが少し出ると芝目の影響を受けづらい分だけ、直進性のいいパットを打てるのです。また、グリーンエッジ等からパターでアプローチをする場合も、ロフトが多い方がキャリーが出る分だけ距離感が安定します。
テーラーメイドがドライバーで「ロフトアップ」のキャンペーンを行っていますが、実は、パターもグリーンが重い時、高麗グリーンでは「ロフトアップ」した方が、距離感を合わせやすくなりますし、パットでショートのミスを減らせるのです。
ドライバー同様、パターもロフトで球の捕まりが変わってきます。ロフトが多くなるほど球の捕まりが良くなって右に外すミスを減らせます(引っかけやすい人は、余計に引っかかりやすくなる)。逆にロフトを減らすほど捕まりが悪くなって左に引っかけるミスを減らせます(押し出しやすい人は、余計に押しだしやすくなる)。
ちなみに、ゴルフショップでパターを試打する時はロフトが少ない方がスムーズに転がります。パターマットだとボールは完全に浮いているので、ロフトが少なくても地面の影響を受けないからです。重いグリーン用のパターを物色する時は、パターマットでの試打はあまり参考しない方がいいでしょう~。
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アナライズからのお知らせ
9月7日
4スタンスセミナー(レッシュプロジェクト公認トレーナーによる)
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